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  • カレンのリーディングはキャンセルになった

    カレンから昨日連絡があり、リーディングの後にお茶でもしようと言っていたのに、フルブッキングだとかで、お茶ができなくなった、それでも来るかと言う。それなら、またの機会にするよと言って今日のリーディングは無しになった。これは、背後に何かあるのかもしれないと思った。つまり、行っていたら何か不都合なことが起きていたとか、気になることを言われていたとか、そういうことだ。カレンのリーディングはキャンセルになった

  • 3年ぶりの帰省

    お母さんとはテレビ電話で毎日会話していたが、実際に見ると、3年前と比べ少し太ったように見えた。お母さんは「ええ?そうかねえ、変わってないよ」と笑う。そして「ご飯は食べたの?」と聞く。俺のことについては、それくらいしか聞くことがないのだろう。お母さんが認知症気味なのは知っていた。2年位前からだろうか、弟や親父から「お母さんが時々変なことを言うようになった」と聞いていた。ついさっき言っていたことを忘れて同じことを言ったり、グリルで魚を焼いたのを忘れて翌日までそのままにしていたり、という言動が見られるようになったという。高齢者の自動車免許更新テストに落ちたと聞いた時はこちらもさすがにショックだった。だが、俺が話すお母さんはいつもと変わらぬお母さんで、認知症の入口に入ったことは注意していないと分からない程度のものだった...3年ぶりの帰省

  • 親父が死んだ日

    ニューヨークで働く俺に、あの親父が死んだという報が届いたのは2021年11月の半ばだった。午前11時、顧客とのミーティング中にスマホにテキストが入った。弟からだった。何か嫌な予感がしていた。病院嫌いの親父は肺に水が溜まって入院することになったのだが、数日前まで、病院で暴れていたそうで、看護師に手を上げたりしていたと実家の弟から聞いていた。暴れたとはいっても、90歳前の高齢者の暴れ方など、たかが知れているだろう。しかしあの頑固な親父にとって、嫌いな場所に滞在させられるというストレスは、親父の風前の灯火の状態にある命を容易に吹き消すほどではないか、という危惧がどこかにあった。ミーティングが終わってから恐る恐る見ると、「親父、死んじゃった」。テキストにはそうあった。押っ取り刀で実家に駆けつけたかったが、コロナ禍にある...親父が死んだ日

  • あすのガイダンスに向けて

    明日の土曜日に、僕はカレンの2回目のガイダンスに行ってくる。コロナで街は沈滞した雰囲気で外出もままならないのだが、万難を排して、僕はどうしても行ってくる。いささか緊張している。今度は前回よりもう少し深く入れるだろうか。あすのガイダンスに向けて

  • trulyというユーチューブ番組

    ひょんなことから、trulyというユーチューブチャンネルを見た。https://www.youtube.com/c/BarcroftTV/featured重度の身体障碍を負いながら前向きに生きる人の生きざまを紹介した動画だ。それの何回かを見て、まさに頭をガツンとやられたような衝撃を受けた。顔や全身が焼けただれた青年であったり、奇形の顔を持つ若い女性だったり、足がハサミ状になっていて歩行困難な青年であったり、日常普通に生活している我々からすると、それはもう、絶句するような容姿の人々ばかりだ。だが、衝撃を受けたのはそうした容姿ではなく、彼らの実に前向きな考え方や姿勢だ。「これが自分なのだから」と、手術さえ拒否している人もいた。僕は彼らの中に、地球に送られたメッセンジャーの姿を透かし見ていた。もちろん実際に見えたわけ...trulyというユーチューブ番組

  • ガイダンス

    小雨が降っていた。今日は6月19日の土曜日。そう、カレンのあの「ガイダンス」のセッションの日だ。この一カ月間はまさに期待に満ち満ちていたものだが、近くなるに従って不安が入り混じり始めていた。彼女の家の前で僕は緊張していたが、意を決して敷地内に入ると、カレンが外でタバコを吸って待っていた。そして、来たわね、といった感じの表情に変わった。その時、彼女がさほど笑顔にならなかったので僕はやや顔がこわばりそうになった。だがそれもこちらの勘違いだったようで、いつもの熱いハグをしてくれた。カレンはいつもそんな感じだ。今日、そこでカレンと何を話したのかは、後日公開することにしよう。いずれにしても、カレンから受けた例の”ガイダンス”がどんなことだったかを書くことにする。僕は椅子に目をつぶって座り、カレンの導きに従って静かに瞑想状...ガイダンス

  • 攻撃

    一昨日のことだ。自分のために、書き起こしておきたい。わが社が入るオフィスビルの管理組合(ストラータ・コミッティー)の組合長(ノーマン)に、他のオフィスのオーナーの衆目で攻撃される件があった。このノーマンは、このビルの地下でストリップクラブを経営するドイツ系の男で、マフィアのボス然とした大柄で迫力ある容貌と張りのある低い声、そしてその強欲な性格で、周囲を委縮させる雰囲気を持っている。否、まさにマフィアのボスそのものだ。今回、現在の管理会社の契約があと一週間で切れるというのに、次の会社を選ぶための全オーナーによる選任投票を実施しようとしなかった。ノーマンは、自分が懇意にしてきた以前のポールというマネージャーをごり押しして採用したいために、投票日時のアナウンスを故意に遅らせてきたのだ。そのポールという男もまたストラー...攻撃

  • 約束

    きょう、カレンから珍しくショートメッセージが届き、あの「ガイダンス」のセッションの日程を提案された。6月19日の土曜日だ。今までずっと放っておいたので、僕に悪いとでも思ったのだろうか。いずれにしても僕は小躍りした。だが、これもまた、外に何かを求める行為の一つかもしれない。サークルに期待した去年の今頃のように、結局徒労に終わる可能性もある。あまり期待しないでおきたい。それでもカレンに言わせると、このセッションは、サークルのようにただ座っているというものではないらしい。明らかに自分の過去生を垣間見るといった、何かを感じるといった、体験するものだそうだ。もしもそれが本当なら、この日常的にもやもやした感覚から脱することが実際にできるかもしれない、そういう一縷の望みもある。約束

