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某「Popeye]などが大好きだけど、、、なシティボーイに送る総合情報ブログを目指しましたが、しばらく書評が増えそうです。

Pop-kan
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2020/01/04

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  • 純文学1000本ノック 131/1000 本谷有希子『異類婚姻譚』

    純文学1000本ノック 131/1000 本谷有希子『異類婚姻譚』

    こんにちは。 今回は2013年に芥川賞を受賞した本谷有希子の『異類婚姻譚』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のサンちゃんは子無しの専業主婦で、家ではぐうたらした夫と二人で暮らしている。ある日、夫の顔が自分に似てきていることに気づき、奇妙に思う。日常を通じて夫は次第に自分とどんどん似てくる。ようやく夫に向き合うと、主人公自身、何もしたくなかったことがわかる。夫は欲望のまま芍薬の花になり、主人公は山に夫を植えにいく。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 一人称で非常に日常と近しい場面で描かれたリアリズムの文体。人物設定にリアリティがあり、比喩や考察で秀逸な細部が光る。後半で一気にリアリズムから飛躍し…

  • 純文学1000本ノック 130/1000 黒田夏子『abサンゴ』

    純文学1000本ノック 130/1000 黒田夏子『abサンゴ』

    こんにちは。 今回は2013年に芥川賞を受賞した黒田夏子の『abサンゴ』です。 先に謝罪しておきたいですが、一読してみて現在の私にはよくわかりませんでした。 1.ざっくりあらすじ 主人公が自らの幼い少女時代を思い出し、親や周囲の生活環境を感じとりながら、成長していく様を、ひらがなを多用して回想しながら描き出している。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 現在の主人公が過去の主人公を三人称的な視点で描いている。ひらがなが多用されており、日本の古典的な雰囲気や詩的な雰囲気を感じる部分も多いが、一読のかぎりでは読みにくいという感想につきる。 (2)構成★★☆ 大まかには少女時代から、中年のことまで時系列…

  • 純文学1000本ノック 129/1000 町屋良平『1R1分34秒』

    純文学1000本ノック 129/1000 町屋良平『1R1分34秒』

    こんにちは。 今回は2019年に芥川賞を受賞した町屋良平の『1R1分34秒』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公は21歳でプロボクサーをしながら、パチンコ店でアルバイトをしている。しかし、デビュー1戦目のTKO勝ち以降、負けが込み、1勝2敗1分という戦績である。そして、また一敗し、トレーナーも交代し、アルバイトもクビになり、人生に絶望的な気分をいだく。その後、新しいトレーナーのウメキチに反抗しながらも徐々に信頼を深め、充実したトレーニングを繰り返し、勝利への思いを強めていく。 2.作品解剖 (1)文体★★★ 一人称で、ひらがなを多用した文体。思考も低次元なものから高次元なものへ自在に行き来する…

  • 純文学1000本ノック 128/1000 トルーマン・カポーティ『真夏の航海』

    純文学1000本ノック 128/1000 トルーマン・カポーティ『真夏の航海』

    こんにちは。 今回は『ティファニーで朝食を』や『冷血』で有名なアメリカの作家『トルーマン・カポーティ』の初期作品『真夏の航海』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のグレディは17歳の女性。上流階級の生まれで、理知的な一方、周囲の習わしについていけず浮いた存在で母や結婚して家を出た姉とも衝突している。夏休みに両親がバカンスへ行き、グレディは一人家に残る選択をする。彼女は誰にも秘密にしている恋人がいた。恋人であるクライドはダウタウンに住む、労働階級の長男で心優しいが粗暴な青年である。彼らは夏を共に過ごし、そのままでは別れる未来を予感して、結婚する。グレディは紹介されたクライドの家族に馴染めず、姉家…

  • 純文学1000本ノック 127/1000 柳美里『JR上野駅公園口』

    純文学1000本ノック 127/1000 柳美里『JR上野駅公園口』

    こんにちは。 今回は芥川賞作家である柳美里の『JR上野駅公園口』です。この作品は全米図書賞を受賞しています。 1.ざっくりあらすじ 主人公はすでに死んでおり、霊体のようなものとして世界を見ている。平成天皇と同じ年に生まれ、故郷の福島から出稼ぎで東京で土方をして、下の兄弟を学校へやり、結婚して子どもを育てた。息子の浩一は皇太子と同じ日に生まれたので、「浩」の一字をもらった。浩一は社会人になる手前で死んでしまう。退職しのんびり過ごそうとしていた矢先、妻にも先立たれた主人公は、世話に来る孫に負担をかけないよう家を出る。ふたたび来た上野駅でホームレスになる。そして自殺する。 2.作品解剖 (1)文体★…

