新旧問わず、見た映画のレビューをするサイトです。 だいたい5~10分で読める1500~2000文字でまとめています。
チベットには不思議な力を有する僧がいるというイメージがあります。 本当か否かはともかく、映画でチベットが登場すれば大抵は重要な意味を持っているものです。 そんなチベットの不思議な力を全面に押し出してきたのが、今回レビューする『ゴールデン・チャイルド』です。ストーリー千年に一度、産まれてくるという「ゴールデン・チャイルド」 それは、世の中の優しさの化身であり、彼が死ぬと世界は地獄と化すと言われていた。 そのゴールデン・チャイルドをサードという男は誘拐し、殺す手立てを探していた。ロサンゼルスで行方不明の子供を探すことを生業としているチャンドラーのもとに一人のチベット人女性が現れる。 彼女の依頼を受…
狼に育てられた子のように、世の中には人間社会から隔絶された環境で育った人間が存在しています。 そうした人間は、私たちが普通だと思っている文明に馴染むことが出来ないことがあるものです。 そんな特殊な境遇……海の上で生まれ、海の上で育った一人の男の物語を描いたのが、今回レビューする『海の上のピアニスト』です。ストーリー第二次世界大戦後。 トランペット奏者であったマックス・トゥーニーは、金に困り長年愛用してきたトランペットを売るため楽器屋を訪れた。 トランペットを売ったマックスであったが、最後にもう一度だけトランペットを吹く許可を店主からもらいある曲を吹き始める。 その曲を収めたレコードを持っていた…
ニコラス・ケイジといえば多くの作品に出演している俳優です。 いい作品からいまいちな作品まで、様々です。 そんな作品群の中から彼の代表作を選ぶとすれば『コン・エアー』は間違いなく挙がる作品でしょう。 今回はそのレビューをしていきます。ストーリー米軍兵のレンジャー隊に所属していたキャメロン・ポーは、除隊したその日に妊婦の妻に絡む酔っぱらいを殴り殺してしまったことから長期の実刑を受ける。 妻と生まれてくる娘のため、模範囚として過ごしたポーは、数年後に仮釈放が赦された。 その当日、彼は囚人輸送機"コン・エアー"に乗せられる。 しかし、移動中に知能犯サイラスが囚人を先導し、輸送機をハイジャックするのであ…
サーファーにとって恐れるもののひとつ、それがサメです。 海水浴場とは異なり、サメへの対策がされていない沖での行動は時折危険を孕みます。 特に海外でサメに襲われる可能性というのは無視できないものとなっています。 そんなサメの恐怖を一つの岩礁の上というシチュエーションで描いた作品が、今回レビューする『ロスト・バケーション』です。ストーリー休暇を用いて亡き母が教えてくれた秘密のビーチに訪れたナンシーは、サーフィン中にサメと遭遇する。 近くの岩場へと避難したナンシーであったが、サメは彼女を執拗に追ってきていた。 その場から動けないナンシーに少しずつ満潮の時間が迫ってきていた。感想私はサーフィンはしたこ…
結婚し子供が生まれれば誰もが通る道、それが育児です。 24時間365日毎日欠かさず子供の面倒を見なくてはならないというのは、とても大変な事でしょう。 そのため、肉体的にも精神的にも疲弊し、時には育児うつなるものになる人も珍しくありません。 今回レビューする『82年生まれ、キム・ジヨン』は、そんな育児うつの恐ろしさと向き合い方を描いた作品です。ストーリー2歳になる娘とを持つキム・ジヨンは、日々を忙しく過ごしていた。 夫のデヒュンは、家事に積極的に協力していたが、ジヨンの思いとは噛み合わない事が多かった。 やがて正月を迎え、二人はデヒュンの母の家を訪れる。 そこで肩身の狭い思いをし続けたジヨンは、…
赤の他人を家に上げるというのは普通なら抵抗があるものです。 信頼もない相手にプライベートな空間を見せるわけですから当然でしょう。 それを臆することなくできるとすれば、よっぽどのお人よしか、あるいは上げる理由があるからか…… 今回レビューする『ナイト・ストーム』では、ある嵐の一夜、家に帰れなくなった男が異常な夫婦の住む家に泊まることになる作品です。ストーリー嵐が迫る日の昼。 海軍上がりのバディは、ある家の柵を修理するため現場へと向かった。 そこには元海兵隊のウォルターとその妻ファンシーが暮らしており「当日中に柵を直せば追加報酬を渡す」と言われる。 作業に取り掛かるバディであったが、嵐が来たことか…