  • 騒がしい心

    最近、心の中が騒がしくて困っている。カレンのリーディングの影響もあるのだろうが、それ以前からそうだった。その当時からこの心境は確かにあった。だが、徐々に大きくなっている気がする。何をしてもすっきりしない、焦りも混じったもやもやした感情。「これだ!この感情だ!ついに分かったぞ!」という感慨が欲しくて欲しくてたまらない。永遠の悟りではなく、4次元世界を一瞬だけ垣間見てしまう「一瞥体験」という体験があるようだが、一瞬でもいいから味わいたくて仕方ない。頭ではなく、全てに身を任せて(surrender)と言うが、どうすればいいのかわっぱり分からない。それをするにはおそらく、例えば会社が倒産するとか、この僕が大病を患うとかすれば近道になるのかもしれないが、そんな現実社会のリスクがあるというのは困る。齢50を過ぎたということ...騒がしい心

  • 失神した日

    僕が倒れたのは今から1年前、ちょうどコロナによるロックダウンのころだ。ジムが閉鎖されていたために、毎朝、近所芝生に覆われた公園でジョギングしていた際、迷走血管神経反射が起きて失神して倒れたことを書いた(2020年5月10日付「分岐点」)。あの頃と同じ苦しみがまた待っているのかもしれないと思ったのだ。だとしたら、魂は何を企んでいるのか、何らかの事故が待っているのだろうか、と。きょうは土曜日で、ジェフに久しぶりに会って話して楽しかった。ジェフは生まれつき目が見えない。彼と話すときは、公園の芝生に座って話す。彼はなぜか芝生の上でいつも正座する。それが快適だというので可笑しい。たいていは宗教、それもキリスト教の話になる。あらためて思ったが、彼との会話は、魂同士の会話のようだ。彼に肩書きが記された名刺を渡す必要もないし、...失神した日

  • 焦り

    僕はカレンの家から帰る途中、本当に舞い上がっていた。1年前の最初のリーディングで、あまりに僕自身の特殊な立場のことを言われてあっけにとられたようなところがあったので、あれは本当に僕自身のことだったのかをあらためて確認したいという意思もあった。そしてそれが十分すぎるほど確認されたことも嬉しかった。それに、この僕があれから少しずつでも前進している、それが分かっただけでも良かった。しかも、カレンがあのサークル以外に、僕のために別の個人的なセッションの場を設けてくれると提案してくれたのだ。こんなに嬉しいことがあるだろうか。去年は、サークルの場を与えられて舞い上がったが、今年は、今度はさらに強烈な「ガイダンス」というセッションをやってくれるという。この僕を「作る」セッションらしい。しかも、お金は払わなくていいとまで言う。...焦り

  • 分断(5)

    直近のはね。ちょっと待ってて。ふー、すごく強いわ。あなたの名前はZhao(趙)。マスターだった。さきほどタオイズムの本を勧めたけど、それを読んでみて。非常に引き込まれると思うわ。この人生で気功を学ぶと、とてもあなたのためになるはず。気功を練習することがこの人生で今を取り戻すことになる。過去の人生と魂を、肉体を通じて統合してエネルギッシュな肉体を作る、それを教えていたわ。その人生では、気功のマスターだった。気功の動きのほかに、お茶を教えていた。あなたの前にたくさんの弟子がいて、彼らの前に静かに座り、お茶を飲む。それが静寂の教え。湯飲みを一杯にしないで空にする。それがいわば強い教えだった。その人生ではあなたは独り身だった。家族はいなかった。興味深いのは、その時のエネルギーをリーディングすると、あなたは独り身が心地よ...分断(5)

  • 分断(4)

    あなたは自分の寺院を持っていた。その寺院のマスターだった。その過去生では、人々はあなたをマスターと呼んで、あなたが導き、指導していた。瞑想の方法を指導していた。それに気功を操っていた。気を身体に文字通り流して操っていた。生徒たちがいて、そのエネルギーの集め方を教えていた。タオイズムの本を読んでごらんなさい。引き込まれると思うわ。あなたがまさにそうだったから。リーディングしていて興味深いのは、今世であなたが集中する能力がすごいのは、かつての過去生でそうだったから、ということ。でも今世では、それを手放し、自分が何者であるかに気付いてほしいわ。次の質問は?自分:えーと(とっさに質問を探して)……、僕はある特定の人々を前にすると臆してしまうところがある。本当に不可解で、なぜだろうって思っている。ある人々に対して臆してし...分断(4)

  • 分断(3)

    あなたは自分に集中しようとしているのでしょう?ガイドを求めているんでしょう、でもおかしくない?あなたの身体の中にいない存在が、あなたを見て欠伸しながら、「おいおい、デニスはいつになったらコレやめるんだよ」って言っているような感じね。何かに集中しようとしているけど、探しているのはあなた自身なのよ。それ以上何かに集中できないの。何かがあなたに仕えているんじゃないの。むしろ、真実の中に座って、自分が魂自身だと気が付いて、思考を消して、この地球で経験することがあなたの存在そのものを経験することだと気付いてほしいの。そうしたら、すぐにあなたは嵐のような道を歩んできた過去生のビジョンを見るでしょう。ベンツのような高級車があなたの視界を遮っても問題ないわ。あなたの背後にあるエネルギーの存在をあなた自身が知っているから。実際、...分断(3)

  • 分断(2)

    Ok。つまり今起こっていることは、この物理的な世界と、あなたがずっと望んできた魂の世界との間に分断があるということ。分かる?私たちが話しているのは「分断」よ。私は孤独について話しているの。あなたは自分の声を使ってさえいない。家族の中でも、一緒に旅をすることを選んだ人の中でも、あなたはこれを表現していない。従って、さらに分断されてしまうの。それで、苦悩や孤独に陥る。自分:なんで僕はそうなの?なんで?まず第一に、シンプルに求めようとする時、本当に理解するためにあなたは優しく思いやりがある心の目を通して見るのですが、そこにいる時、あなたは不幸に感じるのです。あなたがそこにいる時、どんどん強くなっている。何をどうすべきかというのは何が起きているかという前提を理解することです。あなたの肉体的な現実と魂が求める現実との間に...分断(2)

  • 2回目のリーディング(1)

    あれから時間がたってしまったが、忙しさにかまけて、ブログを更新していなかった。しかし、その間にあったことを書き起こしておかねばならない。このブログを始めたきっかけでもあるが、最初に、1年前にシドニー郊外の東海岸に住むカレンに、リーディングしてもらったことを書いた。それ以来、彼女の主催する「サークル」に招いてもらい、僕のスピリチュアルな人生が少しずつ動き始めたことを書いた。毎週水曜日に開かれる、集団瞑想のような形のそのサークルはそれなりに楽しんでいたのだが、実は今回、そのサークルとは別に、1年ぶりにカレンによる2回目の個人リーディングを受けたのだ。前回は、僕の魂と実際の精神が分断されていることで、彼女を涙ぐませたほどだったが、正直、今回もあまり進展がないのではと恐れていた。心から心酔する何かを具体的にやり始めた、...2回目のリーディング(1)

