名前順でローランドモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いている記事は名前の下の画象をクリックしていただければ、読めるようになっています。 オーヘントッシャン:3回蒸留の伝統を守り続ける謎の蒸留所です www.bar-kottechan.work キンクレイス グレンキンチー ブラッドノック リトルミル:もう生産されていないスコットランド最古の蒸留所です www.bar-kottechan.work レディバーン:ウイスキー史上最も短命になってしまった蒸留所です www.bar-kottechan.work ローズバンク:生産終了になったローランドの王と呼ばれるお酒です www.bar-k…
【クラフトビール】複雑な味が絶妙なバランスで成り立っているビール!わびさびジャパンエール【静岡・エール】
今回紹介するのは「わびさび ジャパンエール」です。 このビールは静岡県にあるベアードブルーイングで造られるクラフトビールなのですが、とてつもない計画力と忍耐力があって成功への道を手にしたエピソードがありました。 <夢の始まり> ブライアン・ベアードとさゆりベアード夫妻の夢は、1997年に東京での仕事を辞めてビール醸造を学びに行くところから始まります。アメリカ北西部のカリフォルニア州にある醸造学校で学び、ブルワリーで修業、それだけに留まらず、専門書や文献を読みあさり、様々なブルワリーを尋ねてはオーナーブルワーに質問をぶつけながらの約2年間でした。この2年間が夫であるブライアン・ベアードさんの「自…
【ウイスキー】マッサンから受け継がれた技と経験と熱い想い!竹鶴【ジャパニーズウイスキー】
今回紹介するのは竹鶴です <竹鶴とは> このブランドが誕生したのはジャパニーズウイスキーの父と呼ばれるマッサンこと竹鶴正孝氏が亡くなって21年後の2000年に誕生しました。竹鶴には4種類のラインナップがあるのですが同じブランドでも明確に個性が異なるという面白いウイスキーとなっています。 <竹鶴誕生のエピソード> 竹鶴ピュアモルトはモルトウイスキーでありながら、ブレンデッドウイスキーに匹敵するやわらかさをテーマに開発されました。というのも、竹鶴が開発されるまではピュアモルトは重厚でブレンデッドはライトな味わいというのが常識だったのです。この相反する魅力をマッサンから受け継がれてきた技と経験と熱い…
【ウイスキー】もはや生ける伝説!幻のシングルモルトとも呼ばれる酒!キニンヴィ【スペイサイド】
今回紹介するのはキニンヴィです。 <キニンヴィとは> ライトなグレンフィディックとリッチなバルヴェニーの中間的な味わいを目指して生産が行われています。 ・熟成は主にバーボン樽を使用 ・基本的にすべてがブレンド用の原酒 そういった特徴のあるお酒なのです。 <キニンヴィ蒸留所について> キニンヴィ蒸留所はウィリアム・グラント&サンズ社によってグレンフィディック、バルヴェニー、ガーヴァンに次ぐ第4の蒸留所としてバルヴェニーとグレンフィディックに接した形で同じ敷地に建てられました。ちなみに1990年の7月4日にオープンしたのですが、これには理由があって「自由と独立を重んじる」ウィリアム・グラント&サン…
< アイラモルトとは> スコットランドの西側の島にヘブリディーズ諸島があります。その最南端にアイラ島があり、そこで造られるウイスキーの事をアイラモルトと言います。ちなみにアイラ島には3200名ほどしか住んでいなく、ウイスキー産業がアイラ島にとって、とても重要なものとなっているのです。また、スコットランドで一番初めにウイスキー造りが伝わった土地ともいわれています。そして、ブレンデッドウイスキーでアイラモルトが入っていない酒はないといわれるほど重要な原酒となっているのが特徴です。 <アイラ島について> そもそもアイラとはゲール語で「この島」という意味だと考えられています。これはどういうことかという…
