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2019/10/02

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  • 漫画/「これ描いて死ね」③(ネタバレ)感想

    「マンガ大賞2023」受賞ということで4月発売の3巻の感想をなんとなく書いときます。 (とよ田みのる「これ描いて死ね」3巻) ゆうてこの絵柄を見ただけで普段なら絶対買わんと思ふね。 舞台は伊豆王島という東京の離島でしてね、主人公の安海相(やすみあい)は漫画が大好きな女子高生で漫画に夢中なんですが、もうね冒頭から「エ~?コロコロかよ~」と見まがうばかりの古い感じの絵とか子供っぽいキャラとか主人公としゃべるタヌキとか恐怖しかなく、あたくし最後まで読み切れるだろうかと不安になりました。 さらに「漫画なんてすべて嘘です!」と相にダメ出しで全否定する手島先生に「今時こんな教師いるかね?」と痛さ倍増。 と…

  • 漫画/「昭和天皇物語」⑫ 能條純一 感想

    1936年(昭和11年)2月26日、日本を揺るがす未曽有のクーデター未遂事件「二・二六事件」が勃発しました。 陸軍の「皇道派」に属する青年将校22人が約1500人の部隊を率いて武力蜂起したのです。 (能條純一「昭和天皇物語」12巻) 二・二六事件の背景にあったのは陸軍内の統制派と皇道派の派閥抗争でした。 イヤだイヤだ。軍人のくだらない勢力争い。 事件の前は統制派有利の状況でして、統制派は陸軍中枢の高官が中心で陸大卒のエリートなんですね。 皇道派の人は陸大出身者はほとんどいません。 当時の日本は世界恐慌による深刻な不景気で都市部では失業者があふれ地方の農村では娘を売る家も出るほどの窮状でした。 …

  • 漫画/「恋じゃねえから」渡辺ペコ 感想

    ある日土屋茜(40才・主婦)は、中学時代の学習塾の講師だった今井先生が彫刻家になってることを知ります。 彼が発表した「少女像」という作品は中学時代の親友・川瀬紫(ゆかり)にそっくりでした。 26年も前の紫の姿と苦い記憶が茜の脳裏に蘇ります。 (渡辺ペコ「恋じゃねえから」既刊2巻) 時はゆっくりと、だが確実に過ぎるものです。 まだ子どもだった中学時代の、束の間だけど現実にいた絶対に取り戻せない唯一の友達紫のことは、40才になっても茜の心の奥に深く刻まれていました。 ひとり娘は中学生となり夫は元同僚で出産を機に会社を辞めた茜は今はフリーで翻訳の仕事をしています。 そんな決して悪くない今の境遇も茜に…

  • オスカー・ワイルドの話

    ご存知のようにイングランドで同性愛が合法化されたのは1967年と割と最近です。 映画「モーリス」では、主人公モーリス(ジェームズ・ウィルビー)と愛し合うクライヴ(ヒュー・グラント)が、学生時代の友人が同性愛者として逮捕されたのを知り愕然とするシーンがありました。 同性愛が罪というのは道徳的にけしからんというレベルではなく、本当に犯罪者として投獄されてしまうんです。 「モーリス」は「君の名前で僕を呼んで」の脚本のジェームズ・アイヴォリーが1987年に監督したイギリス映画でございます。 20世紀の初め英国のケンブリッジを舞台にモーリスとクライヴは愛し合いますが、クライヴは世間体を守る為にモーリスへ…

  • 漫画/「ダーウィン事変」➄(ネタバレ)感想

    好むと好まざるとに関わらず、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーは動物の権利を求めるヴィーガンテロリスト集団「動物解放同盟(ALA)」との戦いに巻き込まれてゆくわけです。 アニマルライツ(動物の権利)とは、動物には人間からの苦痛を被ることなく動物らしく生きる権利があるということです。 でもたとえば肉食や動物実験など動物を利用することを人間の社会からなくすなんてできるでしょうか? そしてチャーリーの生物学上の父であるグロスマン博士はなぜ「ヒューマンジー」を作ったのでしょう? (うめざわしゅん「ダーウィン事変」5巻) チャーリーの母であるチンパンジーのエヴァが前巻で亡くなったの…

  • 漫画/「ばるぼら」手塚治虫 感想

    手塚治虫が70年代に描いた「ばるぼら」はインモラルな匂いのする大人の漫画です。 主人公の美倉洋介がバルボラと出会う書き出しからして良いのだ。 都会が何千万という人間を飲み込んで消化し、 垂れ流した排泄物のような女 それがバルボラ 私が彼女に遭ったのは新宿駅 群集から少しはなれて、 柱のかげにうずくまった彼女を見て、 気分でも悪いのかと医務室へ連れてったのが最初である と、来たもんだ。 (手塚治虫「ばるぼら」全2巻) 当時はフーテンと言ったらしいですが、これはまあどう見ても薄汚れたホームレスの若い女です。 新宿駅で行き倒れになりながらヴェルレーヌの詩を口ずさんでいるという変わり者ですが、美倉はバ…

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