  • 高校時代の憑依

    非常に不可解な経験を書き記しておきたい。と言っても、俺が高校時代の頃のことだから、30年以上も前のことである。俺は確か高校1年生か2年生で、水泳部に所属していて、朝夕と厳しい練習をこなしており、かなり毎日疲労困憊していた生活をしていた。ある夏の日の深夜のことだった。まさに突然だった。俺は実家の2階で弟と寝ていたのだが、突然がばっと起きて、ベランダに飛び出して号泣し始めた。静まり返った深夜に高校生がベランダに出て泣き叫ぶのだから、隣近所は何が起こったのかと驚いたことだろう。それでも自分の横で寝ている弟は全く起きなかったが、隣の部屋で寝ていた兄はそれに気づき、一階の両親に伝えに行ったらしく、両親が駆け上がってきて、抱きかかえられながら一階まで下りた。一階の居間で仰向けになりながら、一体何があったのか何度も両親に聞か...高校時代の憑依

  • 肉体と精神

    仕事でアデレードに来ている。一週間いたのだが、その間に大学の研究者や州政府の役人、州議会議員、民間ハイテク企業の経営者、動物保護管理人、ワイナリーのソムリエ、運転手、ダンサー、博物館員、デベロッパーのオーナーなどなど、実に多彩な人々に会った。そこで、妙な感覚に襲われていた。彼らは大半がオージーなので、ほとんどが白人系だった。だから当然、アジア系の顔をしている僕とは全く違う人種だ。そのためか、彼らのその容姿と、彼らの精神的な中身の関係が気になった。大学の研究者をしている男や、あるハイテク企業の経営者、博物館員らは、それぞれが違った特徴を持つ容姿でありながらも、僕からしてみれば、いずれも自分とは違う「白人」という共通した外見を持つのに、精神的志向は全く異なることに、なぜか、非常に引っかかったのだ。彼らが自分とはかけ...肉体と精神

  • 疑念

    今回は僕の中に、疑念が生じ始めたことを書く。以前の「感じられないもどかしさ」の中で、カレンが「トランス状態を試してくれた」ことを書いた。先週のことだが、カレンサークルで、カレンが「デニスはまだトランスを経験してなかったわよね」とまた言った。僕は戸惑った。前回のがそうではなかったのか?とすると、実際はあれが本当のトランスではなかったのか?いや、何が本当なのか分からなくなってきた。そしてその日、やったことはこのようなことだ。ケリーという女性が目を閉じて椅子に静かに座る。それに向かい合うようにして全員が彼女に「エネルギー」を送る。そこに降りてきた霊のようなものを言い合うのだ。カレンはそれらを説明していく。「ほら、入れ墨したインディアンのような男性が現れたでしょう」「口から何かを出しているわ」すると驚いたことに、口々に...疑念

  • 次回のリーディング

    カレンに連絡して、3月27日にリーディングをまたしてもらうことになった。前回が昨年の3月くらいだったから、あれからちょうど1年たったことになる。何か、変わったことはないだろうか。あれから、このブログを始めたくらいで、ほとんど何も果たしていない気がしている。なので、ほとんど進歩していないとか、前回の俺のリーディングが全く違っていたものだとかで、逆にカレンをがっかりさせるかもしれない。だから僕はなんとなく、あのサークルに行くのを見合わせたい気がして、前回のサークルを休んだ。次回のリーディング

  • あの空しい感情は何か

    これは昔からの感覚だった。20代から海外各国で赴任してきたが、日本時代を含めて、当地の大使や総領事、高級官僚と意見交換会を開くことがあった。それに参加する時、いたたまれないほど心が騒がしく、やるせなくなったものだった。その場にいる大使と呼ばれる人物や他の記者連中の軽薄さに対する失望と、自由に発言したり自己表現できないこの自分自身に対する焦りや失望といったらいいだろうか。ではなぜ俺は自由に発言できないのか。日本メディア社会のヒエラルキー上での我が会社の規模から来る劣等意識と、無勉強な自分自身に対する劣等意識、そして何より、若い時からの緊張癖が理由だろう。こうした感情は、歳を取るにつれて薄らいできたが、数カ月前にあった会合でもまだ厳然として存在していた。誰かがとるに足らない発言をした際は心の中でそれを軽蔑し、誰かが...あの空しい感情は何か

  • 感じられないもどかしさ

    先日、サークルでカレンと話していた際、僕が何も瞑想で感じられずにもどかしいことを伝えた。すると彼女は、「デニスはトランスを経験したことがあったかしら?」と言う。僕は即座に「ないよ」と答えた。「では、今晩やってみましょう」とカレン。「ちゃんと感じられるはずよ」僕は大いに喜んだ。今までのサークルは、あれはトランスに入る瞑想ではなかったのだと思ったからだ。そうであれば、今晩やるトランスでは、きっと何か感じられるはずだ。サークルでは、参加者はカレンが指定した場所に座る。床で足を組んで座る僕の場所は、カレンのちょうど向かい側になることが多い。その日は車座になって座り、皆が手をつないだ。静かな瞑想の音楽と共に、カレンはいつものように言葉でリードしていく。お世辞ではなく、カレンのリードは本当に集中でき、すごいと思わされる。こ...感じられないもどかしさ

  • あるアドバイス

    実はその数年後だったか、僕はその禁断の行為をきっぱりと断った。そして一時帰国した際に、東京で彼と再び会った。その際に彼は「あれ、色霊が落ちてますね。なんかすっきりしていますよ」と言ったのだ。以前は「色霊の存在にビリビリするくらいだった」と言っていたのに、今は完全に洗い落とせたのだ、と嬉しかったものだ。彼のことを前回、いかにも怪しい人物のように言及したが、実は彼には非常に感謝している側面がある。彼に最初に会ったのは中国の上海でだったが、その際に彼は、僕がオーストラリアに行って事業するのは止めた方がいいときっぱりと言ってのけた。「失敗するからだ」と言う。ちょ、ちょっと待ってくれ!僕は狼狽した。会社をすでに買い取っていたし、今更引くに引けない。そもそも、この仕事しか僕にはできない。失敗する、などという可能性は微塵も感...あるアドバイス