テキサス州といえばアメリカの土地。 そんなイメージが今や定着しています。 しかし、1836年から1845年まではテキサスは「テキサス共和国」というひとつの国でした。 そんなテキサスがアメリカに統合されるまでをテーマに、面白可笑しい西部劇を描いたのが、今回レビューする『テキサス』です。ストーリースペインの貴族ドン・アンドレアは、アメリカ人女性フィービーと結婚をするためアメリカを訪れる。 しかし、フィービーが戦争前に騎兵隊の一人と婚約していたことから結婚式に反対するため騎兵隊を引き連れて乗り込んで来る。 ドンは騎兵隊らと揉み合う内に、事故で元婚約者を突き飛ばしてしまう。 元婚約者はそのまま帰らぬ人…
【レビュー】インファナル・シティ/女捜査官サンドラ(ネタバレあり)
刑事モノの主人公にあるあるなのが、周囲の意見に流されないアウトローな性格をしていることです。 その型にはまらないワイルドな性格は主人公を魅力的に見せてくれます。 しかし、その扱いを少しでも間違えればただのクレイジーなヤツにしかなりません。 そんなアウトローさのさじ加減を考えさせられるのが、今回レビューする『インファナル・シティ/女捜査官サンドラ』です。ストーリーパリからボルドー税関の麻薬局に転属してきたサンドラは、初めての仕事で命令無視をしたことから局長のシュルステルを初め、局の全員から疎まれることとなる。 ある日、麻薬局に強盗が押し入り、押収していた麻薬を強奪した挙げ句、警備員2人を殺すとい…
恋をすること、それは人が幸せであるために欠かせないことです。 それが例え辛い目にあうとしても、後悔することになるとしても、恋せずにはいられません。 そんな恋をすることの幸せを感じさせるのが、今回レビューする『慕情』です。 タイトルの意味は大まかに「恋しく思う気持ち」となります。ストーリー1949年香港。 未亡人の女医ハン・スーインは、イギリス人と中国人のハーフであった。 彼女は、あるパーティーでアメリカ人特派員マーク・エリオットと出会う。 マークから誘われ食事を共にすることになったスーインであったが、彼は妻帯者であることを知る。 しかし、マークと妻は疎遠状態でシンガポールに別居中であった。 ス…
テリー・ギリアム監督といえば『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』など難解なSFを作る人として有名です。(SFでなくても難解なことが多いですが) そんなギリアム監督が複雑奇怪な数学の0の謎に挑んだ近未来SFが、今回レビューする『ゼロの未来』です。 ストーリー近未来。 大企業マンコム社で働くコーエンは、日々エンティティを計算し、その結果をコンピューターに送るという生活を送っていた。 しかし彼はある電話を待ち望んでおり、そのためには常に在宅しておく必要があると考えていた。 そのため、在宅勤務を上司に進言していたが、なかなか受け入れられなかった。 ようやく在宅勤務が許されるが、その仕事とは「すべて…
【レビュー】THE PROMISE/君への誓い(ネタバレあり)
戦争とはいつの時代であっても凄惨な人種差別が行われています。 第二次世界大戦時にユダヤ人がそうであったように、第一次世界大戦時には、アルメニア人が被害者となっていました。 その事実は今もなお「アルメニア人虐殺」として語り継がれてきています。 そんな虐殺のリアルな様子をラブロマンスを交えつつ描くのが、今回レビューする『THE PROMISE/君への誓い』です。 ストーリーオスマン帝国の小さな村で生まれ育ったアルメニア人の青年ミカエルは、婚約者の持参金を使い、帝国医学大に入学した。 そこで同郷のアルメニア人アナと出会い彼は恋に落ちる。 しかし彼女には既にアメリカ人ジャーナリストのクリスという恋人が…
【レビュー】ビッグ・マネー 男たちのレクイエム(ネタバレあり)
男たちによる強盗映画といえば裏切りはつきものです。 そのためか知略をつくした心理戦を描いたクライムムービーは意外と多いものです。 今回レビューする『ビッグ・マネー 男たちのレクイエム』は、そんな心理戦を独特な手法で描いた作品です。ストーリーある競馬場で現金およそ3000万ドルが強奪される事件が起こった。 その一年後、強盗団の一人ボスコが警察官に追い詰められ自殺を遂げた。 彼らを追っていたマノロは携帯電話に"75"という数字をメールで送っていたことを見つける。5年後。 強盗事件が時効を間際に迎える中、マノロは5年の間に逮捕していたチェマから新証言を引き出そうと躍起になっていた。感想率直な感想とし…