名前順でアイラモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いている記事は名前の下の画象をクリックしていただければ、読めるようになっています。 アードベッグ:ファンに愛され不死鳥のように復活を遂げたエピソード www.bar-kottechan.work アズウィーゲットイット:アイラ島のお酒という事以外は全てが謎のお酒 www.bar-kottechan.work カリラ キルホーマン ブナハーブン:最も軽いアイラモルトで有名です。人気の秘密はラベルにあり www.bar-kottechan.work ブルックラディ:アイラ島で唯一全ての工程を蒸留所内で行っている伝統を重んじたお酒です。 www…
【クラフトビール】定番銘柄がない!?ワイマーケットブルーイング【愛知・エール】
今回紹介するのはY.MARKET BREWING(ワイマーケットブルーイング)蒸留所です。なんで蒸留所の紹介なのかって?それは定番銘柄がない蒸留所だからなのです。 <なぜ定番銘柄がないのか?> ・手がけるビールは常に新作 ・種類は100種類を超えている ホームページを見るとわかりますがそのビールの種類の多さに圧倒されます。 <ワイマーケットブルーイングの挑戦> 創業から3年半で100種類以上の新作ビールを生み出し、飲み手がこれまで知らなかった新しい世界を体験してもらう。そうすることでビールを楽しんでもらい、奥深さを知ってもらうことを大切にしています。 <加地真人さんのエピソード> 自分のやりた…
名前順でスペイサイドモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いている記事には名前をクリックしていただければ、読めるようになっています。 ア行 ・アベラワー:子守歌はバグパイプちょっと変わったエピソード ・インチガワー:世に出るのはわずか1%なのです ・オスロスク(シングルトン):忍者のようなウイスキーのエピソード ・オルトモア:ウイスキーも環境問題に取り組むのです。いや、ウイスキーだからこそ カ行 ・カードゥ:祖先の思いを引き継いでの逆転劇のエピソード ・キニンヴィ ・クラガンモア:異名はモーツァルトシンフォニー ・クレイゲラキ:妄想からどうやって夢にたどり着くか、そんなエピソード ・グレン…
赤丸の部分が大体のスペイサイドの位置です。 < スペイサイドモルトとは> スペイサイドはかつてはハイランドに含まれていましたが、現在ではハイランド地方北東部を流れるスぺイ川流域で造られるモルトウイスキーの事です。また、フォレス地区、エルギン地区、キース地区、バッキー地区、ロース地区、ダフタウン地区、リベット地区、スペイ川中・下流域の8つの地区に分けられます。 <スペイサイドモルトの特徴> ・モルトウイスキー蒸留所約150ヵ所の内の56の蒸留所が集中しています。 ・スコッチウイスキーの中で最も華やかでバランスが良い物が多い。 ・スコッチウイスキー初心者にも飲みやすい傾向。 ・風味はアイラモルトと…
今回紹介するのはロ万です。 <ロ万の由来> 仕込みタンクに書いた「号」と言う文字がロと万と言う文字に見えた時に、酒造りはロマンなんだと思ったのだそうです。そこから名付けたのが、このロ万という訳です。 <ロ万の面白い所> 面白いことにロ万は季節ごとに名前を変えて出荷されるお酒です。例えば、7月に飲まれることを想定して6月に出荷される「七ロ万」や12月に出荷される初しぼりの「一ロ万」など色々とあるのです。 <星誠さんのエピソード~ロ万誕生秘話~> さて、そんなロ万を造っている花泉酒造ですが、 一般的な家業で世襲して蔵元を継いでいくのではなく、あるいは跡取り娘と結婚したわけでもなく、現在の代表である…
【クラフトビール】え?元パティシエがつくるビール!?鬼伝説【北海道・エール】
今回紹介するのは鬼伝説です。 <鬼伝説とは> このビールは洞爺湖の温泉の名物である「わかさいも」をつくっているわかさいも本舗で元パティシエが造るビールなのです。木イチゴのフルーツビールやショコラスタウトなどパティシエのキャリアを生かした独自性の強いビールが多くあるのも特徴です。 <パティシエからブルワーへの転向> 元々、柴田泰彦さんはわかさいも本舗の洋菓子製造部門で10年以上腕を磨いてきた人物です。そんな柴田さんですが、1998年にわかさいも本舗がブルワリーを立ち上げるにあたり、柴田さんに白羽の矢が立てたのです。お菓子作りが好きだった柴田さんでしたが、他の人と違う事をやるのも面白いという考えの…
