3か月ごとの検診。5回目。最近知ったのだが、この病院は朝7時30分から開いていて、7時45分から尿検査、8時10分から血液検査、8時30分からCTを受けることができる。今朝は早めに家を出て、尿検査は7時50分、血液検査が8時15分、CTは8時40分にすんでしまった。泌尿器外来の受付をすませて医師が来る9時まで待つ。9時過ぎには中待合に呼び込まれて、すぐに膀胱内視鏡。9時30分には、医師のところに。「全く異状なし。次は1月15日にしましょう」と言われて出たのが、9時35分。会計で、前回のシステム故障のため払っていなかった分の請求があり、その手続きと支払いを済ませたのが、9時50分。なんと10時前にすべてが終わる新記録。早朝から勤務の検査技師の皆さんはたいへんだが、患者としては、ありがたい。知り合いの人が肝臓がんで...術後検診5回目
尿管腫瘍の摘出手術をして早くも1年。すでに手術の記憶も遠くへ去り、すっかり元通りの生活が戻っている。ジョギングはかなり距離が落ちたが、むしろ、走る時間を1時間に抑えているのが実情。ゴルフも前と変わらず、行くようになった。手術よりもコロナで生活全般がかわったと言えるかも。手術からほぼ1年になる日に、検診があった。4月のときは、コロナ感染に戦々恐々で緊張したが、今回はかなり気持が緩んでいる。いつも通り、尿検査、血液検査、CTと順調にこなして、泌尿器科へ行くと、すぐに中に呼ばれて、膀胱内視鏡検査。気持悪さは変わらずだが、すっかり慣れたね、これにも。胃を切った前後から胃カメラを何回もやってるが、これはいまだにダメ。最近は、大腸と一緒に軽い麻酔をかけてやってもらっている。これだと、知らない間に終わってるので楽。膀胱鏡は、...手術後1年検診
3ヶ月に1回の術後検診の日がやってきた。去年7月手術のあと、9月、1月と定期検診。尿、血液、CT、膀胱内視鏡の4点セットと担当医師の講評がメニュー。いつもならなんてことないのだが、何しろ今は、コロナ感染症緊急事態宣言中。しかも、あちこちの大病院で、院内感染が発生。某大学病院は、幸い、コロナ感染症は当面受け入れてないはずのところ。現在、ほかの大病院が、院内感染で外来や救急を中止しているため、ほんらいそこで受け持つべき救急患者の臨時の受け皿になっているが、コロナの感染者はここでは受け入れていない。それでもやっぱり心配。患者のほうは、身体が不調であれば、それと知らずに病院に来るし、医師も、そうかなと疑いながら、診察はするはず。感染の機会は十分にあるのでは?朝、マスク、眼鏡、手袋に小さな消毒アルコール瓶と、万全の防護ス...コロナ緊急事態真最中の3か月検診
去年7月の手術後、3ヶ月に1回の定期検診。昨日2回目。手術してもう早くも半年。病院は、相変らずラッシュアワーのプラットホーム状態。次第に手馴れてくる。まず、診察券を受付機に入れると、今日のスケジュールが裏面に印刷される。一応時間も書いてあるが、それは無視して、書いてある順番に検査を進める。尿検査、血液検査、直後に一番近いエレベータでCTへ。ここまで、約1時間弱。上出来。そして、泌尿器外来の受付へ保険証と診察券をいっしょに出すと、お待ちくださいの指示。10分ほど待って、膀胱内視鏡検査。逆タイムショックチェアに乗り、事前の麻酔ゼリーの時間も入れて約10分。そして待つこと約10分で主治医から呼ばれ、講評を聞く。特に何もないので、次はまた3か月後に来てくださいと打ち出された予約票を手渡される。尿検査、血液検査のペーパー...手術後2回目の定期検診
7月上旬に、腎臓、尿管の摘出と、膀胱の一部切除手術をして、約3ヶ月。ガンはステージ3だが、尿管の筋肉層にほぼこぼれがなく、周辺のリンパ節への転移もなかったため、とりあえず経過観察になった。経過観察は3か月ごとに血液、尿、CTそれに膀胱内視鏡の検査をして、がんが転移していないか、周辺にこぼれていないか、再発していないかを確認する。きょうは、退院後初めての検診。CTの予約は取ってあるので、予約の約1時間前に病院へ行き、血液検査と尿検査をすませ、その足でCTも撮る。ここまで約20分。この病院にしては上出来の速さ。そのまま、泌尿器外来で呼び込みを待っていると、看護師さんが出てきてこちらへどうぞと。すぐに診察かと思ったが、膀胱内視鏡の検査だった。そうそう、これもやりますと医師が言っていたな。下半身裸で歯医者さんのような椅...術後3か月検診
6月に、尿管がんが肛門付近に転移しており、その転移も結構大きいから手術できません、抗がん剤で小さくしてから切ることになります、と医師にしたり顔で通告され、すっかり予定が狂ってしまった私。その後、初診病院の必死の説得で、大学病院が誤診を受け入れ。それなら切ってしまおうと手術をしたあと、リンパ節への転移もないから放免しますと言われている状態。なんだ、最初からそう言ってくれれば、別に予定もそのまま、人生もそのままだったのに。病院では、初診病院の医師と一緒になって、私も結構な悪態をついてきた。いまなお、初診病院で一所懸命検査をして作った資料や病院保管の記録などを、大学病院の教授を除く医師たちが一切読んでいなかったことについて、腹の虫がおさまらない。最近、次第に元の暮らしが戻ってきている中で、多くの人に会うが、この誤診話...誤診でよかったね
産経新聞。。。。涙ぐましい安倍擁護の論調や、100万部強の地方紙並みの少ない発行部数などから、私は個人的に産経を信用していないが、なぜかネットでは産経の安倍礼讃記事が持てはやされ、いまだに全国紙づらをしてのさばっている。さっき、Sankeibizというページを見ていたら、尿管がんの記事があった。ガン電話相談というコーナーで、63歳の女性が、尿管がんの手術について質問している。「尿管にガンが見つかって、どうして腎臓まで切り取らなければならないのか」という質問。たしかに、尿管にがんがあるのなら、前後何センチか尿管を切り取って、残った部分をつなげば腎臓も温存できるのではないかと素人的には思う。この質問に対してがん研究会有明病院の医師が答えている。尿管は細いから内視鏡を入れて切り取るのはむつかしいことと、尿管を一部温存...尿管がんの不審な記事
この言葉は、慶応の近藤誠医師が、ガン放置療法を提唱したときに使ったキャッチフレーズ。ご本人が考えたのか、広告代理店のコピーライターが思いついたのかわからないが、今やガンのスタンダードフレーズのひとつになった。ガンになって、手術や抗がん剤をやると、きっとガンが悪化して死ぬから、同じくらい生きるつもりなら放置したほうがベターだというのが基本。手術で取ればガンが治ると思いがちだが、ガンには初めから転移する性質のガンとそうでないガンがあり、前者の場合は手術をしても抗がん剤をやっても早期に全身転移していて、やがて必ず再発するから手術の意味はないという。また、転移しないガンなら、放置しても命にかかわることはないし、それほど日常生活に困ることはないからたとえば消化管通過障害が出てくればその時点で対処すれば大丈夫らしい。それに...患者よがんと闘うな
