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スキマ時間 DE 映画レビュー https://sparetime-moviereview.hatenadiary.com

新旧問わず、見た映画のレビューをするサイトです。 だいたい5~10分で読める1500~2000文字でまとめています。

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2020/05/30

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  • 【レビュー】夕陽のガンマン(ネタバレあり)

    西部劇といったら『荒野の用心棒』 そんなイメージが強く付いています。 クリント・イーストウッドによるハードボイルドな姿は、いつの時代に見てもただただカッコいいです。 そのハードボイルドな男が二人になったら……? そんな男の願望を叶えてくれたのが、今回レビューする『夕陽のガンマン』です。 (精神的)前作『荒野の用心棒』では、縄張り争いをする二つの勢力から金をせしめたイーストウッド。 そんな流れ者の彼が今回狙うのは賞金首たちに掛かった懸賞金です。 しかし、前作以上に敵の数が多いという事もあって、リー・ヴァン・クリーフ演じるモーティマー大佐と組むのが今作でのオリジナル要素となります。 で、面白いのが…

  • 【レビュー】ムルゲ 王朝の怪物(ネタバレあり)

    韓国のモンスターパニック映画といえば『グエムル 漢江の怪物』が真っ先に浮かびます。そんなモンスターパニック映画を16世紀、正確には朝鮮・中宗22年(1527年)を舞台に行ったのが今回レビューする『ムルゲ 王朝の怪物』でした。果たして、韓国映画の新たなモンスターパニック映画となれるのか……?と、ガッツリとモンスターパニックが展開されるような書き方をしましたが、本作の特徴は、怪物がなかなか登場しないことにありました。「だったら面白くないじゃないか!」という声も挙がりそうですが、実際には結構面白かったです。その理由は、怪物の存在と朝廷への陰謀を上手く絡めたストーリーがあったからでした。もともと、映画…

  • 【レビュー】運命の女(ネタバレあり)

    恋愛には「運命の出会い」というものがあります。目と目があってお互いに愛を感じる……まさにロマンチックです。しかし、世界の人口は60億人。その運命の出会いが必ずしも一人とは限りません。そんな2度目の「運命の出会い」によって人生を狂わせていく1組の夫婦と1人の男の物語が今回レビューする『運命の女』です。メロドラマ性が強く、昼ドラを2時間に収めたかのような作品なわけですが、個人的にはとても面白かったです。2時間という枠に収めるために無駄が削ぎ落とされたテンポの良さの中、妻コニーと愛人ポールが愛欲へ溺れていく様、夫エドが真相へ近づいていく様が描かれていくのは、ハラハラドキドキしながら見ることができまし…

  • 【レビュー】ミラクル・ニール(ネタバレ

    もしも腕を振るだけで願いが叶うとしたら? 子供から大人まで考えるであろう理想。それを映画化したのが今回レビューする『ミラクル・ニール』です。 地球外生命体によって授けられた何でも願いが叶う力を使って冴えない男ニールが人生をハッピーにする…… そんな作品ですが、その力に裏があるのが本作のポイント。 なんと、地球外生命体がニールを被験者に地球人のランクを測定し、失格なら地球を滅ぼすというのです。 面白いのが、最初から最後までニールを含め、地球人はその事実を認知していないということ。 地球外生命体たちは我々映画の鑑賞者よろしくニールたちの行動を見てあーだこーだと言ってるだけなんですね。 しかも、うわ…

  • ■ - スキマ時間 DE 映画レビュー

  • 【レビュー】スウィング・キッズ(ネタバレあり)

    韓国の音楽映画という、なかなかお目にかかれないジャンルの映画でした。しかも時代は1950年、舞台は巨済島(コジェとう)の捕虜収容所なのですから珍しい事この上ありません。 そんな本作は中身も変わっていました。韓国への絶対的な忠誠心を抱くロ・ギスが、アメリカ文化のタップダンスに惹かれていくという内容……なのですが、ギスには「韓国人に仇なす国の文化に染まるな!」という思想があるんですね。今の時代の私たちからすると、なんとなくは分からないでもありませんが、そこまで頑なに否定するのかとなかなかに衝撃でした。 そんなジェネレーションギャップ(?)はあるものの、分かりやすくはありました。お遊び程度で作られた…

  • 【レビュー】ザ・ピーナッツバター・ファルコン(ネタバレあり)

