米国東側の某都市に在住して早十数年。洋書を和書に近いスピードで読めるようになりたくて奮闘中。読書の感想、本の情報、読書を通して学んだ英語などを綴っています。
一組の男女の20年間を、毎年彼らの7月15日だけで綴った愛と友情と成長の物語『One Day (日本語題:ワン・デイ) 』(by David Nicholls)
英国の作家/脚本家デイヴィッド・ニコルズによる三作目の小説。本国では2009年刊行、その後アメリカなど外国でも大ヒットし、2011年にはアン・ハサウェイとジム・スタージェスが主演した映画版も公開。One Day作者:Nicholls, David発売日: 2010/02/04メディア: ペーパーバック 日本語版はこちら↓ワン・デイ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)作者:デイヴィッド ニコルズ,David Nicholls発売日: 2012/05/05メディア: 文庫ワン・デイ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)作者:デイヴィッド ニコルズ,David Nicholls発売日: 2012/05/05メディア:…
自閉症を美化し過ぎでは? 自閉症はどこから来てどこへ行くのかに迫った渾身のノンフィクション 『Neuro Tribes(日本語題:自閉症の世界)』(Steve Silberman)
この本の著者スティーブ・シルヴァーマンはシリコン・バレーの科学・テクノロジー系のライター。 2000年代に、彼はシリコン・バレーの伝説の開発者やその家族に自宅取材を申し込みますが、二回続けて同じような返答をされます。「自宅には自閉症の子供がいるんだけど、いいだろうか」 両家族には血縁は無いのに。これは偶然なんだろうか。 Everything I knew about autism I had learned from Rain Man, the 1988 film in which Dustin Hoffman played a savant named Raymond Babbitt who…
2019年7月刊行のコルソン・ホワイトヘッドの9作目の本。The Nickel Boys: Winner of the Pulitzer Prize for Fiction 2020 (English Edition)作者:Whitehead, Colson発売日: 2019/07/16メディア: Kindle版 2016年刊行の『Underground Railroad(日本語題:地下鉄道)』で、ピューリッツァー賞や全米図書賞など著名な文学賞をとりまくったコルソン・ホワイトヘッドですが、今作でなんと人生二度目のピューリッツァー賞フィクション部門を受賞。100年を越える賞の歴史の中で、フィクシ…
ジョー・ヒルが作話を担当し、漫画家ガブリエル・ロドリゲスと組んだコミック・シリーズ。 ジョー・ヒルは、徐々に徐々に人気が出てきて「スティーブン・キングの息子」という前置きがされなくなってきましたね。 『Locke & Key (ロック&キー)』vol.1-6 初回「ラヴクラフトへようこそ」が2008年2月刊行で、全36話の最終話が2013年12月に刊行。完結まで5年以上を要する大河ドラマになっています。 『Y: The Last Man』とか『The Walking Dead』と言ったほかのいわゆる「大人マンガ」のヒット作ほどの知名度は無かったものの、じわじわと人気が出て、2011年にはアイズ…
M・アトウッド、サルマン・ラシュディなど著名文化人たちが「みんななんかコワいよ・・・言論の自由はどこ行った?」と公開状発表! J・K・ローリングは入れないほうよかったんじゃないの
米国だけでなく世界中で弱者や少数者の権利擁護の運動が高まる中、それらの問題に少しでも意義を唱えたり、議論を求めたりすることも許さない空気も蔓延。これでいいのか?と文化人たちが声を上げました。が、お騒がせさんも入っていて、その声はまっすぐには届かなそうな感じ・・・
ハリポタ作者J・K・ローリング絶賛炎上中! もはや性の多様性の問題ではなくなっているような・・・
炎上。英語では「be under fire」が一番近い表現でしょうか。 言わずと知れたハリー・ポッター作者のJ・K・ローリングさんが、トランスジェンダー関連の発言で先月からアンダーファイアーで、いまだ鎮火せず周辺に燃料が撒かれて火が燃え広がっている感じです。 私は、世間のハリー・ポッターの熱狂に乗り遅れ、慌てて第一巻だけ読み、その後読むのをやめてしまった人間です。作者にもシリーズにもそれほど思い入れはありません。 でも、作者がこれまで長い間SNSなどで一般読者や弱者に常に近い距離で寄り添い、女性の権利のために発言したり、とにかく進歩的で知的な人格者というイメージで行動してきたことは私でも知って…
文学=暗い? ジョジョ・モイーズさんと英紙ガーディアンの読者が「ハッピーな文学」を探す!!
悲しくて気が滅入る題材ばかりで飽き飽きしています。でもラブコメ本じゃないものが読みたい。文学作品でハッピーな小説ってありますか? (56歳、匿名、ニューヨーク) I’m tired of sad and depressing themes, but want something that’s not a romcom in book form. Are there any happy novels that are also literary? Anonymous, 56, New York City 読者からの本に関する質問に作家たちが答える、英紙ガーディアンのコーナー『Book Clini…
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