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  • 孤独感の正体

    勤め先の全社員が集まる総会のようなものに顔を出すため、東京に行ってきた。心底くだらないと思いつつも、雇われの身としては拒否権がない。というのは嘘で、何か理由をつけてサボることはできるのだが、みんなが集まっているのに、自分だけがそこにいない、というのがなんだか悔しい、というのが本音であったりする。特に自分は一人福岡にいて、同僚の誰とも同じ空間を共にすることがない。東京のメンバーだって在宅勤務が普及したせいで一同に会するという機会は皆無なので、普段東京のメンバーを羨むことはない。みんなそれぞれ一人きりなんだよなと思えているうちは、孤独を感じることはない。けれど、あからさまに自分だけ孤独というのは耐…

  • たまには人の話を素直に聞いてみる

    人生で初めて手相を見てもらった。手相を見るのが得意という男性が中途入社してきたのは半年前。どうせこんなの誰にでも当てはまりそうでかつ言われたら嬉しいことを言うんだろ?正直くだらないなぁと思っていた。我ながら性格が悪い。けれど、たまたま別口で仲良くなる機会があり、悪い人じゃなさそうだったので、遊び半分でお願いをしてみたのだ。私は手のひらのシワが極端に薄いので、総合的な生命力や魅力が薄いのだと思い込んでいたのだが、彼いわく、線の薄さは自分のなさを意味するらしい。周囲に合わせて自己主張を控えるタイプ。いやいやそんな本質言い当てないでおくれ。普段めちゃくちゃ主張の強いキャラでやってるのに、それがビジネ…

  • 晩鐘

    開設8年でようやく10万アクセスというのはもはや不名誉なことではあるものの、桁が変わるのは気分が一新されるのでとりあえずスクショ。アクセスカウンターが目まぐるしく動くことがないので、画面に張り付いてなくても簡単に撮影できました。それもまた虚しい。よくこんな過疎ブログをタラタラと運営できるなと、自分の感覚の鈍さを嘲りたくなる。大半の人が10万の大台を見ることなく早々に脱落すると思うし、10万の大台到達するセンスのある人は数ヶ月以内に到達するレベルだ。文才もなければ、いろんなブログを訪れて交流しながらファンを作る努力もしない。コミュ障なのに、世界に向けて脳内のゴミを垂れ流し続ける。バズりもしないの…

  • 妻の攻略本

    ①妻は私に興味がない。だから私が考えていること、私の興味関心の向くところ、私の価値観を聞かされることは全て不快である。これらに該当する内容の発話をしてはならない。②妻は「対話が足りない、対話を望んでいる」と言う。しかし、①により、話せるテーマは必然、妻の関心事に限られる。具体的には、妻自身の人生、子どもの将来、家のことなど。「私が何を考えているか」ではなく、「私が妻に対してどう思っているか」だけが聞きたいのだ。これは「対話」という一般的な意味だけを想起したときにトラップとなる。ゆめゆめ気をつけなければならない。③妻は、私の自己開示が足りないと言う。しかし①により、私が本当に何を考えているかでは…

  • 松本若菜は全ての俳優にとって名助演

    「西園寺さんは家事をしない」が終わってしまった。正直に言って、見る前は期待していなかった。 なぜなら、この手のドラマはたくさん見てきたから。 しかし私は松本若菜推しなので、松本若菜の演技をたっぷり楽しむことさえ叶うならば、その他のキャストや脚本がイマイチでも良しとしようと思っていた。その見通しは脆くも崩れ去った。まず、北村北斗と倉田瑛茉演ずる楠見親子がとにかく愛らしい。松本若菜目当てで見始めたはずなのに、楠見親子から目が離せない。松本若菜の演技が素晴らしく、相変わらず美しさがダダ漏れなのだが、それでも楠見親子に目を奪われる。さらに、恋敵として途中から登場した津田健次郎、西園寺さんの旧友役の野呂…

