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新旧問わず、見た映画のレビューをするサイトです。 だいたい5~10分で読める1500~2000文字でまとめています。

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2020/05/30

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  • 【レビュー】トゥルーマン・ショー(ネタバレあり)

    現在公開中の『ソニック・ザ・ムービー』での出演によって話題となっている俳優がいます。 その俳優とはジム・キャリーです。 『マスク』(1994)や『ケーブルガイ』(1996)、『ライアーライアー』(1997)などで怪演を見せました。 そんな彼が1998年に主演を務め、キャリア最高とも言える演技を見せたのが今回レビューする『トゥルーマン・ショー』です。 ジム・キャリー演じるトゥルーマン・バーバンクのリアルドキュメンタリーのような体で始まる本作。 なんの変哲もない一般市民のトゥルーマンの日常を追っただけに見えるその始まり方は、正直「ここからどうやって面白くなるんだ?」と思いました。 しかし、少しずつ…

  • 【レビュー】武器よ去らば(1932)(ネタバレあり)

    第二次世界大戦を題材とした作品は数多く存在します。 第一次世界大戦を題材とした作品も少なくはないでしょう。 それでは、第二次世界大戦が始まる前に作られた第一次世界大戦を題材にした作品ならどうでしょうか? 今回レビューする『武器よ去らば』は、かの有名なアーネスト・ヘミングウェイが1929年に書き上げた小説を原作に、1932年に公開された第二次世界大戦勃発前の作品です。 およそ90年前の作品だけに、そもそも波長が合うのかどうかすら怪しいと思っていましたが、これが結構イケていました。 理由として上げられるのがストーリー。 第一次世界大戦中、イタリア軍に所属するアメリカ人フレデリックが、看護婦のキャサ…

  • 【レビュー】ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(ネタバレあり)

    トム・クルーズ主演による『ジャック・リーチャー』シリーズ第二作。個人的な認識ですが、今作は一作目の『アウトロー』と作風が大きく異なっていたように感じられます。というのも、前作は街中で起きた狙撃事件を追った、所謂「刑事もの」のような展開。けれど、今作は軍の中で起きた二人の兵隊の射殺事件を追ったストーリーとなっています。その中でリーチャーもまた追われる身となるわけで、無理やりジャンル付けするのなら「スパイもの」に近いかもしれません。 こうした変化は、監督がクリストファー・マッカリーからエドワード・ズウィックに交代したことが理由として挙げられます。脚本もクリストファー・マッカリー一人からエドワード・…

  • 【レビュー】アウトロー(ネタバレあり)

    トム・クルーズ主演のミステリー。公開当時は「これを見逃す手はない!」と思い立ち劇場に行った記憶があります。ただ、作品を見て当時思ったのは「トム・クルーズにしては地味」という印象でした。それもそのハズで、ピッツバーグのPNCパーク(野球球場)近くで起きた狙撃事件の犯人を追うのがメインの話だからです。(作家リー・チャイルドの小説が原作)手掛かりは足で稼ぐのが基本スタイルでした。けれど今回見直してみて、この作品はただ「地味」なのではなく味わい深い「渋さ」を持った作品なのだと思いました。 その味わい深さを最も与えていたのが、アクションです。聞き込み一つにしても、相手が逆ギレしてきたりと、紆余曲折あって…

  • 【レビュー】ランボー/最後の戦場(ネタバレあり)

    『ランボー/怒りのアフガン』から20年……(1988年→2008年) ランボーがまさかの復活を果たしました。 ソ連はロシアになり、アフガニスタンとは仲たがいをし、時代が変わりランボーも変わりました。 そんな、20年ぶりの『ランボー』をシルヴェスタ・スタローン自身が監督したのが、今回レビューする『ランボー/最後の戦場』です。 今回、舞台となるのはミャンマー。 医療支援をするため、内戦続くミャンマーへ向かったアメリカ人たちが捕虜にされたことからランボーが救出に向かうという展開でした。 で、本作は20年ぶりに再開したシリーズだけあってかなり変化がありました。 その変化とは、とにかくグロい! 手足がち…

