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マメチュー先生の調剤薬局 https://www.mamechu.com/

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の豆知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

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2019/06/30

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  • 夏のお野菜 その4

    前回のお話 農家のケイヒさんは三すくみでお料理を待つ間、マメチュー先生に相談をしていました。 相談内容は耳鼻科の先生が、自分の話をほとんど聞いてくれていなかったということ。 その先生の診断は… 診断:外耳炎 「…先生絶対話聞いてなかったよな。ほんとに俺、外耳炎ってやつなのかな?」 診断後、心配になったケイヒさんは、他の耳鼻科に再度診察して貰うことにしました。 心配性な人ほどこういう時に、相手の仕草や表情をよく観察しているものです。 そこでの診断は… 診断:急性中耳炎 やはり誤診だったそうです。 「でさ、先生。外耳炎の時に使ってた薬って、中耳炎に使っても問題ないんですかね」 彼はそのことがとって…

  • 夏のお野菜 その3

    前回のお話 農家のケイヒさんは収穫したお野菜を、いつもお世話になっているポ村の住民に配りにきました。 小料理屋 三すくみにやってきたケイヒさんは、今から野菜料理を食べさせてくれると聞き、食べたいメニューを考えています。 まずはトマトはサラダね。 ピーマンは肉詰め!さっぱりと大根おろしとポン酢で食べたい。あ、ソースでもいいな。 みそ炒めも食べたい。ナスよりはピーマンのみそ炒めがいい。 ナスは絶対焼きナス。おかかたっぷりでお願いします。 ゴーヤとズッキーニはフリットにしない? お野菜大好きなケイヒさんは、どんな料理でも大賛成です。 近頃、食欲が無かったケイヒさんですが、これなら少しは食べられそうで…

  • 夏のお野菜 その2

    前回のお話 農家のケイヒさんは収穫したお野菜を、いつもお世話になっているポ村の住民に配りにきました。 大量のお野菜を抱えているので、ちょっとよろつきながらの登場。 「よっと。わわ、あ!三すくみのみなさん、こんにちはー」 「アラ、ケイヒさん、コンニチハ」 「お久しぶりです」 「何をヨロヨロしとるんじゃ。男のくせに!服もだらしなく着るんじゃない」 「パカじいさん!?」 大きな声で大量の野菜を担いでいるケイヒさんにわめいているのは、パカじいさん。 小料理屋 三すくみの常連のおじいさんで、昭和タイプの男性です。 「だいたいお前、痩せたんじゃないのか?食べてるのか?暑いからってちゃんと食べなきゃダメじゃ…

  • 夏のお野菜 その1

    土壌を腐らせる、そんなポ村に巣くう悪しきものにも負けず、ようやく実ったポ村産の可愛い野菜たち。 「可愛いなぁ。抱きしめたくなるよなぁ」 農家のケイヒさんは、自分が育てて収穫した野菜たちを愛おしそうに見ています。 名残惜しいですが、商売なのでいつまでも眺めている場合ではありません。 ポ村一でかい男ヤマオと出荷作業段ボールに詰められたお野菜を、またもケイヒさんは見つめています。 「きれいだなぁ。宝石箱みたいやなぁ。なぁ!ヤマオ!聞いてる?」 「…」 ケイヒさん、黙って仕事に戻ります。 「ん?なぁヤマオ」 「…」 「なんか嫌な匂いしねぇ?」 そう、ケイヒさんに尋ねられたヤマオ。 たっぱのある彼が辺り…

  • 高齢の患者さん その2

    前回のお話 イチイさんの調剤薬局 よく薬のことを聞いてくるのに“用法用量を守って下さい”というアドバイスを聞いてくれないチョウジさん宅のご近所の青木さん。 なぜなのでしょう。 「近所の高齢なご婦人、青木さんなんですけどね。いつも用法用量を守っていないみたいで。前にも同じことをその人に言ったんですけど」 「認知機能に問題があるわけではない?」 「一応会うたびよくしゃべってますし、活動的な人ではあります」 「なにか他に理由があるんですかね」 「お前とコミュニケーション取りたいだけかもしんないなぁ。でも用法用量を守ってくれないのは問題だよ」 注) 用法用量を守らなかったせいで、効果が出なかった場合。…

