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鑑三翁に学ぶ[死への準備教育] https://blog.goo.ne.jp/tsuguchan4497

内村鑑三翁の妻や娘の喪失体験に基づく「生と死の思想」の深化を「死への準備教育」の一環として探究してみたい。

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2020/12/12

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  • [Ⅵ278] 安楽死/考 (1) / 「安楽死」とはなにか

    私は「安楽死」の問題を積み残しにしていた。この連載では《Ⅳ236「日本人は浅い民である」(230503)》として問題を提起したままだった。「安楽死」の問題はとても深遠な問題を抱えていてとても難しい。私はこれに関して記すのをためらっていたが意を決して書くことにした。「安楽死」とはなにか。《「安楽死」を示す英語のeuthanasiaは、ギリシャ語のeu(良い・気高い)とthanatos(死)からできていて、「良き死」(gooddeath)という言語的意味をもっていた。しかし現在では一般に、それとは逆の状態、すなわち「苦痛に満ちた侮辱的な状態から解放されるための死」、「安楽になるための死」という意味で用いられる》(葛生栄二郎、河見誠、伊佐智子:いのちの法と倫理[新版].p.179、法律文化社、2023)。まず鑑...[Ⅵ278]安楽死/考(1)/「安楽死」とはなにか

  • [Ⅴ277] 泣きべそ聖書(37) / イエスの母の涙

    ◎さて、イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹と、クロパの妻マリヤと、マグダラのマリアとが、たたずんでいた。イエスは、その母と愛弟子とがそばに立っているのをごらんになって、母に云われた、「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。それからこの弟子に言われた、「ごらんなさい。これはあなたの母です」。そのとき以来、この弟子はイエスの母を自分の家に引きとった。そののち、イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、聖書が全うされるためであった。そこに、酢いぶどう酒がいっぱい入れてある器がおいてあったので、人々は、このぶどう酒を含ませた海綿をヒソプの茎に結びつけて、イエスの口もとにさし出した。すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終った」と言われ、首をたれて...[Ⅴ277]泣きべそ聖書(37)/イエスの母の涙

  • [Ⅴ276] 泣きべそ聖書(36) / 人こひ初めしはじめ 涙 (3)

    若菜が歩行も難しくなり個室に入ると、ボクは仕事を終えると病院に帰り、ベッドの脇のソファで毎晩若菜の傍で一緒に寝た。若菜は部屋のトイレに歩いて行くこともままならなくなってきたので、それを知らせるために若菜とボクは緑色の毛糸をお互いの手の指に結んでから寝ることにした。ある夜のこと、若菜が毛糸を引いてボクを起こした。ボクはベッド上で若菜の下の世話をした。ボクはいつものように、この病棟の長い廊下の果てにあるトイレに行き、洗浄器で便器を洗って部屋に戻った。そのとき、なぜかこの部屋が妙に明るく感じた。若菜が笑顔でボクを迎えた。「どうしたの?何がおかしいの?」「だって思い出していたんだもの。ユウキ!」「なんだい、いきなり、何を思い出していたの?」「いつか、ずーっと前、まだ二人だけだったとき、ユウキがこんなこといつも言っ...[Ⅴ276]泣きべそ聖書(36)/人こひ初めしはじめ 涙(3)

  • [Ⅴ275] 泣きべそ聖書(35) / 人こひ初めしはじめ 涙 (2)    

    若菜とボクが初めて会ったのは、出版社の入社が決まって初めての顔合わせの日だった。その日はボクの母が乳癌の手術後、転移性肺癌を発症して入退院を繰り返した後亡くなり、葬儀の行われた翌々日のことだった。この日は新卒者が始めて会社に呼ばれた日だったが、母親の死は、当日の朝初めての出社を躊躇させるほど大きな事件だった。しかしボクはそんな思いを振り切って出社した。ふくよかで静かで愛くるしい若菜は、この日薄茶色の上下のスーツを着て会社の応接室で静かに座っていた。ボクたち男子社員は若干名の募集のところ多くの応募者から選抜されたのだったが、女性が一人いることに驚いたものだ。若菜は会社の役員の縁故で無試験で入社をしたことがあとでわかった。その3年後ボクたちは結婚した。伊良湖岬に出かけたのは結婚した年の秋だった。そしてそれから...[Ⅴ275]泣きべそ聖書(35)/人こひ初めしはじめ 涙(2)   

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