消えゆく単線区間<湯けむりライン>に思う
演劇ユニットを主宰していた時期は、企画製作・脚本・演出と分刻みのスケジュールで目いっぱいの日々を送っていたが、ミニオペラにシフトしてからは制作と脚本のみを担当することになり、それも一段落して、現在は執筆活動(戯曲・オペラ脚本・小説)に専念していて自由時間が増えた。それとともに、東京を離れて近場の温泉地に赴くことが多くなった。日常の時空から創作の構想上の世界へスイッチするためだが、文豪のように逗留するという余裕がないので、近場の箱根・湯河原・熱海か、足を延ばしても北関東や東北までである。そうした中で、昨年夏以来、足を運んだのが<湯けむりライン>と呼ばれるJR陸羽東線の沿線である。※東北地方では幹線の東北本線や奥羽本線が南北に縦貫している。陸羽東線はその両者を連絡する路線の一つで、1917年(大正6年)に全線...消えゆく単線区間<湯けむりライン>に思う
2024/09/01 07:29