https://www.photo-ac.com/main/detail/1269270?title=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF <スコッチウイスキーの定義> ・原料は水、イースト菌、大麦の麦芽のみ(麦芽以外の穀物でもOK) ・スコットランドの蒸留所で糖化、発酵、蒸留を行う。 ・700l以下のオーク樽に詰める。 ・スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる。 ・添加は水とスピリッツカラメルのみ ・最低アルコール度数は40% ・仕込みから熟成までの工程をスコットランド国内で…
【ビール】ビールなのにスコッチ?マックシュフ【ベルギー・エール】
今回紹介するのはマックシュフです。 <マックシュフとは> 森の妖精が描いてあるのが印象的なラベルですね。そもそもシュフはベルギーの南東部にあるアルデンヌに住む妖精の事で、マックシュフは妖精の子孫という意味があるのです。 <マックシュフの誕生エピソード> マックシュフはアシュフ醸造所で造られていますが、義理の兄弟である二人のベルギー人が1970年代後半に自分たちのビールを作ろうという思いから始まりました。最初はお金もない中、義母のガレージでのビール造り。そして1982年についに49リットルの夢のビールが誕生したのです。最初はただの趣味でのビール造りでしたが、農場も購入し本格的なビール造りを始めま…
【日本酒】お酒のために考え続けた結果!磯自慢【静岡・磯自慢酒造株式会社】
今回紹介するのは磯自慢です。 <磯自慢について> この蔵は小さな蔵にも関わらず、桶売りもせず、大吟醸のお酒も昭和31年から造り続けてきた地元の愛飲者に向けて頑固に造り続けてきた蔵なのです。 <磯自慢酒造の7代目とは> 現代表者である、寺岡洋司さんの父で、元々銀行員であったが焼津信用銀行の創業者である幸右衛門さんに見込まれたことから、寺岡家に婿養子で入った人物です。 <7代目のやった偉業> ・大吟醸を造り続けた 昭和31年というと一般的に大吟醸は飲まれていなかった時代です。そのことからも販売する予定もなかったそうですが、技術の粋ともいうべき大吟醸酒をタンク一本分でも造ることで蔵人たちの誇りや情熱…
【クラフトビール】自分たちが飲みたいビール造り!志賀高原ビール【長野・エール】
今回紹介するのは志賀高原ビールです 志賀高原ビールの物語は、佐藤栄吾(現代表取締役社長)さんが実家であり、1805年から創業している玉村本店に帰ってくることから始まります。 <志賀高原ビールの始まり> 志賀高原ビールが醸造されたのは2004年です。過去のクラフトビールの記事でも何度か話が出ていますが、クラフトビールのブームが去って、多くの会社が撤退していっているなかでの挑戦でした。醸造免許の申請に行った国税局でもあきれられ、やっと実家に戻ってきたと思ったらビール造りなんか始めて・・・など色々言われたのだそうです。 <佐藤栄吾さんの経歴> 佐藤さんは凄い経歴の持ち主で、あのゴールドマン・サックス…
【ウイスキー】祖父を超えるための挑戦!ジョニーウォーカーブルーラベル【ブレンデッド】
今回紹介するのはジョニーウォーカーブルーラベルです。 このお酒はジョニーウォーカーの中でも最高峰であり、究極なブレッデッドを目指して造られたお酒なのです <ジョニーウォーカー ブルーラベルのエピソード> 黒ラベルの誕生秘話のおさらい 以前【ウイスキー】3代にわたる試行錯誤!ジョニーウォーカー【ブレンデッド】 - BAR こてっちゃんの記事で、ジョニーウォーカーの誕生秘話を紹介させていただきました。その中にも書きましたが、黒ラベルは祖父の生み出した「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」を超えられなかったため、これを発展させたものを黒ラベルにしたのでした。ですが、黒ラベルを超える夢は持…