  • 逆・新型うつ

    三連休の私は無気力に過ごした。痛風もヘルニアも再発しそうだし、脱毛もひどい。初日は3日間も妻と過ごさなければならないと考えただけで、食欲不振、発汗動悸が止まらない。今日の午後あたりにようやく終りが見えてきて気持ちが落ち着いてきた。先週の平日に上席の人間へ手当たり次第噛みつきまくった人物と同一とは思えないくらいだ。自分自身を満たすことも思いつかなければ家族のためにしてあげたいことも思いつかない。ルーティーンの家事をし、ご飯を作り、家族から言われた希望に応答するだけの、主体性のかけらもないゴム人間だ。そのことで妻から「お前は何かやりたいことはないんか、いつも私が発案するのに乗っかってこられるだけな…

  • 責任と権限は一対

    昨日は社長と喧嘩。私が取締役の同期と痴話喧嘩をしている件で、「大人になれ」と言われたので、「事の正否もロクに確かめずに、衝突した事自体を咎めて穏便に処理することだけを要請されても承服できない。それはすなわち組織の序列の上の人間に刃向かうな、と言っているに等しいからだ。私は下位の管理職であっても私の権限の範囲で私が決定していい問題があると考えていて、その考え方が管理職として不適切で、より上位の役職者がいつだって下位の管理職の決定を上書き変更していいというルールに従うべきだというのならば、私は管理職として不適合なので解任してくれ」と伝えた。するとその訴えに回答するのではなく、「こっちはお前が福岡に…

  • インタビュアーの匙加減

    久々の東京出張。今日の仕事はインタビュー。お相手は業界で注目されてメディアにもよく露出している方だったので、珍しく緊張した。わざわざ時間をとってもらっているので、すでにメディアで書かれていることや、本人の書籍に記載されていることを知らないという非礼があってはいけない。しかし当事者ではないので全てを理解することはできないし、知ったかぶりでわかった気になって話すのも失礼だ。「それくらいわかってよ」と「お前に何がわかるんだ」の間隙をうまく突いて、勉強したからこそ疑問として出てくる、まだ語られていない事柄、切り口、視点を提示して、「いい質問だね」と回答者が語りたくなる問いかけを繰り返さなければならない…

  • 内弁慶を発揮できるくらいに、所帯は小さく

    昨日は久々に、会社の同僚と痴話喧嘩。入社同期だが取締役をやっている男に対して、電話で30分ほど説教をした。駅のホームで携帯相手にひたすら罵声を浴びせているやばいやつになっていた。口論の議題は、私が長をやっている事業部で、明後日実施する予定の企画について。その同僚が「俺は聞いてない」とか、「企画会議になぜ呼ばれていないのか」などと言ってきたのだ。確かに、私の事業部は、さらにその上の部門に紐づいていて、同僚の男はそこの部門統括の役割に就いている。だからといって、自分の管轄する事業部の企画のいちいちについて、これでいいですかなんていちいちお伺いを立てるなんてことはしない。自分が最終決裁で実行すること…

  • 福岡県民の通過儀礼

    次女が釣りに行きたいというので、福岡生活十数年目にして、初めて海づり公園に足を踏み入れた。 福岡に生まれた男はバーベキュー、キャンプ、釣りを嗜んでいなければならぬ。それができないやつは恋愛対象にすらならない。 ということを、妻は常々主張している。 私は火熾しもテント立てもできず、釣り竿を握ったことすらないのだが、出身が他県ということで免除されてきた。しかし子どもが体験したいというのならば、親の好みや得手不得手だけで無下に断るわけにもいくまい。勝算のないドライブへと繰り出す。 入場料を払い、道具を一式レンタルしにいく。壁に貼ってある料金表を見ると、釣り竿、サビキ、アミの3点セットを借りれば釣りが…

  • 親の存在意義

    昨夜、小3の長女の発言で何か気に障ることがあったらしく、妻が延々と説教していた。何がどう不快だったかを滔々と説き、それをしっかりと妻の言ったとおりに理解できたのか、そして反省して申し訳なく思っているのかということを、長女の口から長女の言葉で紡げるようになるまで、妻は説教を止めない。長女は悪意を持って暴言を吐いたと言うより、どちらかと言うと配慮に欠けた失言に近いもので、急に妻が説教バーサクモードに突入したことにパニックになり、憔悴し、俯いて貝のように黙ってしまう。妻はその態度がすこぶる嫌いで、その態度は反省していない証拠だ、何か不満があって言いたいことがあるなら述べ、無くて反省しているならすぐ顔…

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