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書籍「サラバ!(上・下)/西加奈子著」★★★★★満点西加奈子著,小学館(2014/10/29)第152回直木賞久しぶりに再読、初めて読んだ時の驚きをなぞるみたいに再び楽しい時間だった。以下は、当時の感想。憧れのエジプトの地を踏んだ時のことを懐かしく思いながら主人公の少年時代を読んだ、ゲジラ塔のゲジラタワーを近くで見たとき、周囲を案内してくれたエジプト人は何気なく手を繋いできて気温の高いなか拒む事も憚られ、しっとりと冷たい手断片的に脈絡もなく、そんな些細なことが浮かんだ同じ様に遊んでいても海外赴任の日本人家庭と現地の普通の人々では暮らしの格差は子供の目にも明らかだったろう、それでもそんなこと関係なく遊べるのが子供の良いところであり、残酷なところでもある。「サラバ」彼らの挨拶の言葉、自分の記憶では「アッサラー...書籍「サラバ!(上・下)/西加奈子著」★★★★★
映画「クライ・マッチョ」★★2021年製作/104分/アメリカ配給:ワーナー・ブラザース映画監督:クリント・イーストウッド出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット「あらすじ:落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ」映画も終盤に近付くと本当にこれで終わり?っと諦めのような、でもそんなハズ無いと。深読みすれば色々できるだろうけどスクリーンから「この次」や「これから」といった情熱は感じられず、でも、こんな終わりでいいのかとそんなふうに思いながら映画を見終えた。平屋のあばら家みたいな家の外に置かれた椅子に腰かけてカウボーイハットの主人公が夕日にシルエットになる、どこまでも続く平原とずっと向こうの山...映画「クライ・マッチョ」★★なんか淋しい
ミカエルの鼓動★★☆柚月 裕子 (著)読みやすいが,想像の範囲内だった
ミカエルの鼓動★★☆柚月裕子(著)文藝春秋(2021/10/7)467ページ第166回直木賞候補作HPあらすじ「大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れる、あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。」@ここまで「HPあらすじ」最先端医療の現場、海外のTVドラマが好きでこの本に描かれた世界を興味深く読んだ。説明されても理解することと頭で納得するのが追い付かないような先端の設備とでもそこにはなんとも古典的な人の体にメスを入れ何時間にも及ぶ手術の現場があり、最後は人の技術なのかロボット医療の進化なのか。面白かったが何かもっと新しい驚きが欲しかっ...ミカエルの鼓動★★☆柚月裕子(著)読みやすいが,想像の範囲内だった
黒牢城★★☆米澤穂信(著) KADOKAWA(2021/6/2)448ページ第166回直木賞受賞!HPあらすじ「本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。」『塞翁の盾』もそうだったが、448ページという本を持った時の重みも本を読む前の、こちらの気持ちを動かしてくれる。時代も織田信長などこっちもまあまあ、知ってる歴史上の人物の活躍したころで、イメージがしやすい、ただ、有岡城も荒木村重という名もこの本で初めて知った。でもそういった前情報は特に必要なくある城を守る戦略にたけた殿様の話として読んだ。この城に黒田官兵衛が現れ敵方のため土牢に幽閉され主人公の村重は考えが煮詰まると官兵衛のもとを訪れ彼の知恵を拝借官兵衛が登場すると常に岡田准一くん...黒牢城★★☆米澤穂信(著)戦国時代の心理戦
書籍「皆のあらばしり」乗代 雄介 (著) ★★★奇妙な味わい
書籍「皆のあらばしり」乗代雄介(著)★★★奇妙な味わい新潮社(2021/12/22)単行本、144ページ@あらすじ@(HPより)ぼくと中年男は、謎の本を探し求める。幻の書の新発見か、それとも偽書か――。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。うさん臭さに警戒しつつも、ぼくは男の博識に惹かれていく。ラストの逆転劇が光る、良質のミステリのような注目作。(HPより)なんとも言いようのない奇妙な味わいのある作品。主人公ふたりの会話は深読みすればいろんな解釈が出来そう。主人公の高校生が地元の歴史を部活で研究していてとても知識豊富な大人と出会ったとき男の外見や行動が少し怪しくてもなんか、その出会いをすんなり...書籍「皆のあらばしり」乗代雄介(著)★★★奇妙な味わい