  • 純文学1000本ノック 126/1000 ロブ・グリエ『消しゴム』

    純文学1000本ノック 126/1000 ロブ・グリエ『消しゴム』

    こんにちは。 今回はフランス、ヌーヴォーロマンの代表的作家ロブ・グリエの『消しゴム』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の特別捜査官ヴァラスは、日本でいう公安のような場所に異動になり、最初の仕事として、政府転覆を目論む巨大組織の連続殺人事件で8人目の犠牲者が出て、地方の街へ捜査に行く。しかし、暗殺人は失敗しており、目標の学者は死んでいなかった。ヴァラスはそのことを知らないまま、難航する捜査のなかで、事件現場にまた犯人らしき人物が戻ってくるという情報を聞きつける。現場で待っていたヴァラスは書類を取りに来た学者を誤って銃殺してしまう。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 三人称でそれぞれの登場人物が物…

  • 純文学1000本ノック 125/1000 川上弘美『蛇を踏む』

    純文学1000本ノック 125/1000 川上弘美『蛇を踏む』

    こんにちは。 今回は1996年に芥川賞を受賞した川上弘美の『蛇を踏む』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のサナダヒワ子は、数珠屋のカナカナ堂への出勤途中に蛇を踏んでしまい、その蛇が人間の女の姿に変わり家に居着くようになる。 女は蛇の世界へ来るように誘ってきて、ヒワ子は迷う。徐々に周りにも人間の姿をした蛇と生活している人たちがいることが判明していき、ヒワ子は蛇の女に迫られていく。最後に迫られ、乱闘の末、蛇の世界はない、と言うが、蛇の女は笑っている。 2.作品解剖 (1)文体★★★ 一人称で装飾の多くない文体。ただ、突然の目を引く一文の使い方や、肉体的感覚のたしかな描写力が光り、全体を緩急のある…

  • 純文学1000本ノック 124/1000 村上春樹『1973年のピンボール』

    純文学1000本ノック 124/1000 村上春樹『1973年のピンボール』

    こんにちは。 今回は芥川賞候補になったことのある村上春樹の二作目の長編『1973年のピンボール』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の僕は、大学を卒業後、翻訳会社を友人と興しそれなりに成功している。変わり映えのない日々のなかで、過去を思い起こし元恋人の故郷に行ったり、熱中したピンボール探しをしたりする。同時並行で大学時代の主人公の友人である鼠が青春時代を過ごした街を出る話が差し込まれている。 2.作品解剖 (1)文体★★★ 僕という一人称で、前半は語りを中心に、後半へ進むにつれて描写の分量が増やされている。突き抜けるような青い空、など手垢のついた表現も目につくが、情景描写がうまく、比喩は独特な…

  • 純文学1000本ノック 123/1000 柳美里『家族シネマ』

    純文学1000本ノック 123/1000 柳美里『家族シネマ』

    こんにちは。 今回は1997年に芥川賞を受賞した柳美里の『家族シネマ』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の素美は会社勤めをしながら、同僚の男と付き合いそこに住んでいる。ある日、映画の撮影隊がその部屋にやってくる。映画は妹洋子の繋がりではじまった家族をテーマにしたものだった。とっくに壊れた家族との撮影とともに、仕事を依頼した陶芸家の男と関係を深める。映画の撮影で家族でキャンプに行くが、家族は崩壊している。素美は同僚の男に別れを告げ、陶芸家の男のところに行くが、そこには別な女がいる。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 私という一人称で、描写が主になった文体。細かな描写がうまく、登場人物の行動や回想…

  • 純文学1000本ノック 122/1000 吉村萬壱『ハリガネムシ』

    純文学1000本ノック 122/1000 吉村萬壱『ハリガネムシ』

    こんにちは。 今回は2003年に芥川賞を受賞した吉村萬壱の『ハリガネムシ』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の慎一は2年目で副担任として高校の教師を務めているが、性と暴力に惹きつけられるエネルギーを持て余し、若者たちがセックスしていた工事現場を覗きにいったりする。あるとき、半年ほど前に遊んだ風俗嬢のサチコから連絡があり、五万円貸す。それから、サチコとセックスをしたり、彼女の子供たちに会いに四国まで旅行に行ったりして不意に結婚の約束をするが、自分の親に会い、その約束を反故にする。サチコは自殺未遂して回復するが、慎一は残虐な気持ちになり、工事現場でサディストなプレイを試みるが、途中若者たちが入っ…

