見てきました。旧作のベルばらはあまり内容を覚えていなかったので新鮮な気持ちで見ることができました。吉田愛監督ということでミュージカル風の作風となりましたが、歌とイメージが挿入されるに止まり、人物たちが歌に合わせてダンスをするという形ではなかったので、あくまで物語のイメージを浮かび上がらせる装置という印象でした。旧作のイメージに囚われず、マリーアントワネットを中心とした煌びやかな世界のディテールが劇場作品という説得力を作っていたような気がします。中でもミュージカル的なイメージ空間ではキャラクターが存在する窓から窓への受け渡しなど、漫画のコマの考え方の延長からコマを越境するようなイメージが続き、また情報量に圧倒されました。演出的なアイディアだけでなく作画とCGの合わせや色彩、撮影など各セクションが浮くような形...劇場アニメベルサイユのばらを語る