胃がんから肺転移になった最愛の父 終末期医療の在り方やセカンドオピニオン、 緩和ケア、介護保険やサービスそして葬儀。 大切な日々を綴ります
癌と闘う人の苦しみは、計り知れない ”緩和ケア”という場所で 患者さんや家族が 少しでも安らげますように -2020年 4月8日 続きのつづきのつづき- 病院の雰囲気、看護師さんたちの応対、 何より担当医の人柄。 こんなにたくさんのスタッフが パパちゃんのために、 万全の態勢で受け入れようとしてくれている。 その気持ちが有難かった。 もっと早くにここに来ればよかった また、臨床心理士の先生が なんとパパちゃんのクリップ手術の際の 担当女医さんのご主人だった!!! もう、びっくり。 運命を感じた(笑) ここでも同じく コロナのため病棟を見学はできなかったが いつでも入院は大丈夫、と言われほっとし…
闘うことも大切だけど 心のケアはもっと大切 本人にとって 一番よりよい道を -2020年 4月8日 続きのつづき- この日は大忙し。 セカンドオピニオンの後、ランチを取って 次に向かうは緩和ケアを有する病院。 家から近い事も考え、候補を2か所に絞った。 一つ目の病院。 ここはパパちゃんが、胃の全摘術をした後 リハビリのため療養したところ。 とってもおしゃれな病院だ。 ここは病院の雰囲気がとても明るく リハビリ施設がかなり充実している。 病院の敷地内はいつも手入れの行き届いた キレイなお花であふれている。 ロビーはホテルのよう。 グランドピアノが自動演奏されている。 まぁ、なんというか、セレブ向…
生きることはむずかしい それと同じくらい 最期の時を考えることも 難しい -2020年 卯月- パパちゃんの癌に転移が見つかってから いろんな事を考えた 治療や薬はもちろん 最期の時をどうするのか 母との別れが早かったこともあるのだと思う どこかで冷静に考えている自分もいた でも何より パパちゃんの気持ちを 尊重してあげたいというのが 一番だった 20年以上、心臓の病気と闘ってきた 度重なる心不全と心筋梗塞を経た パパちゃんの心臓は ステントを入れまくり バイパス手術まで施した 救急車の中で心停止を起こし 心肺蘇生をして胸に焦げ目ができたり カテーテルの過程で、飛んだ血栓により 脳梗塞になりか…
胃がなくなっても ご飯が食べられる それだけでも すばらしいこと -2020年 4月8日 続き- セカンドオピニオンを終え、会計を待つ間 私も次女も言葉が出なかった。 おそらく、同じことを考えていたのだろうと思う。 この半年以上続けてきた 抗がん剤治療はなんだったのだろう ただ いたずらに パパちゃんを苦しめただけではなかったのか 癌で転移は仕方のないことだ でもその状況をきちんと話してくれていたら もっと時間を有効に使えたのではなかっただろうか 抗がん剤治療を始める前に セカンドオピニオンを受けておくべきだった 抗がん剤治療をしたことが 結果良かったのか悪かったのかは、分からない。 でも体力…
セカンドオピニオンを受けて 初めて見えてきた真実 怒りと悔しさと、後悔 -2020年 4月8日- 大学病院でのセカンドオピニオン当日。 途中で次女と合流し、病院へ向かった。 コロナがじわじわと脅威を増す中 不特定多数の人が密集する病院は怖かった。 私だけ受付をし、呼ばれるまで パパちゃんと次女は病院の外で待っててもらうことに。 ここで思いがけず 病院で受付をしてもらったのが 長男の学校のママ友だった。 何かと相談にも乗ってくれ、信頼のできる人。 おまけに美人(*ノωノ) 病院勤務とは聞いていたが、まさかここだとは。 おかげで少し気持ちが明るくなった。 しばらくして受付から担当医の診察室の方へ呼…
