昔々お酒をつくっていた人、ハミングバード99によるお酒中心のレポートブログ " サケ&ウイスキーガーデン " 。海外の造り手に習ったお酒レシピなども掲載していきたいと思います。
この時期は毎年恒例なのですが、最近はスーパーマーケットに行くと氷砂糖やホワイトリカー、大きな瓶容器など果実酒を漬ける商品が並ぶ特設コーナーができています。梅酒の季節ですね。飲むのはもちろん美味しいのですけど、自分でお酒を漬けるというのもまた楽しいものですよね。 ということで今回は、自宅で簡単にできる果実酒づくりのやりかたをご説明&実行していきたいと思います。 必要なものはこんな感じ。・漬けるための瓶。小さい物なら100円、大きいと1000円くらいです。プラスチックの場合は、アルコールに対応したものを選んでください。・梅やレモンなどの果実。今回はオレンジを使います。・アルコール度数40%以上のお…
かつてニッカウヰスキーより発売されていた、ザ ブレンドオブニッカ。ブレンドにおけるモルトウイスキーの比率を従来よりも高く設定されこだわりをもって造られていたそのお酒は、今でも根強いファンを持っています。今回は、そのブレンドオブニッカの名を持ち、そしてさらに選りすぐった原酒構成によってより上位に位置した銘柄である、ザ ブレンドオブニッカ セレクションをご紹介します。 特徴的な六角形のボトル。フロムザバレルやブレンドオブニッカといい、ザ ニッカといい、ニッカウヰスキーのボトルは非常に個性的で美しいですよね。 ストレート/香り:甘く濃厚な干し葡萄、質の良いバナナのようなエステリーさ、フレッシュな葡萄…
ワイルドターキーはアメリカのウイスキー群である「バーボンウイスキー」の銘柄のひとつ。その名前は、蒸留所を所有するオースティン・ニコルズ社の社長が七面鳥(ターキー)ハンティング仲間に提供したウイスキーが好評で、そのときの仲間の一人が名付けたことに由来します。 バーボンウイスキーは原材料のうちの51%以上をコーンにしなければなりませんが、ワイルドターキーは「出来るだけコーンの比率を抑え大麦、ライ麦を多く使用することで、ウイスキーに豊かな風味を持たせる」というこだわりをもって造られています。また今回のワイルドターキー8年はアルコール度数50%と加水を可能な限り抑えているので、原酒に近い豊かな味わいを…
ウイスキー初心者の方を中心により多くの人々に楽しくお酒を選び、嗜んでもらえるよう、随時用語の解説を追加していきたいと思います。 <ピート、ピーティー>ウイスキーをつくる原料である麦芽。大麦を水に浸漬させて発芽させるものですが、これを乾燥させるにあたり、伝統的なウイスキーづくりに置いてはとある燃料を用います。それが「ピート」。湿地帯にある植物が堆積してできる石炭のなりかけのような泥状の炭です。これは乾かすことで燃料として利用することができ、このピートを焚いた時の煙香が麦芽へと移り、やがてウイスキーへと移りゆくことで「ピート臭」になります。 <ウッディ、ウッディネス>樽で酒を貯蔵する中で、木材から…
1807年、スコットランドのとある村で農家に生まれたジョージ・バランタイン氏。友人に強い影響を受けて彼が開発したブレンデッドウイスキーは、現在スコッチの名門「バランタイン」として広く知られています。本日はそのウイスキーの名門から、エントリーグレードであるバランタイン ファイネストをご紹介します。 香り/樽由来のウッディかつ、木炭を思わせるスモーキーさと、。ナッツや焦がしカラメルのような甘い香り。味/ほんのりとした甘みの後、すぐにスモーク感が鼻の奥に届きます。そして、スモークとスパイスの混じるドライな余韻。ちなみに少し長めに口に含むことで、苦味と渋味も感じられました。熟成感のある落ち着いた味わい…
スーパーニッカは、ニッカウヰスキーの祖たる竹鶴政孝氏が、亡き妻リタ氏に捧げた最上の、そして情熱のブレンデッド。時代とともにブレンドを少しずつ変えながら、現代まで続くニッカウヰスキーの代表的な銘柄です。最も身近なジャパニーズウイスキーのひとつですが、意外と飲んだことが無い人も多いと聞きます。この記事がそういった方々の参考になれば幸いです。 ストレート/香り:カラメル、干し葡萄を思わせる甘い香り、プラムのような果実香と、黒糖のような香りが少し。また、ピートのスモーク感と心地よいウッディネス、ビターさと甘酸っぱさの両方を伴う香りも受け取られました。NA(ノンエイジ。熟成年数が表記されていないタイプ。…
先日、東京で開催されているムーミン展に行って参りました。2019年は日本とフィンランドの外交関係が結ばれてから100周年にあたり、それを記念したイベントだそうです。ムーミンの作者トーベ・ヤンソンさんとムーミンに関するエピソードや、多数の原画が展示されていてとても楽しい時間を過ごしました。やはりスナフキンはイケメンですし、リトルミイはやんちゃで可愛いと思います! また、フィンランドはムーミン以外にも、サンタクロースの居住する国としても有名。世界中の子供たちが毎年クリスマスを楽しみにしていますよね。 イギリスの東北に位置するフィンランドはイメージ通り寒冷な地域です。極寒の土地の例にもれずウォッカや…
