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劇作家・プロデューサー│佐野語郎(さのごろう) https://blog.goo.ne.jp/sano560

脚本・演出、童話創作の傍ら、音楽劇の制作に取り組む佐野語郎の活動紹介~作・演出に『全体演劇 わがジャンヌ、わがお七』ほか。出版に『ほしのこ ピッカル』『雪女とオフィーリア、そしてクローディアス 東京ミニオペラカンパニーの挑戦』ほか。

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2019/11/11

愚直な騎士さんの人気ランキング

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  • 「痛み」のことばが「歌」を生む⑴

    「痛み」のことばが「歌」を生む⑴

    私たちは、当たり障りのない言葉によって生きている。世間において、自分を護るために相手と摩擦を起こさないためにその場を保つために、表面的なコミュニケーションに必要な言葉を選んで暮らしている。本心から出た言葉は重かったり棘(とげ)があったりさえするので、日常生活を営む上で忌避されるのかもしれない。だが、無難で表面的な言葉は軽いために相手の心に届くことはない。相手との距離は縮まらないから自ずと人間関係は希薄なものとなる。今は廃刊となった隔月刊誌に「痛み」のことばについて書いたことがある。…沖縄に「チムチャイサン」「チムグリサン」という方言があるが、「肝痛い」「肝苦しい」に由来し、ともに「かわいそうだ」を表す言葉だそうだ。筆者は、数十年前テレビドラマで耳にした「チムグリ…」が忘れられない。自分の内臓が痛む感覚、相...「痛み」のことばが「歌」を生む⑴

  • 人生の基盤構築~私の場合(後)

    人生の基盤構築~私の場合(後)

    高校卒業後、少しでも収入が良く自分の可能性を拓くような職場を求めて二度転職した結果、当時は贅沢だった大学進学に舵を切ることになった。入学費用はこの苦学生に差し伸べられた手にすがり、学費は日本育英会の奨学金で、(食・住以外の)毎月の生活費は種々のアルバイトで賄った。1960年代後半、世界は冷戦下における戦争と社会変革の嵐が吹き荒れていた。日本国内では<ベトナムに平和を、市民連合!>のデモが知識人を中心に繰り広げられていたし、大学構内では「学費学館闘争」を旗印に大学当局への異議申し立てが叫ばれ、立看板とバリケードが林立していた。「この時代をどう生きるか、自分はどうあるべきか」―この時代思潮は当然のごとく芸術にも変化をもたらし、文学・美術・音楽は既成の表現とは全く別の手法が追求された。演劇においても古典劇・近代...人生の基盤構築~私の場合(後)

  • 人生の基盤構築~私の場合(前)

    人生の基盤構築~私の場合(前)

    「人生の出発点」(11月記事)は羽田空港での貨物倉庫勤務だったが、「配置転換」の希望があった―いずれ空港ビル内の旅客カウンターの部署に転出できる可能性。現業者用の灰色の労働服から紺のダブル・サイドベンツの上着へ。その憧れがあった。しかし、一年ほど経ったある日、ロンドン本社からの“notice”が掲示される。「今後、欠員が生じても補充の募集はしない」という通告。夢ははかなく潰え去り、「今後とも肉体労働者のままで」という現実が突き付けられた。いくら高卒者としては高給取りでも、夢もなければ発展の道も閉ざされるのであれば、「ここを去る」しかないと思った。「自分の道」の模索が始まる。「道」といっても、取り立てて特技や資格があるわけではない。ただ、肉体労働の現場からは離れたかった。英字新聞の“helpwanted”(...人生の基盤構築~私の場合(前)

  • ひとり旅~生活圏外で出会う古人の足跡と伝説

    ひとり旅~生活圏外で出会う古人の足跡と伝説

    ふだんの暮らしから離れて、様々な地を訪れる…私の旅は一般と何ら変わらない。やや変わっているとすれば、観光が目的ではなく非日常的な時間を過ごすことで作品構想のキッカケを得る点かもしれない。また、その土地の温泉に浸り伝えられる歴史の一端に触れることも楽しみとなっている。昨秋は、岐阜県養老温泉に宿を取り土色がかった湯を堪能した。翌朝タクシーを利用し、異郷の雰囲気を味わいながら「養老の滝」を訪れる。この名勝の由来は歴史をさかのぼること千三百年余の717年、第44代元正(げんしょう)天皇が行幸されたことにある。緑の山間にしぶきをあげながら流れ落ちる滝を目の当たりにして、『もって老を養うべし』と述べられ改元「養老」の詔を発布されたという。元正天皇は生涯独身を通した女帝で『続日本紀』には母親(元明天皇)譲りの美しさと慈...ひとり旅~生活圏外で出会う古人の足跡と伝説

