「SFマガジン」1980年12月号~1982年6月号 初めて読んだ時はその美しさに圧倒されるばかりで「いったい何なのだ」としか思えなかったのですがその後も何度か読み続けてきました。 今回再び読み直してどのくらい読めるのか確かめてみたいものです。 ネタバレします。 この複雑に美しい物語を理解するのは困難なことだろうが私たちは一つの鍵をみつけてはいる。 それは酷く悲しい音のする鍵である。 この作品の核になっているのはリザリゾ王とその「異形の王子」の関係性だ。 王には他にも子がいるが金色の細長い目を持つために「忌むべき者」だとして王によって斥けられ死刑執行人によって殺されるが死なない。何度も何度も殺…