府中市 主に中流域の河川や水路に広く生息するポピュラーな肉食魚で、適応できる環境が広く、泥の中から石の下まで、さまざまな場所から見つかります。遺伝子の違いにより4つの地域グループに分けられ、江の川水系のものはそのうち西瀬戸集団と言われるグループに属します。
島根県は某川水系へ、イシドジョウの採集に行ってきた。前回行った時はイシドンコがメインの目的だったのでイシドジョウはまぐれで1匹しか採れなかったのだけど、今回はイシドジョウがうじゃうじゃいるところを見つけるのが目的。 まず1箇所目に行った地点では、タコメガネの目視で1匹だけが見つかった。 しかし他にいなさそうなので次の候補地に移動。 2箇所目は、流れがほとんどなく石がごろごろしているところで、タコメガネを使わなくても日向ぼっこしている大きめの個体がいくらか目視で確認できた。 模様がかっこいい個体。 しかし石が入り組んでいて全然うまくタモ網に誘導できず、1匹も採ることができない。イシドンコが1匹採…
先日、県内でイシドジョウをを探しさまよったものの全く見つからず、消化不良だったので少し車を飛ばして島根県まで行った。前から少し気になっていた中流河川の近くの小河川(水路?)でガサガサ。 入ってすぐのところで泥に潜っていくニョロニョロが見えたので掬ってみると、マドジョウが採れた。 つづいて砂のところを掬っていくと、サンインコガタスジシマドジョウのオスが採れた。そんなに下流ではないところなので、サンインコガタがいるとは思わずびっくりした。 採ったときは見事な縦条模様だったのだけど、白いバケツに入れていたので色が薄くなってしまった。 ここはどちらかというと粒の大きい砂が多かったので、これはニシシマド…
ちょっと前に、セリアで買った100円箱メガネ(タコメガネ)を使って、イシドジョウがいそうなとある川の水中を覗いてみたところ、県下では初めてイシドジョウの存在を確認できた。これだけで確実に100円以上の価値はあったなセリアの箱メガネ。 しかしながら、カメラ等は準備していなかったため、何も記録に残せていない。残念。 ということで、今度は箪笥の肥やしになっていたアクションカメラと、防水ケースを装着したスマホをばっちり用意して、地元付近の清流の川に行ってみた。ここはイシドジョウが生息しているという過去のデータがある川だったので、わくわくして水中を覗いてみたところ、ニョロニョロしたやつ発見。 お前か、オ…
ちょっと日が空いてしまったけど、前記事の岡山遠征の続き。 以前にヒョウモンドジョウっぽい感じの外来と思われるドジョウを採ったポイントを再訪。ここは岡山平野のど真ん中あたりになる。 ガサガサをはじめると、産卵シーズンのため小さい子どものドジョウがすぐにたくさんとれた(現場での写真がないので持って帰った後の写真)。 ガサガサを続けると大人サイズのものも採れだしたけど、全体的にキンキラしていてヒゲが少し長く、どれも外来系統っぽさはあるものの、前のヒョウモンドジョウっぽい奴とはまた違う感じの個体が多い。かと言って全然別物とも言い切れず、もう何もわからん……。 同じポイントでとれる個体にしては各個体に差…
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府中市 主に中流域の河川や水路に広く生息するポピュラーな肉食魚で、適応できる環境が広く、泥の中から石の下まで、さまざまな場所から見つかります。遺伝子の違いにより4つの地域グループに分けられ、江の川水系のものはそのうち西瀬戸集団と言われるグループに属します。
庄原市 カボンバ・金魚藻などの名前で広く流通している外国の水草で、全国各地で外来種として定着しています。江の川水系ではおそらく限られた溜池にしか定着していないと思われます。 大型で力強く、輪生葉を持つキクモ等と異なり対生葉を持つため、同定はわりあい簡単です。
三次市 溜池や河川の浅い場所の植生などから見つかる大型の水生昆虫です。 比較的農薬等に強いのか、ゲンゴロウ類に比べると遭遇する確率が高い(ゆえにがっかりされがちな)存在ですが、それでも江の川水系では決してどこにでもいるわけでもなく、見つけると少し嬉しくなります。 ゲンゴロウ類に比べて頭が大きく前に出ていること、腹部(後胸腹板)に長い突起があることが特徴で、大きさは3cmを超えます。 三次市・後胸腹板の突起 安芸高田市・幼虫