ある集まりで隣に座った人が、このまえ大学病院で見かけたよと話しかけてきた。病院のどこで?駐車場で。最後に行ったのはもうかれこれ1か月前。手術の結果を聞きに行った時。あなたも病院行ってるんですか?いや、実は最近入院しててね。なんでですか?肝臓がんなんですよ。えっ?そりゃ結構大変じゃないですか?いや、もう2回目なんですよ。1回目は手術したけど、2回目は別の方法だったよと、淡々と。動脈にカテーテル突っ込んで、肝臓のところまで持って行ってね、そこを薬剤でふさぐと栄養がガンに行かなくなってガン細胞が死ぬらしい。肝動脈塞栓術ってやつですね。なんか副作用とか症状あるんですか?特に今は何もない。10日入院で3週間ほどしてチェックするんです。じゃあこれからも病院で会えますね。そうですね、あんまり気持ちいい話じゃないけど。日常会話...世間話
最近読んだ、養老孟司、柏木博、中川恵一さんの共著「がんから始まる生き方」では、養老先生が、ガンを特別扱いしなくてもいい時代になったのではないかと言っている。かつて、がんと診断されると、本人にその事実を伝えるかどうかという告知の問題があった。ほかの病気だとあんた風邪ひいてるよみたいに気軽に言えるが、あなたガンですよというのは、おなたもうすぐ死にますよという死刑宣告みたいなものだったから、本人にはさすがに言いにくい。しかし、医学や医術の進歩は目覚ましく、最近では、早期発見といった一定の制約はあるものの、全体の死なない割合も7割前後にまで上昇してきていると言われ、ガンが必ずしも死刑宣告ではない時代になっているというのが、養老先生たちの意見。その例として、日本のデザイン関係の大御所である柏木博さんが、この本では難しいガ...がんを特別扱いしない時代
散歩していたら、顔見知りのシニア奥さまが、体の調子はいかがと話しかけてきた。前にお話ししていた、転移でもう手術ができないっていう話ね、間違いだったんです。転移だと医師が言ってたのは大きなイボみたいなものだったようで。えー?そうなの?じゃあよかったじゃない。でも、その誤診のせいで、会長とかの役職もやめましたし、なんか人生変わっちゃいました。そうかもね。それでガンのほうはどうなったの?転移がないことがわかったので、手術して取りました。いまのところガンは見えていない状態です。しばらくは経過観察ってやつね。普通に暮らせるわけでしょ。いい方でよかったと思うけど。まぁそういうことなんですけど、なんか釈然としませんね。ガンで経過観察してる人って結構いますよ。ご近所さんのあの人もそうだし、別の方の旦那さんもそうだし、親類にもそ...ガンはそれほど珍しくないし、誤診もよくあること
退院してちょうど1か月になる。退院直後はまだまだ痛みが残っていて歩行もままならなかったが、今日現在かなり傷の痛みは治まっている。ジョギングを始めたのが2週間ほど前。相前後して打ちっぱなしへも行ってみた。以前は、毎週末25キロほど走っていたが、今は1日おきにせいぜい3キロ。1キロ走るのに10分はかかっているから、最盛期の半分のスピードになる。それでも今は季節が季節なので十分汗をかくし、脱水防止のボトル必携。ゴルフのスイングで傷が痛むことはない。一番大きな傷が下腹部なので、腰の高さにひねりが入ってもダイレクトの影響はなさそう。18ホール歩けるかどうかの方が心配。身体はかくのごとく回復しつつあるようだが、手術の前から気になっている声のカスレとのどの痛みが手術後不安材料になっている。一番の不安は遠隔転移。病院の耳鼻咽喉...退院1か月
慶応医学部の講師だった近藤誠医師が提唱して、瞬く間に患者側の市民権を得たガンもどき。ガンには本物のガンとガンもどきがある。本物のガンは、発生時点からガン特有の転移を重ねているから、いくら小さい時に手術などでとっても、必ず転移再発して、命を奪うに至る。しかしガンもどきは、初めから転移や再発機能はなく、放置しておいても命には別条ないというもの。どうやって区別するのか。近藤医師の説明はこうだ。ガン細胞が細胞壁を破って浸潤、転移するにはある種のたんぱく質が必要で、これがあるかないかで、本物かがんもどきかが決まるのではないかという。ただこの説明は、実験で立証されたわけではなく、あくまでも近藤医師の推論の域を出ていない。しかも、それをガンの小さいうちにどうやって見極めるかについても言及はないようだ。近藤医師の結論としては、...ガンもどき
昨日、屋根から落ちかけて手足に無数の擦り傷を負った。擦り傷だから、通常なら病院なんか行かないが、なにしろ、大きな手術の1か月後だし、腎臓が半分になっているほか、膀胱に近いリンパ節もかなりとっているから、体全体の免疫力というか抵抗力も落ちているところなので、ちょっと心配になって救急へ行った。救急の担当が何科の医師かはわからないが、傷を見て黄色い色がついているのに気付き、これは何を塗ったの?イソジンか何かですかと聞いた。いや、シャワーで洗って汚れを落とした後、アルコールをかけて消毒し、最後にヨーチンを塗りましたというと、それは傷の治癒にとって良くないやり方だよと全否定されてしまった。でも、普通けがをしたら、傷を洗って消毒し、ヨードチンキか赤チンを塗るのが常識ではないのかと聞くと、今はそうじゃないんですという。いまは...最近のけがの治し方
昨日救急外来で診てもらった病院に行ってきた。指示通り外科に行くと、けががひどくなって何かに感染しているかどうかを確認してくれた。外科は、胃を切った時から通いなれていて、ここの看護師さんの数人は顔見知り。あら、先週は退院したといって先生のところに来てたわね。今日は何??いや屋根から落ちまして。。。。今日の医師は全くの新顔だったので、胃を切った話、最近腎臓や尿管をセットで取った話とかをざっと説明。手術直後で体が弱っている折から感染が心配で昨日救急に来たというと、ああそうですかと言って、大丈夫ですよと言っていた。念のため来週もう1回だけ診ましょうと。ちょっと体を見せてくれますかと、胃を切った跡、腎臓の腹腔鏡の跡、下腹部の尿管等を取り出した跡などを診て、別に異状ないですねと興味深げ。ここの病院とは、10年以上の付き合い...病院の使い方
手術をした医師は、もう普通の生活していただいて結構ですよ、腎臓の働きも半分程度になってますから、と言っていた。腎臓病の本を読むと、食事面では、塩分のとりすぎに注意しなさいと書いてある。適度な運動、たとえばジョギングやゴルフは推奨されている。しかし、過度な運動は禁物とも。ニュースを見ると大きな台風が近づいている。去年から具合の悪い倉庫の屋根を補修しようと、上がったところ、屋根が古くて耐えられず、バコッと大きな音とともに、一部崩落。そこに当方がいたものだから一緒に崩落しそうになる。しかし、なんとか内部の桟に足がかかって止まる。あちこちスリ傷だらけ。屋根には大きな穴が開いてしまい、とりあえずシートをかけるが、これが過重労働。過度な運動はご法度なのに、炎天下の作業による脱水で熱中症寸前。心配になってあとで病院の救急に行...屋根から転落するも
朝のジョギング。ほぼ毎日になってきた。距離は短く3キロ程度。ゆっくり走る。近くにビーチがある。今朝ビーチまで行き、明るくなった空とその空が映る波静かな海を見ていて、急に泳ぎたくなった。Tシャツを脱いで、水に入る。おお、気持ちがいい。冷たくない。手術の傷も何ともなさそう。少し泳いでビーチを見ると、犬がこっちを見ている。犬ってビーチでは水に入らないね。不思議。犬に呼ばれるように上がる。そのまま、パンツ姿でジョギング。子供の頃を思い出すね。パンツ一丁で海まで行って泳いでみんなと帰る。ついてきた大人がアイスキャンデーを買ってくれる。もうすぐ夏休みも終わりだなーとか思いながら舐めるキャンデー。あしたも行きそうだ。泳いでしまった