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BAR子てっちゃんのお店情報
お久しぶりです。こてっちゃんです!面白いお酒を知ったので紹介していきたいと思います。久しぶりなので、書き方を忘れてしまっていますがお手柔らかに。 今回紹介する日本酒は零響-Absolute 0-です。以前紹介した伯楽星を作っている新澤醸造店が作っているお酒ですね。 以前、伯楽星の記事で「ワインのように100万円でも楽しめるような、いくら払っても飲みたいと思わせるような酒造りに挑戦」と紹介しましたが、この零響はその一つの答えを出したようなお酒なのです。 ちなみにお値段は「零響(れいきょう) - Absolute 0 - 500ml」が38,5000円もするとんでもないお酒になっております。 【日…
今回紹介するビールは水曜日のネコです 水曜日のネコはヤッホーブルーイングで造られているビールです。このビールはローソンなどのコンビニでも売られていて、その特徴的なパッケージデザイン、名前から印象に残っている人も多いのではないでしょうか?今回はそんな水曜日のネコの誕生エピソードと名前の由来を紹介したいと思います。 <水曜日のネコの誕生エピソード> 水曜日のネコの開発は女性をメインターゲットにした「ベルジャンホワイトを造ってほしい」というマーケティング部門の要望から始まりました。それに対して醸造責任者である森田正文さんの答えは「できない」だったのだとか。というのもベルジャンホワイトは無濾過の酵母入…
今回紹介するビールは「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」です。 このビールはサッポロビールから数量限定で2021年2月2日から販売されています。買える場所はファミリーマートのみなのですが、このビールが販売されるまでには面白いエピソードがありました。 サッポロ 開拓使麦酒仕立てのエピソード 突如決まる発売中止 このビールは、もともと1月12日に発売予定のビールでした。しかし、1月8日に商品デザインの一部に誤表記が見つかるのです。その誤表記というのがLAGERというつづりをLAGARとしてしまうミスでした。 もちろん、ただ表示をミスしただけなので、成分や味などには何の問題もなかったのですが、「デザインも…
みなさんはウイスキーをプレゼントに送る時にどうやって選べばいいかわからないことがありませんか?そこで今回はプレゼントを選ぶうえで、ふさわしいエピソードのあるウイスキーをまとめてみました。このウイスキーたちと一緒にメッセージを添えてプレゼントをしてみてはいかがでしょうか? 旅立つ人へ贈られたウイスキー!ベル 出会いと別れのウイスキー!トマーティン 152歳まで生きた老人が由来のウイスキー!オールドパー 素敵な恋のエピソードがあるウイスキー!フォアローゼズ 挑戦する人への敬意が込められたウイスキー!ヘネシーナジェーナ 70歳で夢を実現させたウイスキー!アランモルト 偉大なる祖父を超えるために造られ…
今回紹介するビールは富士桜高原麦酒ヴァイツェンです。 このビールは富士桜高原麦酒で造られているビールで、このブルワリーの定番銘柄の受賞歴は150を超えるというのだから、とてつもない話です。そんな定番銘柄の一つである富士桜高原麦酒ヴァイツェンがつくられるまでには面白いエピソードがありました。 <手間暇かけて行われる糖化作業> 普通、エール系ビールの糖化は一定温度で行う1ステップの方法か、途中で一度だけ温度を変える2ステップの方法が一般的です。ですが、富士桜高原麦酒では5~6ステップの段階を踏んで、酵素が発酵工程で働きやすい環境を整えるのです。その方法はドイツで学んできた昔ながらの造り方で、この「…