安芸高田市 捕まえると「ギーギー」と鳴くことが和名の由来となっているナマズ目ギギ科の魚で、江の川水系では上流から中流の本流河川、支流河川に広く生息しています。また、当地では食用とする文化もあります。ナマズの仲間ですが、全体的にヒレの形がナマズとは全く異なり、ヒゲの本数も異なるるため、見分けるのは簡単です。 タモ網で採集できるものは20cm以下のものが多いですが、本流河川などでは、30cmを超える大型の個体が泳いでいるのを見かけることもあります。 胸鰭と背鰭に毒があり、刺されると痛いので気をつけましょう。 安芸高田市・ヒゲは4対8本
府中市 南米原産のミズアオイ科の水草で、葉柄が膨れてブイのようになり、水上に浮いて繁殖します。栽培が容易なためホームセンター等でよく売られており、必然として川や池に投棄されることが多く、江の川水系でも水路や川で見かけることがやや多い外来種です。寒さには弱いものの繁殖力は非常に強く、時に池や水路を埋め尽くして農業の支障になることもあります。またメダカの産卵床としてよく利用されることから、改良メダカや他所のメダカの卵が付着したまま投棄され、さらに深刻な環境破壊を引き起こすリスクを持っています。
府中市 日本淡水魚を代表する普通種であり、江の川水系でも例に漏れず、溜池や河川の源流から下流までいたるところに生息しています。地方名として、オイカワなども含め「ハヤ」と呼ばれています。オイカワ同様とても素早く泳ぎますが、いかんせん数が多いため採捕は簡単です。 よく似ている魚として、ヌマムツが江の川水系でもごく一部に生息していますが、赤みが入る鰭(ヒレ)の区別や、体側部の模様、吻の形状などで区別できます。(ごく例外的なものを除けば)胸鰭と腹鰭の前縁に赤みが入るものがヌマムツ、入らないものがカワムツと覚えるのが最も簡単な見分け方です。
府中市 一般的によく知られている在来種のナマズです。江の川水系では、本流河川、支流河川、水路のいずれにも広く生息しています。肉食性で、小魚や昆虫を主食とします。基本的に夜行性で昼間は寝ていることが多く、寝込みを狙うと大型魚とは思えないくらいあっさりと捕獲できます。 ゆらゆらと優雅に泳ぐ姿は威厳があり、かつ癒やされるものがあります。 安芸高田市
三次市 広島県側の江の川水系の溜池では(おそらく)唯一見ることができる在来フサモ属の水草です。 フサモ属のなかでもひときわ細く繊細な水中葉を持ち、ときに綺麗な飴色になることがあります。干上がった溜池では水上葉に変わりますが、他のフサモ属の水上葉に比べて、葉が短くひょろっとした印象です。 三次市・水上葉
安芸高田市 本来主に下流域に生息するハゼ科の魚ですが、海から遠く離れた江の川の土師ダム下流域で多産しています。トウヨシノボリと同様、在来種なのか国内外来種なのか私には判断がつきません。 性格は攻撃的で、川を覗いているとヨシノボリを威嚇している姿が見られます。
三次市・本流で釣獲した8cmオーバーのオス ヤリタナゴと同様に流れのある環境にも適応し、江の川水系ではよく見られるタナゴです。 名前にアブラがついているだけあって特徴的な色味をしていますが、マニアックで根強い人気がある魚です。性格はかなり攻撃的なため、飼育を検討する際は注意が必要です。
三次市 ヒルムシロ属の代表種。江の川水系では溜池で見ることができますが、フトヒルムシロ等に比べるとやや少ない印象です。 水中葉、浮葉、陸生形(渇水時)など、柔軟に環境に対応した形をとります。水中葉は他のヒルムシロ属と比べて儚げな印象があり美しいです。 三次市で採集したものの水中葉 三次市・渇水時に陸生形をとる
安芸高田市 本流河川、支流河川の、流れがあって砂が多い場所に生息している魚で、体長は最大20cm程度、江の川水系では上流~中流河川のいたるところで見られます。ドジョウのように砂を吸い込んではエラから吐き出し、栄養のあるデトリタスだけを胃に運んで食事を摂っています。一気に遠くまで泳いで逃げるのが不得意で、追いかけながら簡単にタモ網で捕まえることができます。 広島県にはもう一種、ナガレカマツカというカマツカがいますが、日本海流入河川である江の川水系には生息していないようです。