  • 資金洗浄

    日本にいるある知人から数年ぶりに連絡があった。今回、電話があったその要件というのは、資金の受け手になってくれないか、ということだった。250億円ほどをオーストラリアのある人物から送られるので、それを別のオーストラリアのある会社に送ってくれないかということだった。手数料は5%。ということは、手数料だけで12億5,000万円。そんなうまい話はあるはずがないだろう、と思いながらも話が面白そうだったので聞いていた。第一、税務局が捕捉しないわけがない。手数料が高額とはいえ、リスクが高すぎるし、そもそも不可能なお願いだ。「資金を洗浄するんですね?」自分はいたずらっぽく笑い、警戒感を隠しながら「うちの会社は無理ですが、知人を探してみますね」と言ってはぐらかした。実はこの人は、一風(どころかかなり)変わった人で、霊感が強い。非...資金洗浄

  • 水中浮遊の不思議な感覚

    シドニーのCBDにありながら、僕が通っている著名なジムのプールにはほとんど人がいない(大都市で、平日なのに驚くべきことだと思っている。東京ではあり得ないだろう)。そのジムで毎朝、運動とサウナの後で少しだけ泳ぐのだが、その際に、コースロープに両足を乗せて仰向けになり、水中に浮遊して瞑想している。ちょうど大の字になる形で無重力状態のようになって浮いている状態だ。こうすると、身体のどの部分にも力が入っていない、実に不思議で心地よい感覚に包まれる。幽体離脱のように、魂が抜けそうになるのだ。普通にベッドに仰向けに寝る場合は、リラックスしてはいるが、体の背中側にどうしても圧力がかかるので、この場合とは明らかに異なる。これをしている最中に、もし誰かがプールに来ると恥ずかしいので、さすがに本気で集中はできず、数分だけで止めてお...水中浮遊の不思議な感覚

  • 【健康法】健康ビジネスコンサル構想

    きょう、友人と話していて、自分が編み出した健康法について教えてあげていたら、非常に関心を持たれたので、心地よくいろいろしゃべった。自分は50代になったばかりだが、健康には自信があるのは確かだ。このブログですべてを洗いざらい公開してしまおうと思っているが、あまり耳目を引くことはないだろう。僕が何者でもないからだ。医者でさえない者が健康法を説いたところで、説得力がない。しかも健康だというのは自分がそう言っているに過ぎない。50代とはいえ、その年で健康なものなどごろごろいる。たとえ本当に健康だったとしてもそれがどうしたという程度の話だ。例えば僕が医者でなかったとしても、80歳で現在の体型を保ち、毎日運動しているような健康的な高齢者であれば、その健康法は注目を集めるかもしれない。だがーー。それでも自分の健康法はかなり有...【健康法】健康ビジネスコンサル構想

  • 最近の煩悶

    生まれてから死ぬまで、人生はそれぞれの心境的なステージがあるのだなと感じている。最近、30代までは思いもしなかった心境に、苛まれている。最近は、例えば何か話題のドラマがあったとしても、それが地球的な規模で何の意味があるのかと思って見る気になれず、小説も、漫画も、音楽も楽しむ気になれない。特に日本のテレビは、バカバカしさにかけては超一流だ。それならと、国家の大事に目を向けても、日本の首相や与党政治家の人間的浅薄さにはほとほと呆れるし、彼らが織りなす政治劇は到底納得できないことばかりだ。世界で最大権力を持つ米国の大統領やほかの野党政治家であっても、その低レベルさは大同小異で、世界全体を見回した政治とはとても言えない。中国の政治に至っては、もはや悪魔が取り憑いているとしか思えない。単なる風邪症状で世界的に大まじめに騒...最近の煩悶

  • ある夢

    寝ている時に見た夢はあまり覚えていない方なのだが、今朝の夢は覚えていた。早朝に見た夢だったからだろうか。その夢はこうだ。自分が久しぶりに日本に一時帰国して実家に帰り、小中学校の頃のある友人に会った。その友人とは特別仲が良かったわけではないのだが、帰ったら会おうというような社交辞令的なメールのやり取りをしたことが以前にあったので、その友人がたまたま夢に出てきたのかもしれない。夢の中で、彼と話していた時、オーストラリアだけではなく、香港に住んでいたことを自分が話したからか、彼は、香港には自分も旅行で行ったことがあるというつもりで、苦笑いしながら、大変だったよという表情で、「(香港は)したーぎゃったー」と言った。僕はそれが何の意味なのか分からず、「え?何だって?」と聞き返したのだが、夢はそこで終わった。確か、彼が言い...ある夢

  • 不可解な釣り

    家族とシドニー南部にあるJervisBayという観光地に出かけた。僕はもっぱら磯釣りにしか興味がなくて、毎日のように釣りをしていた。だが下手の横好きで、今回も僕はほとんど大きな魚は釣れなかった。釣れたのは小さなアジとかスナッパ―(タイ)だけで、しかもせいぜい3~4匹程度だった。そして昨晩のことだった。JervisBayの裏手にある湖に夜釣りに出かけた。そこも釣りのスポットだと聞いていたので、試しに行ってみたのだ。しかしそこでも全く釣れなかった。エサへの食いつきはあった。だが、小さな魚がエサを食い尽くしてしまい、またエサを付ける、の繰り返しだった。2時間以上がたって夜11時近くになり、僕はもう諦めて、片づけを始めた。針に付いていたイワシを捨てた。確実に、捨てた。今から帰ろうとして片づけているのだから、針にエサが残...不可解な釣り

  • ある思い

    たまに思いを巡らすことがある。この俺の人生は、もしかすると、俺の妻の舞台設定に過ぎないのではないか、ということだ。そのたび、「まさかそんなことはあるまい、良くも悪くも、俺は俺の人生を謳歌し続けてきたではないか」と否定してきたし、あり得ないことだ。だが、そもそも、この俺が香港や、オーストラリアに来たことはどうなんだ?もともと、妻の考えだったではないか。俺の当初の人生プランに、オーストラリアに来るなどという選択肢はあり得なかった。俺のビジネスが成功したことはどうだ?豊かな資産を得られた僥倖も、彼女の資産形成に、この俺が使われたと考えても、矛盾はしていない。彼女の、カトリックの教えに従う極めてまじめな信条と、彼女の人生プランをうまく遂行していくための、舞台設定役をこの俺がかって出たような気がしている。彼女が香港に居た...ある思い