今回紹介するウイスキーは山崎です <山崎とは> 山崎は、いまやYAMAZAKIとして海外のウイスキーマニアにも広く知られているシングルモルトウイスキーです。 山崎蒸留所で生産されているウイスキーなのですが、この山崎蒸留所は国産ウイスキー第一号である「白札」を発売した蒸留所であり、日本最古の歴史を持つモルトウイスキー蒸留所なのです。 <山崎誕生エピソード> 山崎は1984年に創業者である鳥井信治郎氏の次男の佐治敬三氏が誕生させたブランドです。当時は、高度経済成長が頂点を極めつつあった時代でした。そんな、価値観が多様化する時代には個性の強いシングルモルトが好まれると考え、日本を代表するシングルモル…
今回紹介するウイスキーはチェイヴェックです <チェイヴェックの意味> チェイヴェックは「チェイヴェック ナン イーラン」が正式名称で、ラベルに描かれている漁船の名前です。意味は「島の可愛い娘」で、スラングで「グラス1杯のウイスキー」という意味もあります。 <チェイヴェックが造られた目的> ラベルに書かれている文字ですが、実は英語ではなく全てゲール語です。というのも、このチェイヴェックを造られた目的の1つが、いまや約1%の人にしか使われなくなってしまったゲール語普及があるのです。というのもそもそも、スコットランド人の祖先の一部はアイルランドから渡ってきたゲール族なのです。「ゲール語がこのまま廃れ…
今回紹介するウイスキーはリズモアです <リズモアとは> リズモアとはローン湾に浮かぶ、風光明媚で気候温暖として有名な小島の名前で、ゲール語で大きな庭園を意味しています。その名の通り、色とりどりの花に覆われて白砂の海岸と緑に囲まれた美しい島なのです。 <リズモア島にまつわる恐ろしい伝説> スコットランドにキリスト教を布教した聖コロンバとその弟子の聖モルアグは、リズモア島にキリスト教を布教したいと長い間考えていました。そんな二人は、ある日マル島からリズモア島へそれぞれの小舟に乗って漕ぎ出します。すると次第に競争となり、聖コロンバの方が先に島につきそうになります。すると、聖モルアグは突然持っていた斧…
今回紹介するウイスキーは響です <響とは> 響はサントリーの創業90周年を記念して、サントリーの粋を結集した傑作を出したいという思いから生まれたウイスキーで、1989年に発売されました。数あるサントリーのウイスキーの中でも最高峰の位置づけです。様々なタイプで熟成されたシングルモルト原酒が見事に組み合わさり、まさに味と香りのハーモニーを奏でているのです。 <響に込められた思い> 響きという名前には、ウイスキーづくりを通して、世界中の人々や、かけがえのない自然と共生していきたいという思いを表す「人と自然と響きあう」というサントリーの企業理念が込められています。また、当時チーフブレンダーを務めていた…
今回紹介するウイスキーはダルユーインです <ダルユーインの由来> ダルユーインとはゲール語で緑の谷間という意味です。その名の通り、蒸留所のそばまでドラムウッドやキャロンの森が広がる、緑に囲まれた谷間にあります。 <ダルユーインの歴史> ダルユーイン蒸留所は1852年にウィリアムマッケンジーという農夫によってスぺイ川の支流であるキャロン川を跨ぐように建てられます。その11年後に対岸にストラススペイ鉄道が開通したこと、さらにはスペイ川に架かる橋が建設されたことから、製品の輸送が簡単になり、また原料である大麦も鉄道によって運ぶことができ、生産を順調に伸ばすのです。 1891年にはスカイ島のタリスカー…
今回紹介するウイスキーはクレイモアです <クレイモアの由来> クレイモアとはハイランドの戦士たちが使ったという両手で持つ巨剣のことで、敵をなぎ倒すために使われた剣です。そのあまりの大きさに二人で担いで戦場に運んだとも言われているのです。 <クレイモアと名づけられた理由> そんなクレイモアですが昔から愛国心と勇気の象徴として見られてきたもので文献上には13世紀の頃から登場するほど歴史が古いのです。ちなみにスコットランド独立の英雄であるウィリアム・ウォレスがイングランド軍を破ったスターリングブリッジの戦いで手にしていた武器がクレイモアだったのです。こういった理由からクレイモアと名づけられたのでしょ…
