[Ⅷ308] 世の変革者(8) / 鑑三翁の弁明
鑑三翁の誠実と豪胆とは、神にあって自由なキリスト者としての深い信仰に基づくものであり、井上氏の受け狙いの個人攻撃にもひるむことなく独り立ち上がった鑑三翁の姿は、かのパウロを彷彿とさせる。パウロはキリスト・イエスの昇天後に弟子たちによるキリスト信仰が拡大しつつあることを危惧して彼らを迫害する立場にあったが、ある日イエスの十字架の死の直後紀元35年(33年の説もある)、復活のイエスと出会いイエスの声を直接聞きパウロは回心した。そしてその後は翻ってキリスト・イエス信仰の宣教を行ってきたが、聖都エルサレムに帰ると、アジアのユダヤ教徒からの反感を買い彼らはパウロを捕え殺そうとした。パウロは殺される直前に千人隊長に助けられ、ローマ皇帝に助命を嘆願することになった。そこで千人隊長はパウロにユダヤ教徒に対して弁明する機会...[Ⅷ308]世の変革者(8)/鑑三翁の弁明
2024/08/30 17:16