    アメリカといったらピーナッツバターです。良質のたんぱく源ともなるそれは、映画の食事シーンでも時々見かけます。これまで私の中でのベストピーナッツバタームービーは、トム・クルーズ主演作『宇宙戦争』(2005)か『セルフレス/覚醒した記憶』(2015)のいずれかでした。(『宇宙戦争』では、主人公レイがたっぷりとピーナッツバターを塗った食パンを窓に叩きつけるシーン。『セルフレス/覚醒した記憶』では、新しい身体を手に入れたダミアンが、アレルギーでそれまで食べれなかったピーナッツバターを味わうシーン)そんなベストピーナッツバタームービーに待ったをかけたのが本作『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』です。 な…

  • 【レビュー】名探偵ピカチュウ(ネタバレあり)

    近年のハリウッド技術は、凄まじい領域にまで達しています。 CGを使えば、空間、物、人まで作れてしまうほどのクオリティです。 そのため、ゲームの空間を再現するなんてことも不可能ではありません。 今回レビューする『名探偵ピカチュウ』は過去の名作ゲームポケットモンスターの世界をそのまま再現した映画でした。 やはり最大の見所であったのはポケモンの存在です。 人間とポケモンが共存する町「ライムシティ」。ここを大量のポケモンが闊歩している映像だけで、唯一無二でインパクト大でした。 さらに驚きなのはその種類の多さ。 新旧問わず、数えきれないほどのポケモンが登場していました。 もちろん、適当に登場させている訳…

  • 【レビュー】リチャード・ジュエル(ネタバレあり)

    クリント・イーストウッド監督作40作目となる『リチャード・ジュエル』イーストウッド監督39作目『運び屋』からおよそ1年での公開は異例のスピードです。さらに驚くべきは2016年『ハドソン川の奇跡』から1年毎のペースで公開しているということ。毎年、コンスタンスに感動作を作り続けられるのは本当にすごいと思います。 で、本作はどうだったかというと、これまた当たりの作品でした。予告編やチラシのあらすじなどで把握していた通り、爆破事件の英雄であったリチャード・ジュエルという男性が一変、容疑者として扱われるようになる、というストーリー。予想外の展開も衝撃のどんでん返しもあるわけではありません。 けれど、間違…

  • 【レビュー】ノウイング(ネタバレあり)

    ニコラス・ケイジといえば、メジャーな俳優ながらも多くの作品に出演しています。 ビックタイトル、B級問わず出演するその積極性は、ファンにとっては面白い限りです。 そんなニコラス・ケイジによる(2020年現在)唯一のディザスタームービーが今回レビューする『ノウイング』となります。 個人的な話になりますが、ディザスタームービーには2種類あると思っています。 1つは災害から逃げ回るタイプ、もう1つは災害を回避しようとするタイプです。 本作はそのうちの後者に当たります。 ただ、その回避しようとする過程がユニークでした。 本来なら、研究者たちが異常を観測→回避のための対策を取るという流れですが、本作はきっ…

  • 【レビュー】マックス・スティール(ネタバレあり)

    今の時代、ヒーロー映画はもはやメジャーとなっています。 特にMARVELとDC。このアメコミ2社による映画は映画界を変えたと言っても過言でないレベルで影響を与えました。 そんな中、2016年ひっそりと生まれたのが『マックス・スティール』でした。 1997年にマテル社から発売されたアクションフィギュアが元ネタとなっており、アメリカでは有名らしいです。 そんな本作ですが、ぶっちゃけ面白くないです。 マックスが金属生命体のスティールをパワードスーツのように身にまとい戦うという、面白くなりそうな設定はあるのですが、つまらない。 それは、おそらくストーリーにあるのでしょう。 ヒーローというのは本来、街や…

  • 【レビュー】リバー・ランズ・スルー・イット(ネタバレあり)

    ブラッド・ピットというと、おそらく映画をあまり見ない層でも知っている俳優でしょう。 今となっては、彼が出れば主人公。そんなイメージすらついています。 今回レビューする『リバー・ランズ・スルー・イット』は、そんなブラピがキャリアを高く向上させた、ターニングポイント的一作となっています。 また、名優でもあるロバート・レッドフォードが監督を務めた作品でもあることから、映画を語る上では書かすことの出来ない作品のひとつでしょう。 そんな映画として秀でた作品ではありますが、内容は非常に牧歌的です。 マクリーン家の長男であるノーマンが、父親と話し、兄弟同士でバカをやり、地元の女性に恋をして、釣りをする……た…

  • 【レビュー】ジュマンジ(ネタバレあり)

