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終わりよければすべてよし  https://garfysan.hatenablog.com/

2021年突然くも膜下出血を発症。重症だったが回復が早いおかげで何の後遺症もなし。日本での心肺停止からの生還率10%に驚愕。病院で倒れたため、命拾いをした。

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2019/08/01

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  • かなり久しぶりの更新

    今年の夏は、特に暑かった。そんな中、更年期障害によるホットフラッシュとの闘いは、壮絶なものだった。ちょうど、ホットフラッシュが始まってから、約1年が経つ。最初の1年目が一番きついという話も聞く。婦人科の医師からは、一般的に長くても、閉経後5年で終わりますから、と言われた。ということは、あと約2年の辛抱だ。いやあ、正直、更年期障害がこれほど辛いものとは思わなかった。女性は実にたいへんだなあと痛感する。 身体的症状だけでなく、精神科な症状もある。たとえば、なぜか夕方以降になると、特に理由もなくても、涙もろくなったり、ときには号泣したりすることもある。最近、発見したことだが、夕方は、特に体調が悪くな…

  • 今日は私の誕生日

    なかなか、更年期障害に苦しめられ、更新ができずにいた。 本日、私は、57歳になる。 先日、めまいの治療で日曜日に病院を訪れたとき、たまたま、担当医が脳外科医だった。その方にこう言われた。 「今まで30年以上この仕事に携わってきたけど、くも膜下出血で心肺停止にまでなり、生還したひとは、ひとりもいない。自治医大にひとりだけいたけど、その人は、一生の後遺症が残った。あなたのような人は、まさに奇跡だよ。」と。 そうか。そうなのか。 ならば、もっとすべてに感謝をしなければならないな。 精神的後遺症や、3度ものカテーテル手術、更年期障害で、日々耐え難い思いをしていると、あのとき自分は助かって本当に良かった…

  • フユの就活

    皆さま、かなりご無沙汰しております。 まだまだ完全回復とはいきませんが、私は生きております。 3月はじめのことだ。私は、なんと3回目の脳動脈瘤カテーテル手術をした。手術は無事に成功し、予定より少し早く退院となった。しかし、これが最後の手術とは限らないというお話は、聖路加病院の医師にも、現在かかっている脳神経外科病院の医師にも、同じように言われている。理由は、私の動脈瘤の形がいびつだからだそうだ。 気持ちが折れそうになる話は早々に切り上げて、フユの就活の話をしよう。 彼は経済学部金融学科の学部生。学部生、しかも文系から、内定をもらえるのは、かなり少数派だ。たいがいは、理系の院生から採用されること…

  • 明日で倒れて1年目

    明日、9/14が、自分の一周忌になどならずに済み、本当に良かったと思う。 正直、この一年ほど辛い年はなかった。精神的にも、肉体的にもだ。目に見える麻痺や後遺症はなくても、クモ膜下出血という病には、精神的後遺症というものがある。それがどういうものなのか、果たして自分がそれにかかっているのかも定かではない。もう少しで、病院の検診日だ。もしかしたら、医師に聞いても 明確な答えが返ってくるのかはわからない。 私の場合は、倒れたときの記憶が何もないのだが、もしかしたら、潜在意識の中にそれはきちんとあって、ちょっとした体調不良が起きても恐怖感にかられるのかもしれない。 服用している薬の副作用、もしかしたら…

  • フユの就活体験

    久しぶりに、フユ、という呼び名を使おう。昔のブログをお読みの方は覚えているはず。 フユは現在、大学3年生だ。この夏休みは、たくさんのインターンに応募した。業界はある程度、特定されている。フユの目指しているのは、とある専門職だ。一般のインターンとは違い、専門職専用のインターンがある。はじめは会社で行なわれる予定だったものも、このコロナ禍で急遽オンラインに変更になった会社もある。 フユにとって、最近受けたインターンは、本当に素晴らしいものだったようだ。参加者は、ほとんどが旧帝大の理系の院生。フユのような文系の学部生は少数派だ。そんな中、よくインターンに通過できたと思う。しかも、グループに分かれて議…

  • もうすぐ奇跡の誕生日

    今から1週間後はちょうど私の誕生日だ。とうとう56歳になる。夫がいた頃は、必ず私の誕生日を、子供たちと秘かに計画して、部屋の飾りつけをしてくれたり、お手紙を用意してくれたり、市内の美味しいケーキ屋さんでデコレーションケーキを用意してくれたりして、家族みんなで私のために「Happy Birthday」を歌ってくれた。それは私にとって、ごく当たり前の風景だった。ほんの15年前までは。夫から私への最後の誕生日プレゼントは、中島美嘉さんのコンサートのチケットと、長距離用の自転車だった。 夫亡きあと、自分の誕生日がひとつも嬉しい日ではなくなった。自分の誕生日のわずか5日後に迎える夫の誕生日。ほぼ一緒にお…

  • 手術は成功!

    今は病院ににに入院中。3〆℃を超える熱はつらいけど、桃と問題はないそう。 ま3ごしんは心配してくれた 皆様、ありがとう!

  • 手術日5日前

    今夜から、理由があって実家に泊まることになった。来週の今頃はもう、手術も終わり病院に入院しているかと思うと不思議だ。 手術の経験は、自覚あるものとしては、左手首の粉砕骨折のときの手術、プレートの抜釘手術に続き、三度目となる。もちろん、忘れてはならないのは、昨年の命のリスクがかかった、くも膜下出血時のカテーテル手術だ。 いま、10歳年下のいとこが同じ病院にかかっている。彼女が言ってくれた。「たとえ100回手術の経験のあるひとがいたとしても、手術の前に不安にならない人なんていないと思うよ。」と。 その通りだ。たとえパニック障害などない人でも、やはり手術となると、それは不安に違いない。 今回私は、つ…

  • 追加治療としての再手術

    最近、めったにブログを書けなくなった。書く気力がないというか、要するに私自身の体調が悪いのだ。 それは、本来の病気というより、パニック発作であったり、気圧変動によるめまいであったりだ。 4月はじめに、定期健診として、脳神経外科に出向いた。驚いたことに、執刀医であった女医さんは、家庭の事情により、急遽病院を辞めることになったという。詳しい事情はわからない。 代わりに、あなたの手術に僕も立ち会いましたから、ステント手術は僕でいいですよね?と、軽く助手のような若い医師に言われる。慌てて、セカンドオピニオンも聞いてみたいので、聖路加病院に紹介状を書いてもらえるか、確認する。心よく書いてくれたが、聖路加…

  • 愛娘の結婚式

    3 月末に娘の結婚式の日取りを決めたのは、ちょうど1年前だった。あの頃は、まさか自分がくも膜下出血のカテーテル手術からおよそ半年後にあたるとは夢にも思ってはいなかった。 留め袖はゆるく着付けてもらうものの、やはりしんどく、途中休憩を入れながら宿泊していたお部屋の方で、メイク、髪結い、着付けまですべて、スタッフの方々が集まってくださり行なわれた。部屋から、親族紹介の場所までは遠く、急いで移動はまだできないから、恥ずかしながら、少々遅れてしまった。そこはあちらのご両親にも丁重に謝り、お互い笑顔での初顔合わせが無事にできた。 教会式では、新郎新婦二人揃って登場。入口のところで新婦の母である私がヴェー…

  • 無事に春から赤門へ

    ここ最近の私の体調はすこぶる悪い。ブログの存在を忘れそうになるくらいだ。 本日、東大生の息子の経済学部への進学が無事に内定した。そう、東大生でも留年するひとは存在するのだ。それも、希望の学部に進学するためにわざと降年する学生もいるらしい。 次男の場合、1科目だけ必修で落とせない科目もあったが、それも無事にクリア。 そして、遅まきながら東大も、ようやく来年度からは対面授業が基本となる。とはいえ、毎日通うわけではない。一日おきだ。本人にとって、良い気分転換になれればと願う。何しろせっかくの春休みも、基本的には私のために、毎日そばにいてくれるのだから。 家族の中に病人が出ると、本人はもちろんのこと、…

  • 明日で東大の定期試験終了

    国立大学の春休み開始は遅い。 だいたい授業そのものが1月末まであることが多く、そのあとに定期試験に入る。 次男は一度だけ、対面での試験を受けに駒場キャンパスまで出向いた。その他の試験はすべてオンラインだ。 長かった試験期間もようやく明日で終わる。試験中に私の具合が悪くなったらいけないと、余計なプレッシャーをついつい自分にもかけてしまっていた。 春休みに入れば、私自身もかなりホッとできるだろう。 目下一番困っているのは朝だ。早朝に目覚めて、なんとか二度寝をして、そのあと起きると吐き気がひどい。実際に戻すことはない。これはどうも、不安感や恐怖感から来ているようだ。ちょうど甥が不登校の時期に同じよう…

  • 本日でこの世に生還して4か月

    久しぶりのブログだ。 とうとう今日で、くも膜下出血を起こし、心肺停止からの生還を果たし、カテーテル手術をしてから、4か月が経つ。 と、いろいろ書くつもりでいたら、少し頭痛がしたので、早々に辞めておく。 この病気を発症した方の中では、恐らく自分ほど頭痛が少ないひとは稀であろう。 ただ、最近寒くなったためか、時折かすかに頭痛がある。それでも鎮痛剤がすぐに効くくらいで済むのは、ありがたい。一般の頭痛持ちの人の方がよほど痛むのだろう。それでも、かすかに痛むことも病気の前はなかったので、気になるのだ。 その他諸々書きたいことがあったが、今夜はこのくらいにしておく。 とりあえず、今の私は身体の方は少しずつ…