三次市 江の川水系の水路や支流河川で見られるヒルムシロ属の水草です。ウェーブがかった葉が特徴的で、水中のみで生活し浮葉などは出しません。流れがある環境を好み、ゆらゆらと揺られる姿が印象的です。 高温に弱く、夏場には殖芽を形成して一旦休み、水温が低くなると再び成長しはじめます。 安芸高田市・右側は殖芽
三次市 カエルなどを捕食し、水のある場所でもよく見かけるヘビです。性格は基本的におとなしく、人間の気配を察知すると逃げていきます。昔から首に毒腺を持つことは知られていたものの、噛まれても大丈夫なヘビだと思われていましたが、奥の牙に死に至るほど強い毒を持っていることが80年代以降明らかになりました。 典型的な個体は斑模様と緑・赤・黄の色が入るわかりやすい見た目をしていますが、地域や個体により色彩の変異が大きく、シマヘビの黒化個体(カラスヘビ)にそっくりなものやシロマダラにそっくりなものなど、専門的な知識がないと他のヘビと見分けがつかない個体がいます。専門家レベルの知識がないかぎり、ヘビ一般に関し…
庄原市 園芸種として外国から輸入されたものが各地で定着したものです。江の川水系の溜池でもしばしば見かけることがあり、その頻度は在来スイレンであるヒツジグサよりも多い印象です。 花びらの色は、白一色のヒツジグサと違って種類に富み、花びらの数も多く重厚感があります。浮葉もヒツジグサより大きく、しばしば水上にせり上がり、存在感があります。 大繁殖した池では腐食した園芸スイレンが汚泥として堆積することにより富栄養化し、在来環境を変化させたり、溜池の管理を難しくしたりするため、くれぐれもこれ以上投棄されないよう願いたいです。 三次市
三次市 在来種としては唯一のスイレンで、江の川水系の溜池などでたまに見られます。浮葉はコウホネと似たような楕円に切り込みが入った形状で、しばしば赤みがかります。花びらは白一色で数も少なく、園芸スイレンに比べて地味な印象ですが、この控えめな趣こそが自然に溶けあっていて良いです。 三次市
三次市 溜池などに自生するトチカガミ科の水草です。よく似た水草に、外来種であるオオカナダモ(アナカリス)、コカナダモがあります。江の川水系の河川や水路では圧倒的にオオカナダモ、コカナダモの方が多いですが、溜池ではクロモが生えていることが多いです。輪生数や鋸刃の様子などからオオカナダモ、コカナダモと見分けることができますが、個体差もあり慣れるまでは少しわかりにくいです。クロモのほうがどことなく儚げで、葉に透明感があり、茎がもろい印象があります。 三次市・他の水草よりも日陰を好む
安芸高田市 カワムツと並んで日本の淡水魚を代表する普通種で、繁殖期のオスの婚姻色が綺麗なことで有名です。流れがある河川の環境を好み、とてもすばやく泳ぎますが、いかんせん数が多いのため採捕は容易です。江の川水系では食用にする文化があり、釣りを楽しむ方もいるようです。 安芸高田市・婚姻色のオス
安芸高田市 従来の生息地の多くで数を減らしていたり、逆に国内外来種として移入先で猛威を振るっていたりする魚ですが、江の川水系では普通種と言っていいくらい簡単に見つけることができます。コイ目とハゼの多い日本淡水魚のなかでは異色な見た目で、模様もかっこよく、人気があるのもうなずけます。やや流れのゆるい植生のある場所に多いですが、石の陰にかくれていることもあります。 安芸高田市・幼魚
三次市の水路 いわゆる水田雑草(水草)と言われるものの一つですが、江の川水系では乾田が多いため水田で見かけることはなく、溜池や一部の水路で見かけることが多い水草です。水中葉は繊細でふわっとした魅力的な見た目をしていることから、アクアリウムでも人気があります。水中から水上葉を伸ばしたり、渇水時に全体が水上葉化したりしますが、水上葉は少しがっしりした印象になります。 三次市・溜池の干上がった部分で水上葉化し開花したキクモ
府中市 主に中流域の河川や水路に広く生息するポピュラーな肉食魚で、適応できる環境が広く、泥の中から石の下まで、さまざまな場所から見つかります。遺伝子の違いにより4つの地域グループに分けられ、江の川水系のものはそのうち西瀬戸集団と言われるグループに属します。
庄原市 カボンバ・金魚藻などの名前で広く流通している外国の水草で、全国各地で外来種として定着しています。江の川水系ではおそらく限られた溜池にしか定着していないと思われます。 大型で力強く、輪生葉を持つキクモ等と異なり対生葉を持つため、同定はわりあい簡単です。
