若い死者たち/アラン・マッケル=作
初出『ポエトリー・マーケット』誌 1965年 9月号 マーヴィンがティムと撲り合いを始めたそばから だれかの帽子がまわって来た かれらの情婦、デイジーだ 見物料を払えということだった 莫迦らしいからわたしはでていって おもてのポーチで夜を聴くことにした どうしてだれもが愛と憎しみの区別がつかないのかを考えながら リード線に集る虫のような心でみんなことを考えていた 二月の夜、だれもいないところで みんなことを考えていた だれかがいるところではてめえのことしかないのにもかかわらず やがて撲り合いが終わったらしくみんながわたしを呼びにきた 新しい酒がだされ、そいつを平らげるかで賭けをした 「おれたち…
2024/09/25 16:23