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2020/08/11

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  • 色々なうつ病

    1.色々なうつ病 うつ病とされるものはたくさんある。使われている「うつ病」もあれば、すでに使われなくなった「うつ病」もある。 (1)心因性うつ病 心因性うつ病には、狭義の概念と広義の概念がある。狭義の概念は、もともとJ.ランゲが提唱したもので、①内因性うつ病、②反応性うつ病、③心因性うつ病の3つに分類される。②反応性うつ病は、抑うつに至るきっかけに遭ってうつ状態を生じさせたものである。「そりゃあ、仕方がない。」と了解できる。それに対し、③心因性うつ病は、抑うつに至る明確なきっかけはなく、もともと抑うつを引き起こさないはずの心因によってうつ状態を生じたものをいう。「え、そんなことで?」抑うつ状態…

  • 躁うつ病@気分障害

    1.躁うつ病とは 躁うつ病は、統合失調症と並ぶ二大内因性精神病の一つである。躁状態やうつ状態という感情の障害が、はっきりとした周期を持って出現し、通常、経過後に人格欠陥を残さずに完全な回復に至る。以前は感情病といわれ、その両極性に注目して循環精神病、循環病などと呼ばれてきた。現在では双極性障害と定義されている。 古代ギリシャのヒポクラテス全集の中に、すでにメランコリーとマニーの状態像の記載がある。当時の体液学説に従うと、黒胆汁の過剰がメランコリー(うつ)を、黄胆汁の過剰がマニー(躁)を引き起こすと考えられていた。19世紀、J.P.ファルレとJ.バイヤルジェはほぼ同じ時期に躁病とうつ病が単一の疾…

  • うつ病@気分障害

    1.うつ病 古代からメランコリーという名で知られている状態であり、うつ病の語源(depression)は、ラテン語のdepremere(抑える、低下される)である。もともとは、精神機能の減少や障害を表す概念として用いられた。E.クレペリンは、このうつ病を悲哀不安的な気分失調と思考行動の困難を伴う状態である定義したが、現在、うつ病の概念は多様で、一言で表す典型的な症状はない。 2.抑うつ状態 抑うつ状態は、病因や経過を重視する。よく挙げられる分類は、身体因性うつ病、内因性うつ病、心因性うつ病の3つである。なお、原則として経過の長短は予後や診断と関係ない。 (1)身体因性うつ病 身体因性うつ病とは…

  • 気分障害

    1.気分障害の成り立ち 気分障害とは、従来の抑うつ神経症や躁うつ病、情動性人格異常など、抑うつや気分の高揚などの気分変化を主とするカテゴリーの総称として、1987年にDSM-Ⅲ-Rで用いられた疾病分類である。後にICD-10においても採用されることになった。これまでは感情障害といわれてきたが、全般的かつ持続的な情動の変化を指すには「気分」という語がよりふさわしいとして、気分障害という名称が採用されている。下位分類に単極性障害や双極性障害が含まれる。現在の気分障害は、従来の内因性うつ病の概念を放棄したものだが、E,クレペリンの述べたものに極めて近い。 気分障害は、統合失調症と同様に生物学的要因の…

  • 統合失調症

    1.はじめに 統合失調症は、発生頻度の高さ、病像の特異性、治療上の困難さなどから最も重視すべき病気である。にもかかわらず、身体的基盤については今のところ確実な知見が得られていない。その診断はもっぱら精神症状と経過を観察することによって行われる。 経過の特徴は、①主として青年期に発症し、②しばしば進行性または推進性に経過し、③しばしば人格の統合性において特有の欠陥を残遺するか、ときには人格の荒廃状態に至るというものである。 精神症状は様々なものがあるが、主なものとして①対人接触に際しての特有な障害(思考の硬さ、不自然なぎこちなさ、表情の少なさ、心の通じにくさ、プレコックス感など)、②主観的症状(…

  • 抗躁薬@気分安定薬

    1.抗躁薬の特徴 抗躁薬とは気分安定化薬とも呼ばれ、躁病や双極性障害(躁うつ病)の躁状態に対して効果のある薬のことである。 躁病や双極性障害の症状がエスカレートすると、多額の金銭を浪費したり、万引したり、大言壮語したり、他人に横柄な態度を取ったりと問題行動ばかりが多くなり、周囲への負担も非常に大きくなる。このような躁状態を沈静化してくれるのが抗躁薬である。現在、日本において主に処方されているのは炭酸リチウムとバルプロ酸ナトリウムの2種類である。 気分の変調を是正するために投与した抗うつ薬を「補強する薬剤」、または「維持期の再燃を予防するための薬剤」といえよう。 2.薬の種類 A.総称名テグレト…

  • 抗不安薬@気分安定薬

    1.抗不安薬の特徴 抗不安薬は、不安、緊張といった症状を緩和させる作用を持った向精神薬の一種である。統合失調症などに使用されるメジャートランキライザー(抗精神病薬)に比べて穏やかな作用を持つことから、抗不安薬はマイナートランキライザー(精神安定剤)と呼ばれる。 現在、日本国内で一般的に抗不安薬のほとんどは、ベンゾジアゼピン系(チエノジアゼピン系を含む)の薬である。これらの薬は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬とほとんど同じ薬であり、強い抗不安作用を持つものが抗不安薬として使用され、強い睡眠導入作用を持つものが睡眠薬として使用されている。そのため、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬と睡眠薬をベンゾジアゼピン…

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