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  • 『尚食』その4

    続き観ていきます。 相変わらず、というのか朱瞻基と姚子衿の近づきそうで近づけない関係と美味しそうな料理の戦いが繰り返されます。 ネタバレしますのでご注意を。 18話、料理の話では必ず食材を使って絵を再現する、的なエピソードが取り上げられますが確かに美味しくはならないだろうなとしか思えません。 それにしても皇太子が皇太子妃がここまで嫌っていて一介の料理人女性に心惹かれている、という基本的設定はどうなのだろうか。 一介の料理人と書いたけどそもそも姚子衿は優れた教育で知性教養を与えられた身分だったゆえに皇太子は彼女を好きになっていく。 一方皇太子妃はそうした知性教養が圧倒的に足りない。足りない、とい…

  • 『チェンソーマン』アニメ8話までと原作第一期

    中華ドラマにはまっていたせいもありここで原作再読とアニメ8話まで再鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 原作読み返してもあっさりとは頭に入ってこない。 難しいですがそれが楽しいです。 今気になっているのは 「マキマが支配の悪魔だ」 ということです。 マキマは(「キ」を切り取って)ママのことだ、と作者氏が言明されているそうですがではこの作品では 「ママが支配の悪魔だ」 ということになります。 マキマの描き方は極めて優しく愛情あふれるものに見えます。 美しく嫋やかで脅迫したりはしません。 彼女は暴力や怒鳴り声で支配するのではないのですがこうと決めたら譲らない厳格さがあります。 これまで多くの作品で…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その10

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia 鑑賞終了しました。 あまりの感動に言葉もありませんが頑張って少し書いてみます。 ネタバレしますのでご注意を。(『覇王別姫』に関しても) よく練られた素晴らしい脚本でした。 もちろん中華ドラマらしい大げさな表現に彩られてはいますがそこは好みですね。私にはしっくりきました。 最期は大団円でした。あらゆる布石を活かしてまとめられていました。 私はどうしてもチェン・カイコー『覇王別姫』との比較をしてしまいます。 レスリー主演の『覇王別姫』は素晴らしい作品ですが悲しくあり残念に思えるところもあります。 『覇王別姫』は時期的に同性愛表現そのものが画…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その9

    第42話まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 上の画像は細蕊の後継者たる小周子。女役姿が圧倒的に愛らしいです。 醜悪な大日本帝国軍の話があまり続かなくて嬉しいです。 鳳台がからかってくれるのでほっとしました。 間抜けな存在として表現するので十分です。 鳳台と細蕊の関係が一層深く親密になっていくのを観ていて心地よく心に染みてきます。 鳳台の妻が毅然としているのに優しくて思いやりがあるという表現もとても良い。 これで戦争やら日本兵やらがなければ最高なのですが歴史は冷酷に人生を変えてしまう。 そして中国国内でも分裂が起こる。 姜登宝の最期は虚しいものでした。 そして臘月紅も。 にしても鳳乙の可愛…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その8

    嫌な話が始まりましたが私としては大日本帝国軍人がどんな非道に描かれても否定する気はありません。むしろもっと非道だったとよけいに怒りがこみあげてきます。 かなり抑えての表現なのではないでしょうか。 日本軍の醜態を見て更に戦争というものがどんなに醜いものかと考えさせられます。 戦争は敵だけではなく味方にも残虐を強いていきます。 もちろんこれは日本だけに限るわけではなく多くの国がそうだったはずです。 なのに戦争はいまだ無くならず人々は戦うことに意義と楽しみを見出す。 ドラマとして意義があり面白くなる題材ですがむかつきます。

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その8

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード34まで鑑賞。 とうとう恐ろしい日本軍が来てしまった。この恐怖感っていったいなんなのだ? しかし曹万鈞の言葉は辛辣でもある。 「我が国が内部分裂している間に日本は強くなってしまった」 彼らにとってそういうことなのだろう。 とはいえ「強くなってしまった」意義はなんなんだろう。今でも日本はやたらと「強くなる」ことを目指しているが自分たちを高めていくようには思えない。 例えば少年マンガを見ても「強くなる」ことに重きはおいても深みを増していく面白さを描いてはいないと感じるのです。 鎖国をしている間、日本という国は深みを増していたのか…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その7

    しばらく入り込んでしまいました。 エピソード30まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 仲睦まじく出来すぎの夫婦に思えた程鳳台夫妻がケンカして別居状態に。 といっても原因は妻の弟。いかにも金持ちのボンボン的な范漣はとある女性と関係して子供を作ってしまう。例によって義兄・鳳台に泣きつき助けてもらうのだが世話を焼く鳳台を見かけた蔣夢萍に勘違いされ范湘児に告げ口されてしまう。勘違いの焼きもちを焼く范湘児のところへ偶然鳳台の別れた母親から手紙が届く。しかし女性名の手紙に怒った范湘児はその手紙を焼いてしまうのだった。 このケンカもうまい具合に物語に絡んでいます。 鳳台は有能ですがその資金はもともと妻・…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その6

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード23まで鑑賞。 テレビで見かけた回に追いつきました。 この回で出会えたのは幸運でした。どの回でも惹かれたかもしれませんがこの小周子との出会いは確かにはっとします。これ以後どうなるかは私はまだ知りませんが細蕊の物語として新しく年若い女役との出会いは重要なのではないでしょうか。 冒頭では細蕊自身がまだ未熟な人物だという表現でしたがその細蕊が次第に成長していく様子が描かれていきます。 そして憐れなほど拙い少年を保護することで細蕊が大人になったことがわかります。 一方鳳台とのつながりになる曹貴修の物語も気になります。 もちろん彼は今…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その5