  • 術後3か月健診までの1か月

    しばらくブログを書けずにいた。 つい先日、くも膜下出血の手術後3か月健診があったのだが、そのちょうど1か月前に、めまいがひどくなり同病院を受診したのだ。その診察のときに私がこう話した。 「めまいは元から起きることがありましたが、この季節にひどいのは珍しいです。なんだかこの病気にかかってから、わずかな身体の不調でももしかしたら脳に問題があるのかと、過剰に不安になりがちなんですよね。」 それを聞いて先生はこう言った。 「でしたら、今ちょうどMRIに空きが出たので、ついでに検査もしておきましょうか?」 それは予定外の検査だったが、念のために受けることになった。結果を聞くまでは、さほど心配などはしてい…

  • 人はどこまで進めば満足できるんだろう

    思うに人という生きものは、果たしてどこまで進めば、もう十分だと心から満足できるものなんだろう。 私が大学受験生のとき。父が言った。「とにかく浪人は絶対にだめだからな。必ず現役で合格したところに進学するんだぞ。」 浪人すれば、予備校などに通い、最低でもざっと100万円はかかる。その頃の私はこう考えていた。確かに、浪人をしたからと言って必ずしも難関大学に受かる保証はない。しかし、現役でも合格できるようなところに一浪して入るのは絶対に嫌だ。そもそも自分が大学に入る目的は何なのか? まずは何と言っても、大好きな英語を駆使できるような力を身につけたい。高校生の頃から英語圏の大学に長期留学するのが夢だった…

  • ある老夫婦の日常(再掲)

    最近、新しい読者の方がいらしたため、以前のブログに投稿したものと同じ文章を書き綴る。その文章にはかつて、ある読者の方から嬉しいコメントをいただいた。「まるで村上春樹の小説みたいでした。」実は私は村上春樹氏の著書はまだ一度も読んだことがない。ちょうど最初に流行り出した頃は、「風とともに去りぬ」や太宰治、夏目漱石などに夢中だったし、なかなか新進作家のジャンルには手を出しにくかった。そんな自分が珍しくハマったのは、東野圭吾だ。次男とだいたい同じ作品を読もうとするが、彼のスピードには追いつけない。もともと私は本を読むのが遅く、文章の描く風景を思い浮かべたり、登場人物の台詞を声に出してみたり。ESS英語…

  • 次男の所属学科決定

    東京大学というところは、推薦入学を除いて、入学時点では将来どの学部に進学するかは決まっていない。先日、次男は無事に、最初の第一希望通り経済学部に内定した。経済学部には、経済学科、経営学科、金融学科の三つがある。東大の場合、それぞれ必修科目が異なるだけで、好きな科目を履修できるから学科間の垣根は低い。そして、先日ようやく息子の所属する学科が決まった。それは、金融学科だ。 昨日たまたま、夕飯のあとに、受験生時代よく世界史の話を私に聞かせてくれたように、マクロ経済学について興味深い話をしてくれた。私にとって、マクロ経済学というと、一番に「再履修」という言葉が思い浮かぶ。長男の大学時代、何度目にした文…

  • 不幸中の幸いとはいえ、弱音も吐きたい

    先日、術後1か月健診に病院に行ってきた。以前よりは視界も良好となったため、周りの景色も見えた。そこで初めて他の患者さんのご様子を見て驚いた。 例えば、まだ私より若そうに見える女性の方が杖をつきながら歩いている。しかし、それは私の母が歳をとってから杖を使い歩くのとは全然違う。今にも倒れそうで車椅子の方がいいんじゃないかと思うほどだ。また、車椅子の患者さんもいたが椅子からは自分で立ち上がるのは難しそうだ。そして、別室で話をしている患者さんの声を聞いて驚いた。それまではろれつが回らない話し方というのを直に聞いたことがなく、どんな話し方か、ピンとは来なかった。それが、正直、何を話しているのかまったくわ…

  • テレビドラマ「二月の勝者」スタート

    昨年、ふとしたきっかけで読み始めた「二月の勝者」という中学受験を描いた漫画。とにかく面白いと、ハマってしまい最新刊まで読んだ。 それが、私の好きな役者さんが主演で、先日からテレビドラマ化されてスタートした。くも膜下出血の唯一の後遺症として、物が二重に見えるというしょうじょがあった私。それが、最近は気がついたら朝から晩まで、わりと普通に見えるようになってきた。お薬としては、ビタミンを補給する錠剤くらいで、特別なリハビリ方法はない。先生も最低3か月はかかるように言われていたが、まだ術後1か月と少ししか経過してはいない。先日の術後1か月健診では、MRIの結果も問題はなかった。あとは、術後3か月健診だ…

  • 大好きなパパへ

    パパ、ごめんね、私には何の自覚もないんだけれどね。 今回はやっぱり、パパが全力で私の命を助けてくれたんだね。自分が見ることができなかった孫の顔を代わりにぜひ見てほしいと。これから先、楽しいことがいっぱい待っているからと。 あの日、もし倒れたのが病院でなかったら。搬送先の脳神経外科病院は、あとひとり、つまり私で満床だったと。かなり難しい手術だったから、あの名医に担当してもらえなかったら。心肺停止から蘇生できなかったら。手術前に再出血していたら。手術後にあんなに速く血が洗い流されていなかったら。術後に脳血管攣縮を起こしていたら。脳梗塞まで起こしていたら。言語障害や半身麻痺になっていたら。 みんなが…

  • 破裂当日の病状

    ワクチン接種の予定で出向いた地元の総合病院での検査で、すぐにくも膜下出血と判明した私。その病院には治療ができる外科はないため、すぐに市内の脳神経外科専門病院へと救急搬送される。 そこでまず検査をしてわかったこと。それは、脳にできた静脈瘤の位置がたいへん難しい場所にあること。また、通常発見当時、4〜5mmのサイズであることが多いなか、私の場合はなんと、9mmもあったこと。つまり、サイズが大きいほど、出血量が多く、それだけ命の危険が大きいということだ。脳で出血した場合、人間の身体は危険を感じてか自力で止血しようとする。運ばれた病院で、血液検査をしようとするも、すぐに血が固まってしまうようだ。そして…

  • 手術翌々日

    今の自分がすべてをはっきりとは思い出せないが、手術翌々日になると、次第に意識を取り戻し始める。 まず、看護師さんに今日は何日か聞かれると、正確な日付を答えられたそうだ。 そして、しきりにお水を求める。すると、この病気は誤嚥することも多いらしく、中でもお水は一番危ないと言われ、当分は与えられないという。代わりに、病院で支給されるアイソトニックゼリーなら咀嚼の練習になると言われ、飲ませてもらえる。正直、何の味もしないため、あまり美味しいとは思えない。変な言い方だが、自分ではお水をきちんと飲み込める自信があった。なので、しきりにお水が飲みたいと欲していたようだ。 そして、おそらく手術して4日目以降か…

  • 身に覚えのない世界 そのニ

    最初、病院から電話が入ったとき、悪い知らせの場合もあると思い、内容を聞くまでは安心できなかった。いつ目が覚めるかわからないと言われたお母さんが、手術翌日に目が覚めたと聞き、僕を心配して一緒に実家に泊まってくれたお姉ちゃんと二人で、心から安堵の涙を流した。 それから、自宅から車で30分は離れた病院へと向かう。 お母さんの病室に入る。 手術翌日は、さすがに意識がはっきりとはしていない。看護師さんに今日は何日か聞かれ、1月、と答えている。 両目は瞑ったままで、声を聴き家族の誰かわかり、きちんと名前を呼んでくれる。本人はまるで記憶がないが、お姉ちゃんに向かってとても嬉しそうに、「息子がね、東大に受かっ…

  • 身に覚えのない世界

    9月14日。 その日は、ファイザーワクチン2回目の接種予定日だった。場所は自宅から1.5kmほど離れた総合病院だ。そこの病院で、かつて夫が白血病の疑いが強いと診断され、早急に入院先を見つけてもらえたのだった。 パニック障害の人は付き添いが必要とかかりつけ医にアドバイスされ、1回目は娘に、2回目は次男に付き添いを頼んでいた。 その日、昼食を済ませたあと、まずは次男の運転で道すがらにあるドラッグストアに立ち寄る。接種前後に飲むと良いとされるOS1を買って来てもらう。そのあとは、まだ駐車が苦手な息子に代わり、なんと私自身がハンドルを握り、近くの病院の駐車場まで行く。そこから歩いて病院に入り、まずは受…

  • くも膜下出血にて入院中

    目下私はくも膜下出血。 奇跡的に途中で止血し、手術は成功! 詳細はのちほど。

  • 次男の進路内定

    東京大学文科二類に入学してから、はや1年と半年が過ぎた。8月末日のこと、第一段階での、進路選択(進振り)の内定が発表された。 息子は結局理転することはなく、初志貫徹で経済学部を志望した。そして、第一段階での定員200名中、上位10%以内の順位で、無事に内定が決まった。惜しくも第一段階で希望が通らなかった学生は、第二段階での選考に進む。また、一部の学生は成績が足りず、進振りに参加することさえできないという。どうしても第一志望の学部に進むために、わざと降年(留年とは呼ばないらしい)する学生もいるそうだ。 経済学部には、経済学科、経営学科、金融学科がある。具体的にどの学科にするかは秋以降に決まるらし…

