二月二十五日火曜日 前行結願。本日、十八時より本行入り。準備万端、体調良好。問題なし。常の如し。南無大日大聖不動明王南無大師遍照金剛 皆様へいつも、ありがとうございます。ご心配おかけ致しております。そして何より、お心遣いに感謝致しております。18時より、本行に入ります。3月3日の結願までは手洗い以外、お堂から出ることはありません。また、結願後も2~3日程度は体力回復に努めますので、こちらの更新は出来ません。宜しくお願い致します。二月二十五日
二月二十四日月曜日 昨日は天皇陛下誕生日、仁王経を読経す。明日、夕刻より本行入り。心が静かになった。妙に覚醒している。お不動さんにまかせきれる。常の如し。二月二十四日
二月二十三日日曜日 昨日は姪っ子とその友人が来てくれた。診断の結果は異常なし。さすがオッチャンと褒められる。心臓に出来るだけ負担をかけないようにとのこと体調良好。常の如し。二月二十三日
二月二十二日土曜日体重52.4㎏体温36.5 雨 昨夜、総代さん、世話人さんと最終打ち合わせ。寝返りをうつことが多い。本行が近づいているからだろう。心が定まらない。迷いばかり。どうしたら八千の護摩木を焚き上げられるか。常の如し。二月二十二日
二月二十一日金曜日体重53.0㎏体温36.7快晴 少々息切れがする。力が入らない。蓄えがなくなってきたのだろう。本行に向かうのが怖い。 行をするだけではだめだ。仏様に対する純粋な心なくして行は成り立たない。心が定まらない。ここからが正念場。お不動さんにまかせきる。常の如し。二月二十一日
二月二十日水曜日体重53.3㎏体温36.5曇り 護摩木にコロナウイルスの終息を願うものが何本かある。感染がどのような状況になっているのか詳しくは知らない。昨日から拝み方を調伏から息災に変えた。そもそも罪のないウイルスを調伏すること自体が間違っていると思ったからだ。戦時中、高野山の管長猊下は敵国の調伏祈祷を毎日修していた。そして終戦後、自ら命を断たれた。そこまでの覚悟がないと調伏は出来ないのか?いや、それでも出来なかったのだ。それならば、人にとってのこの災いを良い方向へ転ずるように変えるべきなのかも知れない。転禍為福の術ならば調伏ではなく息災となる。人は産業革命以来個々の伝染病を様々な力で調伏して来た。しかし伝染病は後を絶たない。自業自得の宿命と言えばそれまでだが・・・。体調良好。前進、前進。常の如し。二月二十日
二月十九日水曜日体重53.2㎏体温36.6 本行まで一週間。今日から食事と水を徐々に減らす。結願後は47㎏くらいかな?順調、順調。本行中は座り通しなので、痩せ過ぎたら一昨年みたいになる。お尻が床ずれして、白衣に血が滲んで結願後に痛かった。 この二日ほど色々な方の訪問を受ける。精神的に不安定な方が多い。もっぱら聞き役になっているが、適切な言葉がかけられない。つくづくダメな行者だ。しかし行をしていると何でも出来る能力がある如く思われるのには困ってしまう。これは幸せなのか不幸なのか。いずれ分かる日も来るだろう。だが、ここに来て下さったのは良かったのかも知れない。この方々の誤認を逆手に取れば、いくらでも儲け宗教、脅迫宗教が出来る。それだけは防げる。体調良好。護摩木20000本超。お不動さん、ヤル気満々。常の如し。二月十九日
二月十八日火曜日体重53.2㎏体温36.6老眼鏡が要らなくなってきた。細かな字がはっきりと見える。体調良好。体調というものは集中力、知力、体力の欠乏に直結するのかも知れない。食事が美味しい。大根、ホウレンソウ、ふきのとう・・・どれもこれも檀家さんが育てて、差し入れて下さったものばかり。行になると、今まで何故調味料を使っていたのか不思議になる。そして行を終えたら魚や肉が臭くて当分は食べれなくなる。行を終え、最初に口に含む朴の湯(ほうのゆ)の薬草が姪っ子から届いた。コウボク・ソウジュツ・カンゾウを水で一時間ほど煮たものを少しだけ飲む。甘苦い味がする。喉を過ぎると胃にたどり着くまでに身体に全て吸収されているような感じになる。常の如し。さて、今日は説明を少々。まず、八千枚なのに二万枚焚くのであれば、二万枚護摩なのではと...二月十八日
