仏と魔の戦いという概念への疑念
「仏法は勝負である」これは池田大作氏が好き好んでいた言葉でした。若い時の私もこの指導に感化され、当時は「正義の旗、平和の心」という長編詩の中にある「正義必ずしも勝つとは限らぬ。肝要なのは正義なるが故に断じて勝たねばならないという強き一念である(要旨)」という言葉にも触発されて、全てに対して勝った、負けたに固執してしまう事も多々ありました。しかし年齢を経てきて様々な経験を得る中で、この年齢になって「正義と邪悪」「勝利と敗北」という様な考え方で、果たして人生は豊かになっていくのか。いや、そもそもそういう観点で人生を生きていく事で、果たして本当の意味での人生を理解して生きて行けるのか、という思いが湧き上がってきたのです。例えば「仏法は勝負である」という池田氏の言葉の淵源は、日蓮が門下の四条金吾に与えた御書「四条...仏と魔の戦いという概念への疑念
2025/02/26 23:46