映画「オマールの壁」2013年/パレスチナ(97分)監督 ハニ・アブ・アサドキャスト:アダム・バクリ、ワリード・ズエイターリーム・リューバニ、サメール・ビシャラット「宗教や民族的な紛争が絶えないパレスチナの今を、庶民の視点から見つめた社会派ヒューマン・ドラマ。自由も人権もない社会を変えようとするも巨大な壁に阻まれる、若者の苛烈な状況下での青春を描き出す。第86回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされた。」(ぴあHPより)はるかに高い壁に垂れたロープを伝って主人公オマールは壁の向こうへ幼なじみの3人で会うため、でも本当は友人の妹に会いたいから壁がパレスチナ側とイスラエル側を隔てているのではなく、パレスチナ人同士の間も分断されている。以前「もうひとりの息子」という同じような壁を隔てて絆さえ分断されしまいそうな...映画「オマールの壁」ほんとうに同じ空の下で
映画「マトリックス レザレクションズ」復活に懐かしさあり、驚き無し
映画「マトリックスレザレクションズ」☆☆劇場公開日2021年12月17日2021年製作/148分/アメリカ原題:TheMatrixResurrections配給:ワーナー・ブラザース映画監督:ラナ・ウォシャウスキーキアヌ・リーブス主演、キャリー・アン・モス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世他出演1月1日に映画を見たのは久しぶり、「マトリックス」は3部作で完結したはず18年経って「復活」ということはまた少し続くのだろう。自分たちの生きてる世界は実は機械に支配された仮想空間だった。現実を取り戻す人間と機械の戦いを描いた3部作は映像の斬新さで映画ってこういうことも出来るのかとワクワクしたっけ。今回は主人公ネオはゲームクリエイターとして「マトリックス」という伝説的なゲームを作ったことになっていて、また、仮想現実の世界...映画「マトリックスレザレクションズ」復活に懐かしさあり、驚き無し
書籍「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(著)★☆早川書房(2021/11/17)単行本:496ページ@あらすじ@(HPより)第166回直木賞候補作独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?(HPより)思ってもいない事から急にとんでもない世界へ放り込まれ自覚もないまま戦争という大きな渦に巻き込まれていく。今、戦争というとその現実味は薄い、「忘れるな、風化させるな」と言われても、「そうだな」と感じてもやはり遠く遠くにイメージは押しやられて。読み始めて、ずいぶん前の映画「スターリングラード」を思い出した。フィクションの読み物として情景描写や展開が巧みでどんどん読み進めるが深みがないというかゲームの仮想空間の...書籍「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(著)★☆
新年の準備と日本のGDP転落休みの日には午前と午後に犬のサマーと散歩、今朝は雪で午前お休み一時吹雪いていたけど、その後,暖かい日差し今、午後の散歩から戻った。ほぼ毎日のように行く近所の公園には神社もあっておみくじを結び付けるヒモの列が準備されていた。正月三が日が終わりのころはここにビッシリ結わえられた祈りをサマーは不思議そうに見上げる。いつもの場所に何か違うものがあると不思議そうに見てるのがカワイイ新聞の「経済気象台」というコラムに日本のGDPが2027年には韓国翌年には台湾に抜かれるとあった、中国に抜かれたあたりから大変だ大変だと新聞記事は踊るけれどそのうちインドに抜かれると記事で見てから「待てよ」と。ひとつの指標で見れば相対的に上がったり下がったりはあるのだろうけど何かが足りない気がする。それとも比べること...新年の準備と日本のGDP転落
2021年の出来事/MOS365&2019の取得マイクロソフトのオフィス・スペシャリスト(MOS)は昨年の12月に来年は取得しようと学習を始めて1月にWord2月にExcel3月にPowerPoin自宅から自転車で行ける距離に試験会場があることが分かり3か月連続で受験し「MOSAssociate」の認定証検定会場のすぐ近くにベトナム料理屋さんが出来たので11時ころの試験を受け終わったらベトナムランチ3回繰り返した。レストランに入るだけで香辛料の香りが全く違った空間を演出し試験のあとのリラックスタイムだ。新聞の「声voice」の欄は時間が無いときでも必ず目を通す、「四半世紀ぶり母と布団並べた」という投稿、出来るときに出来ることをすればいい分かっているけどなかなかねでもそれさえ、出来ない日々がやって来る。今朝は暖か...2021年の出来事/MOS365&2019の取得
新年の準備とセイロンティー寒い朝でした。9時の時点でも雲の多い空、日差しはわずかそれでもそんなことは構わずに犬のサマーはどんどん歩いていく、今日は近所で野菜やくだもの、お好み焼きや魚屋、花屋などなど古くから続くマーケットが開かれて人ごみを嫌うサマーも自分の散歩コースなので早歩きで通り過ぎる医院の前に立派な門松発見新聞を読んでいたらインド洋の島国スリランカで主要案業の観光業の打撃もあり外貨が不足してイラン産石油の支払いにスリランカ特産の茶葉で支払うという現代の物々交換の記事シーギリアロックの偉容やキャンディの炎のダンスなど旅行中のあれこれがすぐに思い浮かぶ、また行きたい国だ。以前の呼称でスリランカティーは1972年まで国名がスリランカだったから。工場兼直売店に連れて行ってもらったが、高級な紅茶はかなり高額だった。...新年の準備とセイロンティー