  • 創作の支柱~書籍・史料・取材/大垣篇

    創作の支柱~書籍・史料・取材/大垣篇

    詩人や小説家や劇作家は、なぜ原稿用紙に向かうのか。自らの内的情念や美意識から創作への衝動に突き動かされることもあるだろう。また、ある事件にまつわる発見や別の視点によって<これだけは伝えておきたい>という思いからペンを執ることもある。さらに、神話や古典作品を現代に置き換えて新たな世界を描き出す場合もあるし、商業出版の業界では編集者から与られたテーマで書く小説や注文されたエンターテインメント作品を生み出すケースもある。衝動や発見は「創作の源泉」に違いないし、別世界を描き出す情熱と才能は「創作の基盤」と言えるだろう。ところで、「創作の源泉および基盤」だけでは“原稿用紙に向かえない”場合がある。歴史的事件や史実に関わる物語においては、そのモチーフやテーマ、エピソードが「創作ノート」に書き込まれていても筆を落とせな...創作の支柱~書籍・史料・取材/大垣篇

  • 続・人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

    続・人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

    《「明けの仕事」を終えた昼前、空港ビル前の駐車場で撮影されたワンカット》を目にすると、羽田から日比谷へ向かった給料日のことが思い浮かぶ。現在のような金融機関への口座振り込みは無く、会計担当からの手渡しだった。読売巨人軍・長嶋茂雄選手の給料袋は厚かったので“立った”という時代である。有楽町駅日比谷口から徒歩5分、会社(BOAC)のオフィス(予約・広報/会計)が入っている「三信ビル」に向かう。当時この一帯(有楽町から日比谷にかけて)は外資系特に航空会社の事務所が並んでいてハイカラな雰囲気があり、行きかう人々も欧米人が目立った。日劇やデパートがある銀座方面とは違って日本人も<関係者>という様子の人が多かった。※日比谷にある「三信ビルディング」は、1929年の竣工時モダン都市を象徴する建物だった。当時としては珍し...続・人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

  • 人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

    人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

    「人生の出発点」は、18歳。羽田空港。日本復興の象徴「東京オリンピック」を前にして社会全体が湧きたっていた。東海道新幹線や高速道路の開通、ホテルをはじめ商業施設の建築ラッシュ、高度経済成長期へ突入する勢いがあった。しかし、どんな時代でも身分格差や所得格差はつきものだ。家庭の経済的事情で、実業高校から社会へ旅立つ者も少なくなかった。私のその一人だったが、「敷かれたレール」の上を歩くのがイヤで、日本の企業ではなく外資系の会社にもぐりこんだ。能力主義で学歴の差別がないことと、何よりも給料がよかった。1ドル=360円の固定相場制の時代で、旧財閥系大手銀行勤務となった友人の倍近い額だった。職場は羽田空港の一角、英国海外航空会社(BOAC/現在は英国航空BA)の貨物課。仕事は搭載係、A/B/C3シフト制のいわゆる肉体...人生の出発点が蘇る瞬間~私の場合

  • 幸せのBASE「心技体」~体②(終)

    幸せのBASE「心技体」~体②(終)

    前回の「中略」に当たる部分は以下の下線部になる。…子どもたちの「遊ぶ力」は、昔に比べると衰えているのではないか?私にはそう思えます。ひとつにはカラダを使った遊びが減ったことが挙げられます。屋外で、走り回ったり、生き物と触れ合って遊んだりすることが激減しました。五感を鋭敏にし、身体感覚を磨くには、自然の中に入って遊ぶのがいちばんいいのです。空き地で草野球や三角ベース、ボール蹴りをやることも少なくなりました。(略)カラダということでいえば、他の子とカラダを触れ合わせる遊びもほとんどなくなっています。相撲は何百年にもわたり、日本の子どもたちの王道でしたが、いま、相撲を取って遊ぶ子どもはほぼ見られなくなってしまいました。押しくらまんじゅうも、馬跳びも、ほとんどやりません。友だちとカラダを接触させて遊ぶ経験が少ない...幸せのBASE「心技体」~体②(終)