  • 純文学1000本ノック 121/1000 保坂和志『この人の閾』

    純文学1000本ノック 121/1000 保坂和志『この人の閾』

    こんにちは。 今回は1995年に芥川賞を受賞した保坂和志の『この人の閾』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の三沢は37歳の男で仕事の関係で小田原に来たが、相手にすっぽかされて、近くに住む、大学の一つ上の女の先輩である主婦となった真紀を思い出して電話する。彼女は、おいでよ、と言い、三沢は彼女の家に行く。二人はそこでビールを飲んで話し、草むしりをする。真紀の息子の洋平が帰ってきて三沢はサッカーの話をする。洋平がサッカーをしに行き、再び二人になってビールを飲みながら話をする。真紀は本をよく読むが、特別それを何かに活かすわけでなく読むために読んでいる。娘が帰ってきたところで三沢は帰る。後日、三沢は今…

  • 純文学1000本ノック 120/1000 奥泉光 『三つ目の鯰』

    純文学1000本ノック 120/1000 奥泉光 『三つ目の鯰』

    こんにちは。 今回は芥川賞を受賞した奥泉光の芥川賞候補作『三つ目の鯰』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のサトルは東京の大学に通っているが、父の死に際して父の故郷である庄内の農家に行く。そこで叔父のマモルとワタルと時間を過ごし、後継者不在の問題があることを知る。ワタルは牧師をクビになり未婚の状態で、見合いをし家を継ぐ流れになるが、サトルと盆に釣りに行く禁忌を犯し、啓示的な驟雨にあい、再び牧師をやろうと思う。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 一人称で、語りと説明が主であり、描写が少ない。『石の来歴』では父子二代による話によるためそういう形式なのかと思ったが、単純にこの形式をスタンダードに使って…

  • 純文学1000本ノック 119/1000 奥泉光『石の来歴』

    純文学1000本ノック 119/1000 奥泉光『石の来歴』

    こんにちは。 今回は1994年に芥川賞を受賞した奥泉光の『石の来歴』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公の真名瀬は第二次世界大戦に従軍し、帰国してからレイテ島の洞窟での兵隊との話を思い出し、石集めをはじめた。書店経営と石集めの傍ら、子供が二人生まれ長男は優秀で真名瀬と共に石集めをするようになる。しかし、長男が一人で洞窟に採石に行き、刺殺されてしまう。家庭は崩壊し、次男は叔母夫婦に育てられる。次男はサッカーをしていたが、やがて学生運動のなかで死ぬ。真名瀬は死ぬ前の次男から長男の死んだ日のことを聞き、洞窟に向かい、過去のトラウマと決別する。 2.作品解剖 (1)文体★★☆ 主人公に近い三人称で、冗…

  • 純文学1000本ノック 118/1000 川上未映子『乳と卵』

    純文学1000本ノック 118/1000 川上未映子『乳と卵』

    こんにちは。 今回は2008年に芥川賞を受賞した川上未映子の『乳と卵』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公は東京に住んでおり、そこに大阪に住む姉の巻子と姪の緑子が遊びに来る。巻子は離婚し場末のスナックで働くシングルマザーで、豊胸しようとしておりそのカウンセリングなどもあり東京に来ている。緑子は巻子と喧嘩しないように半年間言葉を発していない。三人は主人公のアパートで過ごすが、巻子がなかなか戻らない夜、緑子がひどく心配し、ようやく帰ってきた巻子が酔っ払って、離婚した旦那と会ったことを話き、喋らない緑子のことを非難する。緑子は感情を溢れさせて巻子と言い合う。 2.作品解剖 (1)文体★★★ 主に独身…

  • 純文学1000本ノック 117/1000 今村夏子『むらさきのスカートの女』

    純文学1000本ノック 117/1000 今村夏子『むらさきのスカートの女』

    こんにちは。 今回は2019年に芥川賞を受賞した今村夏子の『むらさきのスカートの女』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公は街中で笑いや願掛けの対象となっている「むらさきのスカートの女」に興味を抱き友達になりたいと思って観察している。自分の職場に就職するように仕向け、無事に「むらさきのスカートの女」こと日野まゆ子はホテルの清掃員として働き始めるが、彼女は主人公でなく職場の人たちと仲良くなり、しまいには所長と付き合いだす。主人公は日野の追いかけから生じた金銭不足でアパートを追い出され、ホテルの備品を小学校のバザーで売っている。それが問題となり、犯人として日野が疑われ、それを問い詰めにきた所長が日野…