前に胃を切った時もそうだったが、ちょっとしたことが気になる。針小棒大ってやつ。5月ごろから声がざらざらになってきて、声帯に唾液というか体液が引っ掛かっているような印象。声門に何かできているのではないかと、耳鼻科へ行く。すぐに鼻から内視鏡を入れて見るが、何もない。声帯はちゃんと機能している。脱水気味なのではないかとの指摘を受け、ペットボトルのお茶や水をよく飲むようになった。退院して尿管が一段落すると、またまた気になってきた。さいきんは喉の奥が痛い。ひりひりと。再度耳鼻科へ。同じような内視鏡検査をやってもらうがべつに異常なし。声帯から上の上部も特に問題なさそう。ただ、胃液が逆流していて、粘膜が荒れているらしい。とりあえずその薬を飲むことに。しかし、尿管がんでは、最初泌尿器科へ行った時、血尿の原因が特に何もないから前...健康オタクになってきた
お腹の傷の痛みも多少やわらいできたので、試しにクラブを振ってみた。意外にもいたくない。相変らず飛ばないが、余分な力が入らないからか、よく当たってまっすぐ飛ぶ。この調子なら、近々ラウンドしてもいいのでは?しかし、医師は、1か月は自重してくださいと言っている。今日で切ってから、25日目。あと少しで1か月になる。今週末は、もう少し球数を多くして振ってみよう。地域の夏まつりがあった。久しぶりに地域の皆さんにあって、楽しく過ごす。ただ、力仕事はできないので、役には立たない。あら、もう大丈夫なの?と奥様から声がかかったり、もうお酒飲めるのか?と飲み仲間からせかされたり。みんながんのことは知ってるから、こっちが一応抗がん剤をやらなくてすんだといっても、ほんとは懐疑的なはず。いつ再発転移するかわからないから、ほどほどの付き合い...クラブを振ってみる
ウォーキングでもやろうと昨日思い立って、朝周辺を歩く。お盆が近いのでお墓の草抜きをやるべく約2キロの道を。途中でだんだん足が速くなり、ジョギングになった。特にお腹が痛いとか、影響はなさそうだ。少しスピードを上げる。お墓はお盆が迫って、管理者が掃除を済ませていた。帰りは少し上り坂だが、ずっとジョギングで。スピードはがんになる前の70%くらいかな。キロたぶん10分とか。それでも、家に帰りつくと結構な汗だった。脱水はご法度だから、お茶を飲む。生き返った気分だった。これなら続けられそうだ。ジョギング
この3月末に血尿が出て、検査でガンが発覚、その後誤診騒ぎや手術を経て、一応7月末でガンが体からなくなったことが確認された。正確には4月から4か月間。ゴルフは手術前の1回だけ。ジョギングはゼロキロ。筋肉が落ちたし、ちょっと歩くと疲れる。家内は、脚がぶよぶよになってると言っている。8月は暑いから遠慮するとして、9月から再びジョギングを始めよう。ゴルフはすでに案内が来ている9月くらいから再開の予定。身体をある程度鍛えた方が、次にがんになった時、楽かもしれない。今回も、ジョギングで結構走りこんでいたからなのか、心臓や足腰は案外楽だった。あの手術のあと8日で病院を出られたのも、日ごろ鍛えていたおかげかもしれないし。今日は、朝、少し歩いてみた。約4キロ、1時間。偶然だが、最初の病院の泌尿器の医師に出会った。このあたりに住ん...ガンで筋肉もなくなった
当方にとっては喜ばしい結果を、お世話になった医師の方々に報告。友人の泌尿器科医には、診察の邪魔をしてはいけないとメールで。この友人のおかげで、大学病院で手術ができたことを思うと、よく言われる「友達のありがたみ」が身に染みる。忙しい診察の合間に何回か電話をくれたり、直接病院の医師と話してくれたりしたようで、病院側もかなり気を遣っていた。親類の医師は、もともとここの出身だから、医学部の組織や医師の上下関係、医師のほんとの気持などを説明してくれたし、関係のある元大学関係者に連絡を入れてくれたりしていたらしい。執刀したのは外来医長の先生ですと言ったら、それは相当デキル人だよ、じつはおれも昔、外来医長やってたからねと楽屋の解説もあった。転移はなかったようですと報告したら、ほんとに喜んでいた。親類ならではかな。12年間当方...お世話になった先生方への報告など
手術結果の説明があった。10日ぶりの病院は相変わらずラッシュアワーの駅のような混雑。人の間を縫うように移動して、検尿サンプルの提出、血液検査のための採血などをすませたあと、1時間弱待合にいると呼び出し。ほんの30分ほど前の血液検査の結果ももう出ていてびっくり。パソコンの画面を見ながら主治医の説明が始まる。最初にがんの写真。こ、これが俺の体にすくっていたガンかー。案外大きいじゃないですか。底辺3センチはあろうかという大物だが、背が低く、尿管は詰まっていなかったそうだ。色は、くすんだ茶色。ファーブル系の図鑑によく出てくるサソリの色だな。毒毒しい。尿管全体も似たような色だが。腎臓はカカオ分の多いチョコ色。これは案外可愛らしい。ガンは大きいが、尿管の筋層にはほんのわずか達していただけで、外には全くこぼれていなかった。だ...手術結果の説明
LINEがつながっていると、メールより書きやすいのか、いろいろお便りが来る。あれ?この人といつつながったの?というケースもあるけど、やはり前からやり取りしていた人からくるのが多い。手術の前、LINEでよく話をしていた奥さまからしばしばお見舞いが来ていたが、ついに、早く飲みに行こうというお誘いに変わってきた。いや、それは無理。医師も1か月は隠忍自重と言ってるし、まだこれからのスケジュールも決まっていない。だいいち、抗がん剤をやりながらお酒は飲めないよ、絶対。胃を切った時1年間TS-1という抗がん剤を飲んだが、もう何を食べても味がしなくて閉口したことを思い出す。お酒もなんだか薬を飲んでるような感じだった。たしか、2週間毎日飲んで、2週間空けるんだったかな。休薬の最後のほうでやっと味覚が戻って、ちょっと飲みに行ったり...そろそろお誘いが
12年前に胃がんで胃の3分の2を切除した。それ以来、食べる量は減っている。食べると、気分が悪くなって下痢をするか、低血糖の発作で気を失いそうになる。だから、とりわけ外食するときは慎重を期している。普通の人がちゃんと食べられる量の半分に達するかどうか。おかげさまで、太る心配は全くない。ずっと65キロを保っている。それにしても、頭や手や足や他の内臓が普通にあるのに、胃が足らないのは、やはり体全体にとって不都合ではないか。今回、これに加えて、腎臓と尿管と膀胱の一部を切除した。腎臓は、尿を作り血をきれいにする臓器で、念のため2個ある。それが1個になってしまったから、ここが機能しなくなれば、生きていけなくなる。胃であれば、わずかながらもそれを代替する腸が残されているが、腎臓にはそれがない。ギリギリの生存と言っても過言では...手足はあるけど内臓がない
生きていたらまた来ますよと、エレベータ前で別れて約1ヶ月半。前回いつまで入院するかわからないからと短く刈ってくれたので、あれから1か月以上たつが、ちょうど刈りごろの長さになった。店に入っていくと、上品なおかみさんがちょっとびっくりしたように、でもにこやかに迎えてくれた。まぁ、お帰りなさい、もう治ったの?前の転移が間違いだったんですよ、それで抗がん剤やめて手術して退院してきました。よかったねー、間違いでもいい方だから私もうれしいわ。ほんとほんと、でも結構大変だったんだよー、と言いながら椅子に座ると、厚いタオルを顔にかけてくれた。いい気持ち。隣のカットを済ませたご亭主がやってきて、よかったなー、ちょうどいい長さになってるよ。と言いながら、はさみを入れ、10分ほどできれいに刈り上げてくれた。ゆっくり顔を剃る。熱い蒸し...床屋さんと再会