今回紹介するウイスキーはスペイキャストです。 今回は写真がなしです。 <スペイキャストの由来> スペイキャストとはスペイ川で発達した釣りの技法で、フライのキャスティング方法のことです。スペイ川は有名なサーモンの釣り場で世界中から多くの釣り人が集まるサーモンフィッシングのメッカなのです。このスペイ川は、スコットランド一の急流なこと。両側が高い土手になっているため、竿を高く振り上げるオーバーヘッドキャストができないことからできた投げ方なのです。ちなみにこの投げ方を修得するには5~6年はかかるといわれるほど複雑な投げ方なのです。 <なぜ、釣りのキャスティング方法が由来になったのか?> サーモンフィッ…
今回紹介するウイスキーはベイリー・ニコル・ジャーヴィーです <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーの由来> ベイリー・ニコル・ジャーヴィーは、ウォルタースコットの小説であるロブロイに登場する人物の名前が由来になっているのです。ロブロイは実在する人物なのですが、このベイリー・ニコル・ジャーヴィーは創造した人物で、ロブロイの従兄弟という設定になっています。 <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーのエピソード> ロブロイの物語の中でベイリー・ニコル・ジャーヴィーがロブロイを訪ねてアバフォイル旅篭で武装した山賊に襲われるのですが、火かき棒で応戦して見事追い払うというシーンがあります。もちろんこの話は架空のストーリ…
今回紹介するウイスキーはダフトミルです。 <ダフトミルとは> ダフトミル蒸留所は、正式にオープンしたのが2006年と比較的新しく、農家の古い建物を改造しただけの小さな蒸留所です。創業者はフランシスとイアンという兄弟です。本業は農家で、大麦や小麦などの穀物とジャガイモなどの野菜類、そして牛を飼うミックスファームを行っています。 <蒸留所を建設した理由> ウイスキーが好きな二人はあるとき、「畑でとれた大麦を使ってウイスキーを造ったら面白い」と考えたのだそうです。そして、本当に蒸留所を建ててしまったのでした。考えるだけでなく実行に移してしまうのがなんともすごい話ですね。 <ダフトミルのウイスキー造り…
今回紹介するのはブレアアソールです <ブレアアソールの由来にまつわるエピソード> ブレアアソールの創業は1798年でもともとは「オルト・ダワー」を意味するオルダワーという名前だったのです。ちなみに、このオルトダワーはゲール語でカワウソの小川を意味していて、現在も蒸留所の敷地内に流れている仕込み水にも使われている川なのです。ブレアアソールに改められたのは1825年以降のことで、蒸留所名のもととなったのがアソール公爵で、この公爵が住んでいる場所がブレア城なのです。このアソール公爵という人物ですが、イギリスで唯一、私兵(軍隊)を持つことを許されている大貴族で、ブレア城には昭和天皇が皇太子時代に滞在し…
今回紹介するのウイスキーはバルミニックです すみません。今回は写真は無しです。 <バルミニック蒸留所とは> ジェームズマクレガーが建てたバルミニック蒸留所は、正式に認可蒸留所としてスタートしたのが1824年のことです。ですが、このバルミニック蒸留所の地であるクロムデイルは密造酒づくりのメッカの地。このバルミニックも1824年以前から密造を行っていたのでした。そんなバルミニックですが、実は免許を取得したのにはこんなエピソードがありました。 <密造ををやめて認可蒸留所となったエピソード> ある時、マクレガー農場を訪れた税吏が盛大な歓待を受けます。その時に税吏が外にある不審な小屋を見つけます。実はこ…
今回紹介するウイスキーはタムドゥーです <タムドゥーとは> タムドゥーはゲール語で「黒い塚」「黒い小丘」という意味です。タムドゥーはスペインやイタリア、フランスで良く飲まれている食後酒としても適したスペイサイドを代表するウイスキーです。またフェイマスグラウスやダンヒル オールド マスターの中核をなしているウイスキーでもあります。 <タムドゥー蒸留所の特徴> タムドゥーの特徴はサラディン式モルティングという製麦法を採用していることです。このサラディン式モルティングは、伝統的なフロアモルティングが仕込める大麦の量がせいぜい10~12トン程度であることに対して、一度に220トンもの大麦を仕込むことで…