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) 19話まで鑑賞しました。 このドラマに出会えたことに感謝するばかりです。 激動の中国史上、長い歴史を背負う京劇の若き才能・商細蕊はさらに古い歴史を持つ崑劇の名手でもあります。彼は梨園に育ち字の読み書きも不確かですが一方演劇では類まれな感覚を持っていて伝統を守るべく望まれています。 親友となった程鳳台はイギリスに留学し西洋文明を学び未来を担う男です。 共に有能で豪胆な人間ですがその道はどちらも険しい。 笑いもあり楽しいドラマですが重厚な歴史を感じさせてくれます。 まだまだ続きます。 少しでも長くこのドラマを観ていたいです。

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その4

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード16まで鑑賞。 京劇のすばらしさ、細蕊の美しさを堪能しました。 京劇を題材にした作品といえばどうしてもレスリー・チャンの『覇王別姫』を思い出さずにはいられません。 あの作品では蝶衣の兄弟子への恋心が描かれていました。その意味でも挑戦的な作品でもあったのです。 本作品のヒロインたる細蕊と鳳台の関係が(今のところ)恋心ではなく親友として描かれているのは逆に今風だと思っています。 あの頃は同性の恋心を描くことが特別だったのですが現在では逆に友情として描くことに意義があるのでは、と私は感じています。 鳳台は細蕊の美しさに見惚れますが…

  • 『水星の魔女』第7話まで

    『水星の魔女』淡々と観てきたのですがやはりここらでちょいと書きたくなりました。 他の方のレビューなど見て感心しきりなのですがとにかく盛り上がっていると思います。 ファーストガンダム世代でもちろんファーストが大好きなのですが(そしてΖ)そのうえでこれまでで一番の出来は『オルフェンズ』だと言い放ってましたが本作観てきて一番は『水星の魔女』かもと考え直しているミーハーでもあります。 本作『水星の魔女』スレッタはガンダムテレビシリーズで初の女性主人公と謳われました。 赤毛のクセッ毛はどうしてもアムロを彷彿とさせます。スレッタはそのまんまアムロの女子版なのでは、と思っています。 ではシャアは?というと本…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その3

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード8まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 『瓔珞<エイラク>』スタッフ作品ということで『瓔珞<エイラク>』で見知った顔と再会できてうれしい。 特に瓔珞の義兄・袁春望(王茂蕾)との再会は嬉しかったです。 あとあの作品で小悪党だった彼はここでも小悪党でしたw 鳳台と細蕊との厚い友情が描かれていきます。 細蕊が座長を務める水雲楼は資金繰りで困窮していました。細蕊は随一の役者ですが劇団経営者及びリーダーとしての素質はぐだぐだなのでした。 そこへ大富豪であり権力者曹司令官の義弟という鳳台が現れ細蕊に惚れ込んで親友となる夢の展開があっ…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その2

    原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia 黄暁明(ホアン・シャオミン)演じる程鳳台見惚れてしまうかっこよさです。 彼は西洋に留学していたこともあって京劇よりも西洋の映画のほうが良いという嗜好なのですがふとしたことで商細蕊と出会い彼を知るごとに惹かれていきます。 鳳台は資産家の息子だったとはいえ父親の死で財産を失ってから自身で富裕な生活を取り戻した屈強な男でもあります。彼の言動に見える冷徹な強行ぶりから単なる坊ちゃんではない芯を感じさせます。どことなくシャアを彷彿とさせます。 一方の細蕊は幼児期に劇団に入れられた(売り飛ばされた?)身の上で意地っ張りゆえに扱かれ優しくしてくれた姉…

  • 『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光

    テレビ放送で20話あたりを偶然見かけてしまい目を奪われてしまいました。 後で調べたらこれも『瓔珞<エイラク>』スタッフ製作ということでその力量に驚かされます。 とにかく途中からでは我慢ならないのでこれも探したらアマゾンプライムでは「エンタメアジアチャンネル」で配信されていてとりあえず無料枠で鑑賞することにしました。 が、wowowでも配信されてました。ま、アマプラのほうが見やすいのでこのままいきます。 舞台は1930年代中国という私が最も好きな世界です。 ガンダムシリーズからのいきなりの別世界のようですが安彦良和氏世界という意味で言えば必ずしもまったく関係なくはない。というのはこじつけでしょう…

  • 『機動戦士Ζガンダム』宇宙を駆ける

    何度観ても衝撃を受けてしまいます。 しかし本当の戦争はこんな風に怒りを爆発させるようなことはできないのだと思います。 どんなに怒ってもその憤りが憎むべき相手を倒すことなどはない。 だからこそ富野氏は特別な力を少年に与えるしかなかったのですが。 ラストで主要人物たちが劇場に集まって会話をする、という演出はとても面白いですがこれもやはりいかにもな演出ですね。 (でもとても好きです) 人間はこんなに愚かではない、と言いたいのですが今まさに戦争のさなかに人間たちはいてどうなることかと見守っている状況です。 いったいどうして戦争を止めることができないのでしょうか。 ゼータガンダムで起きている争いは人種や…