2週間前に手術をして、腎臓から尿管や棒鋼の一部を切除した。まだ傷は痛い。前に胃を切った時、術後の入院は2週間だったが、最後の3、4日間は、傷の痛みもかなり癒えて病院の周辺や繁華街を散歩していた。そして退院翌日から仕事に行っていた。そのことを思い返すと、今日でちょうど2週間だから、当時に比べて痛みの引き方は遅い。ただ、胃の手術は全面的に腹腔鏡下だったが、今回は一部腹腔鏡下でメインは下腹部の10センチ余りの開腹。傷はもしかしたら今回のほうが大きいかも。前回から12年経って、70歳近くなっている。多くの医師は、そのことを理由にするね。恐らくそれも大きな理由だろう。何しろ、細胞の数自体が年を取ると減るらしいし、それに伴って脱水も進むのだそうだ。だから、不都合を処理する細胞の絶対数が少なく、かつ生体にとって重要な水が足ら...痛みからなかなか解放されない
退院直前、主治医チームの一人が部屋に来たので、がんは外にこぼれていた感じですかと聞いたら、「いや、パッと見た感じではこぼれてなかったと思います。ただ、これは顕微鏡レベルで見るはなしなので」と言っていた。手術直後、執刀医は、「事前の写真どおりのがんがあったのでしっかりとりました。リンパ節についても、3列あるうち、中側の2列を取りました。一番外側は残していますから、リンパ浮腫は起こらないと思う。」と自信たっぷりにコメント。頼もしかった。転移の診断を膨大な医療情報で逆転してくれた命の恩人医師は、退院の脚でお礼に寄ったとき「手術すごいスピードですね。転移だと言って所は最終的にどうなりましたか?」ときいたので、「神経鞘腫になりました」と答える。「まだ、細胞検査の結果が出てないから何とも言えないところですが、手術終わってと...お医者さんのコメント
昨日退院した脚で、今回病院にたいしていろいろ医療情報を送ってくれた医師のところへお礼に。えっ?もう退院したんですかと驚いていた。いやもう先生の情報がなかったら、抗がん剤で大変だったはず、いつもながら命の恩人ですと、こころからお礼する。来週には、友人の泌尿器科医師、前の病院の泌尿器医師、それに今回素晴らしい手術を展開してくれた病院の主治医チームにもお礼をしないと。できるだけ1人にならず、たくさんの関係者の意見を集約することを心がけたが、なかなかむつかしいもの。ただ、誤診騒ぎのあとの病院の対応は目をみはるばかりで、高い技術レベルの手術、きめ細かくスピーディ、それでいて一方的ではない対応と、よくある標準医療のモデルのような日々だった。1日目入院、午後から絶食、医師の手術説明と同意、夜下剤2日目朝8時半ごろ手術室入室、...手術の傷はまだ痛いね
最後まで残っていた尿道のカテーテルを外すと、病院として入院させたままでケアすることがなくなった。今朝外来が始まる前に医師が傷を見て、特に問題ないので退院して結構ですよという。そうはいっても今日の今日は事務手続的にもむつかしいので、最速明日10時でいかがですかと聞いてきた。当方としては、特に異論はないが、絆創膏なしでシャワーを浴びていいんですかと聞いたら、きれいに治ってるので、全く問題ないです。じゃあ、明日出ますよと返事。別に新記録というわけではないが、標準治療のスケジュール通り進んだということらしい。数えて、明日で9日目。最低2週間、長ければ3週間という覚悟だったが。前に胃を切った時は、術後14日目に退院した。ずいぶん早いのではないか。もちろん、ここの医師団の技術レベルが相当高く、相応の情熱のもとに治療に取り組...退院する
2つあった腎臓を1つ切除したから、今腎臓は一つ。ただ、医師のお話では残った1個の能力が多少拡大されるから、正確に50%ってことはないらしい。しかし、仮に70%としても、かなりこき使うことになる。もし腎臓が機能しなくなれば、透析をしなくてはならない。よくわからないけど、例えば、腎臓がん、糖尿による腎機能障害、尿路上のガンによる水腎症など、ちょっと思い浮かべるだけでも、怖い事態はいくらでもありそう。順天堂医院のパンフによれば、過度の塩分、糖分の摂取は避けなければいけないし、当然アルコールもセーブする必要がある。そして、脱水状態はご法度。こうしてみると、食物に関しては、水分を十分とって、薄味暮らしを目指すことかな。運動について明示的にこれはダメという書き方ではないが、適切な範囲に納めるのは当然のようだ。もうそれほど時...腎臓が1個になった
手術日をゼロ日として、7日目にあたる今日、手術以来ずっと突っ込んであった尿道バルーンカテーテルが抜けた。最初は大したことないなと思っていたのだが、後半はボディーブローのように効いてきたね。とりわけ、おしっこがきれいになった4日目以降は、なんで早く外してくれないのかと心が削られる思い。昨日おとといあたりになると、先っぽが次第に元の機能を取り戻し、グーッと寝入ると多少勃起気味になるのか、激痛で目が覚めるので、ほとんど眠れていない。手術後ちゃんと寝られたのは、意外と、手術日のICUだけだったのではないか。7日間平均すれば、2時間強だと思う。わずか7日間だが、自由の大切さとかを再確認したり。寝返りにすら不自由していた1時間前だが、今は全く自由。右を向いても左を向いても大丈夫。病院の中で思わずはしゃいでしまう。セルフのコ...カテーテルが抜けた
乳がんでわきの下のリンパ節を廓清したり、子宮がんや前立腺がんで骨盤のリンパ節をきれいに取ってしまうと、がん転移には有効だが、リンパ本来の機能である、リンパ液の循環にとっては、大きな障害になる。これまで流れていたリンパ液がリンパ節や管がなくなって行き場を失い、腕や下半身に貯留するため、そこがむくんでしまう。むくみが起こると、その部分の動きが悪くなって支障が生ずるほか、貯留したリンパ液に細菌などが増殖し、蜂窩織炎という感染症にかかる可能性が高い。当方は実際にそれで悩む人を知っているが、片方の脚が際限なくといえるほど太くなり、ズボンなどは太くなった脚のサイズに合わせてしかはけなくなっている。今回、医師にはその話をして、できるだけ気をつけてほしい旨要望したが、がんの転移防止とどっちが大事なんだという気持ちが医師の方にあ...リンパ浮腫
手術から4日目。すでに体からおしっこの管を残してすべてが撤去され、体とともに気分的にも楽になる。熱もすでに下がっていて、家族との談笑や親類への報告などで時間が過ぎてゆく。最近は尿管腫瘍の手術入院は約10日余り。1週間で尿の管が抜けると、ほとんど傷も治癒していて、そのころ、切り取ったがんの広がりなどを病理検査して、今後の抗がん剤の使い方などについて医師から説明があるはず。それがすめばいったん退院の運び。事前に、いろいろあった割に手術以降は格段のスピード。これができるなら、事前検査や情報共有の方法などもっと改善し、スピードアップできるのではないかと思う。大きな病院は何事もむつかしいね。べつに団体の会長を辞めることもなかったような。回復
8時間にわたる手術が終わって、集中治療室で一晩過ごす。翌日一般病棟へ移るが、熱があり、しんどい。そのうえ、おしっこの管や切除個所の血の管2か所、痛み止めの管、心電図や酸素情報などの線が体中から出ていて身動きもできず、苦しく絶望的な一日。さすがに70歳になると、体の抵抗力は衰えており、手術の与えるダメージは半端ではない。医師は、立派ながんをしっかりとりましたと言っていた。どうもその言い方によると、あまり外へこぼれてはいなかったようで、必要なリンパ節は取りましたからという言い方だった。仮にリンパ節に転移していたとしても、前回のような大型ではなく近隣リンパだけのようだった。まずは一安心。こうして発覚後3か月弱にわたって同居していたがんが体からいなくなることは、望外の喜びだ。少なくともしばらくはがんのいない暮らしができ...手術終わる