三次市 溜池や河川の浅い場所の植生などから見つかる大型の水生昆虫です。 比較的農薬等に強いのか、ゲンゴロウ類に比べると遭遇する確率が高い(ゆえにがっかりされがちな)存在ですが、それでも江の川水系では決してどこにでもいるわけでもなく、見つけると少し嬉しくなります。 ゲンゴロウ類に比べて頭が大きく前に出ていること、腹部(後胸腹板)に長い突起があることが特徴で、大きさは3cmを超えます。 三次市・後胸腹板の突起 安芸高田市・幼虫
安芸高田市 捕まえると「ギーギー」と鳴くことが和名の由来となっているナマズ目ギギ科の魚で、江の川水系では上流から中流の本流河川、支流河川に広く生息しています。また、当地では食用とする文化もあります。ナマズの仲間ですが、全体的にヒレの形がナマズとは全く異なり、ヒゲの本数も異なるるため、見分けるのは簡単です。 タモ網で採集できるものは20cm以下のものが多いですが、本流河川などでは、30cmを超える大型の個体が泳いでいるのを見かけることもあります。 胸鰭と背鰭に毒があり、刺されると痛いので気をつけましょう。 安芸高田市・ヒゲは4対8本
府中市 南米原産のミズアオイ科の水草で、葉柄が膨れてブイのようになり、水上に浮いて繁殖します。栽培が容易なためホームセンター等でよく売られており、必然として川や池に投棄されることが多く、江の川水系でも水路や川で見かけることがやや多い外来種です。寒さには弱いものの繁殖力は非常に強く、時に池や水路を埋め尽くして農業の支障になることもあります。またメダカの産卵床としてよく利用されることから、改良メダカや他所のメダカの卵が付着したまま投棄され、さらに深刻な環境破壊を引き起こすリスクを持っています。
府中市 日本淡水魚を代表する普通種であり、江の川水系でも例に漏れず、溜池や河川の源流から下流までいたるところに生息しています。地方名として、オイカワなども含め「ハヤ」と呼ばれています。オイカワ同様とても素早く泳ぎますが、いかんせん数が多いため採捕は簡単です。 よく似ている魚として、ヌマムツが江の川水系でもごく一部に生息していますが、赤みが入る鰭(ヒレ)の区別や、体側部の模様、吻の形状などで区別できます。(ごく例外的なものを除けば)胸鰭と腹鰭の前縁に赤みが入るものがヌマムツ、入らないものがカワムツと覚えるのが最も簡単な見分け方です。
府中市 一般的によく知られている在来種のナマズです。江の川水系では、本流河川、支流河川、水路のいずれにも広く生息しています。肉食性で、小魚や昆虫を主食とします。基本的に夜行性で昼間は寝ていることが多く、寝込みを狙うと大型魚とは思えないくらいあっさりと捕獲できます。 ゆらゆらと優雅に泳ぐ姿は威厳があり、かつ癒やされるものがあります。 安芸高田市
三次市 広島県側の江の川水系の溜池では(おそらく)唯一見ることができる在来フサモ属の水草です。 フサモ属のなかでもひときわ細く繊細な水中葉を持ち、ときに綺麗な飴色になることがあります。干上がった溜池では水上葉に変わりますが、他のフサモ属の水上葉に比べて、葉が短くひょろっとした印象です。 三次市・水上葉
安芸高田市 本来主に下流域に生息するハゼ科の魚ですが、海から遠く離れた江の川の土師ダム下流域で多産しています。トウヨシノボリと同様、在来種なのか国内外来種なのか私には判断がつきません。 性格は攻撃的で、川を覗いているとヨシノボリを威嚇している姿が見られます。
三次市・本流で釣獲した8cmオーバーのオス ヤリタナゴと同様に流れのある環境にも適応し、江の川水系ではよく見られるタナゴです。 名前にアブラがついているだけあって特徴的な色味をしていますが、マニアックで根強い人気がある魚です。性格はかなり攻撃的なため、飼育を検討する際は注意が必要です。
三次市 ヒルムシロ属の代表種。江の川水系では溜池で見ることができますが、フトヒルムシロ等に比べるとやや少ない印象です。 水中葉、浮葉、陸生形(渇水時)など、柔軟に環境に対応した形をとります。水中葉は他のヒルムシロ属と比べて儚げな印象があり美しいです。 三次市で採集したものの水中葉 三次市・渇水時に陸生形をとる