    ファミリーゲームであるすごろく。 サイコロを振って、出た目の数だけ進み、止まったマスのイベントをクリアする…… そのシンプルだけれど奥の深いゲームは、きっと誰もが楽しむこと出きるはずです。 そんなすごろくが現実世界とリンクしたら…… そんな斬新なアイディアを20年以上も前に、CGなどを駆使して作られたのが今回レビューする『ジュマンジ』です。 やはり面白いのは設定です。 基本はコメディ映画ではあるのですが、ほどよく含まれたダークファンタジー要素がいいスパイスとなっています。 中でもアランの辿る運命は凄惨なもので、26年間ジャングルに閉じ込められるというのは、大人が聞いてもゾッとする話です。 26…

  • 【レビュー】キング・オブ・エジプト(ネタバレあり)

    砂漠のアドベンチャーといえば、おそらく『ハムナプトラ』シリーズを思い浮かべる人が多いでしょう。 しかし、あの作品は原題が『The Mummy』であることからも分かるように、ミイラがメインテーマとなっています。 そんな砂漠アドベンチャーに神々と人間の因縁を付け加えて作られた作品が、今回レビューする『キング・オブ・エジプト』です。 聞いての通り、エジプトを舞台にした大スペクタクル! 一番好奇心を刺激するのは、世界観です。 人間と神々が共存するエジプトで、ホルス神vsセト神が勃発。 そこへ、ただのコソ泥であったベックが台風の目となる「人間もやればできる」展開が面白いわけです。 まあベックもベックで、…

  • 【レビュー】天使にラブ・ソングを…(ネタバレあり)

    音楽は人を幸せにする力を持っています。 ジャンルがなんであれ、いい音楽を聞けば誰しもが楽しい気持ちになります。 そしてそれはシスターとて同じ。 そんな音楽の力強さを教えてくれるのが今回レビューする『天使にラブ・ソングを…』です。 前知識として知っていたのは、シスターがノリノリで歌うことくらいでした。 しかし、意外と音楽以外も素晴らしい作品で、最初から最後まで引き込まれました。 リノのギャングと恋人であったデロリスが殺人を目撃したことから追われることになるのですが、この導入からよくできていました。 シリアスなはずなのにデロリス初め、ギャングたちのキャラクターはコミカル。この作品の作風を一気に理解…

  • 【レビュー】バーバラと心の巨人(ネタバレあり)

    人には誰しも戦うべき時があります。 それは何かを守るべき時であったり、立ち向かわなくてはならない時でしょう。 今回レビューする『バーバラと心の巨人』では、一人の少女バーバラが巨人という強大な敵と戦うべき時を迎えます。 と、まるでファンタジー作品かのような紹介をしましたが、本作の巨人はタイトルにもあるようにバーバラの心の中にいるだけです。 ここで注目したいのが本作の原題。 『I Kill Giants』(私は巨人を殺す)というタイトルは、見てもらうと分かるように、巨人=精神的な敵とは明かしていないんですね。 ポスターヴィジュアルも日本ではポップな感じなのですが、海外ではファンタジー風味なものにな…

  • 【レビュー】ダンス・ウィズ・ウルブズ(ネタバレあり)

    ケビン・コスナーといえば俳優というイメージがあります。 そんな彼ではありますが、これまで3度監督を務めています。 その内で初監督作品となるのが、今回レビューする『ダンス・ウィズ・ウルブズ』です。 もちろん主演もコスナーが務めています。 本作を語る上で書いておきたいのが、作品のジャンルについてです。 1863年、南北戦争の真っただ中を舞台に、北軍中尉ジョン・ダンバーと現地に暮らすインディアン族との絆を描いた内容は、西部劇のように思えます。 けれど、ジョンがインディアンの人々と距離を縮めていくアットホームな温かさや、彼が一族の一人"ダンス・ウィズ・ウルブズ"(狼と踊る男)として受け入れられる様子な…

  • 【レビュー】人生の特等席(ネタバレあり)

    野球選手がプロになるために必要な人、それはスカウトマンです。 高卒、大卒、社会人関係なく、彼らの評価は気になるでしょう。 そんな野球には欠かせないスカウトマンですが、映画でその役職を題材にした映画というのは今まで目にすることはありませんでした。 そんなスカウトマンを題材にした貴重な作品が今回レビューする『人生の特等席』です。 本作の主人公は、クリント・イーストウッド演じるガス。 一人孤独に暮らすいわゆる頑固爺で、邪魔な机を破壊したり、「チャンピオンの朝食だ」と言ってスパムを食べたりと、ワイルド全開。 けれど、視力を失いかけていたり、娘との確執に心労を募らせていたりと、寄る年波には抗えない哀愁も…

  • 【レビュー】奴らを高く吊るせ!(ネタバレあり)

