純文学1000本ノック 80/1000 大江健三郎『万栄元年のフットボール』
どうも、こんにちは。 今回は大江健三郎の『万栄元年のフットボール』です。日本人として二人目にノーベル文学賞を受賞した作者の代表的作品として世界中で読まれている作品です。 1.ざっくりあらすじ 妻との間に生まれた赤ん坊が重い障害をもっており、養護施設に預けてきた主人公の蜜は、東京で妻と退廃的な生活を送っていた。そこへアメリカから帰ってきた弟の鷹が新しい生活をしなければいけないと助言し、一緒に故郷の四国へ行くことを進める。彼らは谷間の町へ帰るが、鷹はそこの若者を訓練し百年前に先祖が起こした一揆の再現を画策する。最初止めていた蜜は次第に関わらないようになる。冬を迎えて外部との接触が断たれたときに鷹の…
2021/05/30 16:04