【レビュー】ドリームシップ エピソード1/2(ネタバレあり)
世の中にはパロディ映画というもの数多く存在しています。 しかし、その大半が自国の映画をパロるものです。(個人的なイメージですが) そんな中、大胆にもハリウッドの大作をパロってドイツで大人気となった作品が、今回レビューする『ドリームシップ エピソード1/2』です。 タイトルは2分の1ですが、続きものではないし、続くものでもありません。 ストーリー西暦2304年。 火星に植民地を作っていた反乱軍からの攻撃を受け、地球は侵略される間際にまで追い詰められていた。 メタファ女王は元老院たちと話し合い、300年前にタイムスリップをし、火星に植民地ができるきっかけとなったUFO墜落をなかったことにする作戦を…
西部劇には悪党に身内を殺され、銃をその手に復讐を果たす作品は数多くあります。 しかし、いつの時代だって法は存在しています。 「人を殺したら罰を受ける」それは当然のことなのです。 そんな西部時代の法に翻弄される保安官の姿を描いたのが、今回レビューする『死の追跡』です。 ストーリーリオ・グランデ河にほど近い町サンタ・ローザ。 アイルランド人の保安官キルパトリックは、そこで悪党であっても人を殺さないことを自らのルールとして課していた。 そのキルパトリックの収める町にブランド率いる強盗団が押し入る。 キルパトリックは彼らを追いつめるが、息子を盾に逃走され、さらには妻子の命までも奪われてしまう。 復讐心…
修道女たちが歌って踊るという奇想天外な設定で笑いと感動をもたらしてくれた『天使にラヴ・ソングを…』 それから約1年。キャストをそのままにファンの期待に応え、続編が作られました。 それが今回レビューする『天使にラヴ・ソングを2』です。 ストーリーデロリスが修道女として過ごした日々から1年。 ラスベガスで歌手として再び成功を収めていた彼女のもとに、聖キャサリン修道院の友人たちが訪ねてくる。 彼女たちは、高校生たちを支援していたのだが、あまりにも問題児すぎて手に負えない状況に陥っており、デロリスへ助けを求めてきたのであった。 過去に匿ってもらった恩義もあったデロリスはそれを渋々ながらも承諾する。 し…
「『美女と野獣』といえばディズニー」 そんな印象が強いです。 けれど、原作は1740年にガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴが書いた小説で、ディズニーが映画を作ったのは1991年のことでした。(アニメーション版) もちろん、それだけの間に映画化されていない訳もなく、むしろ実写化が初めに行われていました。 そんな走りとなったのが、今回レビューする『美女と野獣(1946)』です。 ストーリー意地悪な二人の姉と、兄と共に暮らすベルは、兄の友人アヴナンから求婚を迫られていたが、父の側にいてやりたいという思いからそれを断っていた。 ある日、ベルの父は出かける際にベルにバラを土産として持ち帰る約束をす…
「シリーズものの続編は駄作になる」 そんなジンクス(というか傾向?)があります。 しかし世の中にはその存在すらあまり知られていない作品も数多く存在しています。 今回レビューする『ペット・セメタリー2』もそのうちのひとつ。 スティーブン・キング原作の1作目とは異なり、オリジナルで作られた続編になっています。 ストーリー有名な女優を母にもつ13歳の少年ジェフはある日、撮影現場で事故により彼女が感電死する場面を目撃してしまう。 失意に暮れるジェフのため父チェイスはメイン州ラドローへ引っ越すことを決意した。 そこでジェフは同い年のドリューと仲良くなった。 ある日、ドリューの義父であるガスが、ドリューの…
【レビュー】アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物(ネタバレあり)
人は不安や恐怖を感じるとありもしないものを見たりします。 例えば窓際で揺れるカーテンが人に見えたり、僅かな物音に何かしらの存在を察知したりするようなものです。 ではもし、そうした感情が極限状態に達する戦場であったらどうなるのか? その考えを形にしたのが今回レビューする『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』です。 ストーリー1988年、イラク・イラン戦争下の首都テヘラン。 そこに夫と娘と共に暮らすシデーは、大学への復学を希望していたが過去に極左団体へ所属していたことからそれを断られる。 不安定な精神状態の中、夫も従軍医師として戦場に赴くこととなり、シデーは娘ドルサと二人きりとなった。 言うことを聞…
