映画が一番の娯楽だった頃の、昭和の映画。そして、その映画を、一層魅力的なものにしてくれた銀幕の天使たちについて熱く語りたいと思っています。青春時代に映画が大好きだったと言っていた母親と、お茶を飲みながら、映画の話をしているつもりで。
1949年の作品。満を持して、小津安二郎が、原節子を撮った、記念すべき第1作目。原を、誰よりも、絶対に綺麗に撮ってやるんだという、小津の執念を感じずにはいられ…
1985年4月、私は、大学3年生になった。そして、私の所属するテニスサークルの5代目だったか、6代目だったかの部長になった。3月の始めに、下北沢の多香子ちゃん…
大塚で予備校生活を送っていた頃、予備校で知り合った、友人である大分から、「蒲田行進曲」を観に行こうって、誘われた。特に、断る理由もなかった私は、その申し出通り…
女優、倍賞千恵子の代表作は、と問われれば、ほとんどの方々が、「男はつらいよ」と答えるだろう。まあ、オールドファンの一部の方は、「下町の太陽」って言って、納得し…
美波、という言葉に、私は、一瞬、今起きていることが理解できないでいた。なぜ、またしても、私の前に、美波ちゃんが現れるのだと。2年近く前の、あの日、二人の青春の…
1年間の浪人生活の後、私は、大学生となった。第一志望に落ち、第二志望に落ち、第三志望に落ち、滑り止めに落ち、滑りの滑りで受けた大学に、ようやく引っかかった感じ…
私の父には、三人の姉と一人の妹、二人の兄がいた。3番目の姉は、看護婦になった。父にとっては、その他の姉や妹と比較して、3番目の姉が、一番の自慢だったようだ。た…
私が、小学校の4年生、10才の時、山口百恵はデビューした。私が、百恵ちゃんを好きになったのは、2曲目のシングル、「青い果実」を聞いてからだった。「あなたが望む…
彼女が、私のアパートに来てからの展開は、同棲時代の沢田研二と梶芽衣子、そのままだった。美波ちゃんを抱きしめて、無理やりキスし、洋服の上からだが、オッパイを触ろ…
上村一夫原作の漫画を映画化したもので、1973年、由美かおる主演の「同棲時代」という映画がある。私は、まだ、それを見たことがない。ただし、先日、沢田研二、梶芽…
私は、高校卒業後、大塚にあった予備校に通っていた。今でも、私の人生にとって大事なことって、その頃に、すべてを学んだような気がしている。そこで、大分から上京して…
私の通っていた中学は、1学年9クラス、全校生徒数が1,000人を軽く超える、マンモス中学だった。1クラス45名弱として、ほぼ半数が女子だったわけだが、私のスト…
中学の理科で、映画とは、例えば、フィルムに映った女優の写真、これを実像というが、これに光を当て、レンズに通すことによって、スクリーンに、その写真の何万倍、何十…
泣きながら、「別れたくない」って、言っていた美波に、ベッドの上で、「多香子ちゃんとは、必ず別れるから」って誓った私ではあったが、なかなか自分からその胸の内を切…
1952年の作品。浅草の小料理屋を営む両親と四人姉妹のお話。長女、相馬千恵子は女医。次女、関千恵子は芸者。三女、杉葉子は服飾デザイナー志望。四女、岩崎加根子は…
私の父は、やや複雑な家庭に生まれた。父の父、つまり、私の祖父さんは、たいへんなろくでなしだった、みたいだ。父が、まだ小さい時に、祖母さんと8人の子供たちを置い…
私は、その後も、下北沢の彼女、多香子ちゃんと逢瀬を重ねていた。ところが、ある日、私が、私の部屋にいる時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。扉を開けると、そこに…
幸か不幸か、私と吉永小百合との初めての出会いは、1984年の映画、「天国の駅」であった。もちろん、テレビなどで、何度も見かけたこともあるし、吉永小百合という女…
1957年の作品。小菅の刑務所で知り合った、川口浩と野添ひとみが、友人のオートバイで海へ向かう。水着に着替えた彼女は、ナイスバディだった。二人は、海で遊び、夜…
私が、大学に入って、しばらくした頃、下北沢のアパートに取り付けたばかりの、アイボリーホワイトのプッシュホンの呼び出し音が鳴った。若い女の声だった。瞬間的に、私…
「恋をすることが、女優の仕事」って、昔、有名な女優が言っていた。当然といえば、当然の言葉だと思う。好きでもない俳優とラブシーンを演じる時でも、その時だけは、心…
その日、私は、突然、同じクラスで、女子バレー部のキャプテンをしている女子から、「ちょっと、話があるから来て」って、声をかけられた。その瞬間、私は、彼女が、何の…
私が、これまでの日本映画の中で、1番多く観たのは、1983年、「居酒屋兆治」ではなかろうか。函館の居酒屋「兆治」を営む、高倉健が、かつての恋人、大原麗子を案じ…
私には、1才年上のいとこがいる。小学校の低学年くらいまでは、お互いの家を行き来して、一緒に遊んでいたが、高学年になってからは、それほど顔を合わせなくなっていた…
私の父は、女性に対して、2つのカテゴリーでしか、理解しようとしない男だった。ドラマや歌番組を見ていて、女優や歌手に対して、○○は、いい女だ(美人だ、俺の好みだ…
高校2年生の時、私は、ラグビー部の、プロップだった3年生の先輩、それからフランカーの同期と、3人で、大学選手権の決勝戦を見に行った。明治対同志社の試合だった。…
今年は、ほぼ40年ぶりに、ラグビーに明け暮れた1年だった。40年前は、現役のラガーマンだったが、もちろん、今は、テレビの前の、一人のラグビーファンとしてだが。…
1958年の作品。言問橋近くのバタヤ集落、蟻の街に、裕福な家庭の娘で、マリアという洗礼名を持つ、北原怜子がやってくる。彼女は、心から、ここに住む人々の役に立ち…
中学高校時代、青春時代に観た映画の中で、究極の一本は何か、と問われれば、躊躇うことなく、「グローイングアップ」と答えることだろう。この映画に出会えたおかげで、…
幼稚園の年中の時、初めて女の子を好きになった。それ以降、沢山の女の子に恋をした。しかし、それは、私が、勝手に好きになっただけ、という場合がほとんどだった。いく…
1964年の作品。昭和22年、台風のために、青函連絡船が転覆する。ちょうど、同じ日に、北海道で、質屋に強盗が入り、大金を強奪し、一家を惨殺する事件も起こる。こ…
茨城交通湊線から常磐線を乗り継ぎ、私が、初めて水戸の映画館に映画を見に行ったのは、中学1年生の時だった。同じクラスの友達たち4~5人と、「嗚呼!!花の応援団」…
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