  • 第一回目のコロナワクチンを接種して

    つい先日のことだ。 私は自宅からほど近いかかりつけの病院で、今の世の中を席巻しているコロナウイルスに抗体をつけるべく、第一回目のファイザーワクチンを受けた。私はおよそ1年以上前からパニック発作を患うようになっていたため、当日はかかりつけ医の勧める通り、娘に付き添いを頼んでいた。世間ではコロナ禍になってからというもの、ほとんどの人がマスクをつけている。だがしかし、パニック発作の引き金となりやすいマスクを、私は簡単につけることができない。一応、外出時に必ず携帯こそしているが、実際に無理につけると、ほぼ必ずと言っていいほど、息苦しくなり、動悸がしたり、血圧が上昇したり、めまいを起こしやすくなるのだ。…

  • 一週間後にはひとり暮らし終了

    いよいよ、一週間後にはひとり暮らしをしていた次男が我が家に戻ってくる。 思えば、息子が高校3年の頃、今のようなコロナ禍はまったく想像もできなかった。息子はよく自分の部屋で受験勉強をしていたが、隣りの部屋にいるお兄ちゃんがオンラインゲームに興じるたび、その笑い声がうるさくてたまらないと愚痴をこぼしていた。私に訴えてくれば、私から長男に注意をする。あまりにひどいときは、次男も直接お兄ちゃんに抗議した。それでも長男がゲームを止めることはなく、仲間と対戦しているのがそんなにも楽しいのか、どうしてもゲーム中笑ってしまうようだった。 次男の高校では半強制的な放課後の講習を終えると、次男のようにまっすぐ帰宅…

  • 東大2年生の息子の現況

    久しぶりに、次男について触れようと思う。 今はすでに、2年生の春学期のすべての試験を終えて、彼は今、来月に迫った引っ越しの準備と、個別指導のアルバイトをがんばっている。アルバイト先で任意の募集があり、すでにコロナウイルスワクチンも2回接種を完了した。幼い頃誰よりも予防接種を嫌がっていたのを思い出すと、今回自らよく受けたなと思う。 東大の場合、入学時には進学する学部は決まらず、ちょうどこの時期、2年生の8月中には、第一段階の審査が下される予定だ。息子は経済学部を希望していて、具体的な学科については、またのちほど決まるようだ。第一段階の定員中、1年生のときに取得した成績で順位が決まる。彼の場合、1…

  • 約1年間のひとり暮らしを振り返る

    あれは、昨年の9月のことだ。 次男がこれから初めてのひとり暮らしを始めようとするアパートの部屋で、息子が泣きながら私にこんな話をした。 「正直言って、パパが亡くなってからのこの13年近く、僕は幸せじゃなかった。お姉ちゃんとお兄ちゃんが何か問題を起こすたびにお母さんが具合悪くなって。この上、僕まで何か問題を起こしたら、お母さんが本当に死んじゃうんじゃないかと思うと怖くて怖くて。だから、せめて僕だけでもいい子でいなきゃ、って必死だった。なのにお母さんはときどき、僕のことまであの二人と同列に見ようとする。すごくショックだよ。はっきり言って、パパがいなくなったあと、一番お母さんのことを心配して、寄り添…

  • 風薫る文月

    コメダ珈琲。 ここに足を運ぶのはいつ以来であろうか。ふと、恵実子は思った。 日曜日の朝だが、店内はほどよい混み具合だ。満席になるほどいっぱいでは、パンの芳しい香りよりも、人が充満する匂いで押しつぶされそうになる。かといって、あまりに閑散としていれば、地元でさまざまな店が閉店する中、ここもひょっとしたら危ないか、と余計な心配をしてしまうかもしれない。 さて、季節限定の瀬戸内レモンを使用したシロノワールが来た。いったん、筆を置き味見するとしよう。 実は恵実子は、コメダ珈琲の名物であるはずの、シロノワールを少しも美味しいとは思わない。これならむしろ、ココスというファミリーレストランのココッシュの方が…

  • 明日で今年の前半終了

    早いもので、明日で6月も終わりを迎える。つまり、早くも2021年の半分がすでに終わろうとしているのだ。 来月、私は誕生日を迎え、とうとう55歳となる。いまだにはっきり閉経を迎えたのかもわからず、白髪も染める必要があるほどはなく見た目は真っ黒、あとわずか5年で還暦を迎えるという自覚もない。夫が生きられなかった50代も、半分が過ぎようとしている。 そして、来月の1か月が、私にとっていったんは最後のひとり暮らしとなる。そう、8月の夏休み中には次男がアパートを退去し、地元に帰って来てくれるのだ。息子は進振りで、経済学部を希望し、早ければ結果は8月中にはわかるらしい。具体的な学科はもう少しあとで決まるよ…

  • 「ドラゴン桜2」は心臓に悪い

    先程、今日の「ドラゴン桜2」を見終えた。 うーむ、やはりこのドラマは今の私には心臓に悪いかもしれない。いや、内容としては十分面白いし、見応えはある。 だが、もう約1年半近く経とうとしているのに、次男の浪人当時のことをリアルに思い出すのだ。 今日、ドラマの中のセリフでひとつ、なるほどと思ったことがある。先生と生徒で、バスケットボールのフリースロー対決をしたときのことだ。最初は生徒が優勢だったが、結果的には先生が勝つ。その理由を先生はこう説明した。「お前は最初優勢だったから、このまま行けば勝てると思った。ところが、5本目を外したときから、残り4本はすべて外せないと思ったはずだ。そこから焦りが芽生え…

  • 「ドラゴン桜2」を見て

    前回の記事を書いてから、だいぶ時間が空いてしまった。 結局、当分個室は空かないため、入院こそしなかったものの、毎日寝込んでいたわけでも、また毎日調子が良かったわけでもない。体調が悪い日も多い中、合間を縫って娘のウエディングドレス選びに奔走していたのだ。それについては書きたいことも山ほどあるが、それはまた別の機会としよう。 今日は数日ぶりに自宅に戻り、録画しておいた「ドラゴン桜2」を見た。ちょうど、受験生が初めて東大模試を受ける回だった。自分自身が受験したわけでもないが、ついつい次男の時のことを思い出し、見ているこちらまで緊張した。結果が出て、教師が判定について説明をする。この時期、受験生の50…

  • 入院をすすめられる

    なかなか、ブログを書けずにいた。 ここ最近の自分は本当におかしい。これまでもストレスによるさまざまな身体症状はあったが、今回のような事例はなかった。 まず、情けないことにもはや、心情的にひとりで暮らすことが困難な状況となって来ているのだ。高齢者になっているわけでもないというのにだ。 4月に次男がアパートに戻り、再びひとり暮らしに戻ってからというもの、いったい何度緊急で三人の子供たちを呼び出したり、ふだんなら極力頼らないようにしている両親にまで電話をかけたことだろうか。それも毎回、救急車を呼ぶべきか、いったん様子を見るべきか、真剣に迷いながらだ。 4月の出血は歯茎からのもので、一度きりだ。 しか…

  • もうひとつの結婚記念日

    あれは、忘れたくても決して忘れることはない、今から29年前の出来事だ。 「花嫁さん、もっと笑ってください。」 カメラマンが言う。 「僕と結婚するのが嬉しくないの?」 当時、私の横にいた人が言う。 笑顔というのはきっと、心の底から自然と湧き出るものだ。どんなに作り笑いをしようと、プロのカメラマンにはわかってしまうものなのかもしれない。 あの日、私はいったいどんな覚悟を持って式に臨んだのか。思うに誰しも、これからチャペルで永遠の誓いをしようとするときに、「きっといつかは、離婚するだろうな。」などとは夢にも思わずに式に出るはずだ。もちろん、自分もそうだった。心のどこかで、何もかも白紙にできたら。どん…

  • たまには次男について書いてみよう

    今のカテゴリーに所属していてどうしようかと思うのは、そもそも私自身が親として次男を東大に入学させるべくエリート教育をしたわけでもない。また、息子自身も幼い頃からガツガツと勉強ばかりをしていたわけでもない、からだろうか。あまり、参考になるような話しも特にはないのだ。それでもあえて、次男について振り返ってみるなら。 幼稚園の頃、お絵描き帳に好きに絵を描く時間があった。普通なら絵を描くところ、次男のノートはただただ、びっしりとクレヨンで数字を書くことだった。実際、絵はあまり得意ではなかったようで、夏の季節に「海に行った思い出」として、海を描いたことがあった。先生が、どうして人は描かれてないの?と聞く…

  • ここ数日の出来事

    だんだん、この「大学受験終了組」というカテゴリーにいるのもおこがましいくらい、最近はつれづれなる毎日を綴るくらいしか、書くことも思いつかない。 本来なら、せっかく息子が東京大学に入学したのだから、何か親として書いてもいいのだろう。しかし不思議なもので、もちろん自分自身が合格できるはずもないのだが、我が子がいざ東大に入学してみると、たとえ天下の東京大学でも、よくよく考えてみたら日本国内にあるひとつの大学にすぎないように思える。極端に言えば、中学校のみを卒業していても、高卒でも専門学校卒でも、日本、あるいは海外の大学を卒業していようと、その先にどんな未来が待っているかは、人生をまっとうするまでは誰…