  • 【レビュー・解説】ランボー3/怒りのアフガン(ネタバレあり)

    『ランボー/怒りの脱出』から約3年(1985年8月→1988年6月) 戦いの終わったハズのランボーに再び戦争の魔の手が伸びてきます。 今回の舞台はアフガニスタン。 そんな『ランボー/怒りのアフガン』を今回はレビューしていきます。 <h3>【感想】トラウマも陰謀もない!ただ暴れるランボーの戦い!</h3> タイの寺院で隠居生活を送るランボーにトラウトマン大佐がアフガニスタンへの同行を依頼することから始まる本作。 個人的に「大佐は酷なこと言うなぁ」と思いました。 一作目でランボーの戦争へ対する苦しみを知り、二作目で政府への失望を味わわせておきながら本作での依頼ですからね。 しかも大佐は「まだ吹っ切…

  • 【レビュー】ランボー/怒りの脱出(ネタバレあり)

    ランボーによる大暴れから約3年。(1982年12月~1985年8月) 決着したと思っていたランボーの物語になんと続きが! 2作目は失敗するというジンクスをもシルヴェスタ・スタローンが吹き飛ばす『ランボー/怒りの脱出』を今回はレビューしていきます。 <h3>【感想】ランボーの戦争はまだ終わらない!最高だけど切ない戦い</h3> 本作は、シリーズの中でも個人的に一番好きな作品です。 その理由は、アクションシーン、ランボーの過去とのつながり、スタローンの魅力、全てにおいて満足いく出来だからです。 その満足感につながる大きな要因は、おそらく一作目よりもアクションシーンをなんの戸惑いもなく楽しめたからで…

  • 【レビュー】ランボー(ネタバレあり)

    シルヴェスタ・スタローンといえば『ロッキー』派と『ランボー』派のどちらかに別れるはずです。 そんなスタローンの代表作シリーズの元祖『ランボー』を今回はレビューしていきます。 この『ランボー』シリーズは、どれも「ランボーが大暴れする」という点は変わりません。 しかし、本作だけはランボー=ヒーローという定義に当てはまらないのが特徴となっています。 発端となるのが、田舎町で保安官に目をつけられたことでした。 いきなり「よそ者はお断りだ出ていけ」と、横暴な態度でランボーを追い返す保安官は不快なキャラでした。(まあ、本作での敵となるのですから当然ですが) ただ、ランボーもそれに対して反抗的な態度で答える…

  • 【レビュー】ハリエット(ネタバレあり)

    奴隷解放運動の立役者として有名なのはリンカーンです。 今でこそ1862年9月まで耐えれば、リンカーンによる奴隷解放宣言が発令されることが分かっているため希望が持てますが、当時の人たちにとっては奴隷制は先行きの見えない絶望でした。 そのため、奴隷制から逃げ出すために行動を起こす人も少なくなかったでしょう。 今回レビューする『ハリエット』は、自らが奴隷でありながらも奴隷解放のために奔走した一人の女性の物語です。 <h3>【感想】奴隷解放を率いた完璧な黒人女性主人公</h3> 舞台は1849年。 奴隷制度に契約期限があることを知ったハリエットは、奴隷主に直談判します。 しかしさすがは奴隷主「お前は一…

  • 【レビュー】ペイン・アンド・グローリー(ネタバレあり)