コロナはこわい でも病院は行かねば なんとか危険を回避して -2020年 卯月- 電話でのセカンドオピニオンを終えて 内容は姉たちへも伝えた。 また地元で心臓をメインに診てもらっている先生に ちょうど私の胃腸の内服薬をもらいに行った際に パパちゃんの相談もした。 先生もお薬の中止を聞いて、「そっか・・・」と残念そうに言われた。 コロナ禍ではあるけれども、病院へ連れて行っても大丈夫か尋ねると 病院の中でも、緩和ケア病棟は特に制限があるので比較的安心といわれた。 あまり外来が出入りするところではないらしい。 また昔から緩和ケアに力を入れている病院も教えてもらった。 そしてセカンドオピニオンで受ける…
初めて受けるセカンドオピニオン なんとか、パパちゃんを助ける方法を知りたい -2020年 4月4日- 事前にメットライフ生命から送られてきた病院の資料と ホームページを参考に 病院や院長先生のことは見ていた。 今は大学病院からご自身開業のクリニックに移られているとのこと。 大丈夫かな ちゃんとお話し落ち着いて聞けるかな ・・・またあんな腫瘍内科みたいな先生だったら・・・ いろんな不安を抱えながら 送った資料の原本とメモを手に2階で電話を待った。 約束の5分前。 メットライフ生命のサービスセンターから電話があり 確認後、先生に3者間通話でつなぐといわれた。 少しして 「初めまして、セカンドオピニ…
ちゃんとした資料でのセカンドオピニオンは 大学病院へ依頼した それまでの2週間 ただ待つのは辛すぎた --2020年 4月- メットライフ生命の セカンドオピニオンサービス 専用電話番号へ、サービスの申し込みが必要。 その後総合相談医への予約を経て、面談となる。 その際、電話での対応が可能な場合もある。 パパちゃんの場合、私が契約者 被保険者がパパちゃんという事もあり 申し込みや予約の手続きも、私で問題なかった。 保険はなかなかナイーブな問題なので 契約者本人でないと、出来ない手続きも多い。 それでも最終、書面での申し込み確認の時は パパちゃんのサインも必要だった。 県内では今まで通院していた…
セカンドオピニオンと緩和ケアの予約まで2週間 何か他にできることは -2020年 4月4日- セカンドオピニオンと緩和ケアの予約を 入れてもらってから 時間がある限り、色々と調べまくった。 持病もあったパパちゃんは、 入院や手術もなく安定した時期に ”審査不要”のメットライフアリコの保険に 加入していた。 一定額以上は、高額医療が適用される。 そんなに高額な保証はいらないと考え、 入院日額¥3,000、手術一時金¥30,000 それと先進医療だけつけた 一番おさえたプランにしていた。 入院が月をまたいでしまった時 また個室利用が長かった時、 それと手術後の回復期に入院した 病院の時は維持管理費…
治療に対して いろんな意見を聞けるセカンドオピニオンは重要 治療を始める際にするべきだった 自分の愚かさを悔いる 病院が終わってから パパちゃんとご飯を食べに行った。 検査があるので、お昼を抜いていたのと 気分転換をしたかった。 ファミリーレストランだったが パパちゃんが好きなカニの味噌汁があった♪ ニコニコになるパパちゃん。 あまりに美味しそうに食べているので 私の分まで上げたら、きれいに食べてしまった(笑) 天ぷらもオーダーしていたが 食べきれずお持ち帰りにした。 姉達に病院でのことを ひとまずラインで報告した。 薬がもう効かない 腫瘍マーカーの数値も悪い 肺に他にも(転移が)増えてる ⇒…
何よりも自分たちの身の安全を 取り返しがつかなくなる前に 【記録したことのない 記録的な暴風や大雨になる恐れ】 恐ろしいの一言です。 日曜日なのが幸いなのか また台風のため少しでも 準備の時間は稼げます。 自分が体験した災害について 数年前に高潮津波警報の際 家族総出で真夜中に 緊急避難したことがあります。 まず停電 これやっぱり動きづらくなる(当たり前) 出来れば部屋のお片付けをする(この際やってしまおう) 必要なものは、ひとまとめに 分かっていても、緊急放送とか流れてん めっちゃパニくるから。 寝るときは念のため ・すぐに外出できる格好のまま寝る (やはりパンイチとかは避けたい) ・パパち…