    西部劇にはロマンがあります。 広がる荒野、木組みの町、暴れる無法者たち、孤高のガンマン…… 唯一無二の世界観で戦う男たちの生き様は、色あせない魅力があると思います。 そんな西部劇のある男の死に様から始まるのが今回レビューする『奴らを高く吊るせ!』です。 冒頭からいきなりクリント・イーストウッド演じるジェドがリンチされ、木に吊るされるという衝撃的な始まりを迎えていました。 もちろん、そこで死んでしまうなんてことはなく、ギリギリの所で生還。 罪人として再び縛り首になりそうな危機をオクラホマ準州に属するフォート・グラントの判事フェントンに助けてもらっていました。 数々の西部劇で幾多のピンチに見舞われ…

  • 【レビュー】マローダーズ/襲撃者

    スティーヴン・C・ミラー監督とブルース・ウィリスは、2020年現在まで、通算3回もタッグを組んでいます。 けれど、その3作ともがファンにとって不満の残るものとなっているのが現実です。 そんなミラー監督による「ブルース・ウィリス無駄遣い三部作」の内、二作目に当たるのが、今回レビューする『マローダーズ/襲撃者』となります。 銀行強盗とそれを追うFBI、何か隠してる悪徳銀行家の三つ巴の争いとなっています。 それぞれの思惑が交差するクライムサスペンスが面白い……ハズなのですが、なぜか話がとっ散らかっててイマイチ盛り上がらなかったというのが素直な感想です。 おそらくその原因となっていたのが、キャラクター…

  • 【レビュー】ジョーズ

    近年、さまざまなサメ映画が作られています。 頭が複数あったり、空を飛んだり、あり得ない場所から現れたりとやりたい放題です。 しかし、そうしてさまざまな設定が作られているのはひとえにサメ映画が愛されているからでしょう。 そんなサメ映画の原点ともいえる作品が今回レビューする『ショーズ』です。 古典的サメ映画。でも面白い! 本作がサメ映画の原点と呼ぶにふさわしい理由のひとつとして、サメへの恐怖の見せかたにあるでしょう。 昔の作品だけあって、派手な手法であったり、奇抜な手法であったりは取られていません。 ただ、サメが迫り人を襲う。それだけでした。 前半なんて、サメの実物すらほとんど映っていません。 し…

  • 【レビュー】さらば青春の光

    青春とはなにもいい思い出ばかりではない。時にバカをやり、時に傷つく。後から振り返ると「なんでこんなことしたんだ?」と思うようなことさえある。けれど、青春時代が光り輝いていた事実に変わりはない。そんな青春の輝きと、後悔を描いたのが今回レビューする『さらば青春の光』である。 この作品、1960年代のイギリスの時代色が濃く描かれていた。というのも、「モッズ」に所属する青年ジミーが「ロッカー」との対立の末に、大人になるということを学ぶからである。今時、スーツとモッズコート(M-51)を着て、バックミラーをわんさか付けたスクーターで街を疾走していれば、指さして笑われSNSに挙げられるだろう。「ロッカー」…

  • 【レビュー】マザー!

    家というものは、人が住んで初めて命が吹き込まれるものです。そうして吹き込まれた命は、住民に安心感を与えてくれます。そんな家と人間の美しい関係をぶち壊すホラーが、今回レビューする『マザー!』です。 胸糞悪い展開の数々!他人が家に入る恐怖!本作はいろいろと凄まじい作品です。鑑賞して、これほどまでに驚かされ、二度と見たくないと思わされる作品はありませんでした。それもそのハズ、本作はものすごく不快感の強い作品なんです。事の発端は、母親(ジェニファー・ローレンス)と彼(ハビエル・バルデム)が男性(エド・ハリス)を家に招き入れたことから始まります。そこから妻(ミシェル・ファイファー)を呼び、息子を呼び、入…

  • 【レビュー】沈黙の戦艦

    今やスティーヴン・セガール主演作『沈黙の~』シリーズは、映画ファンの中では有名です。その原点ともなる作品が今回レビューする『沈黙の戦艦』となります。『沈黙の~』シリーズとはいっても、セガールが演じるケイシー・ライバックが登場するのは本作と『暴走特急』の二作だけです。 セガールの魅力ムンムンの最高傑作!まず、声を大にして言いたいのが、本作がセガール映画最高傑作と言っても過言でない面白さがあることです。おそらく、本作と競えるとするなら冒頭でも名前を挙げた『暴走特急』くらい。けれど、本作が1作目であることを考えるとやはり最高傑作と言うしかないでしょう。で、その理由は王道アクションをテンポよくこなして…