「新しい星」彩瀬まる(著)文藝春秋(2021/11/24)229ページ@あらすじ@(HPより)私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語(HPより)発行元のHPの作品紹介に―感動の物語―って書くのはどうなんだろうね。そんな意地悪なつぶやきは置いておいてこの本も直木賞候補となったので取り寄せて読み終えた。短編連作形式のの主人公たち4人は大学の合気道の部活でつながり社会人になって、様々な問題に直面する。どこにでもありそうだけどこんな全員がこれだけ特徴的な何かを経験するかな?読みながら感じていた、ホームドラマの凝縮版みたいだ。でもひとつひとつはリアルでとても親密な部分もあって文章も巧みなのでスイスイ読んでしまった。墓参りのシーンがあった、私も先日、2年ぶりに故郷の墓参りを...「新しい星」彩瀬まる(著)
サンタクロースは1月6日まで冬休み世界中の子どもたちへプレゼントを配ったサンタは冬休みに入ると「天声人語」から、外は粉雪が風に舞っている。寒そうだよとウチの柴犬のサマーに声をかけるが散歩の合図かとシッポをブンブン降ってまっすぐこっちを見るからね。年賀状を止めたので何年もやり取りしていたあの人はどうしてるかな、すれ違う人も寒さに肩をすぼめている、同じ空の下でもう会わないのかなぁと少し不思議な気持ちになった。雪は20分くらいで止んだ。今年はどんなことがありましたか?私は昨年4月から通信で大学3年に編入し今年最終学年の4年生、夏には履修科目を全部終えたので来年の春の卒業を待つだけ。コロナで色々変化はあった、慌ただしい時期も何度か授業準備とリモートの授業教える立場と教わる立場両方を味わった日々、試験勉強なるものも取り組...サンタクロースは1月6日まで冬休み
「塞王の楯 さいおうのたて」今村 翔吾 (著) 第166回直木賞候補作
「塞王の楯さいおうのたて」今村翔吾(著)第166回直木賞候補作集英社(2021/10/26)単行本:560ページあらすじHPより「どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!」直木賞候補が発表されたのでまずはこの作品から、本が届いて560ページの重量感に圧倒される。そして読み始めていくともたついたところが無いのでどんどん読んでいけるこれって実はすごいことだ。舞台は信長が越前・一乗谷城を攻め秀吉、家康と歴史に詳しくなくてもなんとなく分かる戦国時代の末期、主人公が城の石垣を作る職人という面白い視点が良かった。城の内と外で城壁を挟んで同じ時代の同じ思いを持ちながら敵・味方となった職人たちの視線がぶつかる様子がリアルに感じた、心熱くなるシーンだ...「塞王の楯さいおうのたて」今村翔吾(著)第166回直木賞候補作
「夜が明ける」西加奈子 (著)新潮社(2021/10/20)単行本:416ページ@あらすじ@(HPより)主人公は「俺」です。 彼に名前はついていません。誰でも、それこそ女性でも、 「俺」のような状況に陥ることがある、ここには「この小説はあなたの物語なんだよ」という西さんのメッセージが込められています。(HPより)傑作「サラバ!」からもう7年も経つのか、ということは、ここ7年ベスト作品はまた更新されていない、それほど、心を揺さぶられた「サラバ!」ということで、充分期待して読んだ。主人公二人が特異な存在でとても普遍的な何かを伝えているようには感じられなかった。物語は読みごたえがあってどんどんページをめくっていくとても楽しい読書の時間だけど、共感や新しい発見だったり考えさせられるようなものを見つけ出せなかった。仕...「夜が明ける」西加奈子(著)
「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗 (著)出版社:講談社(2021/1/20)338ページ◎第165回直木賞候補作◎◎「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!!◎@あらすじ@(HPより)美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。(HPより)最近、時代劇って見ないなと思いながら、主人公の住む屋敷を想像しながら読んだ。「爪に火をともす」って言葉を思い浮かべたり、静かな日常を描いているのに周囲のあれこれを自然と想像し、目の前に情景が幾度も現れ...「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗(著)傑作!