  • 幸せのBASE「心技体」~体①

    幸せのBASE「心技体」~体①

    ヒトにとって幸福とは何だろう。幸福感を生み出す土台とは何か。その「幸せのBASE(土台・基礎・基地)」の構成要素は「心技体」に他ならない。人生を生きる上での精神・技能・身体、どれ一つ欠けても幸福感は湧いてこない…と書き始めた。最後に、その第三要素「体」について考えてみる。体調がよいと心まで軽くなる。一日のスタートが明るくなり、幸福感さえ湧いてくる。一方、体調を崩すと憂鬱になる、医者の世話になるような事態になれば、仕事にかかれず出費もかさむので、ダブルパンチだ。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という諺があるが、これとは逆の場合もある。“不健全なる精神は健全なる肉体を蝕む”状態である。大きなショックを受けた時、胃が爛(ただ)れる。食欲がないから胃袋に何も入っていないのに、胃液が分泌されて自らの胃壁の一部を...幸せのBASE「心技体」~体①

  • 幸せのBASE「心技体」~技⑤(終)

    幸せのBASE「心技体」~技⑤(終)

    生きる上で、職業に就くことは当然の成り行きだろう。生活を成り立たせるため収入を確保するため、何らかの仕事に従事することは自立した人間として避けられないし、その仕事を通して社会に貢献し他者と交流を深めることは大人の道である。現代の就職における<武器>は、学歴でなく技能である。もちろん、その「技」の修得につながる医学・工学などの専門大学への進学は必要であろう。しかしそれは従来の学歴、大卒という肩書とは異なる。あくまでも社会の要請に応える本人の「技」の一背景でしかない。研究者として数十年にわたる実験やそれに基づく論文発表を経てノーベル賞を授与され、その成果が社会を進歩させ人間に幸福をもたらす仕事をする人々がいる。そのおかげで電力消耗の少ないLEDが普及したり、iPS細胞の発見によって再生医療への道が開かれたり、...幸せのBASE「心技体」~技⑤(終)

  • 幸せのBASE「心技体」~技④

    幸せのBASE「心技体」~技④

    <個人の技能以前に「学歴」が就職および職場における立場を決定していた時代>は、のどかであった。何も考えなくてもよかった。「高卒」なら高卒なりの人生が保障されていたからだ。特別な技能など考える必要はなかった。就職した会社の上司の指示に従い真剣に取り組んでさえいれば、仕事はこなせたし、あとは社内のチームで自分の存在を高めることに努めればそれでよかった。ところが、その後の日本では進学率が急上昇し、高卒はおろか「大卒」が町中にあふれたため、「学歴」のインフレ化が起こり「大卒」の価値は暴落した。結果、一世代前まで決定的な身分保障の切符だったその肩書は“前途無効”の紙切れ同然になり下がっている。学歴に頼れないとなると、一人ひとりの能力が問題になってくる。会社の評価が「学歴」から広い意味での「技能」に照準が当てられてい...幸せのBASE「心技体」~技④

  • 幸せのBASE「心技体」~技③

    幸せのBASE「心技体」~技③

    私たち一般人にとって「技能」とは何だろう?かつては、個人の技能以前に「学歴」が就職および職場における立場を決定していた。「中卒」は店員や職工・作業員など現業労働者、「高卒」は公務員・会社員として事務職・営業職に就いた。残りの三分の一が大学へ進学し「学卒」としていわゆるキャリア官僚や会社の管理職の支配層に収まったのであった。役所や会社における「学歴重視・年功序列・終身雇用制」は揺るぎないものだった。数十年後、日本社会の基盤であるそれらが崩れ去る時代になろうとは思いもよらなかった。当時、私は他の同級生同様、家庭の経済的状況のため「高卒」の身分で社会に出ようとしていた。実業高校の一つ商業高校では、即戦力の一員として送り出すため、商業一般・簿記・珠算・文書実務などが必修科目とされていた。日本企業の底辺を支える企業...幸せのBASE「心技体」~技③