  • 『機動戦士Ζガンダム』地獄のほうへ

    現在放送されている『水星の魔女』を観ながらみんな震えているのはガンダムシリーズが確実に地獄のほうへ進んでいってしまうのが予測できるからで。 ネタバレしますのでご注意を。 カミーユは結局フォウを救うことができない。 「ガンダムシリーズは反戦でも戦争賛歌でもなく人間はどうしても戦争を繰り返してしまうことを描いたもの」 と安彦良和氏が書いておられた。その通りだというしかありません。 そしてその時わけもわからず巻き込まれて苦しめられてしまうのはいつも子どもたちです。しかしその子どもたちも成長するにつれてそれが当たり前になりまた同じことを繰り返して次の子どもたちを苦しめる。 今私たちはそういう戦争をまた…

  • 『機動戦士Ζガンダム』フォウとカミーユそして他の女性たち

    フォウ・ムラサメがすごく好きなのです。でも悲しいなあ。 以前にも書いたと思いますがガンダムシリーズは女性の描き方が素晴らしくて多様性もあって惹かれる理由のひとつです。 フォウは典型的謎の美少女キャラなのですが短髪で緑の髪で唇が紫で日本のキャラデザとしてはやや大人っぽい落ち着いた表情なのが特徴です。 戦う時は低い攻撃的な口調なのにカミーユと話すときは極端に不思議ちゃん的甘え声になるのも奇妙なのですが自尊心の高いカミーユとしては甘えてくれるフォウが逆に新鮮だったのではないでしょうか。 カミーユはあきれるくらい子供っぽくて他の女性たちは(幼馴染のファでさえも)彼を見るとあーしなさいこーしなさいという…

  • 『機動戦士Ζガンダム』いかに戦争が嫌なものかの確認をする

    エピソード14でクアトロ=シャアとアムロの再会。 一気に様々な場面が蘇る。 やはりここのパートはとても惹きつけられます。 ガンダムの物語の中で新しく登場したカミーユはかつてニュータイプと言われ賞賛されたアムロ・レイと初めて会う。 アムロにはもうかつてのような煌めきもなく戦うことへの恐怖が襲ってくるばかりなのだ。 私は戦争など消滅した方が良いに決まってると思っているのでむしろシャアやハヤトの方が気持ち悪い。 あんな戦いを経験したらボロボロになるに決まっている。アムロの憔悴は私には好ましい。好戦的な連中のほうが理解できない。 じゃあなぜ戦争しか描いていないガンダムを好んで観ているのかと謎は自分でも…

  • 『機動戦士Ζガンダム』富野由悠季 『水星の魔女』の補完としてその1

    結局ゼータガンダム観なおしています。 よくファーストガンダム派と言い私自身そうなのですがそれゆえにか『ゼータ』が逆に気になっています。 当時観たことはあったのでしょうが今観なおしていてもその時にこの作品が理解できたはずもないと思われます。 もう何度か観なおしているのに今回初めて観てる気さえします。多分もう何回か観ないとよくわからないのかもしれませんがとにかく話数が多いので大変なのです。だから判らなくなるのかもしれませんが。 前はカミーユがまったく好きではなかったのですが今はむしろとても可愛く好きになってしまう不思議。クアトロ氏は何度見ても変な人ですが。 観なおしている理由としては現在放送中の『…

  • 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』高山文彦

    以前観ていて中断していたのですが再挑戦してみました。 ネタバレしまうのでご注意を。 この作品が名作と評される一方嫌う人もいるようですが私が中断してしまったのからもわかるように嫌うのは当然だと思えます。 なのになぜ名作と言われてしまうのかといえばそう評しているのはやはり日本人的気質の人が多いからなのではないかと思えます。 先日記事で主人公アムロのいる連邦側ではなくジオン軍こそが日本軍なのだと書いたのですが本作を観ればいっそうその感が強まります。 ここでも主人公は中立地帯に住み連邦側に組している少年アルになっています。 アル少年はジオン軍の一兵士バーニィと出会いそこから二人だけの奇妙な作戦を描編み…

  • 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』豊島圭介

    何度目かの鑑賞。と言っても何が語られているのかまったく呑み込めてはいないのですが呑み込めないがために何度も観てしまいます。 以前YouTubeに上がっていた時も何度か観ていましたが映画としてまとめられ途中途中に現在の知識人方々の解説が入ることによって私などは助かることになります。 昨日まで観続けた『銀河英雄伝説』からのこの映像はもちろん私としては非常につながりを感じての選択になります。 『銀河英雄伝説』で私は完全にヤン・ウェンリー「自由惑星同盟」側でありながら帝国軍への作者の美学と賛辞に感銘も受けてしまいます。 本作においては全共闘側に賛同はしないものの三島由紀夫に反感を持ちながら討論というよ…

  • 『銀河英雄伝説』夢、見果てたり

    『銀河英雄伝説』何度目かの鑑賞終えました。 と言っても私には初めてきちっと観終えたようにも感じています。 昔初めて本作を観、小説を読んだ時実は本作を低く評価していたことは否めません。 もしかしたら私と同じような人はいるのではないでしょうか。 黄金の髪をなびかせるラインハルトとキルヒアイスはじめ彼を崇める帝国軍の描写がなんとも軽薄に感じられたというのが主な理由で確かに政治的な面白い記述はあるもののそこまで高評価しなくても良いように思えていたのです。すぐにこれを超える作品が次々と登場するとも思えていました。 しかし銀英伝小説が1982年から発行されてちょうど40年経った今でも本作を超える権謀術数を…

