ランボーとヴェルレーヌの話
日本でも馴染みの深いフランスの象徴派詩人ポール・ヴェルレーヌは、1844年ドイツに隣接したメスの裕福な家庭に生まれ、21才で処女詩集「サテュルニアン詩集」を刊行します。 25才で結婚し長男も生まれますが、ヴェルレーヌは少年時代から自分がホモセクシュアルである事に気づき悩んでいましたから結婚することで自分を変えたかったのです。 そんなヴェルレーヌの前に、まるで運命のように現れたアルチュール・ランボーは弱冠17才の美貌の少年です。 ランボーは1854年にシャルルビルで生まれ、父は軍人でしたが後に両親は離別しています。 地元では神童と言われ15才から詩作を始めましたが、親も地元も嫌いだったランボーは…
2023/03/28 21:40