  • 高齢の患者さん その1

    イチイさんの調剤薬局で薬剤師として働くチョウジさん宅の近くで、井戸端会議をしている近所の高齢なご婦人たち。 ”足元は暖かくしたいんだけど、顔は冷たい方が好きなのよね” 時間を持て余している彼女たちは、会えばいつも長い間立ち話しているようです。 「あら、チョウジくん。大きくなったわね」 「おはようございます」 “大きくなったわね” 会うたびに言われるセリフ。 「薬剤師さんなのよね。ご実家の薬局を継ぐの?そうだ、ちょっと相談してもいい?」 仕事柄、高齢な方たちがいると始まってしまう薬相談。 「今飲んでる薬がね。私には合わないみたいで」 「青木さん。処方箋に記載されている用法用量はきちんと守っていま…

  • やけど その2

    前回のお話まゆさんは、原因不明のやけどを腕に負っていました。 しかしてんまさんと話していて、鍋の近くに置いてあったザルに腕が触れたのが原因だと思い当たったようです。「ザルに腕が触れた時、チクッとはしたけど熱いとか、痛いとか、思わなかったんだよね」 全力料理中「そっかぁ。すぐ気づいていれば、冷やすなり何なり早く治療出来たのにね」 「ほんと。気づいたのスパゲティ食べ終わったあとだもん」 気づいた時には既にやけどした部分は腫れて、水ぶくれになっていました。 ぷっくり“水ぶくれ“人によってはつい、潰したくなってしまうもの。「まゆちゃん、ちゃんと潰すのがまんした?」 「したさ。そりゃ」 まゆさんがやけど…

  • やけど その1

    「うわっ。何これ」 まゆさん宅「まゆちゃん。どしたにゃ?」 「あ、うん。何でもない」 「にゃきゃ!?まゆちゃん、ウデッ。そのウデどしたのにゃっ」まゆさんのめくれたスソから、ちらっと見えた腕。「あぁ、いや」 「にゃって、にゃってそれ」 「にゃこ、何でもないよ」「あああぁぁっ!まゆちゃんのウデがあぁぁぁっ!」 「泣かないよ、にゃこ。ね?大丈夫だから」「にゃきゃああぁぁぁっ」 後日ー。 「きゃー、まゆちゃん腕っ」 「腕?」 まゆさん宅に遊びに来たてんまさんは、まゆさんの腕を見て驚いています。 「どうしたの?」 「これ?やけどしちゃってさ」「いやぁっ。まゆちゃんの白い腕がっ」 「大袈裟」「やだぁ。かわ…

  • 猫の薬屋さん その3

    前回のお話 薬屋さんごっこをしている、ねこ森町のねこさんたち。 話の流れで“人間が口にしている薬は美味しそう”ということになり、こっそり手に入れることに。 “でもどうやって?” 小さな脳みそで考えた末、マジックハンドを使い、バレずに薬をかすめとることにしたようです。 「にゃぁ」 「にゃちぃ」 「にゃむぅ。うまく出来ないにゃ」 そりゃそうです。 クリームパンみたいなねこさんのお手々では、マジックハンドなど上手に使えるわけがありません。 ぱんちくりん がたがた。 かちゃかちゃ。 人間のお手々とは違うことに、いまいち気づいていないねこさんたちは、マジックハンドを上手く使いこなせず大騒ぎ。 物音を立て…

  • 猫の薬屋さん その2

    前回のお話 ねこ森町のねこさんたちは、お薬屋さんごっこをしています。 患者役のねこさんは、何やらほしいお薬があるみたい。 「ほしいものとは、なんにゃすきゃ?」 「それはにゃすね」 お薬嫌いのねこさんたち。 でも実は、人間が飲む薬は気になる。 いつも薬を“飲め飲め”という人間たち。 なのに自分の薬は一切さわらせてくれない。 「さわっちゃだめだよ。危ないからね」 そんなことを言うけれど、あれは自分たちによこす薬とは違うのではないか。 ねこさんたちは、気になっていたらしい。 「絶対すっごくおいしいやつにゃと思う」 「そうにゃよね。ほんとはおいしい物にゃよね」 おとなのねこさん、そういうの気づいちゃう…

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