名所江戸百景を訪ねて 第99景 「両国花火」
名所江戸百景を訪ねて名所江戸百景を訪ねて第99景「両国花火」柳橋方面から両国橋を描いています。広重の遺作の一つ江戸名所「両国納涼」は料亭内からの眺望を描いていて、視点が同じことから、柳橋にある万八楼の座敷から眺めた図と考えられます。両国の花火を担当したのは、両国橋より上流(画面手前)が玉屋、下流は鍵屋です。手前に提灯を五つ掲げた屋台船が描かれ、その周囲に屋台船が浮かんでいます。舳先(へさき)に行灯(あんどん)を置いているのは、飲食物を売る煮売船です。江戸時代の人はこうした船で涼を取るか、柳橋の料亭に行きました。両国橋を歩いて涼をとる人も描かれています。 両国の花火の起源毎年夏に開催されている隅田川花火大会は、隅田川の夏の風物詩として多くの人々に親しまれています。その起源は古く、8代将軍・徳川吉宗の時代、享...名所江戸百景を訪ねて第99景「両国花火」
2023/09/30 12:00