『昭和天皇物語』能條 純一 その17
泥沼に入っていく。 ネタバレします。 昭和13年1月 近衛文麿首相が「爾後国民政府を対手とせず」という声明を出す。 後に裕仁はこの声明をどういうつもりで発したのか、と問うが近衛は「私自身南京陥落で浮かれていたのでしょうか。自分でもよくわからず悔やんでいます」と答えた。 近衛首相は山東省にいた板垣征四郎に陸軍大臣として入閣をお願いしたいと伝言する。 秩父宮雍仁は満洲へ赴いていた。 石原莞爾は「支那との戦争はもう限界です。日支戦争は無益な戦争であります」と言い殿下もこれに同意した。 新京では東条英機が待っていたが彼もまた近衛首相から呼び出され陸軍次官となる。 秩父宮は一か月間満洲を視察し日本人が威…
2024/10/31 07:15