  • カレンの経験

    ある日のサークルでのこと、カレンがその日あった経験を僕たちにシェアしてくれた。その日の朝のカウンセリングに、ある女性が来たのだが、カレンはなぜか、最初からその女性の顔をどうしても見ることができなかったという。訪れた彼女を門から部屋に招き入れたのだが、カレンの背後にいるガイドらしき存在から、部屋に招き入れるまでずっと、彼女の顔を見てはいけないという「声」に支配され、見たくてもできなかったという。ところで実はカレンは、若く見えて実は子供が5人もいる。上は確か高校1年生くらいだ。そして、聞き間違いでなければ、カレンは離婚経験があるようで、以前の夫との間で子供の養育権をめぐって家庭裁判所で争ったことがあったらしい。その際の裁判所に、外部の心理療法士による意見書が提出されることになったらしいのだが、カレンはその女性心理療...カレンの経験

  • 2つの小さな魂

    最近、親父が極端に痩せてしまっているようだ。去年と比べても、明らかに分かるほどだ。歯も欠けているのが目立ち、前歯は一本ほどしかない。さらに気になるのは母で、認知症の症状がますます進行しているようだ。僕が電話して話すと、自分とは普通のように会話できているのだが、弟によると、ついさきほどのことも忘れてしまうのだという。あれだけ、散々迷惑をかけてきた親だ。最後くらい親孝行をしたいと思っていたのに、コロナで日本に一時帰国できない。実に歯がゆい状況だ。なんとかならないか。***カレンのサークルで、瞑想していた時のことだ。僕は親父と母の魂を、呼び出してみた。すると確かに、二つのテニスボールを二つくっつけたような形のものが、僕の体の前に浮遊しているのを感じた。何かメッセージを受け取ったりしたわけではないのだが、確かにそう感じ...2つの小さな魂

  • カレンの経験

    随分間が空いてしまって申し訳ない。あれから、さまざまなことがあったが、僕の身の回りは順調と言えば順調だった。それが、このブログを逆に遠ざけていたのかもしれない。だが今でもカレンのサークルは、毎週通っている。以前、僕が仕事で、あるビジネスセミナーで講師を務めることがあり、そのために夜が忙しくなったので何週間か遠のいたものの、基本的に僕はあのサークルが好きで通っていた。メンバーは、こちらが例えばアジア人だからといって偏見視するような連中はいないし、何よりも僕はカレンが導く瞑想を好む。いや、瞑想と言うとカレンには語弊があるかもしれない。カレンはトランス状態に入るらしいからだ。十数人が車座になり、静かにそれぞれの瞑想状態になるのだが、カレンが言葉で導く。「Surrender(すべてを手放して)」とか「Chosethee...カレンの経験

  • 幼少時の事故

    全く別の話なのだが、ここで僕にとってある不可解な思い出を書かせてもらいたいと思う。僕が保育園に通っていた頃の話。おそらく4~5歳くらいではなかろうか。というと1972~73年くらい、季節は寒くはなかったので春から秋の間だろう。僕が通う保育園の中庭には、左右両側に3人ずつくらいが向かい合って座り、左右に触れるブランコのような遊具があった。テーマパークに行けば、似たような動きの巨大な船のアトラクションがあるが、それを板一枚にしたような遊具だ。僕はその日、その遊具に何人かで立ち乗りして遊ぶ友だちを見ていた。遊具は左右に大きく振幅を広げて動いている。その時なぜか僕は、「その下をくぐり抜けたい」と思った。僕は引き付けられるかのように、激しく動いている遊具に近づき……と、そこまでしか視覚的には覚えていない。僕は頭をその遊具...幼少時の事故

  • 【健康法】自己承認シャワー

    ここであらためてお伝えしておきますが、私は、同年代と比べて類まれな健康体だと思っています。現在天命を越えた年ですが、身体の内臓も外見上も非常に若いと見られています。こう書きますと、何をうぬぼれているのだと思われるかもしれません。しかし、この私が今まで秘匿してきた健康法を公開する上で、自分の健康さをアピールしないと自分が書くことが無意味になってしまいます。実際に健康そのものなので、あえてその方法を皆さんにも公開しようと思っています。こういうことは結局、アウトプットしなければ価値がありません。さて今回紹介するのは、「自己承認シャワー」です。オーストラリアでは通常、長くて浅い形のバスタブはありますが、通常はシャワーだけで済ましてしまいます。最近の日本人でもそうした日本人が多いでしょう。お風呂にゆっくり浸かって体を温め...【健康法】自己承認シャワー

  • 人々の無関心

    随分間が空いてしまった。カレンのサークルは、オーストラリアのスクールホリデー期間中だということで2週間休みになっている。その間、思うことはいろいろとあった。だが、結局堂々巡りで、何もできないままだ。カレンは以前、個人セッションで、とにかく書き始めれば、とめどなく書くことは溢れてくる、と言っていた。まるで神の意が降りてきたように、だ。しかし、実際はそんなことはなくて、こうして書いていても、材料がないのにどうやって書いたらいいのか、と思っている。そういえばだが、先日日本の友人から、NZで育ったJosephGregHalletさんという男性が、英国の本当の国王であることを訴えている動画(https://quasimoto3.exblog.jp/240471931/)を紹介されて見た。聖書の予言を具現化しているような彼...人々の無関心

  • 【健康法】三点倒立

    これも、毎朝やっています。最初は逆立ちをしていたのですが、逆立ちだと2分やるだけで腕がぶるぶる震えだしてキツイので、三点倒立に変えたところ、心地よく瞑想状態にしながらできるようになりました。三点倒立といっても何種類かあります。頭頂部と、両方の手の平を三角形にして倒立するやり方と、頭頂部と、両方の肘の三点で倒立するやり方などです。この場合はちょうど、手の平で頭を覆うような形になります。倒立した後、私は足を座禅を組むような形にして、それをバランスを取りながら、左右に揺らします。すると、ちょうど腰を軸に揺らすことになるので、先に言及した「金魚運動」をここでも取り入れていいることになります。そのほか、両足を大きく広げたり閉じたりを繰り返す運動や、両足を前後に動かす運動、また足の指を曲げる運動をして、自分の神経が末端にも...【健康法】三点倒立

  • 万慶の思い出(1)

