愚痴と不満が渦巻くニヒリズムファンタジー 「スティーブジャクソンのソーサリー」の邪推プレイブログです。 皮肉屋な主人公が「愚痴と不満」で世界を救う活躍を、元国家公務員が十数年間経験した役人生活を振り返りつつ描きます
ご都合主義はどうやって起こる? 最初に渡される金貨は給与何か月分? 48種類の魔法が自由に選べない理由は? 主人公はどれくらい危険? …など、ゲームプレイ中はさほど気にならないディティールにこだわって書いていますので、ソーサリー好きな方で、私の邪推にお付き合いいただける方は是非楽しんでいただければと思っています。
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とにかくガチの戦闘は避けたい。できれば1回も経験せず、この任務を終えたかった。ジャンの魔法防護壁さえなければ、こんな刺客の一人や二人、呪文でカタを付けられたのに… 嫌々臨んだ純粋な剣技でのバトルだったけど、意外に好成績だった気がするね。2回ほど
ミニマイトには謎が多い。仮に連中が魔法を使うとしても、僕たちが学ぶそれとは系統が違うはずだから、人の心を読むのに必ずしもTELという呪文を使うとは限らない。 「どうして急にボクの頭を凝視するんだよ!」僕はホッとした。あまりにもいいタイミングで僕
翌朝目覚めて、ふと指を折って出発からの日数を数えてみた。今日で5日目になる。ようするに、併任辞令が今回の任務に就いてから5日目の時点で、僕はシャムタンティの丘でようやくビリタンティを抜けたところにいる。これって、早いの? 遅いの?【王たちの冠】が
【アクシデントの79話】「泊まらない」「食わない」で押し通す旅
宿屋の料金は、貧乏な僕をあざけるかのような価格で、やり場のない憤りを感じるレベルでさ。宿泊が金貨5枚、食事が金貨4枚だって… 何度も言うけど、僕がこの任務を命じられて最初に持たされたのは金貨20枚だ。「1日20枚」とかじゃなくてさ、「全行程を通じ
グランドレイガー酒場を出ると、僕はジャンに文句を言った。 「おいジャン。ビリタンティの人たちは、ここがGOGO対象外になったこと知ってるんだろ? ならなぜこんな高値を付けるんだ?」 本当はグランドレイガーに聞きたかったけど、彼は怖すぎるから質問を
【アクシデントの77話】危機一髪! グランドレイガー酒場からの脱出
ちなみに、前も何度か言ったけど、下級公務員の僕の年収は、今回の任務で渡された金貨20枚とさほど変わらない。年収の10分の1近い「ジョッキ1杯のエール」ってさ…バカ高い年代物のワインだって、1回で飲み切るわけじゃない。どう考えても高すぎだろ。ただ、
【アクシデントの76話】アリ地獄! グランドレイガー酒場の恐るべきワナ
ビリタンティは、ちょうどハロウィンの真っ最中だった。この村では今がその祭りの時期なんだ。子供たちがいたずらではしゃぎまわるのはいいんだけど、中にはエールで酔っぱらって狼藉を働いてる奴もいてさ。 あまりハメを外し過ぎると叩かれるぞ。来年参加するや
この迷惑な生き物は自分の名を「ジャン」と名乗った。迷惑なくせにやけに親し気でさ。前方の村はビリタンティで、村人は親切だから、旅人たちはみなここで1泊はしていくと怪しいガイド情報を僕に聞かせてくるんだ。 客引きのバイトでもしてるんじゃないのか?僕
(試してみるべきだな)ミニマイトと魔法使いの関係性についてを 初めて使う洗剤は、衣類の目立たない部分で試すのがセオリー。もし色柄落ちする相性のものだったら、ダメージデカいからね。 だから僕も、今のうちにミニマイトに試してみるよ。強めの魔法を
丘を少し下ったところで一休みしたことで、僕の運命は変わった。 大きな丸い石に腰かけて、この先の道を見やった僕は、下方に開ける視線の先に、少し大きめの村があるのを見つけてホッとしたため、夕刻間近だってのにしばらくボンヤリしてしまったんだ。 太陽が急
「正解!」当たり前だ、そのくらい。だいたい、1問目でそんな引っ張るなよ! 「ではふたつ目の質問じゃ」小手調べは終わった。次がラスト問題だ。どんな難問が来るか?1問目の回答で、アリアンナの名を声に出して言ってみたことにちょっとドキドキが残る僕は
若き美女アリアンナとしたかったクイズバトルを、まさかこんな老人とすることになるなんて、思いもしなかった。ああ、アリアンナ(右のほうね)。君とはたぶん性格は合わないと思うけど、手料理を食べさせてほしい。そしてその後デュエルして、最後に一緒にチェキ撮ら
【皮肉の70話】美女とのクイズバトルへの期待を、こんな形で回収する
ダンパス村の出口は、いきなり二股に分かれている。1本は曲がりくねりつつの登り。もう1本は森へ続く下り。 もうわかってるよね? 僕の考え。シャムタンティの標高はシャンカー鉱山でピークを迎えた。もう登る方向へ行く気はない。森へ下るよ。 ほぼ午
こんな辺鄙な場所にまでハンナの魔の手が伸びているのか?言っとくがここはダンパス。離島じゃないんだぞ。 買い物した店の商人から、まさかのジョブ型労働を提案された僕は、もしハンナの手先ならばこのオヤジをぶった斬ってやろうと剣の柄に手をかけながら事情を聞
【皮肉の68話】ダンパス村でジョブ型労働。ハンナの魔の手か?
いかにもアイテムや情報をくれそうな村人たちの誘いを振り切った僕は、後ろ髪を引かれる思いでさらに村内を歩く。すると前方に、商人の小屋が2件並んでいるじゃないか!アイテム! そうか、ここで手に入れるように運命づけられていたんだな!ただほど高いものはない
アリアンナの家から脱出した僕は、さっきの道まで引き返してきて、今度はきっちりダンパスの方向へ歩き始めた。午後の残された時間いっぱい北へ向かってひたすら歩くと、丘のてっぺんに出た。今度はそこから下って、川沿いにある小さな村を目指す。あれがダンパスだ。
【皮肉の66話】ゴーレムとの戦闘に勝ち、アリアンナの商魂に敗れる
いや、別に振り切って出て行ってもよかったんだけど、要は「デュエル!」ってことでしょ?あれ言われると強制戦闘に入らざるを得ないからね。 振り返ると彼女は、椅子に向かって何かの呪文を唱えている。やはり魔法使いだったか。 椅子はきいきいと音を立て始
【皮肉の65話】もしアリアンナと付き合っても性格不一致で別れそう
箱の中身はなんだろな? 宝箱を開ける瞬間のワクワクドキドキ感はたまらないね。しかも、アリアンナは魔法の道具を3つもくれる。内容にもよるけど、市価で金貨10枚程度はくだらないんじゃないかな? 開いてみるとそこに入っていたのは、・にかわの入った
アリアンナがスタッフのエルヴィンを使って仕組んだこの脱出イベントには、やはり賞品が用意されていた。やったぜ! 狙いどおりだ。しかも、魔法使い用と戦士用の2タイプが用意されてるなんて、やるじゃん。 「わたくしはこの森で、魔法に必要なさまざまな品を集
アリアンナが泣いているのか?僕は見上げるほどの上背を持つ食器戸棚を回り込んで、鳴き声のする方へ向かった。 なぜかそこには大きな檻が置かれていて、中には若い女が閉じ込められている。よく見るとかなりの美人…いや、飛び切りの美女だ。これがアリアンナな
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