手記 ほんとうのことは人知れず

手記 ほんとうのことは人知れず

Aくん(仮名)は普通の中学生。ある日熱が続くので小児科を受診、抗生剤を飲んでも熱が引かないので血液検査をしてみたら、白血球がとても多いことが分かった。白血球は血液の中にいる細胞の1種であり、主にウイルスや細菌などの微生物から体を守ってくれる兵隊のような役割を担う。年齢にもよるが、通常は1マイクロリットルあたり1万個くらいが正常だ。水1滴がだいたい10マイクロリットルなので、その10分の1の血液に1万個くらいというのは、かなり多い。それだけ普段から私達が微生物と戦っていることの証なのかもしれない。白血球はその微生物と戦うときには、その数をさらに多く増やす。1マイクロリットルあたり普段は1万個のと…