  • 純文学1000本ノック 116/1000 宇佐見りん『推し、燃ゆ』

    純文学1000本ノック 116/1000 宇佐見りん『推し、燃ゆ』

    こんにちは。 今回は2021年に芥川賞を受賞した宇佐見りんの『推し、燃ゆ』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のあかりは女子高生で、推していたアイドルの上野真幸がファンの女性を殴ったとして炎上する。それからあかりは今まで以上に推しのために活動するが、自身の発達障害?に起因する問題と推しのことで精神的に追い詰められ、学校を退学になる。バイトもクビになり、亡くなった祖母の家に一人で住むようになるが掃除もままならず、推しの解散ライブに行く。感情の整理がつかぬまま、特定された推しのマンションに向かってみたものの、何もせず家に帰り、発散として綿棒をぶちまけるが、それを這いつくばって拾う。それが自分の今後…

  • 純文学1000本ノック 115/1000 安部公房『他人の顔』

    純文学1000本ノック 115/1000 安部公房『他人の顔』

    どうも、こんにちは。 今回は戦後作家として絶大な人気を誇る安部公房の『他人の顔』です。有名な『砂の女』しか読んだことがなかったので、私にとって二作目の安部公房です。 1.ざっくりあらすじ 勤めている研究所の実験中に爆発を起こして顔一面に深いケロイドを負ってしまった主人公。包帯を顔に巻いて生活するが、他者と正常な交流ができなくなったことを思い悩み、リアルな仮面を作りはじめる。できた仮面は以前の自分とは違う顔にして、妻を誘惑することで、他者との交流を再開しようとする。それまでの経緯を長大な手紙にしたため、妻に告白するが、妻は家に戻って来なくなり、再び仮面を被り、今度は危険な行動に出ようとする。 2…

  • 純文学1000本ノック 114/1000 トルストイ『クロイツェル・ソナタ』

    純文学1000本ノック 114/1000 トルストイ『クロイツェル・ソナタ』

    どうも、こんにちは。 今回はロシアの文豪トルストイの性を描いた中編作品『クロイツェル・ソナタ』です。トルストイは道徳的な作品の『人はなんで生きるか』しか読んだことがなかったので、テーマの違いにおどろきました。 1.ざっくりあらすじ 二昼夜におよぶ列車旅行をしていた主人公は、車内で思いがけぬ愛や結婚についての論争に出会いそれに参加する。論争は結婚観の古い老人が出ていくことで収まりかけるが、ポズドヌイシェフという紳士により、蒸し返される。彼が妻を殺害したことを告白し周りの人は離れていくが、隣の席だった主人公は彼からどうして妻を殺すに至ったのか、肉欲と愛と憎しみに満ちた告白を聞く。 2.作品解剖 (…

  • 純文学1000本ノック 112/1000 年森瑛「N/A」

    純文学1000本ノック 112/1000 年森瑛「N/A」

    どうも、こんにちは。 久しぶりに開きました。その間本を読んでいなかったわけではないですが、ファンタジーものだったりしたので、今回です。 今回は文学界新人賞を受賞した年森瑛の『N/A』です。 1.ざっくりあらすじ 主人公のまどかは、初潮を経験してから生理が嫌でたまらず、痩せすぎの場合こないこともあると知り、食事量を極端に減らした。高校生になってからもそれは変わらず、まどかという一個人として、恋愛などでも世間の流れにそわずに生活しようとするが、なかなかうまくいかないこともおおい。自分が世間の流れのなかにいることを知り、自己嫌悪しながらも、ふたたび訪れた生理のとき別れた女性に助けてもらい、かけがえの…

  • 純文学1000本ノック 112/1000 大江健三郎『われらの時代』

    純文学1000本ノック 112/1000 大江健三郎『われらの時代』

    どうも、こんにちは。 今回は日本人二人目のノーベル文学賞作家の受賞した大江健三郎の二作目の長編小説である『われらの時代』です。 1.ざっくりあらすじ 南靖男は、仏文科生でありながら同学年の左翼運動は現実的でないと嘲笑しながら、中年の情婦の頼子と性交をつづける自己嫌悪に満ちた毎日を送っている。弟の滋(しげる)は『不幸な若者たち(アンラッキーヤングメン)』というトリオバンドを組み、毎夜出演するライブハウスの地下倉庫に住んで生活している。頼子は妊娠に気付きながら靖男に明かせずにいる。ある日、靖男のもとに電報が届き、かすかな希望をもっていたフランス行きの懸賞論文に入賞する。靖男は頼子と今の生活を捨て、…

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