二月十七日月曜日体重53.2㎏体温36.5晴れ久しぶりに冬の匂いがしたそして空気が張り詰めている二十年程前、初めて八千枚護摩を焚いた時のことを思い出していた断食、断水、不眠、不臥の五日目身体はフラフラしていたらしいが、意識はハッキリとしている寧ろ五感は普段とは比べものにならないくらい鋭くなっている目から入る画像は全てがスローモーションのように見え見たり、聞いたりしなくても、気配で人の数が分かり線香の香りが立ち込めていても、便秘の人はすぐに分かりうがいに使う水を甘く感じそして肌が呼吸しているのを感じていたその後、人生観が変わったその、瞬間があったこれまで生きてきて、うれしくて涙を流し、悲しくて涙を流したしかし、それはまだ自分が何かをやっている、という考えの段階だったそれを越えて、自分はやらされているのだ、と気づい...二月十七日
二月十六日日曜日体重53.5㎏体温36.6雨雨に濡れる、静かな境内。妙な夢を見た。右腕に蛇がからみついて離れない。お不動さんは右手には知剣を持っている。その知剣に龍が絡んだ剣を倶利伽羅剣と呼ぶ。まさか・・・んな訳はない。まぁ、吉祥の知らせということにしておこう。身体が軽い。頭が冴えてきた。血液が食べ物の消化に向かわず、殆どが頭に集まっているからだろう。1日1食、五穀抜きが普通となり、身体が本行に進める状態になりつつあるようだ。次は頭から余分なものを削ぎ落とす。護摩木がまた足りなくなりそうだ。常の如し。二月十六日
二月十五日土曜日体重53.3㎏体温36.7お釈迦様、ご入滅の日原因は食中毒らしい、80歳だったとか。夕刻から涅槃会を予定。お釈迦様のご遺骨を舎利と呼ぶが、世界中の舎利を集めると1.4トンにもなるらしい。いったいどれだけデカイ人間だったのだろうか?早朝から地区の子供達が全員来てくれた。一緒に般若心経を21巻、本尊さんとお釈迦様のご真言をそれぞれ108返唱える。子供達の元気な姿と笑顔、そして力強いお経を、お釈迦様はきっと喜んで下さったに違いない。それぞれが自分にとって、良い道に進めることを祈った。もっと、もっと、大きく、楽しく、広く、永く、行を続けたいものだ。人の命は尊いが、人の生き方は簡単に生きすぎていないだろうか。仏様のお顔を拝していると、とても申し訳なく思える。いかん、いかん!この頃少々理屈屋さんになってる自...二月十五日
二月十四日金曜日体重53.6㎏体温36.5曇りバレンタインデーということで、婆さん達からたくさんのチョコレートのお供え。昨日、島から師僧がお参りに来てくれた。初めて八千枚の時、本行中にフラフラしていたら「人の願いや望みを繋ごうする行者が、願主さんから同情されるような姿を見せて、どうする」と叱責してくれた。それからはどんな時でも凛としているよう努めているつもりだが、二十年以上経っても正直つらい時がある。しかし、つらいと思っている限り、師僧には決して追いつけない。体調絶好調。便通良好。最近は身体に入れている量より、出る量がはるかに多い。一年間、どれだけ生きることに必要のない命をいただいたのか。まさに殺生。殺生と言えば生き物を殺すことと思われているが、生きることに不要な命を食すのも、殺生の一つ。今更懴悔しても、しきれ...二月十四日
二月十三日木曜日体重54.0㎏体温36.6霧→晴れ霧で湿度が高い。断食、断水の本行中だと、肺が水分を吸収するのが分かるが、今は分からない。今日は十六時から大学の教授が来られて心理検査がある。行の前と後で、どのような人格変化が起こるのか研究するらしい。結果はどうでもいいが、どのような検査内容なのか楽しみ。そして今年も22日から医師の姪っ子が研究という名目で経願の翌日まで付き添ってくれる。今年は友人の救急救命医も勉強のため来てくれるらしいので、大変心強い。しかし勉強になるようには、なりたくないものだ。とは言え、本当にありがたい。このクソ坊主の行を理解してくれる檀家さん、信者さん。地区の子供達。助けてくれる皆様。そしてこの歳になっても行が出来る体を授け、育ててくれた両親。恵まれている。恵まれ過ぎるにも程がある程、恵ま...二月十三日
二月十二日水曜日体重53.9㎏体温36.6曇り昨夜、総代さん、世話人さんと三月三日結願日の打ち合わせ。今年も取材の申し込みがあったようだが、総代長さんが断ってくれた。動画サイトで本行中の一週間生放送がいいと冗談で言ったら爺さん達が乗り気になった。爺さんから早送りではなく、タイムラプスという言葉が出たのには驚いた。予想以上に最後に焚く護摩木の願主さんが多い。準備した16000本では足りなくなった。後4000本作って、20000本。これで足りるだろう。一本10円だから、一人が数本に様々な願い事を書いてくださる。それは全て事前に目を通させていただく。結願日、身体はフラフラしているが意識は普通以上にハッキリしているので、名前、住所、歳、願い事は一瞬で読み取れる。願い事は四文字でお願いしている。家内安全とか良縁成就など。...二月十二日
