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  • ブギーポップは笑わない

    酒を覚えたばかりの猿の酩酊、崩れて溶けた頭で思案を巡らせる。今夜はブギーポップ、今宵が俺の関ケ原。留まらない心音が夜の帳を駆け抜ける。 事を遡れば数時間前の事、時刻は深夜の様相を呈していたそんな頃。自室で酒を喰らい、迸るテンションはダンスホールもかくやの心持ち。勢いの余り、はたまた若さの至りか、猛る激情を50音に変換し白紙を汚していた。 深夜、それは魔の時刻。部屋の明かりが消えると同時に、お天道様の下ではとても吐露できない、してはいけない劣情がベッドの下から這い寄る時間。 書き込んだアナグラムが電子の海を泳いで渡った先は気になるあの子。俺の、俺だけのユートピア。今なら少しだけ君の胸に飛び込める…

  • アナザースカイ

    束縛欲や独占欲、これらの言葉が犯罪の定義にカテゴライズされてから久しい。その源流はきっと愛によるものであるにも関わらず、だ。誰かを手に入れたいという感情、自分の物にしたいというエゴイズム、源流から分岐したそれは果たして愛足り得るものなのか。はたまた愛足り得ないものなのか。 相手を思いやり、相手の為に尽くす。誰か彼かに至福の感情を献上したいという気持ち。なるほど確かにこれは愛と呼ぶべきものだろう。善良で、清廉で、清く正しい道徳的な、ややもすれば聖書に記されていたっておかしくない心情だ。 だが「それだけが愛なのか?」と問われれば僕は首を横に振らなければならないだろう。時刻は深夜、あなたを助手席に乗…

  • アナザースカイ

    束縛欲や独占欲、これらは昨今愛というよりは犯罪の定義にカテゴライズされてから久しい。誰かを手に入れたいという感情、自分の物にしたいというエゴイズム、それは果たして愛足り得るものなのか。はたまた、愛足り得ないものなのか。 相手を思いやり、相手の為に尽くす。誰か彼かに至福の感情を献上したいという気持ち。なるほど確かにこれは愛と呼ぶべきものだろう。善良で、清廉で、清く正しい道徳的な、ややもすれば聖書にだって記されているであろう心情だ。 だがそれだけが愛なのか?と問われれば僕は首を横に振らなければならないだろう。時刻は深夜、あなたを助手席に乗せて赤信号を待っている僕は、煙草を咥えながら言うだろう。「そ…

  • 雑記

    もうずっと長いこと味のしないガムを噛んでいるみたいだ。相変わらず夜は眠れない。スマホを片手にベッドの中で悶々とする日々を、学生時代からずっと続けてきた。そこには何もない。なぜなら何もしていないからだ。そんな当たり前のことが、当たり前のこととして僕の背中を覆っている。昨日のことだったらなんとか思い出せる。だけど一昨日のことなんてこれっぽっちも覚えていない。 僕は酒を飲む。気持ち良くなりたいからだ。昔からずっとそうだった。何もできなかった僕が、何かを成し得るんじゃないかと勘違い出来る唯一の道具が酒だった。今日も酒を飲んだ。昨日も、一昨日も、その前も飲んだ。わずかばかりの自尊心と、憂鬱と、気持ち悪さ…

  • あの浅ましい愛をもう一度

    人から手放しで好かれたい。こんなさもしい欲求を抱いてしまった時、僕たちは一体どうすればいいのだろうか。 誰しもが少なからず一度は胸に抱いたことがあるこの劣情。森羅万象、有象無象のあまねく誰かに愛されたい…出来ればロハで…嫌われ者の彼だって、いつも一人のあの人も、僕らは誰だって嫌われたくなどないのである。 しかしそんな淡い幻想は、辛く厳しい社会を生きていく中で泡となって消えていく。ある時ハッと気付くのだ。誰からも愛される人間なんて存在しないのだ、と。 だけどそれでも嫌われたくないという気持ちは捨てきれないものである。いざ誰から嫌われたって関係ないさ!などと豪語してみても、刺さった後ろ指の数が気に…

