続・本物に触れて深さを知る、すべてはそこから①

続・本物に触れて深さを知る、すべてはそこから①

今や、大相撲はスポーツ化、歌舞伎はビジュアル化してしまって、かつてはあった「本物」の魅力を失ったしまった。以前「本物とはどのようなものだったか、それが失われてしまった背景とは」について詳述したが(※2020年10・11・12月記事)、土俵や舞台を生で観られなかった場合、名勝負や名演技は記録映像に残っていてそれを観る方法についても紹介しておいた。ここで、映画についても書いておきたいと思った。相撲や芝居の記録映像の場合は「ああ、こういうものだったのか」を知る手がかりであって、生で味わう本来の体験にはならないが、「活動写真」と呼ばれてスタートした映画はMotionpictureからfilmに定着されたthemoviesとなった。すなわち、映画は映像自体が芸術表現であって展開される一つ一つのシーンが「生の」表現の...続・本物に触れて深さを知る、すべてはそこから①