    人間誰しも年を重ねるごとに人生経験を積んでいくものです。 それと同時に、体にガタが来るようにもなります。 そんな体の痛みを抱える主人公をスペインの名優アントニオ・バンデラスが演じたのが、今回レビューする『ペイン・アンド・グローリー』です。 <h3>【感想】過去と向き合い、痛みと向き合う</h3> 本作は、30年前に『風味』という映画でヒットを収めた映画監督サルバドール・マヨの姿を追った作品です。(グローリー=gloria=栄光) しかし、彼の体には様々な問題がありました。 肉体的痛みから神経痛、精神的ダメージまで、ありとあらゆる痛みを伴う病を患っていました。(ペイン=Dolor=悲しみを伴う痛…

  • 【レビュー・考察】レ・ミゼラブル(2019)(ネタバレあり)

    「レ・ミゼラブル」といえば、ヴィクトル・ユゴー著の小説をイメージします。 これまで、ドラマやミュージカル、様々な形で映像化されており、日本でも知らない人の方が少ないくらいでしょう。 そんな超有名作のテーマだけを引き継ぎ、現代ベースに落とし込んだ作品が、今回レビューする『レ・ミゼラブル』です。 【感想】「悪い草も悪い人間もいない」物語 「現代ベースに落とし込んだ―――」と書いたように、本作は完全オリジナルです。 ジャンバル・ジャンも出なければジャベールも出ません。 ではなぜ「レ・ミゼラブル」を名乗っているかというと、このタイトルは日本語訳で「哀れな人々」という意味があるからです。 もう一つ理由を…

  • 【レビュー・考察】ビッグ・リトル・ファーム(ネタバレあり)

    興味はあっても意外と手が出しにくいのが農業です。 私も興味はありますが、日々の世話や場所を取ることなどを考えるとなかなか手が出せません。 そんな農業に本気で挑んだ人が自ら監督、脚本、制作、撮影まで行ったドキュメンタリーが今回レビューする『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』です。 【感想】自然が土地を作り出す、美しき自然のサイクル 本作は、夫ジョンと妻モリーのチェスター夫妻が10年に渡り築き上げてきた農場の姿を追ったドキュメンタリーでした。 いくつもの成功や失敗、別れといったエピソードをから語られる農場完成までの物語はとても見応えがありました。 まず印象的だったのが、夫妻が選んだ…

  • 【レビュー】野獣教師(ネタバレあり)

    「教師は生徒を守るもの」 そんなフレーズをよく耳にします。 今回レビューする『野獣教師』は、物理的に戦うことで生徒を守る教師の映画です。 と、本作のタイトルだけ見ると、戦う教師の物語に見えますが、実際にはそうではありません。 というのも、本作の主人公であるジョナサン(別名スミス)は、もともと傭兵でした。 恋人ジェーンが犯罪組織「KOD」に襲撃されたことから、代理として教師をすることになっていました。 そのため、原題は『The Substitute』(代理、代役)。 教師の物語というよりは、ジョナサンの物語と言えるかもしれません。 で、代理として教師なんて簡単に言いますが教師には教職員免許が必要…

  • 【レビュー】フリーソロ(ネタバレあり)

    ロッククライミングといえば安全第一。それは当たり前ですよね。 そのためには、装備品を揃えるのが確実だと言えるでしょう。 しかし、世の中にはそうした装備品なしでロッククライミングを行うフリーソロ・クライミングというスタイルが存在しています。 今回レビューする『フリーソロ』は、そんな界隈の中でも有名な一人アレックス・オノルドがエル・キャピタンを登るまでを密着したドキュメンタリーとなっています。 基本的にドキュメンタリーというのは、学にはなるものの「面白い」と言うのは少し違う気がします。 しかし、本作は「面白い」と表してもよいエンタメ性もある作品でした。 で、その楽しめる理由は、やはりフリーソロ・ク…

  • 【レビュー】真昼の死闘(ネタバレあり)