海に憧れを持つ人というのは、意外に多いものです。雄大な自然の姿に魅せられたか、海の向こう、はるか彼方に広がる世界への渇望にも似た感情。幕末の日本に生まれた坂本竜馬も、海へと繰り出し、世界中を冒険するという夢を持っていたと言います。 かつてヨーロッパ西方の地に存在したヴァイキングも、海に生きる人々でした。「海賊」というイメージの強い彼らですが、実は農業や交易を積極的に行っていて、侵略行為はさほど生活に置いて重きをなしていなかったのではないかとも言われています。遠く離れた異国の地、異国の海で生きた人々に、現代に生きる私も想いを馳せることがあります。 勘の良いウイスキーファンはおわかりでしょうか。今…
英語圏のオールド(OLD)という表現は単に「古い」「老いた」ではなくて、「歳を重ねた」「歴史を重ねた」、そしてたまにfine oldなどの表現で、「すばらしい」といった意味も持ちます。「オールドタイプ」という単語が浮かんだそこの方、思考が地球の重力に縛られていますよ。 今になって思うのですが、歳を重ねるというのは奥が深いですよね。単に「歳をとる」のとは違う。知識、経験を重ねて成長していくこと。努力を積み上げて自分を高みへと導いていくこと。「歳を重ねるということは、己の人生に責任を重ねていくことだ」と仰った方もいるように、漫然と時を過ごすのではなく、ひと時を楽しく、大切に生きていきたいなと思いま…
今年は4月の後半くらいまで寒い日がありましたが、最近ではすっかり暖かくなりましたね。おそらく今の時期は、東北地方で田植えが行われているかと思います。田植えが済んだばかりの水田では、昼は青空が、夜は月が水面に反射してとても綺麗です。水田は1年のうちに様々な姿を見せてくれますが、個人的には今の時期が一番美しいと感じます。私にとってお米は食べるだけではなく、栽培途中の姿を見ることも楽しみのひとつです。 そういうわけで、今日は久しぶりにお米から造られるお酒、日本酒をご紹介。九十九里浜にほど近い、千葉県山武市に蔵を構える寒菊銘醸さんの醸す純米大吟醸酒。寒菊 直汲み生原酒 愛山50です。春なのに「寒」菊の…
多くの物に終わりが存在するのと同様に、始まりもまた存在します。終わりとともに始まるのか、あるいは終わる前から始まっているのかはわかりませんが、とにかく何かが始まるあのそわそわとした感覚というのは、冒険心というものを思い出させてくれます。 誰しもが、はじまりのお酒を持つのでしょう。友人と祝う成人式か会社の付き合いか、家族で囲んだ食卓か。あるいは幼少期に、お祭り会場で近所のおじさんに勧められたビールか。ちなみに私のはじまりのウイスキーは、このスコッチのブレンデッドウイスキー。シーバスリーガル12年でした。あの頃はまだ、ウイスキーをストレートで口にするのは苦手でした。今では大好きです(笑)さあ、早速…
多くの物事には、いつか終わりがやってくるものです。人気映画のシリーズや、平成というひとつの時代。また、ゴールデンウィークにも。そしてそれは、ウイスキーとて例外ではありません。 10連休が明け、普段の生活が戻ってきました。私の連休は始まりもしませんでしたけどね!久しぶりの仕事で、みなさまさぞお疲れでしょう。今宵はゆっくりとグラスを傾けて、1日の疲れを癒してください。 基本的に当ブログでは、掲載時点で販売が継続している、入手のしやすいボトルをご紹介することにしています。これからお酒を飲もうとする方々に興味を持っていただき、気軽に楽しんでもらいたいという思いからです。しかしたまにはウイスキーの歴史・…
黄色いラベルに赤い文字で「ホワイトホース」と書かれたウイスキーは、スーパーマーケットでもよく見かけることができます。安価でしかも美味しい、日常生活の味方ですよね。私もウイスキーを覚えて間もない頃、安さの割に悪くないな、と感じたことをよく覚えています。今日ご紹介するのはそのホワイトホースの日本市場限定仕様、「ホワイトホース12年」です。こちらはベージュにブラウンの文字のパッケージになっています。 いつものようにストレートから。香りは干し葡萄と焦がしカラメルが甘く漂い、極僅かにナッツやヨードのような薬の臭いも感じます。口当たりも甘く、やわらかくスムースですが喉の奥に感じるドライさやスパイシーさがあ…
年号が令和となりましたが皆さま元気にお過ごしでしょうか。私はGWの連休も無く普通に働いております。代わりの休みもないのがつらいところ(笑)10連休の方はどこかにお出かけしているのでしょうか。良い天気に恵まれると良いですね! さて、先月末の事ですが、ジョニーウォーカーより限定版の「ホワイトウォーカー」が発売されましたね。ゲームオブスローンズというアメリカのドラマとのコラボ商品。日本ではなかなか発売されず、今回ようやくAmazon限定で国内市場に流通したようです。 これがホワイトウォーカーのパッケージ。すごくかっこよくないですか?黒のイメージが強いジョニーウォーカーにあって、白いパッケージと「ホワ…
「ブログリーダー」を活用して、ハミングバード99さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。