再入院する。翌日には手術をするというので、結構やることが多い。午前中医師の説明がある。PETの結果では、MRIと同じく腫瘤は神経鞘腫だったとのこと。PETを見る限り、尿管腫瘍付近にも転移はないという。ただ腫瘍がそれほど小さくないので、ステージとしてはT3N0M0となった。前はN3だったと思う。見た限り転移が皆無というのはうれしい。前回入院は、天国から地獄だったが、今回は逆の気持ち。手術は、前にも書いたが腎臓を腹腔鏡下で外し、下腹部の切開部分から尿管とともに引き抜く。その際、尿管の排出口である膀胱の一部も切除する。膀胱を触るので、その傷が癒えるまではバルーンカテーテルを入れ、尿処理はこちらで受け持つ。カテーテル留置は約1週間で、かなりしんどいらしい。いまのところ、転移はなさそうだが、周辺のリンパ節は必要があれば切...再入院で手術へ
手術をするとクラブを振れなくなるからと、ゴルフのお誘いがあった。ありがたい話。雨上がりの芝生も鮮やかなコースに久しぶりに出て、楽しくクラブを振ってきた。最終ホールでは、グリーンエッジの外から約10mのパターが入ってしまい、目が点に。これが最後かもしれないからと神様がプレゼントしてくれたかのよう。上がったあとのお茶の席でも、そういう話が出た。なんか怖いね。ゴルフの直前、昔の会社の女性から突然夕食お誘いのメールが来た。どこで聞いたのか当方のがんのことを知っていて、別にだからというわけじゃないのよ、と言ってたけど。最近お酒はほとんど飲んでいないが、ワインを少しだけ賞味。ちょうど年頃のお嬢さんがいて親も相手探しの手伝いをしているが、ディナーの目的のひとつはこれらしい。そういえば、当方もかつて履歴書や写真をもって、相手探...再入院を控えて
昨日2回目のPET。前回は糖分のはいったペットコーヒーを飲んだために検査ができず順延。はじめにブドウ糖のはいった検査液を静脈注射し、しばらく待機してCTの機械に入って20分。それを2回繰り返す。よくわからないが、2回目は部分の拡大らしい。PETのあと、泌尿器の外来に行く。「電話連絡させていただいたと思うが、来週入院でその翌日に手術します。」「転移と言っていた腫瘍状のものは、MRI等で精査した結果、神経鞘腫の一種ではないかと診断した。前院の資料に10年以上にわたって変化がない記述があり、既画像も併せて参考にした。」これで、正式に通常の腫瘍手術に戻ることになった。ほっとする。「手術は約8時間。朝8時半に麻酔をして夕方6時ごろ醒める感じです。」腎臓をはずすのに3時間、それを尿管と一緒に抜くのに3時間かかるそうだ。前半...再入院が決まる
病院の入院係から電話で、2回目の入院の日と手術の日が決まったという。手術をするかどうかはまだ医師から本人に知らされていない。その前に、PETやMRIがあって、その結果を見てどうするか決めましょうと言っていたが。なんともちぐはぐで、きめ細かな対患者コミュニケーションとかはなさそう。入院係のひとは、部屋の希望も聞いてくる。それはもう1ヶ月以上前から、個室を希望していて、前回の誤診入院のときも、個室が取れるや取れないで騒ぎがあったから、知っているべきなのに、たぶん全く聞いていないのだろう。とりあえず経緯を説明し、個人部屋をお願いする。ホテルじゃないんだから、その日に空きがあるかどうかはわからないことも理解している。そのあと、前触れなく血液サラサラ薬を飲んでいるかと聞いてきた。これについても、もう何回となく調査のペーパ...コミュニケーションについて
昨日は、病院から追加で指示されていた検査のうちPETの日だった。絶食は認識していたので、朝起きてからはお茶以外は口に入れず、病院へ向かう。駅の自販機でお茶を買おうとするが、最近おいしいなと思っていた微糖珈琲が目についたのでボタンを押す。そのまま病院のPET検査のところまで行き、待機。その間、さっき買ったコーヒーを口に。やがて担当の技師が来て、段どりを話すうちに、微糖コーヒーに目が行く。「あれ?これ飲みましたか?」「はい、少しですが」「あ、これね、砂糖はいってるでしょ、だめなんですよ」「って、なにがだめなの?」「PETは、ガン細胞が糖分を取り込みやすいところに目をつけて、事前に糖分を含んだ検査液を注射し、それががん細胞に集まったころ合いを見てCTを撮るんです。だからその前に糖分を採ってしまうとそれががん細胞に集ま...PET検査できず
最近は、もうすぐ死ぬんだから荷物になる本は買わないと決めて、本屋さんで立ち読みすることはあってもほとんど購入してなかった。しかし、ガンが発覚して病院通いが始まると、どうしても時間つぶしが必要になり、ついつい本屋に行く。やはり、気になるのか、ガン関係の本を手に取ってちょっと立ち読みし、病院の待合や喫茶店でゆっくり読むべくどんどん買うようになってしまった。最近見つけたのが岩波新書の「賢い患者」という本。2018年発売だから情報としては古くない。大阪で、患者のサポートをしている団体の活動を紹介している。著者もガン患者としていろいろな苦労をされたようで、活動の原点は、大きな病院の医師との命にかかわる葛藤のようだ。一方的な医師の診断、患者の同意も得ず進める手術や抗がん剤、これらの積み重ねがついに転院を決意させるまでになる...賢い患者
今回、ガンになって、胃を切ってもらった先生や、友人医師、親類の医師などに相談した。できるだけ自分一人では判断せず、いろいろなアドバイスやサポートを織り込んで対処してきたつもり。自画自賛になるけど、個人的には万全だと思っていた。しかし、一部の医師同士で情報は全く共有されず、ガンで一番重要な転移の有無について見解が分かれ、ガン治療は相当程度遅れをきたしている。今こうしている間にもがん細胞は分裂し、外へこぼれ落ちているかもしれず、残念かつ悔しい展開。妻に、こうしてまじめに対応しているつもりなのに、なぜうまくいかないのかなとふとつぶやいたら、即座に「それはあなたが退職して働いてないから」と言われてしまった。働いてないから、社会に対する影響力がなく、医師たちにとってはどうでもいい存在になっているのでしょうということらしい...あなたは働いてないから
来週再びあの主治医チームと話すことになる。検査で確認したから手術をしましょうと言われたら、このメンバーにお願いするのか。医師と患者の信頼感がほとんど失われている状態で、前に進めるのは危険ではないか?なにかまたあったらどうする?これからも、やはり、胃を切ってもらった先生にまず相談したい。先生がほかに切ってくれるところはないから、やりましょうといえば、それに従う。もし、他の病院を探してくれるなら、そっちへ行く方が気持ちの上でも安全な気がする。抗がん剤を免れたのは喜んでいるが、妻はほんとに心配そうだ。出口がない