    彼と最初に出会ったのは、1993年頃ではなかったかと思う。彼はとにかくやんちゃなガキで、2歳か3歳くらいだったはずだ。香港の元朗という田舎街で、日曜日に彼の家族、要するに彼の両親と祖父母と僕の合わせて6人で飲茶をしたのを覚えている。その時に僕は、他人家族との会食では日本人の多くがそうするように、行儀良くしていたものだが、彼の両親は僕のことなど全く気にかけない様子だった。父親の楊銑傑は、ほとんど新聞をにらめっこしているし、母親もそれを興味深くのぞき込んで2人で何か話し合っている。どうも競馬欄を見ているらしい。母親はかなりの美人で、後で聞くと、よく女優と間違われるそうだ。一方で父親はずぼらそうな男で、競馬とかギャンブルばかりしているらしい。僕のことを気に入らなかったり、無視しているのかというとどうもそうではなく、僕...万慶の思い出(1)

  • ある晩

    7月1日。オーストラリアでは新しい経済年度が始まったその日に、僕は2回目のカレンのサークルに参加した。その日は事前にカレンから、「今日は特別ゲストのポーラスが来るわ」と知らされていた。ポーラスは、癌の末期に冒されている。このサークルに呼ばれたのも、カレンのセッションを受けて、ヒーリングに招かれたようだ。ポーラスは背が高く、細身の紳士で、年は60歳くらいだろうか。僕も少し話したが、穏やかで優しそうな感じの男性だった。そしてカレンが導くメディテーションをした後、ポーラスのヒーリングをした。ポーラスが、部屋の中心に置いた簡易ベッドに横になり、周囲の我々が静かに手を当てたりしてヒーリングする。心掛けたのは、とにかく「愛」を注ぐことだ。僕は彼のちょうど左手の横にいたので、彼の肘にそっと手を当てて、言ってみれば「愛のような...ある晩

  • カレンのサークル3

    レイキは、5~6年前に、自称ヒーラーという女性から自分も習ったことがある。あるデザインを思い浮かべて、手をかざしてエネルギーを注ぐ民間療法のひとつとされる。だが、その女性のいかがわしさから2回で止めてしまった。それ以来、レイキには馬鹿馬鹿しささえ感じていた。まさかこのカレンのサークルで、それを実践している人々に会うとは・・・。グラントの本職は家などの修理を行うハンディ―マンだが、レイキヒーリングも行っているようだ。その日も午前中に一人施術してきた、と言う。リオーニはもう引退したので施術はしていないそうだ。二人とも善良な人々のようだ。だが、本当にこの2人も、カレンが認めるほどのエネルギーを持っているのか?140年以上も続き、外部からは誰も入れないというこの“エネルギー集団”に?しかもこのグループには、カレンのよう...カレンのサークル3

  • カレンのサークル2

    カレンは温かくハグで迎えてくれた。既に5~6人がいて自己紹介したが、そして最終的には20人くらいが集まった。僕のことは皆にもう知られているらしい。今晩は新入りが来るから、これだけ多いんだねと誰かが言っていた。やや驚いたのは、皆と挨拶する際、深くハグしてくれることだった。世はまだコロナで社会的距離をうるさく気にする人々が多く、ハグの文化があるオーストラリアでもここ最近は握手さえしない。それにもかかわらず、カレンのこのサークルでは皆が躊躇なく深くハグしてくれる。それは、ここに来る人々の間の信頼を表しているようにも思われた。何しろこのサークルは、もう何年も外部の人間を受け入れたことがない、140年も続く閉鎖的なサークルらしい。さらに僕はアジア人で、しかも初対面なのだから、ハグどころか、警戒しても良さそうなものだが、カ...カレンのサークル2

  • カレンのサークル1

    カレンの「サークル」まであと1週間と迫った6月24日の朝のことだった。ジムで汗を流した後で着替えていたら、携帯にメッセージが入っていることに気がついた。あのカレンだった。「デニス、あなたは今日から始められるのでしょう?7時半の少し前に来て、始める前にお茶でもしましょう。みんなあなたに会いたがっているわ」驚きだった。カレンからのメッセージは嬉しかったが、7月1日からのはずだ。おそらくカレンが今回、もしくは前回勘違いしたのだろう。だが、どちらでも構わない。この3カ月間、僕は本当に言いようのない、鬱屈した気分で過ごしてきた。一刻も早くカレンのサークルに参加したかった。だから僕は返信した。「来週からだと思ってましたけど、でも今晩からの方がありがたいです。本当に誘ってくれてどうもありがとう。こちらも楽しみにしています」ど...カレンのサークル1

  • 【健康法】瞑想ジョギング

    これは自分が編み出して、もう5年以上も毎日続けており、メンタルにも肉体にも非常に効果があるものなので是非紹介します。先に、メディテーションや三角呼吸法の重要性に言及しましたが、その瞑想と呼吸法を、ジョギングしながらやるという方法です。要するに3つのものを一度にやるのです(実は私はもうひとつ、指回し体操も一緒にやるので実際には4つなのですが、ここではそれは省きます)。瞑想は基本的に目をつぶってやりますが、そうすると走れません。そこで、トレッドミル(ジョギングマシーン)の上で走りながらやるのです。まず、マシーンのスピードはかなり遅くします。歩くような速さと同じでいいです。私は4.5km/hに設定しています。マシーンの傾斜角度は通常、15段階に分かれていると思います。私はそれを13に設定します。これらは各自の快適な設...【健康法】瞑想ジョギング

  • 失神

    カレンのことで、まだ悶々としていた頃だ。コロナでジムが閉鎖されていたので、私は毎朝7時ごろに近所の公園でいつものように走っていた。6月といってもオーストラリアでは初冬なので朝はかなり寒い。その公園は全面が芝生に覆われており、そのため早朝は朝露が芝生に降りる。時には、芝生一帯の地面付近に朝霧が舞い降りているときもある。そのため走ると、朝露で靴がびしょぬれになる。そこで以前、裸足で走ってみたところ、なかなか快適で、足の裏にも刺激があっていいので、そのまま続けていた。だが、最近は気温が低下して地面は凍るように冷たい。寒くなるこの時期に止めておけばよかったのかもしれない。ある日、私はそこで走り終えた時、なんとなくぼうっとしていた。たまたま一緒に近くで簡単な体操をしていた妻が近寄ってきて少し話したその時だ。私は急に後ろか...失神