ひまわりといったら夏を彩る美しいものです。 それが一面に咲き乱れればまさな絶景。そこに、ネガティブな要素は無いように思われます。 けれど、見る人によってはその美しさが残酷にさえ思えてしまいます。 そんなひまわりの美しさと残酷さを感じさせるのが、今回レビューする『ひまわり』です。 ストーリー第二次世界大戦下のイタリア。 アフリカ戦線へ向かうことが決まっているアントニオと、ナポリ出身のジョバンナは、恋に落ちる。 12日間の休暇をもらうために結婚をした二人は、お互いに愛し合いながら時を過ごした。 12日後、戦場へ行くのを嫌ったアントニオはジョバンナと共謀し、精神疾患を装う。 しかし、それがバレたこと…
たいていの場合、どの国にも歴史に残る逸話は存在するものです。 それが人間の本質でもある"愛"の話になると多くの人が興味を持ち、長く語り継がれる傾向にあります。 今回レビューする『春香伝』は、韓国で長く語り継がれてきた歴史に残る愛の物語を映画化した作品です。 ストーリー南原府使の息子である李夢龍(イ・モンニョン)は、ある日、妓生(キーセン)である成春香(ソン・チュニャン)と出会い一目惚れをする。 位の高いモンニョンは、無理やり夫婦の契りを交わすが、日がたつに連れてチュニャンも彼を愛するようになっていった。 しかし、モンニョンの父が都に務めることとなり、二人は引き離される。感想いきなりバンゾリとい…
1996年12月26日。 その日、アメリカの事件史の中でも1、2を争うくらい有名な「ジョンベネ殺害事件」が起きました。 謎多きその事件は日本でも話題となり、今なお未解決事件の話題となると挙げられる事件です。 そんな事件をドキュメンタリーとしてとり扱ったのが、今回レビューする『ジョンベネ殺害事件の謎』です。 ストーリージョンベネ殺害事件の再現ドラマを制作するためのオーディションが行われた。 参加した人々はそれぞれジョンベネ事件をリアルタイムで知っていたり、役作りのために調査をしていたりした。 そうした人々のオーディションの様子を再現ドラマを交えつつ描く。感想本作において「ジョンベネ殺害事件」の真…
その昔、H・G・ウェルズという小説家がいました。 彼は『タイム・マシン』や『透明人間』を世に送り出した彼が次に目を向けたのは宇宙。それも火星でした。 「火星人が地球を奪うべく襲来する」そんな想像力を膨らませた彼は『宇宙戦争』を1898年に執筆。多くの人間に感銘を与えました。その内容は当時の技術では到底映像化が無理でしたが、出版されてからおよそ55年。1953年にようやく初めての映画化が為されました。 今回レビューする『宇宙戦争(1953)』はそんな期待の下、制作された作品です。 ストーリーカリフォルニアの片田舎の町の山中に隕石が墜落した。 平穏な町に訪れた一大事に町の人々は沸き立つ。 偶然、そ…
ものを食べること。それは人にとって欠かすことのできない行為です。 栄養を取ることができれば美味しい、不味いは関係ありません。 けれど、せっかく食べるのならば美味しいものの方がいいですよね。 そんな食の大切さを故郷の尊さと共に描いたのが、今回レビューする『リトル・フォレスト 春夏秋冬』です。 ストーリー教員を目指しソウルへ上京をしていたヘウォンは、教職員試験に失敗したことから故郷である田舎村ミソンへと戻ってきた。 そこで女友達ウンスクや男友達ジェハと再会する。 ウンスクは、生まれてからずっと村内にいていつか都会で暮らすことを夢見ていた。 ジェハは、都会で会社員として働いていたが、仕事を辞めて故郷…
人はふとした瞬間に恋に落ちます。 そこに偶然とか必然とか理屈的なものはなく、言い表すなら"運命"なのだと言えるでしょう。 そんな抗いがたい純粋な恋心をタイトルに冠した映画が、今回レビューする『好きにならずにいられない』です。 ストーリー冴えない43歳の中年男フーシは、母親と暮らし、母親の恋人に疎まれ、職場で虐められるという生活を送っていた。 楽しみといえばミニチュアを用いて第二次世界対戦の再現をすることであった。 そんなある日、母親とその恋人の薦めでダンスレッスンに参加することになったフーシは一人の女性シェヴンと出会う。感想"好きにならずにいられない"(can't help falling i…