  • 長い一日

    たとえ、前の晩に早くは寝つけなかったとしても、たいてい朝はわりと早く目が覚める。以前のように二度寝することはあまりない。 目覚めてから、その日のゴミ出しをするまでの時間、目に悪いと知りながらも私は、ここ最近よくスマホで無料漫画を読みふける。あまりに面白いと、ついつい課金してまで読むこともある。 本来なら小説などを読むのが好きだが、最近はなかなかせっかく買っても読み始めることができずにいる。 小説は、漫画と違い、絵の描写がない分想像力を膨らませることができる。 それに比べて、漫画の場合はそれぞれの役柄になりきってセリフのように読み上げることもある。 そしてようやくゴミ出しを済ませると、朝ごはんだ…

  • 今朝驚いた出来事

    最近、ありがたいことに睡眠薬を使わなくても朝まで熟睡できている。 ゆうべもそうだった。 ただ、今朝方は5:20くらいと、いつもよりは早く目が覚めた。 目覚めた瞬間、口の中に何か痰らしき変なものが入っているのを感じた。 とりあえずはお手洗いを済ませ、洗面所に向かう。そして口の中のものを吐き出してみると、びっくりした。それは痰などではなかった。どす黒い色が混じったような色の、血の塊だったのだ。 え? と思い、うがいをしてみると、あとからあとから、真っ赤な血が水と混ざりあって出てくる。てっきりそれは、身体の中、つまりどこかの内臓から出ているものかと思った。 どうしよう。娘の来年の挙式会場や日程が決ま…

  • 再びの孤独感

    春休みまるまる2か月間、ほとんど毎日のように教習所に通い、次男は無事に自動車運転免許を取得した。そして再び大学近くのアパートへと戻って行った。 この春休み、振り返ると本当に楽しかった。受験の心配もいらない、きょうだい喧嘩の心配もいらない、こんな穏やかな長期休暇がかつてあっただろうか。 そして今わたしは、再びひとりの生活へと戻った。そのギャップは激しく、なんだか昨年の秋に初めてひとり暮らしが始まった頃以上に、元気もやる気も食欲も出ない。これで何か仕事でもこなせればいいのだが、今のご時制、マスクが不要な仕事なんてないだろう。在宅でできるような仕事でさえ、最初の1週間だけは都内でマスクをつけながら研…

  • 娘の結婚

    今、感無量です。 ついに、愛娘が入籍しました!! パパが生きていたら、なんと思ったんだろう。 パパが亡くなって最初の数年。 まだまだ先の話なのに、中学生にすらまだなっていないのにもかかわらず、何度も何度も頭の中で反芻してはむせび泣いたことがあった。 それは、、、 結婚式、どうするの? だった。 よくある両親への花束贈呈。 これ、私の隣りに本来ならいるはずの夫がいないなんて。 耐えられない。 その日を迎えるまでには、逃げ出そう。 いや、両親ともいなかったら、挙式はどうなる? せめて子供たち全員が無事に結婚するまでは、生きていないと。 そんなことを、本気で葛藤する日々だった。 そしていつの間にか、…

  • 明日で東大合格発表から一年

    現在自動車教習所に通う次男は、先日無事に仮免を取れ、路上教習も始まった。仮免の学科試験で満点を取ると、500円のクオカードをもらえるらしい。500円で思い出すのは、息子が浪人時代にお世話になった予備校だ。確か、東大模試で好成績を出したときに、一度だけ500円の図書カードをいただいた。彼は、文系において校舎内2位くらいの位置にいながらも最下位のクラスに一年間所属していた。当時は本人もそれに納得が行かず、この500円で我慢してくれとでも言いたいのか?などと悪づいていた。最終的には、むしろその予備校のおかげで、余計なプライドをなくせたかもしれないので感謝しよう、とも話していたが。 明日は、いよいよ東…

  • 「かわいそう」などという言葉では済まされない

    次男は今、自動車運転免許の取得のために帰省して、地元の教習所に通っている。 先日、結局受験が終わってから丸一年が経とうとしている今でも、時折、喉の閉塞感(いわゆるヒステリー球のようなもの)があることがわかった。 ストレスが一番の原因だとして、いったい何が一番のストレスになっているか。もちろん、教習所に通い始め、慣れない車の運転を習い出したことも多少の緊張はあるだろう。だが、それもいつかは卒業する。 それよりも、やはり息子にとって、来年度も再びオンライン中心の授業体制になることは、耐え難いようだ。 どうも、友人の話や、さまざまな大学のホームページを見てみると、新年度はさすがに主に対面授業を行える…

  • さまざまな料理に挑戦した次男

    長男については、以前のブログでも書いた記憶がある。彼はすでに、小学生の頃から父親が台所に立つ背中を見て育ち、口頭で教わらずとも目で見て自然と料理の技を覚えたようだ。また、舌も肥えていて、同じ人が作ったものでも微妙な差に気づくことができる。たとえば実家で私の母がよく作るほうれん草の胡麻和え。いつもは炒ったごまをすり鉢でするが、あるときたまたま、行きつけのお米屋さんで擦りたてと書いたごまを購入してきたことがあった。それを使いごま和えにすると、長男が言った。 「おばあちゃん、なんかこれ、いつもと味が違うよ。少し脂っこい気がする。いつもの方が美味しいよ。」 これには母も驚いた。 「○○くん、よくわかっ…

  • ひとり暮らし最終日

    以前ブログにも記したように、次男は東大の秋学期から始まる対面授業やサークル活動をこなすため、大学近くのアパートで初めてのひとり暮らしをスタートした。 それ以来これまでおよそ4か月ほどの期間を、母親の私自身にとっても初となるひとり暮らしを続けてきた。 そして、いよいよ明日から春休みに入った息子が、自動車学校に通うために帰省する。うまく行けば、ギリギリで春休み中に免許を取得できるかもしれない。だが、今は全国的に教習所が混み合っているようで、乗り越しや検定での不合格などがあると、4月中もまだ通う必要があるだろう。 まだ、最終的な成績は出ていないが、息子はこの一年でおよそ60単位は取得できたかもしれな…

  • 「二月の勝者」を読んで

    先日、以前から題名だけは知っていたが一度も読んだことはなかった、中学受験をモチーフにした人気漫画「二月の勝者」を初めて読んだ。 もしもこれから読もうとされている方がいたらネタバレになってしまうので、ここではあまり詳しくは書けない。 が、現実の中学受験の世界がこれほど過酷な世界であるとは、想像もしていなかった。作者は綿密な取材の元に、この漫画を描いているそうだ。 田舎にいると、ほとんどの小学生が当たり前のように地元の公立中学に進学する。そこで高校受験に挑めば十分だと思っているし、そもそも2〜3年かけて地元にはひとつもない中学受験専門塾に通わせ、6年間私立の中高一貫校に行かせられるご家庭ばかりでは…

  • 娘の婚約者との電話

    先日、娘のマンションに滞在中のこと。夜に娘が彼と電話をしていた。 以前、婚約指輪を選んだ日にお会いしたきり、一度も話しをしていなかったので、私が「代わろうか?」と声をかけた。昔ながらの「お嬢さんを僕にください。」的な挨拶は特になかったとはいえ、仮にも来月から正式に娘と同居を始めるにあたり、単なる同棲ではないのだから、親の私にひとことくらいあってもいいだろうと思っていたからだ。 そして、少しだけ話すことになった。 私「先日、ご両親と電話でお話させていただきました。おっしゃってましたよ。三人の中でも一番優しい子なんですと。」 彼「いや、自分は優しいというよりも、気が弱いだけなんです。今の仕事も急に…

  • もうすぐ始まる二人の新生活

    こんな夜分にブログを書くのは珍しい。 今、私は娘の暮らしているマンションにいる。彼女は今月から神奈川県に異動となり、現在住んでいる場所からはやや遠くなってしまった。もうじき婚約者の彼と同居を開始するなら、私は新しい勤務地に近い場所で新たに賃貸物件を探したらどうかと提案した。何しろ、娘の会社は固定残業制で、月になんと60時間。私がOLをしていた頃にはありえないような残業時間だ。 一方彼の方は、なんとこの時期に見事に転職先から内定をもらえた。新しい勤務地も、今のこの場所から決して近いとは言えない。 それでも、新しく物件を契約するには、通常高額な初期費用がかかる。今の娘のマンションは、貯蓄がゼロだっ…

  • いまだに続くPMS

    このブログを読んでくださる皆さんは、おそらくほとんどが女性の方だろう。もちろん中には受験生のお子さんを抱えるお父さまもいらっしゃるかもしれない。そうなると、少し書きにくい話題になるが、今回は気持ちが苦しいので、あえて書かせてもらいたい。 今年の誕生日が来ると、私は55歳になる。しかし、今なお閉経を迎えてはいない。30代の頃あたりから始まった、PMS(生理前症候群)にはずっと長い間、悩まされてきた。 主人がいた頃は、生理の1週間から10日前くらいになると、妙に怒りっぽくなったり、子供たちにきつい態度を取ることもあった。そんなときはいつも、主人の方が先に異変に気づき、「あなた、そろそろ近いんじゃな…

  • 東大についての次男の感想

    冬休みに入り、何日か次男が帰ってきてくれた。 そして、現在学んでいる東京大学について、こんな感想を述べた。 「東大は、文科1類、2類、3類、理科1類、2類、3類とあるけど、入学の時点ではまだどの学部に進むか決まってはいない。1年生では全員が、教養学部に所属する。そして2年生になり、進学選択(いわゆる進振り)があり、どの学部学科に進学するかが決まる。専門的なことを勉強できるのは主に3年次から。それに比べて一般的な大学は最初に学部を選んで入学してくるから、1年生の段階から、一般教養課程だけでなく学部ごとに専門分野の勉強もスタートできる。 他の学生に比べて、2年も遅れてようやく専門分野を学べるわけだ…