  • 幸せのBASE「心技体」~技②

    幸せのBASE「心技体」~技②

    「心」と「技」は繋がっている。自分という人間の存在証明は、社会がその個性を認め受け入れられることで保障される。そして、その個性は職業における技能が人物評価の基準となる。芸術家の場合は、止むに止まれぬ表現意欲が新しい技法を生み出すことで無名だった存在がやがて著名人となってゆく。伝統的技法やアカデミックな常識に飽き足らず、画家パブロ・ピカソや作曲家エリック・サティは、カンバスや五線譜にそれまで無かった世界を描き出し紡ぎ出した。写真の発明はmotionpictureにつながり、20世紀に入って映画がsilentからtalkieに発展すると、芸術としての一分野を占めるのは必然の成り行きであった。国際映画祭がカンヌ・ベルリン・ヴェネツィア・モスクワで華々しく開催され長い歴史を刻み、世界の眼は日本の映画監督にも注がれ...幸せのBASE「心技体」~技②

  • 幸せのBASE「心技体」~技①

    幸せのBASE「心技体」~技①

    そもそも「幸福感」の源泉はどこにあるのだろう。日本人の心と体を癒す温泉は、温泉場よりはるか山奥、熊笹の中を分け入ること数時間、オオサンショウウオも生息するという清流近くにその<源泉>がある。人間の幸福感も「温泉」のように他者を包み込み癒すべく深いところから湧いてくるのであって、地表に近い浅いところからは望むべくもない。流行りのものを追いかけたり、インスタ映えする動画をアップしたり、テーマパーク通いして、『あたし、楽しい!『おれ、満足!』という状態は、楽しくはあっても「幸福感」とは別物の刹那的で皮相的な「自己満足感」でしかない。もちろん「幸福感」も楽しい気持ちが無くては湧いてこないし、その行為が「遊び」と結びついていなければ長続きはしない。playgroundには「遊び場・運動場・保養地」の意味があるが、p...幸せのBASE「心技体」~技①

  • 幸せのBASE「心技体」~心③(終)

    幸せのBASE「心技体」~心③(終)

    ヒトにとって幸福とは何だろう。幸福感を生み出す土台とは…。「精神・技能・身体」のうち、第一要素の「心」を育むものとして母と父の存在を取り上げたが、「無償の愛」は肉親だけの専有物ではない。血縁関係を超えた「他人の愛」こそ、人間の心を強くし励ます最たるものなのだ。経済的事情などによって親の庇護が得られない場合がある。そうした時に他人からかけられた言葉、差し伸べられた手が子どもの心をどれだけ救うものか。かつての日本にはそうした例が少なくなかった。小説家山本周五郎の本名は、清水三十六。小学校卒業と同時に山本周五郎質店に徒弟として住み込む。彼の働きぶりと文才を認め、雇い主は夜学まで通わせる。少年はそれに応え徐々に頭角を現し、23歳の時、『須磨寺附近』(文藝春秋・昭和元年四月号)によって世に出る。ペンネームは山本周五...幸せのBASE「心技体」~心③(終)

  • 幸せのBASE「心技体」~心②

    幸せのBASE「心技体」~心②

    『おかあさん』という詩集は、サトウハチロー(※父・佐藤紅緑/異母妹・佐藤愛子はともに作家)自身の母への想いが生みの親としても過言ではないだろう。男の子は母に・女の子は父に、同性の親よりも異性の親の方に「愛」を覚えることは自然である。それが高じるとマザコンとかファザコンとかに陥るケースもあるだろうが…。日本を代表する詩人・童謡作詞家が「母」を謳えば、第83回直木賞の向田邦子は「父」を主人公に据えている。かつてTVドラマ界には市川森一・倉本聰・早坂暁・山田太一が人間や社会を掘り下げた作品で脚光を浴びていたが、その四天王と並んで異彩を放っていたのが向田邦子である。ブラウン管に娯楽性ばかりでなく毒のある芸術的世界を開いて見せ、その筆力は随筆・短編小説でも高い評価を受けたのだが、直木賞受賞の翌年(昭和56年8月)、...幸せのBASE「心技体」~心②