「自転しながら公転する」山本文緒 (著)出版社:新潮社(2020/9/28)単行本:480ページ@あらすじ@(HPより)東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが…。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。(HPより)プロローグとエピローグは単行本化にあたって追加されたと本の最後にあったが、プロローグがあったからこそ、読んでいる間に自分なりのストーリー展開をしていて、見事に裏切られた。すごく心地いい読書体験だった。ラストの一行にたどり着いたとき作者はこの一行を書きたかったのだなぁと主人公はどちらかというと小説の主人公にはなりにくい感じ、でもそれが等身大ってことか。「自転しながら公転する」読みながら何...「自転しながら公転する」山本文緒(著)
書籍「ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年 」
「ブックセラーズ・ダイアリースコットランド最大の古書店の一年」[ショーン・バイセル著]★本を買いに行ったはずが、書店を買ってしまった。★30歳のときクリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや10万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。そんなことが現実に起こりうるか日本では融資も難しそうだが、書店での日常を日記で書いたもので、波乱万丈な出来事は起こらないがなんとなく、ほっとする。ブックオフはないけど、Amazonが強敵だ、Amazonの古書市場は日本でも安値合戦で、1円で売られてる本が多い、送料で儲けているんだろうな。買う方としては有り難いが商売としては最大のライバルだ。最近は新刊で買って読み終えるとメルカリで処分というの...書籍「ブックセラーズ・ダイアリースコットランド最大の古書店の一年」
書籍「心淋し川」西條奈加著集英社(2020/9/4)単行本:248ページ【第164回直木賞受賞作】今回の直木賞受賞作ということで、読んでみた。時代小説は、あまり読まないが、情景描写が簡潔で妙な言い回しや比喩も少ないので自分なりの物語の舞台にすんなり入ることができた。それだけでも、すごくいい。6つの短編からなり舞台は江戸の千駄木町の一角、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れている。なんか、どぶ川の匂いがしそうだが、それもこの物語の背景をこちらにやんわりと教えている。「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」そんな言葉が読んでいる間中何度も思い出される。少し面白かったりじんわりきたりいい読書の時間だった。他の本も読んでみたい。書籍「心淋し川」誰の心にも淀みはある
書籍「素晴らしき世界(上)(下)」マイクル・コナリー (著),古沢嘉通(翻訳)出版社:講談社(2020/11/13)マイクル・コナリーの本はほとんど読んでいる。特にハリーボッシュシリーズは好きだ。今回は、ロス市警女性刑事レネイ・バラードが、新しく登場しボッシュと古い未解決事件を追う。ボッシュの古い地道な捜査方法と、バラードのカンのいい行動は2人をとてもいいコンビとして結びつけ。彼らの捜査はとても地味で本を読んでいても心躍るような展開はないがリアルな感じは読んでいて面白い。ロス市警を引退したハリー・ボッシュが、自分が関わった事件を解決しようと時折痛む膝を引きずりながら執念深く事件の小さな断片をつなぎ合わせるようにしているところを見ると刑事という職業にかかわらずもしかしたら自分たちは「退職」という区切りをつけてもそ...書籍「素晴らしき世界(上)(下)」安定のボッシュシリーズ!
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