  • 2021年はなるべく孤独を回避

    ひとりが大好きな自分。 6歳になるまで私にはきょうだいがいなかった。 近所には子供がたくさんいてよく一緒に遊んだ。 でも、家の中で絵本を読む時間も大好きだった。 小学校低学年の頃。担任の先生から通知表に、「休み時間に外で遊ばず教室で本を読んでいることがあるから、もっと友達と外で遊ぶように。」と書かれたことがある。今思っても、本当に余計なお世話だ。もちろん外で遊びたいときには元気に遊ぶ。だが、読みかけの本が面白くて面白くて、すぐに続きを読みたいことだって普通にあるのだ。 ひとりで本を読む子供を孤独だと決めつけるのはおかしい。 本はまさに、自分にとって最高の友達だった。確か、小学校の図書館の本はほ…

  • 東京の街並み

    東京の朝。 自然と空が目に入る。 青い空に白い雲が映える。 心なしか、田舎で目に映る空よりも綺麗かのように見える。 それには理由がある。 あまりにも街並みが雑多で見ていて美しくは感じないために、自然と空が目に入り、妙に美しく感じるのだ。 たとえば、同じように都会であるロンドンやパリ。パリは通貨がフランスフランからユーロに変わってから不況になりはるかに治安の悪い街になった。なんとなく、街の空気もすさんで見える。 ロンドンは、とにかく街並みが綺麗だ。高層ビル街は見当たらない。何百年も前からの古い石造りの建物が続く。強いて言えば、石畳みの道路はスーツケースを押して歩くのがちょっとたいへんだ。 東京は…

  • 2020年を振り返る

    今年一年を改めて振り返ってみよう。 1月 センター試験最後の年。 次男にとって2度目の試験。2日目すべての試験が終了すると、次男の体調が悪化。幸い救急車を呼ぶには至らず。緊張がマックスで体調にまで影響が出る中、リスニングを除き838点を獲得。いくら圧縮されるとは言え、最終的にセンターの一問が合否を分けることすらある厳しい世界。共通一次を受けたこともない自分にはよくわからないが、直前の集中的な対策でよく取れたと思う。 2月 現役時同様、東大の一次選考通過。マークミスもなし。早稲田の政経に入学金を納め、慶應経済は受けないことに決める。いよいよ、泣いても笑っても最後の東大二次試験。試験2日目、母親は…

  • もう少しでひとり親卒業

    まもなく、三人きょうだいの末っ子である次男が二十歳の誕生日を迎える。 公的な意味でのひとり親とは、未成年の子をひとりで養育する父親、または母親のことを指す。 その意味で私は、末の子が二十歳になると、晴れてひとり親を無事に卒業したことになるのだ。 いやあ、なんて感慨深いのだろうか。ちょうど20年前、出産予定日を過ぎて今か今かと産まれる日を待ちわびていた。長男があるとき、お腹をなでながら言った。「赤ちゃん、まだ出てこないの?」 そして出産当日。朝から陣痛が始まり、早めに病院の個室に夫と共に通されるも、経産婦だというのに実際に産まれるまでは延々と時間がかかった。夫はお昼ご飯も抜きのまま、ずっと長い時…

  • 13回目の命日を控えて

    お父さん、 ここ一か月は、数えたわけではないけれど、本当に良く泣いたよね、私。 考えてみたら、お父さんが亡くなってから、命日反応が起きやすい十一月をたったひとりで過ごしたのは初めてだったんだね。 なんだか、久しぶりに目が腫れるほどよく泣いたと思う。 こんなに年月が経っても惜しまれるのが幸せなのか、もうさすがにいい加減迷惑なのか、わからないね。 せめて自分に、お父さんと交信する能力でもあったらいいのに。 あるいは、あと一日だけでいいから会いたい。 でも実際に会うのはだめだね。きっとその翌日から、再び二度と会えない現実にもう二度と向き合えなくなりそうで。 そうそう、お父さん。お父さんがあれほど可愛…

  • 「光と影 〜花火によせて〜」

    どーんと鳴った音で 目が覚めた そうだ 子供たちと 花火を見に行くんだっけ 今年からもう 送迎者はいないから 四人揃って 自転車で出発 途中 実家に停めて そこから歩く ふと 目に飛びこんで来たのは 夫とさんざん歩いた小道 万感 胸に迫るる想い 涙は夜の闇が隠してくれる 花火を見て 思ったよ 闇があるから 花火が映える 人生だって 一緒だね 辛いこともあるから 幸せがより一層輝いて 幸せだらけだったら きっと 幸せには感じない 今はみんな 闇の中でも それは決して 永遠ではない この先また 必ず光が差し込める 人生は 光と影のハーモニー 音を奏でるのは いつでも自分 生きてるかぎり 鳴り響く …

  • 短編小説 その三

    短編小説と銘を打ってみたはいいが、やはりなかなかきちんと主軸を定めて書くことは難しい。ここはあくまで、各人が自由に思いのままを日記のように綴る場なので、このシリーズで書くのは今回を最後にしよう。 貴美子は今、朝から車で5分くらいのファミリーレストランに朝食を摂りに来ている。三連休の初日とあってか、ふだんから空いているこの店は、いつも以上にひとが少ない。パニック障害を発症してからというもの、すっかり音が苦手になった貴美子には、うってつけのお店だ。以前の貴美子なら、他人のおしゃべりも案外耳を傾けると面白いと感じるくらいに、騒音の中でも余裕で過ごせていた。パニック障害になると、音、光、熱に弱くなると…

  • 短編小説 そのニ

    午前2時。 あまりにも遅すぎる。 貴美子は、娘の尚子から話を聞いて驚いた。尚子の勤めている会社はもともと右肩上がりで伸び続けていたが、このコロナ禍の中でなぜか一層需要が高まり、とどまる所を知らないといった勢いでますます伸び続けている。 それにしても、夕食も摂らずに午前2時まで残業があるなんて、いくらなんでもひどいと思った。実際、尚子は入社してから、もともとスリムだったのに5キロも痩せてしまった。もはや、ウエストは5号サイズのスカートでちょうどいいくらいだ。身長が165cmはあるのに、あまりにも細い。 貴美子は思った。自分はとんでもない会社を紹介してしまったのではないかと。 しかし、尚子は言う。…

  • 短編小説 その一

    貴美子は今、地元に新しくできた「コメダ珈琲店」に立ち寄り、遅いランチとお茶をしている。 時間はすでに午後2時を回ったところだ。子供たちがいた頃、こんなに遅い時間に昼食を摂ったことなどあっただろうか。 つくづく最近気がつき始めた。今まで全部、人のためだからこそがんばれたんだなと。自分ひとりのために、野菜たっぷりでポトフを煮込んでも、最後まではとてもじゃないが食べ切れない。以前なら、何を作ろうがほぼ翌日には捌けていた。そう、残念なくらいに余ることはなかった。 しかし、もはやスーパーへの買い出しすら億劫だ。これではよほど、ひとり暮らしを始めたばかりの息子の方がまめに作っているかもしれない。 息子はゆ…

  • 次男のひとり暮らしの奮闘ぶり

    最近、受験終了組というカテゴリーにいていいのかよくわからないような話題が続いてしまった。本当は、他に書きたいことがずっとあったのだ。 以前書いたように、次男は春学期の間は自宅で東大のオンライン授業を受け、夏休みが終わる前に秋学期の対面授業に向けて、大学の近くに引っ越しをした。 次男は、高校生のときから、隣りの部屋にいたお兄ちゃんのオンラインゲーム中の騒音に悩まされていた。いくらお願いをしても、まともには控えてくれなかったのだ。それでこんなふうに言っていた。 「僕、大学生になったらひとり暮らしをしたい。大学でもしっかり勉強するつもりだから、隣りがうるさいと困るのは受験が終わってからも変わりない。…

  • まもなく婚約指輪を選ぶ日

    先日、娘がある資格試験を受け終わった。 その試験は年にたった一度しかなく、今年は密を避けるために、一部のひとは違う問題で12月に試験を受ける。 どうもその資格は、以前は合格最低点が一定していたために、問題が易しい年は合格者のレベルも下がり、難しい年は上がるというばらつきが見られたようだ。そこで、より高いレベルのひとに合格してほしいと、ある年からは競争形式、つまり全体の中の一定の割合しか合格を出さなくした。なので、昔に比べると一層合格しづらくなり、競争率はだいたい6倍を超えている。 娘いわく、今年の問題は簡単だったようで、合格最低点が上がらないかと心配もしたようだ。しかし、ツイッターのトレンド入…

  • あと3か月半で再び二人暮らしに

    前回の記事を書いたあと、息子とも電話でいろいろと話をし、私の中でも腑に落ちた点はあったので、いつまでも愚痴めいた内容を残してもと思い、削除した。 そして、先日、息子からこんな提案があった。娘も長男も、大学進学後、今頃はすでに車の運転免許は持っていた。私自身は、車にまったく興味がなく、学生時代の4年間はやりたいことでいっぱいで、おやすみの日がほとんどないほど、毎日がずっと充実していた。それで、当時の学生はほとんどのひとが在学中に免許を取るにも関わらず、取らないうちに社会人になった。 入社した会社は完全週休二日制。土日祝に休日出勤する用事はなかった。そこで、母から今のうちに免許を取っておいたら、と…