宇宙にはロマンがあります。 無重力、未知の惑星、未知の生物、未知の現象、etc... 地球では起こりえないことを想像することで人類はロマンを追い求めてきました。 映画監督であるジョン・カーペンターもその内のひとり。 宇宙への果てなき想像力を働かせ、一作の宇宙SF映画を作りました。 それが今回レビューする『ダークスター』です。 彼の初監督作品となります。 ストーリー銀河を航行中の宇宙船ダーク・スター号。 そのクルー、ピンバック、ドゥーリトル、ボイラー、タルビーの4人は、惑星の周回軌道から逸れた不安定惑星を破壊して回るミッションに取り組んでいた。 ある日、ヴェール星雲に不安定惑星があることを検知し…
マフィア映画は長い。 そんなイメージがあるのはおそらく『ゴッドファーザー』のためでしょう。(1作目177分、2作目200分、3作目161分) とはいえ、他の作品『アンタッチャブル』(119分)、『ヒート』(171分)、『アイリッシュマン』(210分)などを見ても長くなる傾向があるのは確かだと言えます。 時代背景と共にマフィア間の抗争なども描いていれば当然なのかもしれません。 今回レビューする『犯罪王リコ』は、マフィア映画でも異例の79分というコンパクトさに抑えた作品となっています。 ストーリーマフィアとしてのし上がることを夢見ている田舎の悪党リコは、相棒ジョーと共にNYへ進出する。 そこでマフ…
人は少なからず恋をするものです。 しかし、その全てが上手く行くなんてことはことはなく、むしろ悲惨な結末を迎えることの方が多いと言っても過言ではありません。 そんな悲惨な恋の結末をフランス流に描いたのが、今回レビューする『オー・パン・クぺ』です。(1967年の映画) ストーリー恋人ジャンと付き合っていたジャンヌは突然彼に振られた。 彼への愛が冷めないジャンヌであったが、彼はその場に留まることを嫌い、行方を眩ました。 ジャンヌはそんな彼の事が忘れられず、生活の至るところで彼との思い出に浸るようになっていた。 ジャンが行方を眩ました先で命を落としていることも知らずに……感想ストーリーはほとんど上に書…
『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞(監督賞、作品賞)を受賞したギレルモ・デル・トロ。 彼の作風にはダークファンタジーに満ちた世界観というのがあります。 そんな彼の出発点となった作品が、今回レビューする『クロノス』です。 ストーリー古物商を営む老人ヘススは、孫娘アウロラを大切にしながら日々を過ごしていた。 ある日、彼は店に置いていた天使の像の中から金属機械"クロノス"を発見する。 それは1500年代から伝わる死を免れるための装置であった。 その事実を知らなかったヘススは、"クロノス"を使用してしまう。 それと同じ頃、"クロノス"を狙う男アンヘルが現れヘススは窮地に立たされる。感想近年の…
透明人間を題材にした映画は昔から数多く作られてきました。 その理由は、透明人間を表現する映像技術の進歩があったり、その製作陣によって描きたい物語が異なって来るからでしょう。 今回レビューする『透明人間(1992)』は、多くのカルト映画を生み出してきたジョン・カーペンターズが監督を務めた作品になっています。 ストーリービジネスマンであるニック・ハロウェイは、ある日研究所へ講演会を聞きに行く。 彼は二日酔いのため休んでいると、研究所で事故が起き、放射線を浴びてしまう。 その影響により彼は透明人間と化した。 そこへ現れたCIAのジェンキンスはニックの存在を知ると、彼をスパイとして利用するべく追跡を始…
目の前で起きたことがあたかも一度見たことがあるように感じてしまう現象「デジャヴ」 一見すると意味がないように思える現象ですが、もしそれに意味があったとしたら…… そんな可能性を感じさせる作品が、今回レビューする『デジャヴ』です。 ストーリー2006年2月28日、謝肉祭の最終日。 ニューオリンズのカナルストリートで1隻のフェリーが爆発し、大勢の死傷者が出た。 ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)に所属するダグ・カーリンは捜査を開始し、やがて今回の爆発が偶発的なものではなく、人為的なテロであることを突き止めた。 その手腕を買われたダグは、FBI特別捜査班の助っ人として捜査に協力するこ…
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