安芸高田市 本流河川、支流河川の、流れがあって砂が多い場所に生息している魚で、体長は最大20cm程度、江の川水系では上流~中流河川のいたるところで見られます。ドジョウのように砂を吸い込んではエラから吐き出し、栄養のあるデトリタスだけを胃に運んで食事を摂っています。一気に遠くまで泳いで逃げるのが不得意で、追いかけながら簡単にタモ網で捕まえることができます。 広島県にはもう一種、ナガレカマツカというカマツカがいますが、日本海流入河川である江の川水系には生息していないようです。
三次市 江の川水系の水路や支流河川で見られるヒルムシロ属の水草です。ウェーブがかった葉が特徴的で、水中のみで生活し浮葉などは出しません。流れがある環境を好み、ゆらゆらと揺られる姿が印象的です。 高温に弱く、夏場には殖芽を形成して一旦休み、水温が低くなると再び成長しはじめます。 安芸高田市・右側は殖芽
三次市 カエルなどを捕食し、水のある場所でもよく見かけるヘビです。性格は基本的におとなしく、人間の気配を察知すると逃げていきます。昔から首に毒腺を持つことは知られていたものの、噛まれても大丈夫なヘビだと思われていましたが、奥の牙に死に至るほど強い毒を持っていることが80年代以降明らかになりました。 典型的な個体は斑模様と緑・赤・黄の色が入るわかりやすい見た目をしていますが、地域や個体により色彩の変異が大きく、シマヘビの黒化個体(カラスヘビ)にそっくりなものやシロマダラにそっくりなものなど、専門的な知識がないと他のヘビと見分けがつかない個体がいます。専門家レベルの知識がないかぎり、ヘビ一般に関し…
庄原市 園芸種として外国から輸入されたものが各地で定着したものです。江の川水系の溜池でもしばしば見かけることがあり、その頻度は在来スイレンであるヒツジグサよりも多い印象です。 花びらの色は、白一色のヒツジグサと違って種類に富み、花びらの数も多く重厚感があります。浮葉もヒツジグサより大きく、しばしば水上にせり上がり、存在感があります。 大繁殖した池では腐食した園芸スイレンが汚泥として堆積することにより富栄養化し、在来環境を変化させたり、溜池の管理を難しくしたりするため、くれぐれもこれ以上投棄されないよう願いたいです。 三次市
三次市 在来種としては唯一のスイレンで、江の川水系の溜池などでたまに見られます。浮葉はコウホネと似たような楕円に切り込みが入った形状で、しばしば赤みがかります。花びらは白一色で数も少なく、園芸スイレンに比べて地味な印象ですが、この控えめな趣こそが自然に溶けあっていて良いです。 三次市
三次市 溜池などに自生するトチカガミ科の水草です。よく似た水草に、外来種であるオオカナダモ(アナカリス)、コカナダモがあります。江の川水系の河川や水路では圧倒的にオオカナダモ、コカナダモの方が多いですが、溜池ではクロモが生えていることが多いです。輪生数や鋸刃の様子などからオオカナダモ、コカナダモと見分けることができますが、個体差もあり慣れるまでは少しわかりにくいです。クロモのほうがどことなく儚げで、葉に透明感があり、茎がもろい印象があります。 三次市・他の水草よりも日陰を好む
安芸高田市 カワムツと並んで日本の淡水魚を代表する普通種で、繁殖期のオスの婚姻色が綺麗なことで有名です。流れがある河川の環境を好み、とてもすばやく泳ぎますが、いかんせん数が多いのため採捕は容易です。江の川水系では食用にする文化があり、釣りを楽しむ方もいるようです。 安芸高田市・婚姻色のオス
安芸高田市 従来の生息地の多くで数を減らしていたり、逆に国内外来種として移入先で猛威を振るっていたりする魚ですが、江の川水系では普通種と言っていいくらい簡単に見つけることができます。コイ目とハゼの多い日本淡水魚のなかでは異色な見た目で、模様もかっこよく、人気があるのもうなずけます。やや流れのゆるい植生のある場所に多いですが、石の陰にかくれていることもあります。 安芸高田市・幼魚
三次市の水路 いわゆる水田雑草(水草)と言われるものの一つですが、江の川水系では乾田が多いため水田で見かけることはなく、溜池や一部の水路で見かけることが多い水草です。水中葉は繊細でふわっとした魅力的な見た目をしていることから、アクアリウムでも人気があります。水中から水上葉を伸ばしたり、渇水時に全体が水上葉化したりしますが、水上葉は少しがっしりした印象になります。 三次市・溜池の干上がった部分で水上葉化し開花したキクモ