二月十一日体重55.1㎏体温36.8後夜の座に、集落の最長老106歳のばあちゃんが来てくれた。食欲がない。蕎麦粉に山芋を摺ったものを混ぜて焼いたり、茹でたり。生きるために胃袋に押し込んではいるが、それでも味覚という欲が暴れる。次は南瓜と人参か。本行入りまであと二週間。意識だけで生きてゆけるなら食べなくていいのに、体があるのがもどかしい。制御できない欲と向き合う日が続く。常の如し。二月十一日
二月十日月曜日体重55.2㎏体温36.8左ひざが音を立てることあり。老眼鏡が重く、ゆるくなってきた。便通良好。明日は自分で自分の遺影の撮影、そして自分の墓穴を掘る毎回、妙な気分になる。これは親不孝なのかも知れない。二十年程前、最初の八千枚で墓穴を掘った時は死んでもいいと思った。だが、本行中に死んではだめだと思った。最後は死んでなるものかと思った。しかし努力や根性といった精神論が通用しない領域があった。心から身を任せ、委ねて、初めて「生かされている」の本当の意味を知った。そして、自分の役目が終わっていないと思った。常の如し。二月十日
二月九日日曜日体重55.4㎏体温36.7晴れ訪ねて下さる、檀家さんや信者さんは有難い。しかし仏様にでも接するようにされると、困ってしまう。まだまだ集中力が足りないのだろう。言葉でなく、体で表現できない行者なんて、行者とは言えないな。楽しみを表せる行者にならなければ。本当におこがましい限りだ。コロナウイルス調伏、一座修法。終息まで毎日祈る。体調回復、視界良好。常の如し。二月九日
二月八日土曜日55.4㎏体温36.8くもり時々晴れ睡眠時間が短くなってきた。今朝は二時に目覚めた。少し息切れがする。読経の息継ぎがいつものところまで持たなくなった。塩を断ったから、イライラ、めまい、無気力、三拍子の円舞曲状態。まだ、バカな発想で出来る。その他、常の如し。ご覧いただいている皆様へご説明させていただきます。まず八千枚護摩で検索されますと断食、断水の期間が一日と七日の二通りに気づかれるかも知れません。これは目的が異なるためです。一日の場合は祈祷が目的となり、八千枚を焚いている6~8時間の間の排出物を抑えるためです。七日の場合は行が目的となり、その集大成として八千枚を焚き、祈祷するためです。また、何が危険で辛いかと申しますと、睡眠でもなく、空腹でもありません。人は水だけで二週間生きれるらしいですが、水を...二月八日
少し時間的ゆとりが出来て、ふと思ったいつも行中は日記を残していますそれをそのままこの場へ投稿すれば良いのだと・・・現在の状況は16000本の護摩木を作り終え四時に滝行六時(後夜)護摩一座(一座約3時間半)十三時(日中)護摩一座十八時(初夜)護摩一座食事は一日一食の五穀断ち、といったところです二月七日金曜日くもり時々晴れ体重56㎏体温36.7今日からgooブログにも記すことにした。行入り時の体重は58㎏、順調に減っている。季節は春だが初雪が舞っていた。差し入れの果物が美味しい。便が緑色になってきた。少しイライラする。コロナウイルスが広がっている。祈らなければならないのだろうか。私にそれほどの神通力があれば、であるが。世の中には不思議な力を持っている人が多いのに、不思議なくらい、こういう時には名乗りを上げてこない。...二月七日
少しだけ、ゆとりが出来たので・・・探梅の季節は過ぎ、観梅の季節となっているただ単に「花」と言えば桜を指すしかし万葉の時代には、花と言えば梅だった梅には梅の良さがある誰もが、春来るの感を覚え心が和み、希望が沸き立つ梅の花には派手さもないし、濃艶さもないしかし清楚で優雅さがある枝振りが素朴で野趣に富み、孤高の感さえあるそして強い生命力伐れば伐るほど芽を伸ばす枝、一本を眺める時が最も美しいと思える花二十四番花信風「梅花」境内には梅を始め、知らぬ間に福寿草、節分草も咲いていました一方通行の投稿となりますが、ご容赦下さい梅花
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