  • 『銀河英雄伝説』シーズン3エピソード29

    このタイトルを見ればそれだけで動揺する人がいるでしょう。 気が弱くて画像はこれしか貼ることができませんでした。 ネタバレしますのでご注意を。 知っているのにどうしても泣いてしまいます。 活躍してくれるのが当たり前と思っていてそれを失ってしまうことを想像すらできない。人間はそういうものなのでしょう。 ヤンの最期はあまりにあっけないものです。そしてそういうものなのかもしれません。ヤンを救えず荒れ狂うユリアンとフレデリカの落ち着いた態度のどちらにも涙があふれてしまいます。 ここでフレデリカが言う言葉があります。 「テロによって歴史は動かない、というあの人の主張を覆してしまう」 頷くべき台詞なのですが…

  • 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 その4

    今回冒頭ではっきり『水星の魔女』イコールべネ・ゲセリット説が証明された(気がします) べネ・ゲセリットはフランク・ハーバート著『DUNE 砂の惑星』に登場する魔女製作委員会(勝手に名付けただけですが)による魔女養成学校システムのことであります。 しかし本作の学校は全員を魔女にするわけじゃないようですが。その才能を探している可能性はあるはずです。 本作での「魔女」は「ガンダム乗り」を意味しているのは間違うことなき、でありますが「もう一人の魔女」がエラン君を指しているとすれば魔女は必ずしも女性ではない、というややこしい話にもなります。 ところでべネ・ゲセリットにおいて魔女は女性なのですが男性の魔女…

  • 『銀河英雄伝説』シーズン3 エピソード19あたり

    今更なんですが原作者田中芳樹氏というか『銀河英雄伝説』はやはり帝国軍が好きなのだなあと思いました。 私自身は帝国軍嫌いというかラインハルトとキルヒアイスの関係が凄く苦手で正直言うとキルヒアイスが不気味で気持ち悪いのです。 私は完全ヤン・ウェンリー派でヤンとユリアンの関係は「いいなあ」と単純に思っていてヤンとヤンの仲間が好きなのです。 むしろ帝国軍ってなに?こいつら?くらいなのですが田中氏は帝国軍に魅力を感じておられるのだなあと今頃になって感じ入っているのでした。そもそもそうでなければ帝国軍という設定を持ち出しても来ないはずです。 とはいえこの時代のSF作者の設定はほとんど第二次世界大戦を模倣し…

  • 最近のYouTube受信状況は

    最近YouTube話を書かなくなりましたが今も頻繁に観て(実際は聞いて)います。 そこで近況を簡単に記します。 一時期最も没頭していた「一月万冊」はすっかりやめてしまいました。もともとタイトル通り「本の紹介」をしてくれるというので安冨歩氏を中心に聞いていたのですが次第に政治の話ばかりになりそれでも安冨氏の話は価値があると思っていたのですが司会役の清水氏が安冨教授のコントロールが上手くいかないと苛立つようになっていくのに嫌気がさしてきました。もともとワーカホリックで鬱傾向の清水氏には仕方ないことかもしれませんが毎日更新というのもいささかやりすぎで内容が薄くなるのは当然なのです。 そして別の配信中…

  • 『銀河英雄伝説』シーズン3 11あたり

    地球教のあたりです。 ネタバレしますのでご注意を。 もっとよくよく読み込み鑑賞せねばと思っているところです。 他の作品にあまり気乗りしないのだからじっくり本作にはまってみればいいのではなかろうかと。 ヤン・ウェンリーは大きな勝利を挙げ英雄と称せられますが実際にはまったく評価されないのはいわゆる「政府側に流れない」からですね。 現実に例えばスポーツ選手が政府に持ち上げられ取り込まれてしまうことがよくあります。 立派なアスリートだと敬意を持った人が体制側に入り込んでしまうとみるみる「変な人」になってしまう。 それは単にこちらの思い込みに過ぎなくて元々そういう素質を持っていたにすぎないのかもしれない…

  • 『チェンソーマン』その4

    パワーちゃん好きです。 先日『チェンソーマン』は『デビルマン』が下敷きだよね、と書きました。 デンジはそのまま不動明だしマキマは飛鳥了です。 となれば勇者アモンがポチタになるわけで随分可愛くなってしまいました。 したらパワーちゃんはなにか?といえばもちろん美樹ちゃんではないです。 美樹ちゃんは人間なんで。かなりパワフルな女の子ではあったけど。 それで思ったのはパワーちゃんはテレビアニメ版の妖獣ララなのではないかと。 ララは悪魔の種族で物凄く馬鹿っぽいのがそっくりですし長い茶髪も似ている。 敵か味方かよくわかんない感じのアホキャラだったけど私はなぜかすごく好きでした。というか結構ファンがいたらし…

  • 『フットルース』と『クローブヒッチ・キラー』

    先日テレビ放送されたので観てみました。 が、この物凄い違和感はなんだろうと思いちょっと書いてみます。 物凄い違和感と書きましたが本作が悪いわけじゃないのです。 1980年代ハーバート・ロス監督作品のいわばミュージカル的映画で私も楽しく鑑賞した記憶があります。 敬虔なキリスト教徒が占める堅苦しいアメリカ田舎町をシカゴから来た主人公がダンスでかき回していく、といった内容です。 しかも主人公が恋してしまう女子は牧師館の娘でいわば正義のルールに凝り固まった最大の敵である父親=大人を少年である主人公がダンスでやっつける爽快な作品というわけです。父親=大人は若者たちの道徳の乱れを非難しますが娘を含む若者た…