朝、友人医師を訪ねる。初診病院の情報が共有されていなかったこと、その結果、PETやMRIなど余分な検査を押し付けらていることなどを報告。情報を共有していなかったことについては、ちょっとびっくりしていた。MRI検査を受ける。20分ほど機械の中で寝ているだけの簡単な検査。リズミカルに機械が間欠音を出すので、それに合わせて歌っているうちにすんだ。ここまでの深い検査になると、人の数も減る。検査の部屋には、入口ホールの駅のプラットホームのような雑踏からは想像できない静寂があった。昼食の後、会計。受付に呼ばれていくと、血液検査と検尿がすんでませんよという。しかし、それは今日は聞いていない。一昨日、退院前に検尿と血液検査はサンプルを取られたから、2日とあけず同じ検査をするのは変だろう。そんなの聞いてないというと、会計のおばさ...MRI
作家でもある大鐘稔彦医師の「誤診」という本がある。もうむかしむかしのブルーバックスだが、医師の初歩的な判断や情報不足で、あたら命が失われていることに対する厳しい警鐘となった本。今回の例はこの本に出てきてもおかしくないレベルの話かも。初診病院での検査のデータは、CDROMに収められて手渡して届けることになっていて、当方が病院受付に届けた。その資料は当然泌尿器の医師に届いており少なくとも教授の診察までには、部下が目を通しているはず。教授は「精査しなければならないが、もう答えは出ているから」と初診病院の情報をしっかり把握しているようだった。しかし、そのあと、主治医が決まる前の段階で忘れられ、次の日程を決めるときに、初診病院の診察記録をまったく踏まえず、当病院外来診察直後の「念のためCT」画像だけを見てこれは転移だ、そ...誤診
いったん退院した帰り道、昨日、前の病院の資料を急遽集めて送ってくれた医師のクリニックへ。いやー、まさかあの話がこんな騒ぎになるとは思わなかったですね。昨日、夕方で前の病院のスタッフがいなかったので、私が自分で行って資料を集め、速達で送りました。もうついてるはず。なんと親切な先生。この先生のおかげで何度も助けられている。これがその資料ですと言って見せてくれた。患者情報の提供というタイトルの数枚もの。2009年からのCT映像を丁寧に貼り付けた貴重な資料。労作だ。見れば、最初の年から、これは転移のようだが、単なる嚢腫だと書いてある。しかも書いたのは今行っている大学病院の放射線医師。大学ではかなりの幹部。こういう人が認めた映像を今の医師は全く認識せず、自分たちだけの見解をもとに事を進めていたことになる。この医師には、こ...前の病院資料を送ってくれた医師
朝早く、3人の担当医師が来た。昨日の経緯を踏まえて抗がん剤は中止します。ただ、あの転移様のものがなにか、私たちの目で確かめたい。ついては、PETを受けてくれませんか?かなりやり取りをする。教授の診察を経て再診のときに、別の医師が画面を見ながら、これは転移だから手術できないと言い出したが、これについては前の病院の見解があったはずなのに、当院で全く認識していなかったのはおかしいのではないか。それについては、追加の資料が届き次第詳細に検討させてほしい。その結果、手術が適当となっても、ちょっと時間がかかる。その間に、PETとMRIを受けていただいて、ガンではない確信を得たいと思います。しかし、それについては教授の診察で答えが出ていたのに、あとで勝手にひっくり返したわけで、それがほぼ間違いと分かった今、教授診察の時点に戻...一時退院
病院へ行ってみると、屋根裏部屋を別途使用することになったので、ほかのフロアの個室を用意したとくだんの看護師。別の科の病棟に個室が空いていたのでという。はじめからそこを充てれば問題なかったと思うが。いずれにせよ個室が見つかってよかった。午前中は、ちょっと美人の看護師が血液採取と検温に来たほかは何もすることがなく、昼は近隣にラーメンを食べに行く。夕方、担当の医師が説明に来る。ここは3人体制で、看護師を含めて4人が一人の患者を担当する。そのうち若い2人が紙とパソコンの画像で説明する。CT画像にはっきり転移と思しき丸い像が映っている。医師は、尿管がんの転移としては少し離れているので珍しいケースだが、結構大きな転移だという。ただ、尿管からの転移と確信できず、もしかしたら大腸からきているかもしれないので、大腸内視鏡をやりた...転移じゃないのでは?
今日、入院する。1ヶ月ほど前から入院デスクと話をしていて、確約はできないが個室をとれるよう努力すると言ってくれていたが、昨日病棟の看護師から電話がかかってきて、4人部屋にはいれという。4人部屋はプライバシーが確保できないし、そういう治療環境も重要だろうから、何度も話をしてきたのに。それに4人部屋で死ぬのはいやですからといったが、黙っていたね。後で連絡すると言って切れた。3時間くらいたってこちらから電話すると、主治医の先生から電話なかったですかと聞く。そんなのあるわけない。医者なんか、患者のことをそこまで考えてない。医者の相手はあくまでも腫瘍であり、ガンであり、患者ではない。それでどうすんのと聞いたら、予備の部屋みたいなのがあって、シャワーはないが便器はあるという。どうせ最初から、個室を探す気はなく4人部屋で押し...入院
ちょっと気になる奥さまを誘って夕食会。奥さまだけでは来にくいだろうから、数名のグループで。こういう時話題選びはむつかしいね。みんな僕のガンのことを根掘り葉掘り知りたいのだが、あからさまに聞きにくいから、他の話題が途切れたときサラっと口に上る。入院はいつ、どこの病院、いつまで、がんのステージは、手術をするのかしないのか、抗がん剤は???といったことなんだが、こっちも笑いながら適当に答えるしかない。やがて、彼女らの知りあいや親類がガンになって生還した話がいくつか披露される。だからあなたも半年もすればまた、一緒にお酒が飲めるわね。うーん、お気づかいはありがたいが、そう簡単でないことは彼女らもよくわかっている。久しぶりにワインを飲む。4月からずっと禁酒だったが、ついつい口にしてしまった。もともとワイン好きで、とりわけ冷...L'ultimaCena(最後の晩餐)
今日は定例の駅の掃除の日。これまでほとんど欠かしたことはなかったが、今日はいく気がしない。来週から入院だから最後に行ってもいいのだが、なんとなく。行けば入院の話とかしないといけないだろうし、何かとみんなが気を使ってくれるかもしれない。それがかえって重荷というか、むつかしいところ。いろいろ考えるのが面倒でやめた。引きこもっていく過程はこんな感じなのかな。案外簡単に引きこもれそう。一度引きこもるとそれが楽になるんだなきっと。お気に入りの奥さまを夕食にお誘いしたらOKになった。ガン患者の申し出をむげに断ることもできなかったのかも。その気遣いに感謝。今晩、入院を控えて最後のディナー。前のようにワインをガブガブ飲むわけにもいかないだろうが、楽しく過ごしたいね。知り合いの抗がん剤経験者からメール。都合5回入退院しながらやっ...駅の掃除とか
10年以上前に胃がんになった時、ほんとにどうしていいかわからなくて混乱した。どうあがいても本人がどうこうできる話ではなく、医師に任せるしかないことは分かっていたが、それでもがんのことを少しでも知ろうとネット情報を収集し、あれこれ本を読んだ挙句、がん情報を集めたホームページまで作った。Cancerwatchというサイト。当時まだcancerwatchというドメイン名はほかになく、うしろに数字をつけなくてもサイト名として通用していた。いわゆるポータルサイトを目指し、最初のページに、最新の新聞記事、ネット上のガン関連サイト、新刊書籍、そしていわゆる健康食品などの紹介を並べて、ワンクリックで各サイトに行けるようにした。素人の手作りサイトとしては、なかなかの出来ばえだとひそかに自慢していたが。なんとそれを今年になって閉鎖...がんの本を買ってしまう