    西部劇というのはたいてい人が死ぬものです。 そこへ、同情や慈悲というものは存在していません。 一方、シスターというと殺しとは無縁で、争い事を否定する立場にいます。 そんな、西部に生きるガンマンとシスターの真逆のタッグによる旅路を描いたのが、今回レビューする『真昼の死闘』となります。 あらすじは、偶然暴漢に襲われているシスターサラを助けたガンマンホーガンが、 この作品、やはりガンマンとシスターが旅路を共にするという設定が興味を惹きます。で、なぜ二人が共に旅をするようになるかというと、シスターサラが に寄付金を渡していたことからフランス軍に追われているため、そのボディーガード的な立ち位置としてガン…

  • 【レビュー】スタング(ネタバレあり)

    人間にとって蜂は恐ろしい存在です。 刺されたら最悪死に至る毒性、集団で攻撃を仕掛けてくる獰猛性には、脅威を感じずにはいられません。 そんな蜂がもし巨大化したら……? そんなアホな想像に取り憑かれた人間たちが作ったのが、今回レビューする『スタング』です。 さて、設定からして既に駄作感ただよっている本作ですが、意外と面白かったです。 その面白さの理由は、ひとえに本筋である蜂の暴走するシーンが多かったからでしょう。 本来、こうしたパニックものは、パニック開始→隠れて時間稼ぎ→ラストといったようになるのですが、本作ではその時間が至って少なめ。 次から次にテンポよく話が進んでいくため退屈することがありま…

  • 【レビュー】ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(ネタバレあり)

    「ハーレイ・クインはジョーカーの恋人」 おそらく、DCのキャラクターの一人ハーレイ・クインを知っている人の認識はこうでしょう。 そんな設定をぶち壊し、ハーレイとジョーカーの破局から始まるのが、今回レビューする『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』です。 タイトルからもわかる通り、本作はガッツリとキャラクター映画でした。 ナチュラルに犯罪行為を起こしまくるハーレイ。 自らを「ハントレス」と呼び周りからは「クロスボウキラー」と呼ばれる復讐鬼ヘレナ。 戦う歌姫「小鳥ちゃん」ことダイナ。 ハーレイを執拗に追う警官レニー。 全ての鍵となる少女カサンドラ。 ハーレイ・クインを筆頭に…

  • 【レビュー】カリフォルニア ジェンマの復讐の用心棒(ネタバレあり)

    ジュリアーノ・ジェンマという俳優をご存知でしょうか? 『夕陽の用心棒』(1965)でその名を轟かせ、一躍西部劇のスターとなったイタリアの俳優です。 タイトルにそんな彼の名前が付いている映画が今回レビューする『カリフォルニア~ジェンマの復讐の用心棒』です。 もちろんそんな名前が付いているのは邦題だけで、原題は『California』です。 本作はタイトルの通り復讐モノ……ではなく奪われた女性を助け出す奪還モノです。 一応、南北戦争終戦時に知り合った相棒ウィリーを南部軍狩りが殺したため、復讐の相手はいるのですが、作中では特に触れられていません。 では、敵は何者かというと、元賞金稼ぎの賞金首です。 …

  • 【レビュー】プラン9・フロム・アウタースペース(ネタバレあり)

    世の中には、伝説的な駄作というものが存在しています。 中でも『死霊の盆踊り』と『プラン9・フロム・アウタースペース』は、メジャー。数多くの人から、長きに渡って言い伝えられてきた駄作です。 今回は、そんな伝説の駄作のひとつ『プラン9・フロム・アウタースペース』をレビューしていきます。 率直な感想を言わせてもらうと、真面目に見なければそこそこ楽しめる映画だと思います。 すごくたどたどしい演技、SF映画とは思えない安っぽい映像、それを隠そうともしない演出、とてもシラフでは思い浮かびそうもないストーリーetc... ひとつひとつ真面目に考えるとアホらしくなってきます。 しかし、逆に言うならひとつひとつ…

  • 【レビュー】ピラニア3D(ネタバレあり)

