本/「熱源」川越宗一 感想
「熱源」は第162回直木賞受賞作。 樺太アイヌの闘いと冒険を描いた群像劇ですが、主たる登場人物は二人。 アイヌのヤヨマネクフとポーランド人のブロニスワフ・ピウスツキです。 (川越宗一「熱源」) アイヌは北海道にだけ住んでいたわけではないんですよ 北海道の北にある樺太(サハリン)は多様な民族が住まう島でしたが、日露戦争後は主に島の南側にアイヌが北側にはギリヤーク(ニヴフ)やウイルタといった、アイヌとは全く違う別の民族が住んでいました。 また北方領土の国後島や択捉島から点々と連なった千島列島もアイヌが住んでいた所でした。 (ヤヨマネクフが9才の時)樺太は1875年の千島樺太交換条約によって当時のロ…
2022/11/26 17:27