某「Popeye]などが大好きだけど、、、なシティボーイに送る総合情報ブログを目指しましたが、しばらく書評が増えそうです。
純文学1000本ノック 80/1000 大江健三郎『万栄元年のフットボール』
どうも、こんにちは。 今回は大江健三郎の『万栄元年のフットボール』です。日本人として二人目にノーベル文学賞を受賞した作者の代表的作品として世界中で読まれている作品です。 1.ざっくりあらすじ 妻との間に生まれた赤ん坊が重い障害をもっており、養護施設に預けてきた主人公の蜜は、東京で妻と退廃的な生活を送っていた。そこへアメリカから帰ってきた弟の鷹が新しい生活をしなければいけないと助言し、一緒に故郷の四国へ行くことを進める。彼らは谷間の町へ帰るが、鷹はそこの若者を訓練し百年前に先祖が起こした一揆の再現を画策する。最初止めていた蜜は次第に関わらないようになる。冬を迎えて外部との接触が断たれたときに鷹の…
どうも、こんにちは。 今回は遠野遥の『破局』です。2020年芥川賞を受賞した本作。 1.ざっくりあらすじ 高校時代ラグビーをしていた主人公の陽介は、母校のコーチをしながら大学入学後も身体を鍛え続けている。彼は性欲に悩まされつつも、女性に優しくしろ、という短い間しか共に住まなかった父からの教えを守り、彼女を大切にしようとしている。しかし、灯という女性との出会いから、彼女を裏切り乗り換えてしまう。その後、ラグビーでも教え子から毛嫌いされる存在だということに気づき、彼女となった灯の開花した性欲と自分の浮気を引き金に灯の存在も失ってしまう。 2.作品解剖 (1)文体★★★ 淡々と描かれる肉体感覚が特徴…
どうも、こんにちは。 今回は安部公房の『砂の女』です。作者の代表的作品として、世界各国で翻訳されて読まれています。 1.ざっくりあらすじ 砂丘へ昆虫採集に出た男は、砂丘にある部落に一泊するつもりが、深い砂の穴に埋まりかけた家に監禁される。そこには女がいて、毎晩家が埋まらないように砂かきをしている。男は何度も逃走を試みるが、ことごとく失敗し、最後には、逃げられたのに関わらず逃げない。 2.作品解剖 (1)文体★★★ フィクションの世界を現実に創り出していると思った。ひらがなの多い言語感覚に、「錆びたブランコをゆするような、ニワトリの声」などオリジナルな比喩表現を多用している。三人称で描かれている…
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