    ホラー界の巨匠の一人ジョー・ダンテ。 彼が1978年に監督した『ピラニア』は、エログロありのB級映画丸出しでコアなファンを虜にしました。 そんな伝説の映画を最新技術でリメイクしたのが、今回レビューする『ピラニア(2011)』です。 ストーリーは至ってシンプル。 「湖の底から現れた人食いピラニアから生き残れ!」 ただそれだけです。 バカも学者も警察も、誰彼構わず食い殺していくピラニアの脅威は、爽快、痛快、胸一杯になります。 青く澄んだ綺麗な湖が、血によって赤く染まっていく非日常感は、上映時間87分間、ただただ楽しませてくれました。 で、今回声を大にして言いたいのがCG技術です。 やはり、オリジナ…

  • ■ - スキマ時間 DE 映画レビュー

  • 【レビュー】ニュー・シネマ・パラダイス(ネタバレあり)

    「あの頃は良かった……」 人には誰しもそんな風に思ってしまうことはあるものです。 そんな時に見たい映画が今回レビューする『ニュー・シネマ・パラダイス』となります。 ノスタルジーに浸れると同時に未来に目を向けさせてくれる、まごうことなき名作です。 この作品を名作たるしめている理由、それは映画館の魅力と友情の美しさをノスタルジックに描いていることにあると思います。 例えば映画館なら、マナーのない無法地帯感がノスタルジックでした。 おしゃべりする客、寝るおっさん、笑う子供たち、薄汚れた館内など、とにかくみんながやりたいことを自由にやる空間は、昔の映画館のイメージを連想させました。 確かに静かに映画を…

  • 【レビュー】地中海殺人事件(ネタバレあり)

    エルキュール・ポアロの活躍する作品と聞くと『オリエント急行殺人事件』が思い浮かびます。けれど、彼の活躍を描いた作品は他にもあります。その中で、数少ない映画化作品の内の1つが今回レビューする『地中海殺人事件』です。(ちなみに『オリエント~』以外で映画化されているのは『ナイル殺人事件』と『死海殺人事件』と今回の『地中海殺人事件』の3作) ストーリーとしては、タイトル通り地中海を臨むとある孤島で殺人事件が起きます。補足するなら被害者であるアリーナ・マーシャルは売れっ子女優で、実業家の夫を持ちつつも浮気性。高慢な態度で周りからはヘイトをため込んでいる存在でした。そして、お約束といえばお約束。容疑者はポ…

  • 【レビュー】人間の時間(ネタバレあり)

    「人は生まれながらに罪を持つ」 アダムとイブの時代から人間に課せられたこの「原罪」は、様々な映画や小説などの創作物で取り扱われて来ました。 そんな「原罪」を『殺されたミンジュ』(2014)や『The NET 網に囚われた男』(2016)などでメガホンを取ったキム・ギトクが監督。 人間、空間、時間から物語を描いたのが今回レビューする『人間の時間』です。 と、ここまで壮大な物語のように書きましたが、実はこの作品、大半の時間を人間同士の争いごとに時間を裂いています。 謎の空間に取り残された軍艦に乗っていたクルーズ客たちが、己の欲望を爆発させる姿を淡々と描いているんですね。 で、これがイマイチでした。…

  • 【レビュー】ライフ(2017)(ネタバレあり)

    「宇宙生命体は存在するか否か」それは古今到来議論されてきたことですし、おそらくこれからも議論されるでしょう。そんな宇宙生命体に関する、発見と接触、暴走を描いたのが、今回レビューする『ライフ』です。もちろん堅苦しいSFではなく、エンタメSF映画となっています。 本作は研究していた生命体"カルビン"が逃げ出し牙を向くという、よくある(?)パニックもの。アメーバのような半透明で軟体な体を持つ火星の宇宙生命体を前に、宇宙船クルーが1人ずつ減っていく展開は王道的です。ただ、面白いのはその生命体が成長していることにあります。人間の体を取り込むことで、大きさや力の強さ、知能といった機能がどんどん向上していく…