来週から入院するので、散髪に行く。毎月25日過ぎに行ってるところ、10日ほど早く行ったものだからご亭主がびっくりしていた。隠すこともないだろうと、現状をお話しした。じゃあ、うしろを刈り上げて枕にべたつかないようにしておくよと、いつもより短く刈ってくれた。出るときはエレベータまで送ってくれる。「もし退院できたら、またきますから」言葉に力が入らない。ご亭主はそれに答えてにこやかに送ってくれたが、まるで今生の別れのよう。暗然となるね。20代後半からずっと通っている。このビルに勤め先があったころからのつきあい。もともとは、客船のお抱え床屋さんのお弟子さん筋かな。弟子入りのころは、船に剃刀や櫛やタオルなど消耗品を届けていたそうだ。しかし今の時代、クルーズ船はあっても、数えるほど。日本の船だと、ほんの数隻だろう。かつては船...散髪
がんになったことは仕方がないと分かっていても、眠れない。もうすぐ死ぬんだなと思うとよけい。死ぬってどんなことなのかわからないがこわいね。手術のとき麻酔が始まって、気を失う瞬間みたいな感じなのかな。ただあれはあとで覚醒するから、あぁあの時こうだったと言えるが、あのままだとその瞬間を思い出すこともできないんだよね。。死ぬのはまだまだだと思っていた。がんになったことがわかっても、最初は初期だと思っていた。医師も、ほかの臓器に転移はないですよと断言していたから。病院がかわってからも、最初の診察では転移のないことが前提になっていた。だからすぐに手術の日程を組んだようだし。それが根底から覆っている。がんのステージは1から一気に4に駆け上がる。人生暗転だな、ほんと。それやこれやで眠れない。一人残った妻が大きな家でポツンと一人...眠れぬ夜
病院からの連絡がないので、不安になり電話してみる。入院支援デスクにつながるのかと思ったら、泌尿器科の医局に。医局員の女性が、通常2週間後の入院について毎日決定している。今日は6月25日の入院患者について検討しているが、当方の名前はないとのこと。最初の診察を受けたときは、周辺への転移がないことを前提に進めていたが、CTで転移が見つかったため予定が変わったのではないかという。すでに転移をして毎日ドンドンがん細胞が外へ出ており、このまま放置されると不安ですというと、すぐに上の方に伝えますと言ってくれる。3時間後に病院から電話。18日に入院が決まりましたとのこと。医局の女性が中で発言してくれたのか。友人の泌尿器科医に電話すると、あれから病院に電話して頼んでおいたからという。ああ、そういう動きもあったのかと感謝。親類の医...入院日が決まる
本や雑誌で進行性のガンの話に接したことは一再ではない。しかし、大変だなとは思うものの、俺とは関係ないという上から目線で見ていた。この人たちあと何年生きるんだろう?家族はどうなるの?とあくまで他人事。まさかその雑誌の記事がわが身のものになろうとは、ちょっと想像できなかったね。血尿も2回で止まり、自覚症状とやらは全くない。朝起きて夜寝るまで、がんだと言われたこと以外は普通の生活。もし血尿が1回で止まっていれば恐らく病院には行っていなかった。今日も、自治会の会長として楽しくやっていたはず。しかし、病院で撮ったCTの画像にはしっかりとリンパ節の腫れが映り、造影剤は腫瘍でせき止められている。これが現実。いっぽう、自覚症状がないのも現実で、その乖離をうまく受け止められていない。進行がんの方はみんな似たような経験をされるのだ...心構え
進行がんが発覚して、抗がん剤をやることになった。旧勤務先のゴルフの世話役の話、自治会長の話は全部辞退。ゴルフレッスンの会がある。ここは、男前の先生のもとサークルができていて結構楽しい。このまま抗がん剤でしばらく時間を稼ぐのなら、合間にやりたいなと思う。ちょっとペンディング。ガンに対する決意とかは、やらない方がいいかな。こればかりは流れに任せるしかない。多分抗がん剤で少し小さくなり、手術をするのだろう。そしてまた抗がん剤で体は弱っていく。友人の医師が、体力勝負と言っていた。来年を迎えるころ、生死の話になっていると思う。そういう状況で何を考えてもあんまり意味もなさそう。しんどいだけ。妻が家で一人になるのはかわいそうだが。大きな家だからね。敷地に2軒も建っている。残された妻がそれを適切に管理していかなければならない。...これからどうする?
病院での進行がん宣告の翌日、自治会の役員会で報告。会長はとりあえず辞退させてほしいとお願いし了承された。その足で友人の泌尿器科医のところへ。これまでの経緯をいつもの資料で説明。ああそうか、転移がはっきりしているなら、先に抗がん剤で小さくしてから手術が標準だよ。べつに変な展開ではない。しっかりした医師を主治医にするように電話しておくよ。ほかにいい方法はなさそうだ。わざわざ出口までついてきてくれる。事態の深刻さを物語っているよう。むかしこの友人とは、かなり親しかった。中学生が成人映画をどうしたら見れるかとか、本屋で18歳未満お断りの本を買えるかといったレベルの交流。成人映画のほうは普通の映画と抱き合わせで上映している、中古映画専門館だと案外スッと入れることを二人で突き止めた。本屋のほうは、若い店員だとあんまり抵抗が...最悪の展開(その3)
病院を出て、まず、親類の医師や友人の医師に連絡。そりゃ仕方ないなー。抗がん剤は最近効くからねと。友人医師は、ちゃんと後輩たちに言っておくから安心しろと慰めてくれるが。昔の会社のゴルフ仲間にも連絡。こういう話なのでしばらくゴルフはできない。ちょっとお世話役も無理かなと。みんな、ゴルフは忘れてしっかり治療してくれという。自治会に連絡し、副会長数人と相談。病院通いや入院ばかりが続くと迷惑がかかるから、会長を辞退するよと。ひとりは会長をやりたくてたまらない人だったのですぐ了承。自治会に行くと、親しい仲間がたまたまいて、こうなってしまったと報告。じゃあ、まぁ、送別会しよう。夕方飲みに行く。ちょっとお気に入りの奥さんを誘うが、ダメよ今日は旦那がいるし。そうか、またね。なんか思いもよらぬ展開。手術をして治ればやっていけると思...最悪の展開(その2)
大学病院で2回目の診察。手術や入院の日程を決める話だったが、呼ばれて部屋に入ると、髭の医師が画面を見ている。そして、これね、今見たんだけど近くのリンパ節にすでに転移してるんですよ。だから、手術をしてもあんまり意味がない。まず、抗がん剤で腫れを小さくしてから手術ってことになりますね。それはショック。もう全身に回ってるのですか?いや、まだ近くのリンパ節2,3個だと思うけど、結構大きいから何とも言えない。前の病院では最後に転移の有無を見るためにCTを撮って大丈夫だと言っていたはずだが。しかし、目の前の画面にたしかに丸く腫れたリンパ節が映ってる。抗がん剤をやるとなると3クールやりますから、3ヶ月くらいかかりますね。入院もいつ入っていつ出てと確約できません。ホテルじゃないんだからその通りだと思うが。うまく効けば、予定通り...最悪の展開(その1)