  • 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 その3

    そんなに語ることもないんですがとにかく面白いですね。 破格なほど人気もあるみたいですが納得の内容です。 学校ものとして小競り合いや友情の描き方も丁寧で楽しい。 そしてミオリネとスレッタのコンビによるテストリトライは懐かしいど根性もの的展開で胸アツでした。 ケンカしてもそれによって仲間意識が強まるというのも古来からの習わしですね。同性結婚を最初にぶち上げて新しさを前に出しながら中身はかなり古風というのも巧い演出憎いです。 皆が惚れ込んでしまうのは当然の流れ。 もう観ないなんてあり得ませんよ。

  • 『戦争は女の顔をしていない』 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)

    これは読まなければ、と思っていた本で読んでみて確かに良かったと感じました。 驚きだったのは著者がこの聞き取りをする際に男性ジャーナリストたちから「女性たちは嘘の証言ばかりするに決まっている」と言われ続け実際の聞き取りの中でも当の女性の夫が間に入って「つまらないことを言わないように」と釘をさしてくる話でした。 何故女性たちは嘘をつくものだ、くだらない話をするものだ、という思い込みがあるのでしょうか。 しかし自分は女性であるために忘れてしまっているだけかもしれません。 先だってのオリンピックの際に森元総理が「女性のいる会議は長引くから」という発言をした時も何故そんな発想があるのか不思議だったのです…

  • 『チェンソーマン』その3

    正直『チェンソーマン』についての考察は困難で私にはかなり無理なんですがそれでも考えたくなってしまうのは仕方ない。 特に考えるべきはチェンソーマン自身よりもマキマのほうだと思う。 マキマっていったい何? ネタバレしますのでご注意を。 ツラが良くておっぱいが主張しててデンジに「デンジくんが好き」と言ってくれる。 母親のように面倒見が良い反面思わせぶりにセクシャルでもあって頭が良くて落ち着いててデンジが他の女といちゃついてても怒ったりもしない。 つまり男にとってこんなに「都合の良い女」はいないんだけどそれは全部嘘っぱちだったと最後にわかる。 彼女は「支配の悪魔」だという。 「支配の悪魔」と聞くと思い…

  • 『チェンソーマン』その2

    アニメ『チェンソーマン』第二話もよかったですね。 とは別に『チェンソーマン』についてちょっとぼやぼや考えてみました。 なのでずっと向こうまでネタバレしますのでご注意を。 主人公デンジはチェンソーの悪魔と合体してチェンソーマンとなります。 つまりこれって思いきりそのまんま『デビルマン』ではないですか。 (以下『デビルマン』のネタバレもします) とはいえ『チェンソーマン』は『デビルマン』をそのままパクったようなものじゃないことは誰にでもわかります。 あの頃『デビルマン』はとんでもない作品だった。 しかし今は『チェンソーマン』でなくてはならない、というか『チェンソーマン』にしかならない世界なのでしょ…

  • 『銀河英雄伝説』を眺めている日々

    なんだかいろいろなことを観たり聞いたりしているのですがこれということを語れるほどでもなく日々が過ぎています。 そんな時にはこれに限ります。 『銀河英雄伝説』むろん私は昔の奴です。 ヤン・ウェンリーを観て富山敬氏の声を聞いているだけで癒されます。 こうした戦争ものを観ているのが一番の娯楽というのはどういう理由なのかといつも疑問ではあるのですが。単に年齢、というかジェネレーションのせいなのかもですが。 同時に大木毅著『独ソ戦』とアレクシエーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』を読んでいるところです。 『戦争は女の顔をしていない』は恐ろしい本です。 自分自身は女性なのにどうしても男性たちが描いてきた…

  • 『刑務所のルールブック』シン・ウォンホ

    アマプラで配信終了間近なのを見つけて鑑賞中です。 さほど期待していなかったのですが観始めたら止められなくなりました。 韓国ドラマ、何故こんなに面白く作れるんですかね? 韓国風味がビシバシ効いてるというのか過酷さも残酷度もおかしさもどれもこれも過激です。 最近は主人公キャラを作るのが難しいのでは、と思うんですが本作のジェヒョク氏、なんともつかみどころがないキャラで面白いです。 クソ真面目なようで抜けている感じもあり妙に謎めいてもいておかしい。 というか登場人物が皆何かありそうで信じられないキャラばかりなのですよね。つまりお決まりの〇〇キャラというのじゃなくて全員が信じられない。 こういう感じって…

  • 『四畳半タイムマシンブルース』夏目慎吾 鑑賞完了

    楽しみました。 ついつい湯浅監督は、と思いそうになりましたがこれは夏目慎吾監督でしたね。かなり湯浅監督を意識しての作画になっていると思えますがより可愛くなっているのでした。 湯浅&夏目監督アニメ、やはり私にはすごくしっくりくるのです。 ネタバレしますのでご注意を。 今日本アニメで最も普及しているのはマンガ原作をできるだけ忠実にアニメ化する方式のもので私も楽しんではいるのですがこれが中核になってしまうとどうしてもオリジナルアニメを作る力が減退してしまうのだと懸念せずにはいられません。 時々小説を原作にしたアニメが製作されるのですがこれがまったく気の抜けた魅力ない作品になりがちだと感じるのは私だけ…

