chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ak
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/10/02

arrow_drop_down
  • 漫画/「牧神の午後」山岸涼子 感想

    「牧神の午後」は1989年に発表された山岸涼子の漫画です。 20世紀初頭、バレエ・リュスの創成期に活躍した天才バレエダンサー、ニジンスキーの悲劇の生涯が描かれてます。 (山岸涼子「牧神の午後」) さてニジンスキーです。 そしてバレエ・リュスですよ。 時は1909年5月パリ。 ロシアの興行師セルゲイ・ディアギレフは、シャトレ座でバレエ・リュス(ロシアバレエ団)を旗揚げしまして、公演は大成功を収めました。 当時フランスでは、バレエは低俗でバレリーナは娼婦ぐらいにしか思われてなかったのですが、ディアギレフはロシアから帝室マリインスキー劇場のバレエをまるごとパリに持ってきて、その芸術性の高さをパリの人…

  • 漫画/「神々の山嶺」感想 作・夢枕獏 画・谷口ジロー

    神々の山嶺(かみがみのいただき)は、夢枕獏による原作小説を谷口ジローが漫画化。 2021年、谷口ジロー好きなフランスでアニメ化されて、今年日本公開されたざんす。 (作・夢枕獏 画・谷口ジロー「神々の山嶺(いただき)」既刊5巻) わざわざ説明するまでもありませぬが、エヴェレストは世界最高峰の山であります。 この山が初登頂されたのは1953年でして、ニュージーランド人のヒラリーとネパール人シェルパのテンジンによってです。 しかしこれよりおよそ29年前の1924年に、エヴェレストの頂上は二人の人間によって踏まれていた可能性があるのです。 それがマロリーとアーヴィンでしてね、この二人はエヴェレスト山頂…

  • 本/「夜を賭けて」梁石日 感想

    梁石日(ヤン・ソギル)は1936年、大阪に在日朝鮮人二世として生まれまして、代表作である「血と骨」で描かれた通りの壮絶な少年時代を送りました。 22才の時、旧陸軍大阪造兵廠(ぞうへいしょう)跡の鉄屑掘りで勇名を轟かせた集団「アパッチ族」に参加し、この顛末を書いたのが、1994年に発表された小説「夜を賭けて」です。 この作品は直木賞候補にもなりました。 梁石日の小説は基本的に自分の人生や出自を描いたものが多く、それゆえの存在感というか臨場感というか、類を見ない面白さでしびれるんだよね。 (「夜を賭けて」梁石日) 戦時中大砲を主に作っていた大阪造兵廠は、十万坪にものぼる広さを持ち(現在大阪城ホール…

  • 漫画/「ひとりでしにたい」⑤カレー沢薫 感想

    悠々自適な老後を過ごしていたはずの伯母がまさかの孤独死。 ひとりでも潔く生きるために、鳴海(35才独身女性)は自ら終活を始める。 そもそも終活とは何をどうすればよいのか?これが難題である。 若いうちからしっかり準備するために、面白くてためになる終活マニュアル漫画。 (カレー沢薫「ひとりでしにたい」5巻) 30代で終活とはこれいかに 主人公の鳴海(なるみ)は美術館の学芸員なのですが、趣味はアイドル推し活でしてね、最近マンションも購入しお猫さまとの二人暮らしを満喫してますから、結婚する気などサラサラないのです。 彼女は実家に両親が健在でしてマンション購入時もいくらか援助してもらってるくらいですから…

  • 本/「聖の青春」大崎善生 感想

    「聖の青春」(さとしのせいしゅん)は将棋棋士・村山聖の一生を描いた、2000年に刊行されたノンフィクション小説 (村山聖/1969年~1998年/将棋棋士) まず初めに、わたくし将棋は、子供の頃にお父さんに駒の並べ方を教わった程度ですが、この作品は将棋の知識がなくても全然オッケー!です。一応。 とは言うものの、将棋の世界の知識や情報を補いかつ豊かなものにしてくれますよ。 あたしが村山聖という人を知ったのは、2016年に「聖の青春」の映画化を観たんですが、主演の松山ケンイチさんが20㎏増量して渾身の演技で挑んでてチョット感動させられ、興味を持ったのです。 さて、将棋をよく知らないあたしでも、羽生…

  • 漫画/「東京ヒゴロ」松本大洋 感想

    「東京ヒゴロ」はビックコミックオリジナル増刊号で連載中の松本大洋氏の最新作。 9月30日に第2集が発売してますので感想をしたためておきませう。 (松本大洋「東京ヒゴロ」既刊2巻) 漫画家が描く漫画業界の漫画って、たいてい面白いんですよね。 この作品の主人公は中年のベテラン漫画編集者なんですが、彼を筆頭に登場人物はみんな漫画が好きでたまらない人たちなんです。 ただ、好きを仕事にするってのは、幸せなようでいて苦しみも多いんですよね。 塩沢さんは50才を過ぎた独身男性でして、東京の小さなアパートの部屋に白い文鳥と暮らしています。 塩沢さん 塩沢さんは大手出版社の漫画編集者でしたが、でしたと言うのは、…

  • 漫画/「サターンリターン」➆(ネタバレ)鳥飼茜

    加治理津子(30才)は5年前のデビュー作以来、新作が書けない小説家。 自死する前に8人の女にプロポーズしていた男友達・アオイの謎を追う。 でもでも、一番の謎はアンタ自身だよ! (鳥飼茜「サターンリターン7巻」) 本来わたしたちは色々な顔を持っているはず。 そんなの当たり前の事ですよって、表の顔と裏の顔があったとしてもさほど驚きやしませんよ。 しかしこの作品の主人公である加治理津子ときたら、まったくとりとめがなくて、どれが本当の理津子なのか?彼女はどんな性格の人なのか?全然わからないのです。 もう変な女とか頭のおかしい女としか言い表せないんですが、彼女があまりに不可解すぎるため、話の方がちっとも…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、akさんをフォローしませんか?

ハンドル名
akさん
ブログタイトル
akのもろもろの話
フォロー
akのもろもろの話

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用