  • 【レビュー】ドライビング Miss デイジー(ネタバレあり)

    交通機関が発達したとはいえ、未だ車の需要が高い今日この頃。郊外に暮らしていればなおの事、必要となります。そんな環境下、デイジーの壊滅的な運転技術がきっかけで起きる運命の出会いを描いたのが、今回レビューする『ドライビング Miss デイジー』です。 別段、盛り上がるシーンや映画史に残るような名言があるわけでもない本作。けれど、デイジーとその運転手ホークのしっとりとした関係はただただ「素晴らしい」の一言でした。そんな素晴らしいと呼べる二人の関係ではありますが、最初から良好というわけではありませんでした。というのも、デイジーが頑固なんですね。ホークを雇えば文句をいい、していた仕事をしなくていいといい…

  • 【レビュー】暴走特急(ネタバレあり)

    数多くのアクション映画で主演を務めてきたスティーヴン・セガールの中でも、ケイシー・ライバックシリーズは高いクオリティを誇っています。 そんなシリーズ第二作となるのが、今回レビューする『暴走特急』です。 本作、他のセガール映画と比べて何が面白いかと言うとやはりアクションでしょう。 特急列車という限られた空間内で、テロリストを一人ずつ片付けていく爽快さは、何度見ても楽しむことができます。 しかし、それだけなら他の評価の低いセガール映画なんかでも当てはまりそうなものです。 では、この作品が飛び抜けてよいのはどこなのでしょうか? 個人的にセガール映画でも良作は、アクションがくどくないと思います。 一人…

  • 【レビュー】冬時間のパリ(ネタバレあり)

    「日本には四季がある」こんなフレーズをよく耳にしますが、当然のことながら外国にも四季はあります。ただし、日本は四季による天候がハッキリと分かれているんですね。そうした意味合いから四季があるというフレーズなんだとか。そんなうんちくはさておき、今回レビューするのが『冬時間のパリ』です。 聞いての通り、舞台は冬のパリ。雪が降ったりしているわけではありませんが、服装は冬仕様。セーターなどの厚着が印象的でした。そんな冬のパリで巻き起こるのは、編集者アランとその妻セレナ、作家レオナールとその妻ヴァレリー、二組の夫婦をめぐる不倫物語です。男女の関係が交差する展開は、実にフランスの恋愛映画らしいと思います。レ…

  • 【レビュー】野生の呼び声(ネタバレあり)

    犬と人間の関係は、時折奇跡を呼び起こします。例えば、『ハチ公物語』のように待つ犬もいれば『南極物語』のように帰ってくる犬もいます。そんな犬と人間の奇跡の関係を描いた作品が『野生の呼び声』でした。 時は19世紀末。サンフランシスコの裕福な家で飼われていた犬バックが、誘拐されゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯でそり犬にされるという話。主演はハリソン・フォードですが、彼の活躍は全体の5割あるかどうかくらいです。バックが誘拐されそり犬に、オマール・シー演じる郵便配達員ペローの相棒を経て、ジョン・ソーントン(ハリソン・フォード)と出会うという流れを見て分かるように、主人公はあくまで犬のバック…

  • 【レビュー】テンタクルズ(ネタバレあり)

    近年、溢れかえっている海洋生物が暴れまくるパニックホラー。 今でこそ、CGによってその場に怪物がいなくても成り立ちますが、それが出来ない時代もありました。 今回レビューする『テンタクルズ』は、そんな時代に苦心するスタッフの努力が見えるパニックホラーです。 と、耳障りのいいことを書きましたが、ぶっちゃけつまらないです。 そもそも話の核である巨大なタコがほとんど登場しないのですからそりゃ面白くもなりません。 CGが使えないという事は、すなわち怪物をハリボテのようなものでも作る必要があるわけですから当然といえば当然なのでしょう。 そんなスタッフが生み出した苦肉の策が「いないけどいるように見せる」手法…

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