  • 『キャシアン・アンドー』

    ディズニープラスにて鑑賞。 ツィッターで評判を見かけて観たのですがこれは確かに凄いと思います。 なんというのか、『スターウォーズ』といういわゆるおこちゃま向け「嘘物語」からの枝葉末節物語がこのような重厚な作品になるのはどういうことなのでしょうか。 もちろん私がそもそも『スターウォーズ』が大好きだからというのはあるのでしょうけれど。 計り知れない広大な宇宙の気が遠くなるような時空の中で話題にもならない小さな人々の行動がある。 ヒーローは限りなくかっこよく超能力を持っているがそういうものだけしか主人公になれないわけではない。 が多くの人は人間離れした華やかな活躍を期待してしまうしそんな作品を待ち望…

  • 『チェンソーマン』

    『チェンソーマン』アニメ録画もしたけどアマゾンプライムにて鑑賞。 申し分ない面白さ。 ポチタが可愛くてしょうがない。 デンジも可愛くて良い。 終わったところで次の作品に『ポプテピピック』が出てきたのがおかしかった。 OPから怒涛の凄さで何も言うことない。 マンガも読んでるから知ってるけど最初から辛くてたまんない。 ただもう楽しみです。

  • 『銀河英雄伝説』どうしても観てしまう不思議

    『銀河英雄伝説 Die Neue These』のテレビ放送が始まりました。同時に私は旧『銀河英雄伝説』をアマプラでまたまた再鑑賞していますw そしてあまたの様々なメディア作品がある中でこれほど長く同じ物語が語り継がれることも稀でしょう。 ガンダムシリーズは同じように長く続いているのですがあちらは常に変化して生き延びていくのに対し『銀英伝』はそのままの形態で魅せ続けることが驚異です。 この作品の何がここまで私たちを引き付けるのか、とも思うのですがどうしても観てしまいます。 『銀河英雄伝説』はSFというより「もう一つの歴史物語」といったほうがふさわしく思えます。作者田中芳樹氏が数々の歴史小説を書か…

  • 『後宮の烏』宮脇千鶴

    タイトルが気になって鑑賞しました。 正直言うと絵柄、特に男性があまりにも受け付けないのですが想像以上になかなか良い出来栄え(偉そう)と思いました。 たぶん予算的な部分は低かろうことは丸わかりですがその中でかなりの努力をされていると推察します。 思い出の部分の画像処理ですとか幻術演出に力を入れているのとか見ごたえがあります。 何時代なのかよくわかりませんがイメージ的に「かなり昔」という虚偽歴史なのでしょうか。 とはいえ皇帝がお供一人連れてうろうろするという設定はあまりに気軽すぎて皇帝にする意味がないようにも思えます。 しかしこのあたりも現実にはあり得ない「皇帝という名前の不思議な存在の皇帝」と思…

  • 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 #2

    「大人と子どもの対立」 ガンダムシリーズで常に語られてきたテーマですね。 そもそもは大戦を起こした大人たちとそれに巻き込まれた子どもたちの苦しみを描かずにはいられなかったことから始まったのでしょう。 第二次世界大戦、大人たちは様々な思惑で戦争を始めたわけですがそれによって子どもたちはわけもわからず悲惨な運命を追わせられていきました。 しかし問題はそこだけで終わるわけでないことは誰もが知っています。 現在沖縄で辺野古基地問題が騒がれています。 しかしこれだって先の「大人たちが勝手に決めた問題」を子どもたちが言い争っているのです。 ミオリネは傲慢な父親が「勝手に決めたルール」に激怒します。 父親が…

  • 『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』テレビ放送で突然好きに

    劇場版を観た時なぜか入り込めなくて語らずにいたのですが(たぶん)今回テレビ放送版を覗いたらこちらはなぜかすごく馴染めてしまいました。 内容が変わったわけじゃなく単なる五分割放送のようですので自分の気持ちの問題だけなのでしょうが奇妙なものです。 それともやはり「劇場版」と聞くと身構えてしまいテレビ版と聞くと気軽に観れてしまうのでしょうか。 とにかく劇場版として観た時と違い打って変わって楽しく観てしまいました。 私と同じように『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』劇場版さほどのことはなかったと思った方、案外こちらはいけるかもですよ。 (後でもう一度劇場版も観てみよう) ネタバレしますのでご注意を。 これは…

  • 『尚食』その3

    wowowにて12話まで鑑賞。 ここ数日あれでもないこれでもないともがいていますが結局今はこれが一番見ごたえあります。 大きな声では言い難いのですが例の『オクニョ』も続けて観たらちょっと落ち込みました。 今連続で観ていけそうなのは本作『尚食』とディズニー+の『四畳半タイムマシンブルース』のみですがどちらもリアルタイムで週一配信なのでもどかしい。 ネタバレしますのでご注意を。 題材である料理が現在の感覚に合わせているのは当然としても宮中でサッカーは草でした。 まあ中国ではなんでもありなのでいいのですが。 ところで登場する帽子も気になります。 とか とか ですね。まあ一番多いのは この可愛い耳タイ…

  • 『如懿伝』ラストパート

    テレビ再放送観ていたらラスト近くになって我慢できず以前録画していたのを観てしまいました。 先日『瓔珞』との比較を書きましたがやっぱり私は『如懿伝』が好きなようです。 ネタバレしますのでご注意を。 特にこのラストパートの苦みは何とも言えません。 もちろん頭脳明晰な如懿が毒婦を追い詰め完膚なきまでに叩きのめしてしまう意味ではハッピーエンドともいえるのですがまったくそんな安堵感は芽生えません。 如懿が望んでいたのは弘暦の許しなどではなく愛の言葉だけだったはずです。 最後に皇帝は如懿を労り「すべて水に流せ」と己の位としては精一杯の謝罪をするのですがもしこの時彼が皇帝の威厳を捨てて請いすがっていれば、と…