同志社大学三連覇決勝の慶応戦平尾はミスターラグビー。関連の本はよく売れるのか、定期的に発売されるね。2年ほど前にがんで亡くなったのに。53歳と若かった。最後はやせ細っていかにもガンという感じだったが。肝臓の中の胆管癌だったそう。健康診断で見つかったとかではなく、夕食の後吐血し病院に担ぎ込まれたらしい。だから、かなり進んだ状態だったよう。手術はしたのかもしれないが、そのあと抗がん剤や民間治療で次第に体が弱り、吐血から約1年強で死んだ。胃や腸など見つかりやすいガンではなく、身体の深部のガンは厄介。私の尿管がんもあんまり聞かない。大腸がんと同様で、排せつ物に常に触れている部分はガンになる確率は高いのだろうが、尿管はほぼ垂直で老廃物がたまらないから、ガンにはなりにくいのかと思っていたが。泌尿器系でガンの多いのは、おしっ...ラグビー平尾の本がまた出る
昨日は、本来ならゴルフの日。知り合いからの依頼で、メンバーコースを予約し一緒に行くつもりだったが、ガンの診断以来やめているため、行けなかった。夜お礼のメールが来た。身体の調子はいかがですかと書いてある。同年配の人がガンになると、俺は免れてよかったという気持ちがメインになり、メールにもその優越感がでてしまう。早く治ってくださいと書いてはあるが、本音は逆だろう。それがわかるから余計人との交流は避けたい。打ちっぱなしへ行っても漫然と打つだけで面白くない。本番があってこその練習場だと最近思うようになった。面白くない日が続く。血尿はもう出ていないし、身体の不具合もなく、このまま放置してもいいのではないかとさえ思う。しかしこのまえの教授がいとも簡単に言っていたように、腎臓、尿管、膀胱の一部をセットでとるのが標準らしい。来月...ゴルフの報告
親類の法事があった。当然行くつもりだったが、尿管腫瘍が発覚したため欠席した。家内の兄弟夫婦ほか近しい人たちが集まる。みんな元気。なかには乳がん、消化器系のがん、脳腫瘍だった人もいるが、今は完治している。そういうところへ顔を出すのが何となくはばかられた。わがままだと言われればその通りだが、そういう場で酒の肴にされるのが嫌で。何とも言いようがない、この気持ち。手術がすめば元に戻るとほぼ予想はできても、手術の失敗や予期せぬ転移で、娑婆に戻ってこれない恐れも無きにしも非ず。親類もそうは言えないから、大丈夫元気になるよとか、また一杯やろうとか心にもないセリフが飛び交うのは必定。どうしても耐えられないね、その雰囲気には。これはここだけの話だな。親類の集まり
医師からの検査結果の説明があった。やはり予想通り、右尿管下部に11ミリの腫瘍があったそうだ。画像はあるはずだが、見せてもらえなかったというより、見せてもらうのすら忘れていた。骨のシンチグラムや、肺のCT映像では、転移はないようだった。あんまりショックはないが、面倒な話。この年になっておなかを切り裂き、内臓を取り出す作業をするとは。胃がんのときは若かったし、緊急だったからあんまり考えないですんだが、今回はちょっと違う感じ。大学医学部を紹介された。泌尿器科の友人がいたところ。今の教授は後輩らしい。友人のクリニックへ行って相談したら、その場で教授に電話してくれた。来週、教授の外来診察を受けることになる。当日朝から大学病院へ行き、10時半に教授の診察。教授は当方がまとめたこれまでの経緯を見ながら、もう答えが出ているから...尿管腫瘍が確定
今日から令和。最低の新元号初日。検査入院。9時半ごろ到着し、初手続きのあと病室へ。12年前、胃からの大出血のあと3分の2をとる手術を受け、前後1か月お世話ここでお世話になった。今や懐かしい思い出。麻酔をしての検査になるため、入院する。尿管腫瘍を内視鏡で見て、組織をとって精査するそうだ。確定診断が出れば、いよいよ本格手術になる。ガンを見極めるための入院で、入院したからといって治るわけではない。全く展望のない話。めでたく新天皇が即位されたというのに、こっちはガンの確認。もし進行している場合は、もう死ぬしかないという状況。思わず大声で叫びたいところだが、声も出ないね。夕方主治医が来て、激励。真面目な先生。明日は検査後寝たきりで、カテーテルもつけたままだそうだ。いっそう悲しくなる。検査入院
たまたま、学校時代の友人が泌尿器科の医師をしているので相談に行く。この友人は割と仲良くしていたので、声もかけやすい。おじいさんも、お父さんも大学医学部関係者という医者一家。本人も医学部を出て、ある市の市民病院の部長を長年やっていた。定年を前に退職し今は地元で開業。経過を紙に書いて説明すると、まぁこんな感じかなと言っていた。あと、尿管鏡のデータがでればはっきりするから、病院に入るとき僕から声をかけるよと言ってくれる。今かかっている医師も同じ出身でよく知っているから、電話しておこうとも。それほど慌てなくてもいいという。最初から彼にかかる手もあったが、今の病院のほうが機械がそろっているから早かったかもしれない。最初にかかった医師は12年前に胃を切ってくれた信頼すべき医師で、その後すべての健康相談に行っているから、そこ...友人医師に相談
親類の開業医に相談に行く。もう80歳を超えて、診療所もそろそろ閉鎖という。この親類もあちこちに軽微な癌を抱えている。都合2回相談。1回目は、事実の報告と、手術になった場合の支援。2回目は、経過報告。恐らくがんで手術することになりそうだというと、すぐ地元の泌尿器学会会長に電話してくれる。入るのは、地元大学病院泌尿器科の予定。そこにお願いしてもらえる医師を探してくれるらしい。80歳を超えているので、現役の教授もはるかに年下で面識はないが、その上の名誉教授クラスから声をかけてもらおうという話。親類への相談
2019年4月23日次の段階として、尿管に直接内視鏡を入れて実物を見る。これはかなり大がかりな検査。入院し、通常の手術と同様の麻酔をかけて行う。入院は5月1日、検査は2日、退院は7日となる。折から令和時代が始まるその日に入院。どうもがんがあるようだ。心が折れる。連合自治会の会長を引き受けた直後の重病宣告で、ちょっと混乱。入院検査
2019年4月15日前立腺の薬がなくなるこの日にあらかじめ予約。医師の診察。尿の勢いは普通。薬が効いているらしい。医師が静かに語りだす。前のCTを画像読影の専門医が見たところ、右の尿管部分が腫れていると言ってます。画面にその医師のコメントが出ている。尿管腫瘍と書いてある。驚く。そこで改めて造影剤を入れてCTを撮ることになる。2019年4月19日造影剤を点滴しながらCT撮影。撮影後医師の診察。造影剤を入れて一定時間後に撮ると、尿管部分に造影剤が流れてきて、白く映る。しかし、右尿管部分はうまく流れていないため、白くなっていない。つまり、その部分に尿の流れを障害するなにかがあるらしい。次回、カテーテルを直接尿管に入れ、何があるは撮影することに。血尿はマイナス、尿の細胞診もマイナスである。造影剤によるCT診断
2019年4月1日(月)血尿が出る。1回目は2019年2月末。すぐ懇意の医師のところへ行く。しかし、そのときは潜血もなく、マラソンで月100キロ走っていることを知っていたためか、よくあるスポーツ血尿ではないかと診断。血尿ではあるが、赤血球は出ていない血尿。2回目は2019年3月末。大雨の中ゴルフに行き、翌日15キロほど走って、自分でも疲れを大いに感じていた翌日。まるで赤ワインのような尿が出て驚く。再び、医師のところへ。今度は医院でも潜血が出た。その日のうちに、病院を紹介してもらいその足で出向く。すぐに採尿するが、潜血なし。後で聞いたが、細胞診もマイナスだった。エコー、CTとも異常なし。最後に三種の神器のうち一番強力な膀胱内視鏡で中を見る。美しい膀胱の壁に感動する。これも異常なし。前立腺が多少肥大しており、薬を処...血尿
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