  • 幸せのBASE「心技体」~心①

    幸せのBASE「心技体」~心①

    前章【パンドラの箱が開いてしまって】で取り上げた「様々な問題」の打開のためには私たち自身の認識や行動が必要不可欠なのだが、それを巨視的にとらえると、個人と社会の問題ということになる。人間は社会的動物ではあるが、個体としての内側の問題に対する考察をないがしろにして、外側=自分たちを取り巻く社会的状況にのみ言及するのはおこがましいであろう。そもそも「封じ込められていた悪」が次々と飛び出してくる有様のキッカケとなったのは「あの事件」だったが、それは政治的テロリストではない若者が自分自身の人生の清算を図ろうとした凶行であった。「宗教2世問題」に対する社会的関心は広がりを見せているが、これは国民全体の家族・家庭の問題、すなわち、社会の最小単位の内部における闇に光が当てられない限りトンネルの出口は見出せまい。ヒトにと...幸せのBASE「心技体」~心①

  • パンドラの箱が開いてしまって❷

    パンドラの箱が開いてしまって❷

    「封じ込められていた悪」が次々と飛び出してくる有様――いま流れているニュース「統一教会問題」だ。元首相の狙撃という由々しき事件が発端となり、宗教を装ったカルト集団の実態が明るみに出るにつれ、教団を後押しし選挙に利用してきた政治屋たちがクローズアップされマスコミや野党の追及を受ける中で、大臣・政務官などの辞任が後を絶たない。現首相も追い詰められて本来なら内閣総辞職という事態にまで発展している。『ああ、こういう人たちが国政に携わっていたのか』と私たちはその素性を知らされている。そもそも「あの事件」はいわゆる政治テロによるものではない。カルト集団にはまってしまった母親が原因で家族が崩壊、追い詰められた犯人がそのやり場のない鬱憤を統一教会の旗振り役を担っていた元首相に銃口を向けた結果だった。いわば近年増加している...パンドラの箱が開いてしまって❷

  • パンドラの箱が開いてしまって➊

    パンドラの箱が開いてしまって➊

    ギリシア神話で、ゼウスがパンドラに渡した箱。あらゆる悪・不幸・禍を封じ込めてあった。彼女が好奇心からこの箱を開けたので、地上には不幸が広がり、「希望」だけが箱の底に残ったという。https://kotobank.jp›word›パンドラの箱-607079現代では、パンドーラーの箱(英語:Pandra'sbox)はさまざまな災いを引き起こす原因となるものの例えとして用いられ、「パンドラの箱を開ける」という言葉が「災いを招くきっかけを作る」を意味する慣用句としてしばしば使われている[5]。ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの高名な絵画。災いを全て入れるにはいささか小さすぎるピュクシスは長持の類とも解された。出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』紀元前の大昔から、人間世界は変わっていない...パンドラの箱が開いてしまって➊

  • 「詞」――歌われるための文学~オペラおよび歌曲を中心として⒇(終)

    「詞」――歌われるための文学~オペラおよび歌曲を中心として⒇(終)

    クラシック音楽界で活躍する人材によって結成されたオペラカンパニーによる『雪女の恋』(東京文化会館小ホール/2019年2月)以前に、主宰していた「演劇ユニット東京ミニオペラカンパニー」では、公演vol.2『Shadows<夏の夜の夢>に遊ぶ人々』(北沢タウンホール/2010年8月)、公演vol.3『全体演劇わがジャンヌ、わがお七』(両国・シアターχ/2012年8月)において「コロスドラマ」を上演しているが、これらは全てオペラや演劇作品の一翼を担う役割としての「合唱」であった。筆者はこれらの実践とは別に、合唱を単独で前面に押し出す試みを「劇的表現の一環」として行っている。「言葉の音楽」というモチーフで、詩作品をいわゆる朗読形式ではなく演劇的に表現するパフォーマンスである。ある試演会では、N.ヒクメットの『死ん...「詞」――歌われるための文学~オペラおよび歌曲を中心として⒇(終)

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