  • 【レビュー】スケアクロウ

    男二人のロードムービー 「旅は道連れ世は情け」 そんなことわざがあるように、旅には相棒の存在が欠かすことができません。 本作でもそれは同じで、マックスとライオネルこと"ライオン"の二人が、ピッツバーグに向かうのを眺めているのが楽しい作品でした。 しかし、二人はいわゆる凸凹コンビ。普通に生活していれば、まず知り合いにならないような正反対の性格をしていました。 そんな二人が知り合いになる冒頭のシーンは印象的。 セリフもなく二人が知り合いとなっていく流れはセンスは素晴らしく、一気に作品に引き込まれました。 その後の二人の関係の描きかたも秀逸です。 ライオンがマックスを支え、マックスは自身の生き方を見…

  • 【レビュー】7WISH(ネタバレあり)

    7つ願いを叶える代わりに周りの人間の命を奪う。そんな誰もが夢想する分かりやすい作品が『7WISH』だ。 似たシチュエーションで『運命のボタン』という作品もあるが、あちらの作品は宇宙人が絡んできたりと無茶苦茶である。それと比べると脱線もあまりなく分かりやすい。 だが、それ故に印象にも残りにくい作品でもある。それもそのハズ、女子高生が自分の生活を良くするために願いをして誰かが死ぬだけなのだから。しかも、その願いが「好きな人と仲良くなりたい」、「クラスメイトからチヤホヤされたい」など、かなりみみっちい。ある意味、女子高生のリアルな願いなのかもしれないが、 誰もが考えるようなロマンの詰まった映画なのだ…

  • 【レビュー】デッド・リミット

    映画において、大使館がテロリストに占拠される展開というのはよく見かけます。 その場合、要求されるのは大抵が、大物テロリストの解放です。 今回レビューする『デッド・リミット』はそんな展開を地で行くスタイルの作品でした。 感想 アクション?サスペンス?何かが足りない作品 テロリストの立てこもりと聞いて真っ先に思い浮かぶ映画が『ダイ・ハード』です。 ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が悪党を1人ずつ倒していく内容は、今もなお楽しめます。 では、本作もその路線かというと、正直微妙です。 たしかに主人公スティーヴがテロリストたちに見つからず、マクレーン刑事よろしく孤軍奮闘するのは合っています。 しか…

  • 【レビュー】グランド・イリュージョン

    マジックとは夢を与えるものです。 映画も夢を与えるものです。 ならマジック映画では……? そんなワクワクを実現したのが、今回レビューする『グランドイリュージョン』です。 マジック……いや、これはもう魔法! 本作を見る前、私の中では「華麗なマジックで警察を翻弄する」近い作品で言うなら『オーシャンズ』シリーズのような映画かと思っていました。 たしかにそういった要素もあるにはあるのですが、見ていて思ったのが「これもう魔法の域じゃん……」というものでした。 ミスディレクション(観客の視点を誘導し錯覚させる手法)を使ったトリックとは言いますが、さすがに限度があります。 どうすれば他人の銀行口座の残高を上…

  • 【レビュー】エリジウム

    パワードスーツといえば人類のロマンです。 ロボットや超能力なんかよりもよっぽど現実的で「あり得るかも」と思えるのがいいのかもしれませんね。 そんな、パワードスーツロマンをマット・デイモン主演でおくるのが今回レビューする『エリジウム』です。 感想 世界がロマン! 本作でまず驚かされるのが世界観でしょう。 地球は既に荒廃していて、裕福な人間はスペースコロニーに逃げ出している、いわゆるディストピアな世界観は個人的に大好物でした。 そんな本作での目的は、余命5日と宣告されたマックスがスペースコロニーに存在する医療ポッドに入ることでした。 そのため、地球でのゴタゴタ半分、スペースコロニーでのゴタゴタ半分…

  • 【レビュー】レプリカズ

    「キアヌ・リーヴスといえばSF」 そんなイメージが定着したのはおそらく『マトリックス』シリーズが原因でしょう。 近未来の世界を掌握し、戦うキアヌほどカッコいいキャラクターはなかなかいるものではありません。 そんなキアヌが一転、近未来の技術に右往左往するのが今回レビューする『レプリカズ』です。 ストーリーは、ロボットへ死人の意識を移す技術を模索しているウィリアムが、交通事故によって妻子を亡くし、禁断のクローン製作へと着手するという内容です。 この説明でも分かるように、キアヌはいち技術者であり、『マトリックス』のようにアクロバティックな動きはしませんし、『ジョン・ウィック』のように銃をぶっぱなした…

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