  • 「3人のシングルマザー」木村多江出演を観て

    本日、ちょうど録画をしていた、実話をもとにしたドラマを一部観た。もしこれから観る予定の方にはネタバレになるので、あとで読んでいただきたい。 まず、第一話は木村多江さん主演で、夫と死別後、ひとりで2人の息子さんを育て、見事2人とも東大に入学した話であった。 観ていて、共感したところも多く、時には涙をこぼしながらテレビの前にいた。 主人公のお母さんは、まだ息子さんたちが6歳と4歳の頃に、ご主人が大腸がんになり手術をする。しかし、余命は3か月から半年と宣告される。宣告はお母さんだけにされたようだが、ご主人は製薬会社に勤務していて、処方された薬の名前や医師の態度で、なんとなく自分がそう長くはないと悟り…

  • いよいよ初めての一人暮らしスタート

    昨日、ようやくひと通りの次男のアパートの掃除を終えて、自宅への帰途につこうとした。すると、ちょうど息子も、実家で「半沢直樹」の録画を見て、アパートへと戻るために電車に乗り、早くも最寄り駅に到着しようとしていた。 「夕飯はどうする?」と、少し早めの時間ではあったが、お互いにラインでやりとりをする。息子は駅前の小さなラーメン屋さんで食べようとしているとわかり、一緒に食べることにした。ガスコンロの拭き掃除も完璧に終えた頃、ふと玄関の鍵を開けて外に目をやると、偶然にもちょうど彼が歩いてきた。 「半沢直樹、すごく面白かったよ。お母さんも帰ったら見てね。」 うん、いつもなら楽しみに一緒に見ていたが、今回は…

  • 本当に頑張り通した上半期

    先日、次男の大学で、Sセメスター(春学期)の成績が判明した。 彼の大学の場合は、長男の大学のときとは違い、保護者宛てに紙の成績表が郵送されることはない。 しかも、毎回毎回、長男のときのように、どれくらい必修科目の単位が取れたか、どれくらい落としたかを、ヒヤヒヤしながら封を切る必要はないのだ。 次男の大学には、いわゆるGPAというものはないようで、優上、優、良、可、不可というふうに分かれているようだ。そして、学生にとってたいへんだと思うのは、相対評価であるということ。例えば優3割規定などというふうに、各教授によっても基準はさまざまなようだ。 そして、発表後数日経つと、いわゆる総合の得点が割り出さ…

  • 40年以上ぶりの夜中の嘔吐

    ウッと思わず目が覚めたとき私は、咄嗟に身体を起こしていた。一瞬、何が自分の身体に起きたのか理解しがたかったが、どうやら戻してしまったようだ。なんとなく唇のあたりやパジャマの前身ごろを触ると、ベチャッとした気持ち悪い感触がある。 「え、いま私、吐いてしまったの?」 「お母さん、大丈夫?」と、咄嗟に息子の声が聴こえる。てっきり起こしてしまったかと思ったが、翌朝確認してみると、まるで覚えはないそうだ。 私は、三人の子を身籠った経験はあるが、つわりのときに一度も戻したことはない。ムカムカした気持ちや 炊きたてごはんの匂いで気持ち悪さを覚えることはあっても、実際に吐くことはなかった。 また、めまいから嘔…

  • 理転を視野に入れるか

    東京大学というところは不思議なところで、一般の大学ではあまり考えられないが、文系に入学してから理転をしたり、逆に理系に入学してから文転をする学生もいる。 先日、定期試験後に提出予定だった課題論文もようやく終了し、完全に夏休みに入った息子。ある晩、ふとこんなことを語り始めた。 普通、文科2類に進学したら、およそ3/4の学生は経済学部に進学する。経済学部に進むこと自体はそれほど難しくはないが、誰しもぎりぎり底点で決まりたくはないから、それなりの成績を取ろうと努力する。第一段階で決定したら、ひと安心できるからね。 僕、大学にどんな学科があるのか、いろいろと調べてみたんだよね。 そうしたら、工学部の中…

  • 改めて次男の受験を振り返る

    今日は珍しく、我が家の近くの焼肉屋さんに息子と出かけた。他にお客さんは、誰もいなかった。ふだん、めったにお酒は飲まない私だが、今宵は久しぶりにグレープフルーツサワーを薄めに作ってもらう。それでもグラス半分飲むのが精一杯で、そのくらいの量でも十分ほろ酔い気分になれる。 さて、今更ながらだが、今日は改めて次男の受験を振り返ってみようと思う。 彼は、お姉ちゃんやお兄ちゃんと同じ、地元の幼稚園に年中さんから入園し、卒園後は、同じく上のきょうだいと一緒に、地元の公立小学校に通い始める。そして、一年生の冬、マラソン大会の当日に、最愛の父を喪う。 習い事は、そろばん、ピアノ、スイミングくらい。身についたと言…

  • 東大のオンライン定期試験終了

    7月末に、次男の大学でのオンライン定期試験が終了した。 それについても書きたいことはあるが、最近ずっと、これまでで最も睡眠の状態が悪く、おかげで日中もかなり調子が悪い。それでも、普通の家事以外に、やるべきことが山ほどあって、それに押し潰されるように毎日が過ぎて行く。 現在息子は、まだ完全に夏休みには入れていない。というのも、お盆前に提出期限の論文があるからだ。と同時に、家庭教師のアルバイトが終了になったため、次の新しいアルバイトについて、研修も行なっている。新しいアルバイトに内定される前に、息子は数学の試験を受けた。その試験は満点だったため、もともとやろうとしていた業務以外も、打診が来た。それ…

  • 東大1年生の次男の近況

    先日、次男がこんな言葉をかけてくれた。 「春学期、こんなに勉強に集中して頑張れたのは、お母さんのおかげだよ。ご飯の用意とか洗濯とか、ありがとうね。」 本来は自らやる勉強の方が好きなはずの息子が、東大に入り、正直ここまで勉強に集中するとは予想していなかった。 今期の東大は、完全オンライン授業。本日から始まったオンライン定期試験だけで成績評価をつけないようにと、どうやら例年の1年生よりもさらに多い課題や小テスト、グループディスカッション、質疑応答コーナーが設けられたらしい。 また、例の三脚を用意して監視されながら受けるテストは、結局息子の場合は、2科目だけ。あとは、最終決定権のある教授が、監視は不…

  • さまざまに交錯したそれぞれの進路

    あれから、そう、前回の記事を書いてからだ。実にいろいろな急展開が起こり、なかなか落ち着いてブログを書ける状態ではなかった。 まず、初日こそご機嫌で帰省したはずの長男は、3日目あたりから豹変を見せた。私が何か特別にひどいことをしたわけでもないのに、急にキレたように声を荒げて威嚇するのだ。 思えば自分は、幼少の頃から母親に、怒鳴るように叱られたり、鼻血が吹き出るほど顔面を何度も床に叩きつけられたり、真っ暗な蔵に閉じ込められたり、3日連続で夕飯を抜きにされたりと、今だったら立派に虐待としてニュースにされてもおかしくないような目に合ってきた。そのことについて知っているのは母と私だけ、今となっては母はま…

  • 長男の帰省

    つい先日、引っ越しを考えるか検討中という記事を書いた。 それからほどなくして、ひとり暮らしをしている社会人の長男から、連絡があった。 「平日は、そっちから会社に通ってもいい?」と。 「もちろんだよ。あなたのアパートから会社までは、片道約100キロ。どう考えても遠すぎるよね。」と返答した。 長男の会社は残業はまだないが、始業時間が午前8時と早い。入社して2か月は自宅でのオンライン研修のみだったが、6月からようやく通勤が始まった。どうも、毎朝アパートを朝の5時には出発していたらしい。 自宅からなら、午前6:20くらいで間に合う。それでもかなり早い。他の従業員さんは会社のある市内に社宅を借りて、車で…

  • 東大のオンライン定期試験

    東京大学は、今年の3月に、4月あたまから通常通り、授業を開始。春学期の間は完全オンラインで行うことを早々に決定した。 実際に履修登録をしようとすると、なんと不開講の科目も多数。教授の中には、入念な準備をして取りかかりたいから、秋学期に間に合うよう準備するという方もいらっしゃったようだ。 そして、もう少しで早くも定期試験の期間に入る。いまだ東京都のコロナ患者数も50人くらいはいるためか、定期試験の多くはオンラインで行う予定だ。このような形式は初めてとなるが、このご時世、ある程度は致し方ないだろう。 驚いたのは、試験を行う際の注意点だ。まず、東京大学の場合、ただ単位が取れればいいというわけではなく…

  • 引っ越しを考えるか検討中

    次男の大学受験が終了し、カテゴリーも終了組に移した。最近は、なかなか書こうとする内容が思い浮かばない。 ただひとつ、迷っていることがある。 それは、今年の秋以降、自分の所在をどうするかだ。 今はまだ、東大の方も、秋学期の授業をどのような形態にするのか、はっきりとは決めていない。もしかすると、少人数で行える授業は対面にし、1クラス1000人を超え、普段なら立ち見も出るような授業はそれこそ密になるため、引き続きオンラインで行うという可能性もある。ただし、息子が思うには、どちらも混ぜるというシステムは、学生にとってかなり困難な点が出てくるという。まず、東大の授業は一コマが105分。休み時間はわずか1…