  • 『オクニョ』

    何も知らないまま観始めました。 昨日何も観たくなるものが見つからないしやっと観始めてもすぐに気持ちが落ちてしまうのを愚痴りましたが本作一話目を観ている間なかなか面白く鑑賞しています。 ネタバレしますのでご注意を。 過酷残酷が韓国作品の根幹にありますが本作も例に洩れる物ではないようです。が同時に厚い人情もあってまさしくそのてんこ盛りの第一話でありました。 何の故かわからないが逃亡する女が監獄で産み落としたのが本作のヒロイン・オクニョです。 監獄での中間管理職役人チ・チョンドクはそんな赤子をいったん捨てたものの運命の悪戯というべきなのか再び戻されてしまう。 小心者だが心根は優しい彼はオクニョの養父…

  • なにも見つからないのは何故

    いろいろと観なきゃいけないものはあって観ているのですがどうしてもどれも観続けられない。 感想も書くほどでもないという気持ちにしかならなくて。 『ククルス・ドアン』はちょっと置いときます。 wowowドラマ『鵜頭川村事件』は平凡でした。 韓国ドラマ『アンナ』は心臓に悪すぎて観ていられなくなりました。 『力の指輪』もだんだんそれほど観たくなくなり。結局人種問題だけが話題なのかもとすら思っています。 困ってしまって結局『名探偵コナン』安室透回鑑賞しています。 かといってこれらを特に語るほどではないと。 なんだろう。 結局テレビで再び観てる『如懿伝』が一番楽しみだったりして。あれも辛いんですが。 ほん…

  • 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 前日譚「PROLOGUE」+ep.1

    と思っていたのですが『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が始まってしまったので先にこちらを。まずは前日譚「PROLOGUE」をアマゾンプライムで先に観ました。 前日譚は主人公スレッタ・マーキュリー幼児期の物語です。ただしここでは彼女の名前はエリクト・ソマヤでエリーと呼ばれています。 このプロローグ回秀逸の出来栄えです(〝も”というべきかもですが) ガンダムシリーズはその作品ごとに独自の世界観があるものですがこの前日譚を観れば今回の作品の方向性が見えてきます。 ところでこのアニメ製作発表があってから私は本作のタイトルで「魔女」という単語が使われたことが私は若干引っかかっていました。 なぜなら日本のア…

  • 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』安彦良和 ーまずは取り急ぎー

    アマゾンプライムにて鑑賞。 実は鑑賞途中なのですが我慢できずに書いてしまいます。 この映画の感想で多くの賛辞と共に安彦良和氏の演出についての反感も目にしました。 私自身がこの作品でどう心が動くのか感動するのかそれともがっくりと失望してしまうのかある意味楽しみでもありました。 が、観始めてしばらくしてこれは客観的に観ることができる作品ではないと感じ始めました。 作品というのは観る者の感覚そして時代の感覚を抜きにして語れるものではありません。 評価される作品は常に時代の申し子でもあったはずです。 この作品もまたそうした感覚を抜きにして語れるわけもないはずです。 この映画を企画し製作していた時期には…

  • 『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』その1

    しばらくアマゾンプライムから離れた間に始まり観られないのに話題だけ耳にして気になっていました。 やっと戻って問題を自分でも確かめたいと思っていますが観始めた途端すっかり入り込んでしまい問題を気にする意味などないようです。 「エルフを黒人俳優が演じるのはおかしい」 とか。 ずっと『ロード・オブ・ザ・リング』を楽しんできましたが黒人俳優が出てなかった、とかまったく気に留めていませんでした。むしろ出ていたようにさえ思えています。 物語が良ければどうでもいい、と書いてしまうと「では出なくてよい」という方向へ持っていこうとする人もいるのでしょうが『ロード・オブ・ザ・リング』がそもそも広大な世界の様々な異…

  • 『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ

    美しいポスターです。夏の深い青空にもたれかかっている二人の若者。赤いシャツの少年はその色のとおり純粋で白っぽいシャツの青年は冷めて見える(だけどその中身は) ネタバレしますのでご注意を。 昔だったら飛びついて観ているはずだったこの映画をやっと観る気になったのは私が年取って随分ひねくれてしまったからでしょうか。 あまりにも美しい男性たちのいわばBLものという触れ込みに変な抵抗を感じてしまったのでした。 (あと実を言うとうっかり町山氏の評でこのタイトルの再現を見てしまって気持ち悪くなるというアクシデントが起きてしまった) そういう反抗期がやっと終わったのかやっと観たい気持ちが生じてきました。 結果…

  • 『尚食』その2

    お坊ちゃまと飯炊き女のラブストーリーだと思っていたらほとんどそうした話にはならないのが面白いです。 ネタバレしますのでご注意を。 これまで観てきた(って数作品に過ぎませんが)紫禁城ものは皇帝ひとりが絶大な権力を持ち皆がそれにへいこらする設定でした。 本作ももちろん皇帝が絶大な権力を持つのですがそのひとがすでに「お爺様」で中年の皇太子が太っちょの善人でイケメンだけど小賢しい腹黒男の叔父がいて皇帝お気に入りの孫皇子がいる、という複雑な権力構造がまずあります。 いつも皇帝だけが主軸の物語に興醒めする部分もあったのでこの構図はなかなか面白く思えます。 皇帝の演技が面白くてそれを見るだけでも価値がありま…

