ご府外新古細工#07/開かれたマチ・閉じられたムラ
豊臣秀吉は、"農"と"武"を分離した折、"農"は原則ムラ単位で自給自足とすべしとしている。「ムラ」とは「ムレ」である。群れは自己完結せよ。着るものも履くものも道具も食うものも全て「ムレ」単位で自産自消せよとした。 では。ここでいう「ムラ」とは如何ほどのサイズか? 大化改新では、この「ムラ」という単位を「里」と言っている。 里は50戸を単位とし、これが集まったものを郡としている。郡の集まりが国だ。 この50戸=1里は、後年さらに分解され5戸を一つとする隣保組織に替えられていく。納税は保単位で行われ、5戸の中で支払えない者が出れば、それを残りのものが補填すること、とされた。 荘園時代に
2022/03/31 22:11