  • 【健康法】指回し体操

    これも私は毎日やっています。かれこれ、もう10年くらい続けているでしょうか。これは栗田昌裕氏という医学博士が考案した手の運動で、頭脳や言語、自律神経に効果があるとされています。20年以上前に日本でもブームになったので、知っている人は多いと思います。やり方は以下です。まず、両手の五本の指先だけを合わせてドーム形を作ります。その後、親指から始め、それぞれの指の対を、互いに触れ合わないように回します。私はそれぞれの組で20回(10回で反対回し)ずつ、5組ですから合計100回やります。私はこれをジムのトレッドミル(ジョギングマシーン)の上で、走る前の3分間、歩きながらやります。その時に、「ありがとう」や「感謝します」といった言葉をつぶやきながら回します。明らかにヘンですが(笑)、もうクセになったので、気になりません。そ...【健康法】指回し体操

  • 【スキンヘッドのススメ】9

    引越しをする時には、多くの人はいらないものを捨てますよね。私はその時に、非常に気分がすっきりするのを感じます。日々のゴミを捨てる際にも感じるほどなので、まして引越しの時に大きなゴミ袋をいくつも捨てる際には、本当に気分がいいものです。そこで、つくづく思ったものです。人間は、生まれてからあらゆるものを手に入れようとします。お金や物、友人や恋人、地位や名誉など、いくらでも人は欲しがり、持とうとします。しかし、手に入れたものがやがて煩悩となり、その虚しさを埋めようとして、さらに別のものを欲しがる執着につながり、際限のない無限ループにはまります。ついには、数万本の煩悩が頭を離れなくなっているのです。それが即ち、髪の毛です。髪の毛が、煩悩の象徴なのです。私が引越しの時、多くのごみを捨てた時すっきりしたのは、煩悩を生み出す要...【スキンヘッドのススメ】9

  • 【不可解な日本の新聞・テレビ】芸能記事ばっかり。そのくせ…

    (取り上げるテーマは、順不同で行きます)今回は、芸能・文化ニュースが多すぎる、ということがテーマです。まず、ある1日の朝日新聞の夕刊を取り上げてみたいと思います。各ページの内容は下記のようになっていました(こ通常日の夕刊であればほとんど同じ構成になっています)。1=副大臣辞任など政治・社会ニュース2~4=映画やドラマの評価や主人公のインタビュー5=文化イベント案内6=コンサート広告7=ラジオ番組表8=映画広告9=小説10=競馬文化スポーツ11=旅行、Q&A12=社会記事13=社会記事14=テレビ欄ご覧の通り、ニュースと言える記事があるのは、1ページと、12、13ページのたった3ページしかないのです。残りは芸能や文化の情報ばかりです。この傾向は特に夕刊が顕著です。国民を教育・啓蒙する媒体としては、やはり新聞とテレ...【不可解な日本の新聞・テレビ】芸能記事ばっかり。そのくせ…

  • 【不可解な日本の新聞・テレビ】総合日刊誌?

    私もメディアの仕事をしているので、日本の新聞やテレビに思うことは多々あります。今回から、新しいカテゴリーとして、日本の新聞とテレビについて、国際的視点から見て非常に不可解な側面を書いていきたいと思います。日本の新聞というのは、ある意味で世界では非常に独特な形で成長してきました。日本の新聞の特徴は、大雑把に言って、国民が総出で楽しむ「総合日刊誌」であるということです。総合日刊「紙」ではありません。雑誌なのです。その説明をしていきましょう。***日本新聞協会によりますと、2019年度の新聞の総発行部数は3,780万部となっています。この数字は年々減少しているようで、全体で毎年5%以上減少しており、2年間で400万部以上が少なくなったそうです。大手の新聞部数を見ますと、次の通りです。読売:790万部朝日:528万部毎...【不可解な日本の新聞・テレビ】総合日刊誌?

  • ショートメッセージ

    今日の午後、嬉しいことがあった。あのカレンから、携帯にショートメッセージが入ったのだ。「Hi、おかげさまでコロナも開けて正常に戻りましたよ。以前に言っていたサークルだけど、7月1日の水曜日夜はどうかしら?」ほかの参加者の人たちにあなたのことを話したら、皆がとてもあなたに会いたいって言ってくれました。私も会えるのを楽しみにしているわね。」私は飛び上がらんばかりに喜んだ。文面を何度も見た。確かに7月1日と書いてある。もう絶対に行く!何があろうとも絶対に行く。私はすぐにメッセージを返した。「カレンからのメッセージが欲しくてほしくて仕方がなかったです。この3カ月間、本当に路頭に迷ったように、悶々と過ごしてきました。妻からはうつ病にかかったと思われていたくらいです。いずれにしても、誘ってくれて本当にありがとう。こちらも本...ショートメッセージ

  • スキンヘッドのススメ8

    一方で面白いことに、スキンヘッドにすると、今までの容姿重視の価値観の世の中でも、「格が上がる」のが認識できます。要するに、スキンヘッドは格好悪いと思っていたのに、身体全体として調和が取れたルックスになり、逆に格好良くなってしまったのです。私は髪の毛を失うことで、もはや、美の軸を放棄したと思っていましたが、そのかつて重視した美の軸の上で、結構「いい線いっている」ことに気がついたわけです。これは逆説的ですが、私にとっては非常に意外な発見でした。おそらく、薄毛を気にしている人たちが恐れているのは、同じ理由だからだと思います。スキンヘッドにしたら最後、異様なルックスになり、女性には持てないのではないか、周囲から完全に浮くのではないか、などと思っているのです。ところで日本人は、白人コンプレックスが異常に高い国民でしょう。...スキンヘッドのススメ8

  • スキンヘッドのススメ7

    私はオーストラリアに住んでいますが、オーストラリアに限らず、白人中心の国に居ますと、スキンヘッドの男性をよく見かけます。はげた男性たちをこちらでは「Balders」と呼んだりしていますが、そこにはさほど見下したような、バカにしたような意味合いはありません。ただ、頭がはげた人たち、という集合人称です。そのためもあり、前述したようにオーストラリアではカツラをした白人男性を見たことがありません。白人であれば、自毛と同じ色のカツラを作るのが難しいという理由もあるかも知れませんが、一番の理由は、そんなばかげたことをしても仕方がないと思っているはずです。オーストラリアは世界の先進国の中で、特に男性は、ファッションにあまり関心を示さない風潮があります。お金持ちでもジーンズにTシャツ、サンダル履きという人々はたくさんいますし、...スキンヘッドのススメ7