  • 思いやりの行方

    良かれ思ったその行為、本当に誰かの為になっているのだろうか。 もちろん、善意を以てしてその行為に従事していることは知っている。あなたが「君の為に…」と吐露するその感情に、その優しさに、なるほど確かにそこには愛が介在していることだろう。その観点から察するに、僕はあなたに対して謝らなければならないだろう。そして同情もしよう。しかし本音を言わせていただくならば 「別にしなくても良かったんだけど…」 つまりは需要と供給の話だ。善意を以てした行為、それは分かる。誰か何かに良い気持ちになってもらいたい。何処かの誰か、或いは唯一無二のあの人に、至福の感情を献上したいという気持ち。それは理解しよう。どちらかと…

  • 自分 or not

    果たして自分は何者なのか、そんなことを考える。中学高校大学と、心身共に成長を重ねるにつれそれは希薄になっていくことが一般的ではあるが、成長に合わせて疑問が肥大化していく、というケースも稀に存在する。一体自分は何者なのか。果たして自分は本当に自分の認識する自分自身そのものなのか。あまりにも青く、誰にも相談できずにいた恥ずかしい話、そいつを僕は話したい。 とはいえ、己を認識する話というと「我思う。故に我あり」と言葉を残したルネ・デカルト氏の言があまりにも有名であるため、ここでは詳細は省かせて頂く。興味のある方はそちらを参照して頂きたい。むつかしい話は僕には良く分からないし、非常に眠たい話になってし…

  • 愛を知るとき

    好きの定義、とは一体どのようなことを指すのだろうか。もっともそんなことは人によって違う訳であるから、明確に定義できるものではないとは分かっているけれど、何故だか僕はそんなことを考えてしまう。 例えば僕は『その人がいないと寂しい』とか『その人が悲しいと自分も悲しい』と思うことが好きということだろうな、と漠然に考えているけれど、それが全てという訳ではないし、「なぜそう思うのか?」と問われても「なんとなく…」と曖昧なことしか答えられない。だけど僕にとっては、それが人を好きと思う定義なのだと知っている。というよりも、それ以外に人を好きになる方法を知らないだけなのかもしれないが。 もちろん僕の考えを否定…

  • 完了する人々

    何かしら重大な失敗が世間、相手に露呈しまった時、例えばそれが相手を深く傷つけてしまうことになってしまった場合、大抵の場合は即謝罪、次いで問題改善へと対策を練る。という流れが一般的であり、且つ常識的、合理的であるのだが、世の中には往々にしてそれが出来ず、言い訳、保身、自己防衛に走ってしまうどうしようもない人間が存在する。僕である。 しかしこれだけは言わせてほしい。僕らは誰かを傷つける意図を抱いたことなんてたったの一度だってなかったし、傷ついた彼ら彼女らを見て「w」などと単芝を生やした事など一切ない。傷ついた君らを見て、僕らもまた、傷ついていたのだ。 「旅行したいね~」 大学生の時分、当時付き合っ…

  • フォーエバー・ヤング

    先日、飲み会の席でのこと ゆるふわふりふりフリルゴスロリ風ファッション30代後半女性「もうすぐこんな服装できなくなるんだから、今のうちにやっとかないとね☆」 僕「へ、へぇ…^^」 それでは本日も張り切ってまいりましょう。 世の中には、肉体に対して精神が遅れを取るケースがしばしば存在する。そしてそれは悲しいことに、年を重ねれば重ねるほど症状は悪化の一途を辿り、そうしてその乖離は更に助走を付けて広がっていく。 心の在り方はフォーエバー・ヤング。直近の症状は更年期障害。辛く悲しい物語である。いつまでも若く美しくありたいと願う気持ちは男も女も変わらない。そしてその思考は至って自然な現象ではある。ではあ…

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