  • ロンドンで観た「レ・ミゼラブル」

    イギリスの大学に交換留学生として一年間通学していた当時、ロンドンを訪れたのは数回だけであった。 そこの大学はロンドンから100キロほど離れており、電車を使えば1時間で到着できる。一年もあれば、いつでも行きたいときに行けるだろう。そう考える留学生も多かったと思う。 私は大学で文学を専攻していて、とりわけシェイクスピアをはじめとするイギリスの演劇やミュージカルが好きだった。シェイクスピアの舞台は、ホームステイもしたシェイクスピアの生地ストラットフォードアポンエイボンでも、週末にはよく劇場に足を運んだ。また、ロンドンの有名なバービカンシアターも訪れた。しかし、ミュージカルだけは、なかなか観る機会がな…

  • 朝ドラ「エール」に癒やされて

    ふだん、朝のNHKテレビ小説「エール」を、録画予約しておき、都合のいい時間に観ている。 ここからは、今週放送された内容のネタバレにもなるので、これから観る予定の方は注意してほしい。 さて、今日の金曜日の放送では、いよいよ、今や有名な早稲田大学の応援歌「紺碧の空」が完成する。少し歴史を遡って調べてみた。当時の野球の早慶戦は、おそらく現代以上に、両校の学生たちにとって、キャンパスの空気を左右するほどの大切な一大イベントであったようだ。 何でも、同じく有名な早稲田大学の校歌「都の西北」が四拍子の曲であったのに対抗すべく、慶應義塾大学では二拍子で応援歌「若き血」を作曲したそうだ。それ以降、なかなか早稲…

  • 「逃げたい」という感情

    ひとはそもそも、どんなときに「逃げたい」という気持ちに陥るのだろうか。 数年前、ひとりで用事があり電車に乗ると、よくこんなことを思った。 「ああ、このまま当てもなく行けるところまで電車に乗り、どこかに行ってしまいたいなあ。」と。 自分の置かれた立場から、現実には逃げられるはずもないのに、ふっと普段の日常で疲れたとき、「逃避行」というイメージが湧いたものだ。 思えば、ひとり親になってからの長い歳月、現実的に誰かが私の負担を率先して減らしてくれたという記憶が本当に少ない。私自身はもともと、ひとから何かを頼まれると断りづらく、たいてい引き受けてしまう。そして、自分自身が辛く、明らかに誰かの助けを必要…

  • 母の日

    今日は、母の日だ。 数年前の今日、亡き夫のお墓参りをしたことがあった。捧げた花はカーネーション。思えば夫は、まるで私にとって、育て直しをしてくれた母親のような存在でもあった。そんな感謝の気持ちも込めて、あえて父親である夫に、母の日のカーネーションを供えたのであった。 最近、次男の部屋に置いてあったある本を読んだ。タイトルは、「少年A 矯正2500日 全記録」。草薙厚子さんの著書だ。読んでみると、胸の痛くなる思いがした。少年Aの置かれた幼少期の立場に、いくらかの共感を覚えざるを得ない描写があり、とても辛くなった。少年Aにとって、唯一祖母が自分の逃げ場になってくれていたようだ。 私も、父方の祖父母…

  • 得点開示の結果

    本日、暴風雨の中、東大より得点開示の結果が届いた。 息子が、自身の大学受験の集大成だといい、楽しみに待っていた結果だった。 開けてみると、期待通りの、いやそれ以上の出来栄えだった。 一次と二次を合わせた総合点の点数は、現役時より40点近くも伸びを見せた。また、合格最低点よりプラス約46点。合格者平均点よりはプラス約22点と、全体的に昨年の入試より難易度が高かったわりには、現役時よりかなり成長が見られた結果となり、本人もたいへん嬉しそうだった。 特に世界史で高い得点が取れたのは、通っていた予備校の敏腕講師のおかげだという。振り返ると、不満だらけの予備校生活を送るなかで、敢えて一年間残り続けた一番…

  • 旧家に生まれて

    思えば旧家というのは、何代くらい続いてきた家を指すのだろうか。 具体的にはわからないが、少なくとも桜子の家は、地元ではわりと知られた旧家のひとつであることは間違いなかった。 桜子の家では代々商いを営んでいた。古くは、余裕のない家にお金を貸すという、今でいう銀行の融資のような生業もしていたらしい。桜子の家ばかりではなく、当時、つまり江戸の安政の頃は、そこそこ商売で上手くいっていたものが、いくらかの利息を取ってお金を貸すということは、ごく普通に行われていた。桜子の家には、その当時の借用書のような古い文書も残されている。 桜子の家には、他県からも、商家の跡取り息子らが修行を積むために、若いうちから住…

  • 本日は東大の入学式の予定でした

    本日は、東京大学の創立記念日。例年、この日に入学式を挙行する予定になっている。 通常は武道館を利用することが多いが、令和になり初めてとなる入学式は、国技館で行う予定だった。 3月に入り、さまざまな大学で卒業式や入学式の中止や縮小、延期などを決めて行く中、東京大学の入学式はどうするか、ギリギリのタイミングまで話し合われていたようだ。 そしてついに、正式に中止を決めた。代わりに本日は、式典で読まれるはずであった、総長の祝辞、並びに来賓の方の祝辞などが、YouTubeで配信されている。 それらを拝聴してみた。直に聴いてみたかったと思うほど、内容の濃い祝辞を述べてくださっていた。 本来のあるべき大学の…

  • あるブログ記事のご紹介

    皆さま、こんばんは。 日に日に厳しさを増す、コロナウィルスの感染拡大状況に、心配がつのる日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。 今年度受験生を抱えるご家庭の皆さまは特に、ご心配が尽きないかと思います。最後はそれぞれが自分の身を自分で守るしかないのでしょうが、長期化する今回の問題に、どう立ち向かえば良いのか、まさに混乱状態だと思います。 いつかは落ち着くと信じるしかないでしょうが、それでも不安は尽きませんよね。 前置きが長くなりました。今回は、あるブログの記事をご紹介したいと思います。ブログの筆者の方は、現在東大生で、うちの次男が浪人中に、いろいろと質問をさせていただいた方です。 受験生本人が綴…

  • 東大史上初のオンライン授業

    二次試験終了から、合格発表の日までのおよそ2週間近くは、ひじょうに長く感じられた。 それが、今日ですでに発表の日から10日しか経過していないとは思えないほど、目まぐるしく時が過ぎて行くように感じる。 東京大学は、予定していた国技館での入学式こそ見合わせたものの、中止を含む最終決定には最後まで時間をかけていた。本来なら新入生のために、何としてでも挙行したかったのだろう。だが、ようやく、苦渋の決断とし入学式も正式に中止と決まった。 本来なら、ひじょうに残念と思うところだ。だが私自身は、パニック障害と診断されてから、まだ一度も大規模な人数の式に出席してはいない。実際に臨席した場合、薬の服用でもつのか…

  • 国立前期結果報告

    本日、次男の第一志望大学の合否の結果が出ました。 まずはじめに、一昨年の現役時代より、息子のことをずっと応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。 一年前の今頃、勝手に合格を確信していた私は、息子の不合格を、にわかには信じられませんでした。本当に、青天の霹靂でした。 しかし、のちに知りました。どんなに模試や校内で好成績を取り続けていても、本番が終わるまで、何が起こるかわからないのだと。入試問題の内容、採点基準の在り方、同じところを目指す受験生のレベル、その年その年の出願動向、本番での本人の体調やメンタル、さまざまな要因が複雑に絡みあって、最終的に点数が決まります。合格最低点も、年…

  • 奇跡の卒業認定発表

    本日、ついに長男の大学で、卒業認定の合格発表があった。 長男は、一般の私立高校に進学したあと、そこで不適合があり、仕方がなくスクーリング型の通信制高校に編入した経緯がある。そこは、実質まともな授業を行なっているとはいえず、ただひたすら英検2級の取得ばかりを促し、取得できたひとは上智大学の公募推薦へ。例年1人くらい不合格にはなるが、たいていは合格できる。しかし、2級を取得できないひとも一定数はいる。そのような生徒は基本、放置だ。中には、親子で長期間のボランティア活動に精を出し、明治大学の推薦入試に合格した例まである。 息子は、というより、親の私の方が困り果て、高校卒業後長男がどのような進路に進む…

  • 息子の東大受験中に救急車に乗った母

    いや、なんとも情けない。 しかし、いかんともしがたい状況であった。 昨日で、次男の第一志望の大学の二次試験が無事に終了した。今回は、1月のセンター試験のあとのようなことにはならずに、息子自身は体調も悪くなく、試験を終えることができ、何よりであった。 しかし、親の私の方は、とんでもないことになっていたのだ。 昨年は息子がひとりでホテルに泊まりたいと言っていたので、そうさせた。しかし、朝食会場ではほとんどが母親と受験生の親子連れだったそうだ。 今年は、わざわざ部屋は別にしてあげ、私もホテルまで同伴した。試験初日、息子を改札で見送ってから少しあとに、せっかくだからと私もひとりで井の頭線に乗った。会場…

  • 天国のあなたへ

    あなた、そちらは変わりないですか? 早いもので、とうとう明日は前泊するホテルへと出発しますよ。 どうか、天国から力を貸してあげてくださいね。 え、私の方が心配ですって? いや、私が試験を受けるわけではないから、多少体調が悪くなっても、ホテルの部屋で休んでいるから大丈夫ですよ。 もし、元気があれば、神社にお参りに出かけますね。 こちらはみな、元気にしていますから、安心してくださいね。 長男が昔、事故にあったとき、あなたは言いましたよね。 「ひとの幸不幸は長い一生で押し並べてみれば、そうは変わらない。」と。 確かにそうかもしれませんね。 では、今一番の幸せな気持ちを、どうかあの子に与えてください。…