治療に専念したいのに 余計な雑音が 多すぎる -2020年 3月25日 続きのつづき- それからほどなくして、看護師さんに別室に呼ばれた。 病院のソーシャルワーカーという女性の方から 緩和ケアについての説明を受けた。 緩和ケア病棟を有する病院は 県内で5か所、市内で10か所。 その中で通院するとなると、2か所に絞られる。 まずは病院へ事前予約が必要とのこと。 担当の先生と面談をし、それからでないと 診療も入院も受け入れてもらえないらしい。 また在宅医療も説明してもらった。 医師と看護師が、自宅へ訪問し 定期的に体の状態を確認し、 その状態に応じた治療をしてくれるという。 それも事前面談が必要だ…
医者への失望と怒りの中 次にすべきことは何? 冷静に 自分に言いきかせる -2020年 3月25日 続き- 待合室に戻ってからも 憤りがおさまらなかった。 そして、当のパパちゃんは 検査から時間もかかっていたので くたびれてもいた。 「さっき先生が言われたの、分かる?」 するとぽやっとしたまま 「んー。もう薬はしなくて、いいんだろう」 んむむ、と思いながらも 「うん、あんまりお薬の効き目がないって。 だからあのきついお薬は、もうしないよ。 緩和ケアの病院で、別の治療をしよう」 言い方を、考え考え言葉を探した。 そしてもう治療ができない、という事よりも きついから別の治療をする、という言い方に変…
突きつけられた現実 落ち込む前に 悲しむ前に パパちゃんにとって 一番ベストな道を考えるんだ -2020年 3月25日- 姉が再予約をしてくれた病院へ向かう。 マスクをはめ、行く先々で消毒をしながら移動した。 採血とCTを撮り、12時半の診察予定のところ 呼ばれたのは14時半近くだった。 最初先生からは 「じゃ、薬出しますから。次の診察は2週間後で」 と言われた。 あれ?なんか話が違うくない??? 恐る恐る、 「あの、なんか前回の受診の時に 『検査の数値が悪いから家族と来て』 と言われたようなんですが」 すると怪訝そうな顔をした後 画面で数値を確認し 「あっこれもか」とそこで 初めてCTの画面…
1度言ったことを、忘れてしまう あったはずの出来事を、覚えていない そんなもんだと 分かっているのに -20020年 3月11日- パパちゃんの腫瘍内科の定期受診。 今回は私も仕事でちょうど会議が入り また姉も自分の健康診断のため行けず パパちゃん一人で行ってもらった。 帰ってからも 「うん、なんもなかった」という言葉を鵜呑みにし 血液検査の結果を 確認することもしていなかった。 1週間後。 パパちゃんから入電。 「今日、病院に行くのを忘れてた!!!」 ん?定期受診はまだ先では? 「この間の時、あんまり検査結果が良くないから、 1週間後に家族と来てください、て言われてた」 おいおいおいおい-(…
便利すぎる世の中に慣れてしまった たまにはゆっくり、のんびり ~追想~ 数十年ぶりに、 他界した母の実家と、コンタクトを取ることができた。 www.hikaru-ko.xyz 音信不通だったのにも関わらず 突然の訪問を喜んでくれた叔母と従兄。 「今度はみんなでおいで!」と 温かい言葉をかけてもらった。 その言葉に甘え、 叔母さんが元気なうちにと 子ども達を連れ再訪問することになった。 母の生家になるため 既に離婚していたパパちゃんは 「俺が行くわけにはいかんから」と行くのを拒否していた。 まぁ、ワカランでもない。 でも 叔母さんも従兄も 父の事はすごく心配してくれていた。 元気なうちに会いたい…
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