愚痴と不満が渦巻くニヒリズムファンタジー 「スティーブジャクソンのソーサリー」の邪推プレイブログです。 皮肉屋な主人公が「愚痴と不満」で世界を救う活躍を、元国家公務員が十数年間経験した役人生活を振り返りつつ描きます
ご都合主義はどうやって起こる? 最初に渡される金貨は給与何か月分? 48種類の魔法が自由に選べない理由は? 主人公はどれくらい危険? …など、ゲームプレイ中はさほど気にならないディティールにこだわって書いていますので、ソーサリー好きな方で、私の邪推にお付き合いいただける方は是非楽しんでいただければと思っています。
【第25話】急な設備増強の背後には、誰かによる何らかの企みがある(ハズ)
結局まだ今の時点では、僕にもカントパーニに侵攻していると思しき勢力の見分けがつかないんだ。案内の男の、幅広で筋肉質な背中を見つつ、僕は彼に従って村の奥へ進んでいく。 小屋に入ると、ここが倉庫だということがすぐにわかった。環境庁の倉庫によく似ていて
【第24話】ぶっちゃけフェンフリー同盟の盟主シャランナ王のほうが怪しいと思う
男は僕を、村の奥の大きな小屋へ案内した。 その道中でコッソリと、カントパーニにかかっていると思しき圧力についての事情を聞きたかったが、男は僕が目配せすると目をそらし、耳元へ口を寄せようとすると歩く速度を速めて近づくことを許さない。 今この瞬間も、
【第23話】知り合いが「初対面のふりをする」・・その裏にある事情を洞察せよ
カントパーニに入るなり、突然行く手をさえぎられてしまった僕。 目の前に立った男は、小柄だががっしりした男だ。あらためて顔をよく見てみると、この近くの林や渓谷の合間で、よく土木作業をしている男だった。環境調査のフィールドとバッティングすることが多い
【第22話】ゴミをもらうため、不要な消耗品払出申請をする不毛な時間
虎穴に入らざれば虎子を得ず。 カントパーニの村の入り口(といっても、道沿いに小屋が並ぶ一帯を村と呼んでるだけから、明確な“入口”なんてないけどね)でいったん仁王立ちし、行く手に佇む大小の小屋を睥睨するように見渡してから、僕は歩き出した。 通りには
【第21話】進むも死、引くも死。ならば我が道を全うすべし・・・
今のところフェンフリーのシャランナ王は、あからさまにアナランドを敵視した態度を見せてないけれど、同盟国のいくつかにけん制させているというのが、商人たちのほぼ一致した見方だ。 今もアナランド南西部は隣国から軍事的な圧力を受けてるけど、原因はそこにあるら
無責任な無茶ぶりには、無法者がお似合いだ。何かっちゃぁ文句をたれる僕は、だからこそこの仕事の担当に就かされたのかもしれない。だとしたらそれはそれでムカつくけど、もしもそんな評価を受けているのなら、公務員としての今後の身の振り方には要注意だ。組織内遊
【第19話】外敵から身を守る手段を考えなきゃならんのも、きっと政府のせいだ
官庁の二極化で弱者側にいるムシャクシャ感とともに、カントパーニ村に近づく僕。シャムタンティの丘のふもとに位置するこの集落は、左右に建ち並ぶ小屋の真ん中を、一本の道が真っ直ぐに通るという分かり易い造りになっている。村人たちに全身をさらしながら中央通りを歩く
【第18話】村に入る前から、事業官庁の卑しいリスクヘッジのことを考える
1時間ほど歩くと、遠くに小さな集落が見えてきた。カントパーニという村だ。先刻アナランドの城門を出る前に、サイトマスターの軍曹が親切で僕に教えてくれた村の名だけど、実は僕はカントパーニをよく知っている。さっき「危険な土地カクハバードがアナランドの経済を支え
門を出た僕は、軽快な足取りで歩き出した。何とも皮肉な話だけど、僕にとっての“敵”は、自国領を出たことで半減したと言ってよい。今の僕の敵といえば、純粋な戦闘で戦えばよいだけの盗賊とか、僕の命を狙って罠や攻撃を仕掛けてくるマンパンの使いたちだけになったからだ
【第16話】主に「中抜き」を行い、事業は「ついでに」するスタイルが生んだ悲劇
フェンフリー国の王・シャランナから借り受けた世界の至宝【王たちの冠】を、アナランドが奪われたことだって、冠をダシにした既得権者の金儲けがそもそもの原因だと思うよ。連中にとっては冠の警備なんて「ついで」みたいなものだったんだろう。だから、いちばん肝心なとこ
【第15話】実力主義・ジョブ型雇用は弱民のもの。既得権益ボーナスは上級民のもの
ちなみに、異様ないでたちではあるけど、サイトマスターはれっきとした人間だよ。衣装が奇抜なせいと、彼らが受ける特殊訓練によって、特別に発達した目のサイズの大きさが目立つので、エルフ族やドワーフ族などと比較すると人間離れして見えるけども、サイトマスターは僕と
粗末な朝食を摂り終えた僕は、いよいよカクハバードとアナランドを隔てる門の前までやって来た。目の前にはサイトマスターという監視専門職の公務員が立って、はるか頭上の見張り台との交信を行っている。サイトマスターの数はさほど多くないが、求められる現場はかなり多い
いやはや、愚痴ばっかりで気を悪くしたらごめんよ。出発直前で気持ちが落ち着かなくってね・・初日だってのになんだか、今日にいたるまでのウラ事情ばかりがあふれてきてさ。任務はこれからだけど、すでに疲労困憊な感じで全身に倦怠感が・・・こういうときって、やっぱ心療
崖に向かって立つ僕の背中に、宮廷官僚たちの出世欲と保身欲が押し寄せてくる。すでに足は半分、空を踏んでいる。いや、たしかに「この担当に就かないか?」という打診に、僕は応じたよ。でもそこには複雑な事情が絡み合い、本心から任務に前向きな返答をしたわけじゃない。
下級官僚に対する無茶ぶりと、世界平和を崩壊させかねない”敵陣営への手の内発表”が、宮廷官僚主導のもとで進み始めた(発表するのは傀儡みたいな政治家だけどね)。まあ、宮廷官僚による害悪は、別に彼らのお側近くで接していなくともタップリ堪能できるってことさ。とも
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