  • スキンヘッドのススメ6

    頭を剃るというのは、いざやってみたら、あれこんなものか、と実に拍子抜けだったということなのです。しかも、今まで頭をかきむしることなどできなかったのに、自由自在に頭皮に触れることができるのが大変心地よかったものです。臆病だった私はどうやら、渡れば地獄があると思っていた一線を越えたのです。そしてその線を越えてから、元の方の側を見ると、まるで達観したように、かつて抱いていたその恐怖に恐れおののいている人たちがよく見えます。越えて初めて分かる感情でした。いまだによく覚えているエピソードがあります。当時私は、香港に住んでいて、剃ったちょうど1年後に現在の妻と結婚したのですが、妻がカトリック教徒だったので、香港のカトリック教会で結婚式を挙げることになりました。その時、よく知る米国人の神父さんが参加してくれることになっていま...スキンヘッドのススメ6

  • スキンヘッドのススメ5

    私は前述したように、若いうちに薄毛になったので、20代で人工毛による植毛を体験しました。ただ、手入れも大変ですし、何よりも高額な維持費がかかるので、30歳を迎えるまでには頭をすべて剃ると決めていました。植毛と言っても、しょせん人工毛ですから、皮膚は異物を排除しようとします。どんなに定着率が良くても、おそらく植えた人工毛は1年以内に抜け落ちるはずです。そのために、半年に一度くらいは必ず追加で植えなおさねばなりません。それが高額な維持費となるのです。まだ若い私にとって、それはとても痛い出費だったので、早く止めたかった気持ちが強かったです。しかし、やめる勇気もなかなか持てなかった。それでも、背に腹は代えられず、30歳までには必ずスキンヘッドにする、と決めたのです。単に「剃る」というよりも、「剃ってやる!」といった、今...スキンヘッドのススメ5

  • スキンヘッドのススメ4

    最近は育毛やカツラ産業の実態はどうなっているのだろうと思ってネットで調べてみたら、その規模には唖然とさせられました。矢野経済研究所の調べだと、育毛剤や毛髪業市場の生産高が2018年度で約2,100憶円。カツラ最大手アデランスの2019年度売上高だけで802億円あります。頭髪は、すごい規模の市場になっており、右肩上がりで推移しているようです。その背景には、日本人の頭髪に対する悩みがあるようです。毛髪業大手のリーブ21が、日本の10代~60代以上の男女4,800人を対象に実施した調査では、「抜け毛や薄毛が進んでいる」と回答した男性は41%に上ったそうです。ちなみに女性も25%います。全体では推定4,270万人と、日本人の約3人に1人が「頭皮に関する悩み」を抱えているといいます。ただし、もしこのブログを読んでいる人の...スキンヘッドのススメ4

  • スキンヘッドのススメ3

    その時、父が言いました。「お母さんは血液型が違うから駄目だ。俺が提供しよう」。あの見栄っ張りの父のことですから、つい口走ったでまかせかもしれません。しかも、別の人の頭皮など、血液型が一緒だからといって簡単に移植できないのは誰にでもわかります。母は純粋な気持ちからでしたでしょうが、父はそれを知っていたのでしょう。しかし私はその時、「ああ、もう苦しむのは十分だ。両親を許そう」と心から思ったのです。やや時間は飛びますが、私がついにスキンヘッドにしたばかりのことです。実家に帰って、ある私の知人とアポがありまして、父を連れていった時のことです。その知人は県内メディアには頻繁に出るので誰もが知る有名人でした。父を連れて行ったのは、有名人であればだれにでも尻尾を振る父のことですから、喜ぶだろうと思ったのです。その知人と会って...スキンヘッドのススメ3

  • スキンヘッドのススメ2

    世の中には容姿を全く気にしない豪快なタイプの男性もいますから、「スキンヘッドのススメ」と言うと、私は何の恥じらいもなくスキンヘッドにして、それを誇示するような男に思われるかもしれません。私は高校の2~3年生くらいから、額の生え際の後退が気になりだしていたのは覚えています。私は当時(というか今でもですが・・・)、人一倍多感な高校生でした。高校は公立の共学校でしたし、男ばかりの3人兄弟でしたので、毎日女子を意識して、自分の容姿に対する非常に大きなコンプレックスを抱えていたものです。その中で、頭髪が抜け出したという危機、その恐怖には身も震えんばかりに恐れおののいていたものです。これは大げさに言っているのではありません。学校や外では普通に装ってはいましたが、本当に毎日びくびくしていました。男性は誰でも頭髪がいずれ少なく...スキンヘッドのススメ2

  • スキンヘッドのススメ1

    私はタイトルの通り、頭を剃っています。もうかれこれ20年間は続けています。続けているというよりも、もう髪の毛は前頭部などは生えてきませんので、私にとってはかなり必然的な選択です。しかしこれは実に便利で、さまざまな利点があるので、かねてから「スキンヘッドのススメ」という本を書こうと思ってきました。日本人には、体裁に深くこだわる文化があります。服装や料理、肩書きなどでもそれは明らかです。それは時に素晴らしい文化も生むのですが、時に自分たちを苦しめることにつながることがあります。頭髪についてもその一つで、もう30年以上海外生活をしている私が、これまで頭髪について痛感していることを皆さんにシェアしたいと思います。私は今50を過ぎたばかりですが、実はこれを書くのは親父が死んでからだ、と頑なに決めていました。実はそれはある...スキンヘッドのススメ1

  • 最近のある感情

    この最近の感情を吐き出しておきたい。カレンと会ってから、湧き上がるある感覚を抑えられずにいる。それは、「うずうず」「そわそわ」「もやもや」「悶々」「鬱屈」「じれったさ」「もどかしさ」「焦燥感」「渇望」「不安」・・・。これらすべてが当てはまるような、しかし、これら全てでも物足りない感じの感覚に苛まれている。何かが、もうすぐ始まりそうな気がして仕方がない。それも、大きく、僕の人生を大きく変えるような何かが。そんな予感がして、毎日落ち着きがない。今までは、毎日ポジティブな言葉を自分に発していれば、幸せの習慣ができると思っていた。だから俺は毎日そうしていた。そしてそれはある程度功を奏していた。だけど、カレンと会ってから、そんなことでは物足りなくなってしまった。毎日毎日小さな幸せを拾い集めようとして、それでいくばくかの幸...最近のある感情

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