  • 合格して笑顔を見たい

    あれは一年前のこと。 ある番号を親子二人で探していた。ちょうど掲示板の前には長い行列ができている頃だ。 掲示板を見に行くはずだった自分は、まるで何が起こるか予知していたかのように、朝方ホテルの部屋で激しいめまいに襲われる。 だめだ。このままではとても外出はできない。仕方ないから、とりあえずはWEBで合否を確認しよう。 果たして、番号は、、、 なかった。 いくら探しても、何度見返しても、やはりなかった。 信じられなかった。 あの日の驚きとショックから、一年が経過した。 我が子と同じか、それ以上の成績を取っていても、浪人生にとってやはり、一年前の記憶は抜け切ってはいない。 現役で入学できる大学は、…

  • ようやく決まった娘の転職先

    長かった。 正直、次の就職先が決まるまでにこれほど時間がかかるとは、予想だにしていなかった。 昨年の11月、有給休暇を消化中に複数の転職エージェントに登録してから、およそ3か月弱。 ついに、娘がある企業から内定をいただくことができたのだ。 これまでとはまったく異なる業界だ。そして、そこはエージェント経由で見つけたところではない。あるとき、見かねた私が娘と就職についてじっくりと話をしてみた。 「たとえば、どんな業界を考えているの? 前と同じか、それとも全然違うところか。」 「うーん、〇〇業界とか。」 「あらそう。なんか意外だね。でも、全然違う業界で一から始めるのもいいんじゃない?」 その後も積極…

  • 国立一次選考結果

    本日の正午に、東大の一次選考の結果が発表された。 昨年と同様、息子の番号を探してみた。 結果は、 無事に一次通過。 昨年は、この時点でなぜかすっかり安心し、あとは二次試験を受けることさえできれば、と勝手に取らぬ狸の皮算用をしていたような気がする。 受験というものは不思議だ。 試験問題との相性も合ったり、採点官との相性もあるかもしれない。 いくらその日まで努力を重ねてきたつもりでも、見たこともない問題が出たり、周到に準備してきた問題が全く出なかったりと、いくらでも番狂わせはある。 それでも、各自、積み上げてきた力のすべてを出し切って、問題を解いていかなければならない。 本当は、たった一度のペーパ…

  • 一難去ってまた一難?

    本日、銀行に出向き、無事に私立大学の入学金を納めてきた。そう、運良く次男は、センター利用で第三志望の大学に入学許可をいただくことができたのだ。これで、少なくとも二浪は回避することができた。また、極端なマークミスもないことが確認できた。 そしてまもなく、東大の一次選考通過の発表がある。それに通れば、あとは残り約2週間で二次試験となる。 慶応大学の受験は、出願はしたものの見送ることになったので、ひたすら二次対策をしているようだ。それが終われば、国立後期の対策になる。 今日は銀行振込という大切な用事が済んだので、本来ならホッと一息つける、、、はずだった。だが、そうは問屋が卸さない、のが我が家だ。 今…

  • 久しぶりに起きたパニック発作

    今日は、朝から快調のはずだった。 最近は、あえて毎晩床につく前に、睡眠薬を服用することにしている。とりあえずは、早稲田の政経のセンター利用の結果が分かるまでは安心できないと思い、朗報が出るまでは薬を頼ってでも熟睡しようと考えた。 今日は予備校の講習がないので、朝ごはんは食パンに。パンはどうしても腹持ちがしないので、我が家では基本的に学校がある日は、必ずご飯を炊いて朝食にしている。ブドウ糖の働きもあり、やはり小麦粉よりはお米の方が脳も活性化しやすいと聞く。 朝ごはんの後片付けやお洗濯のセットを終え、しばらくサボっていた浴室の大掃除をする。排水口の汚れも奥の方までしっかり行い、気分もスッキリ。 そ…

  • 今宵の鍋は美味だった

    鍋は不思議だ。 誰にでも簡単にできそうでいて、入れる素材やだしの種類、作る人によりまったく違う風味になる。 今宵の鍋が特に美味しく感じたのは、自分が最初から最後まで手をかけたからだろう。はじめはほうとうにしようと思っていた。しかし、料理本をめくるうちに「鶏の水炊き」にしようと考えが変わる。昔はよくやったなあ。ところがスーパーに入ると、美味しそうな白菜鍋の素が目に入る。うーむ、やっぱり楽な方にしてしまおう。中に入れるのは、白菜、春菊、えのき茸、長ネギ、玉ねぎ、木綿豆腐に豚バラ肉、そして鱈の切り身だ。これなら具だくさんの美味しい鍋が出来上がる。 いつもとは違う予備校の直前講習から、息子が帰ってきた…

  • 国立前期と後期への出願完了

    昨日から、いよいよ国立大学への出願が始まった。 昨年の今頃は、私の体調が悪く、いつものようにめまいの鍼灸治療を施せば調子が良くなると信じて、あえて神戸まではるばる出かけたのだった。そして、三宮の郵便局に出向き、東大への願書を提出した。昨年はそこ一本。それも、甚だ浪人の可能性を頭に入れてなどいないままの出願だった。 息子は言った。昨年の数学は、東大の問題傾向をむしろ熟知したひとの方が点を取りにくかったと。確率ひとつ取っても、東大によく出るnを使う問題はたくさん解いていたが、具体的に10回目はどうなるか、などを問う問題はしばらく解いていなかった。それだけ、今までと傾向が変わったようだ。数年前の数学…

  • 明日は本番前最終東大模試

    時の流れは早いものだ。 明日息子は、昨年は受けなかった東進の東大模試を受ける。 そのちょうど1か月後が、本番の二次試験に当たる。 友人から聞いていた、浪人の一年間はあっという間だよという言葉。ここまで来ると早いような気もするし、春から夏、秋へと向かうまでは、やはり長い長い道のりだったような気もする。 この一年で、彼は人間的にどれほど成長できたことだろうか。何の屈辱も味わうことなく現役で当たり前のように進学していた場合と比べ、きっといろいろな意味で視野は広がったのではないか。 センターリサーチの結果が出た。 今年のセンターの結果を見ると、東大理系では昨年とそんなには得点分布が変わらない。ところが…

  • 息子の回復を願う

    センター試験を受ける前。 そして、センター試験が終わったあと。 息子は私に言った。 「お母さん、一年間、本当にありがとうね。」 とんでもない。お礼を言うのはこちらの方だ。 この一年、私が何度もパニック発作が起きたときに、一番心配してくれてそばでいろいろとケアをしてくれたのは、他でもない、東大浪人生の次男だ。 正直、あらゆる浪人生の中で、これほど台所に立ち料理をしてくれた子が他にいるだろうか。 いろいろなものを作ってくれた。 バナナジュース。 フレンチトースト。 鶏の照り焼き。 野菜炒め。 ご飯を炊く。 パンプディング。 野菜たっぷりのラーメン。 豚肉の生姜焼き。 料理がいい気分転換になると言っ…

  • センター直後の息子の異変

    今日は本当に心配した。 もう、受験はいいよ、と言ってあげたくなってしまった。 初日に息子を見送ったとき、「まさか再びセンター試験を受けなければならないとは。」と改めて思い、涙がこぼれてしまった。それでも、無事に二日間の日程を終えることを祈るしかなかった。 初日、国語の試験時間中には、ドックンドックンと激しい動悸を感じて辛かったようだ。 二日目、当初、私は車の運転が心配なので、ホテルをチェックアウトしたあと先に一人で帰ろうかと思っていた。しかし、結果的には息子を待つことにして正解だった。会場から駐車場まで歩いて来た我が子は、顔が真っ青で冷や汗がダラダラ流れていたのだ。 「日曜日でもやっている病院…

  • センター試験最終日

    一昨日のことだ。お昼ごはんを次男と一緒に作り、片づけをしてから、それぞれ宿泊のための荷造りをする。二泊分用意しなければならない。 はじめは電車で行こうと考えていた。だが、目的地は車の方がより短い距離で早く到着する。そこで急遽、自家用車で向かうことにした。 新しい車にしてから、内蔵されているナビの見方がよくわからない。息子には助手席に座ってもらい、誘導を頼んだ。実は、車に乗り込む前に私の脈拍を測ったら、100を超えていた。緊張していたのかもしれない。こんなときは電車にすると暖房でやられる。覚悟を決めて車を出した。息子の方も緊張からか、やはり動悸がするという。 センター試験初日は、心配していた雪は…

  • もうすぐセンター試験を受けるあなたへ

    もうすぐセンター試験。 昨年の今頃は、まさかもう一度受けることになるとは、思ってもいなかっただろうね。 この一年、あなたはどんな景色を見てきたのかな。 センター試験のあとに、二年半続いた初恋に自らピリオドを打ったあなた。 そのまま二次試験まで駆け抜けると思いきや、妙にやる気が出なかったと言っていたね。でもね。それはあなただけではないみたい。それまで長い間、ずっとずっと頑張ってきたひとは、あともう少しで頂上が見えるというそのときに、思わず時間を忘れて休憩してしまうのかもしれないね。 その間に、それまであまり時間をかけて来られなかったひとたちが、えっちらおっちらと休みも取らずに登ってくる。 そして…

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