  • 『尚食』

    安定の中華時代劇に戻ります。 安定のと書いたもののwowowで放送中の本ドラマ、どう思うかはわからないのでやや不安ではあったのですが案外すんなりと入り込めてしまいました。 ネタバレしますのでご注意を。 なんといっても『瓔珞』で実らぬ恋のまま終わってしまった令妃と少爺があまりにも気の毒可哀そう、という意味で作られたのやもと思ってしまいます。 まあまだどうなるのかはわかってはいませんが。 とはいえここでも瓔珞役だった呉謹言は下働きだが知性溢れる才女であり傅恒役だった許凱は皇帝お気に入りの孫皇子というこちらでもお坊ちゃま役として登場しています。やはり『瓔珞』でのイメージをそのまま持ち越してのドラマ作…

  • 『竜とそばかすの姫』細田守

    ちらりと見て心が動かずそっとしまっておいたのですがTL上の騒ぎでついつい気になり観てしまいました。 結果観てよかった、とも思いました。予想に反して素晴らしかった、という意味ではなく日本の中心的クリエイターのひとりがこうした作品を作り多くの反感を買いながらもそれに共感する人たちもいる、という現在の感覚を味わえたからです。 ではネタバレしますのでご注意を。 TLでは脚本が悪い、説明不足すぎて支離滅裂、大風呂敷を広げて置いての尻すぼみ(作品で言えば竜頭蛇尾そのものだったと)などの反感で溢れていたのですが私としてはそこらへんはそれほど不満に感じませんでした。 それよりもこれまでの様々なSF作品からの現…

  • 『四畳半タイムマシンブルース』ep.2 夏目慎吾

    楽しんでいます。 前にも書いたと思いますが湯浅監督よりキャラが若干美形目に描かれているのですが私的にはそれも好ましく思っています。湯浅監督のを観なおすとポップでそれも好ましいのですが。 特に城ヶ崎氏は嫌な奴キャラだったのが夏目版では割と良い奴になっている感があります。筋肉の描き方もかっこよくて好感度上がりました。 オズ君もなんとなく可愛さ増しになってる気もします。 ネタバレしますのでご注意を。 さていかにもお粗末なタイムマシンもどきが現れ試しにオズがレバーを押してみたら本当に「昨日」にトラベルしてしまった。 戻ってきたオズの報告に一旦は大喜びした面々だが本格的タイムトラベルには皆恐れをなして(…

  • 『千年女優』今敏

    今敏監督作品はとことん肌が合わないのだな、と本作で確信しました。 日本ではあまり大人気の方ではないので改めて声を大きくする必要もないのですが氏に関しては私も同意せざるを得ません。 ネタバレしますのでご注意を。 早逝された方なのでジェンダー観アップデートはもう望めないのは仕方ないとしても本作は2000年代製作です。それでこのジェンダー感覚はあまりにもお粗末であると思えます。それは本作後に製作された『東京ゴッドファーザーズ』でも感じたことであのこてこての「オカマ」描写はさすがに時代錯誤すぎて冒頭から先を観ないまま終わっています。 本作も時代設定が戦前戦中戦後という「昔」であるからとはいえあまりにも…

  • 『summer of 85』フランソワ・オゾン

    久しぶりにストレートな同性愛作品を観ました。途中投げ出してしまうかな、という予想は外れて案外すらっと観てしまえたのはやはりオゾン監督の手腕なのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 あまりにも思いきり『太陽がいっぱい』&『リプリー』なのはおかしかったです。これもあえてのわざとなのでしょうか。 余裕たっぷりの色男とハンサムなのにもかかわらず終始びくびくしている主人公の間に綺麗な女性が入り込んでくるという構図はそのものですね。 いわば全員美男美女でありひと夏の経験とヨットでの冒険なのです。 なのにまったく違うと思わせるのは『太陽がいっぱい』&『リプリー』が大掛かりな犯罪が基盤になっていて大人の…

  • 『鵜頭川村事件』

    松田龍平氏、今の日本俳優で見たいと思わせてくれる希少価値を持っています。 という理由で観始めたのですがなんか嫌な予感しかしません。 一度もう止めようとしたのですが駄作なら駄作としても観てみる意味もあるような気がして再度観始めました。 ネタバレしますのでご注意を。 失踪した妻が最後に残したのは「鵜頭川村へ行く」という言葉だった。 もうひとつ妻が言った「エイキチが来る」という謎めいた言葉を夫である岩森明は忘れずにいた。 幼い一人娘を連れて岩森は初めて鵜頭川村を訪れた。 そこで岩森は少しずつ村の秘密を知っていくことになる。 今第三話まで観たところですがこれはつまり 「この村は日本という国の縮図である…

  • 『四畳半タイムマシンブルース』夏目慎吾

    観ることができるのはずっと先になるだろうと思われた本作ですが突如ディズニー+が199円キャンペーンを決行したので急遽加入して早々観ることが叶いました。 9月20日まで(つまり今日)なのでどうぞお早めに。 湯浅監督の四畳半シリーズ及び『夜は短し歩けよ乙女』が大好きだったので本作も早くから気になっていました。 しかも本作は『SonnyBoy』で知るところとなった夏目慎吾監督によるもので監督は四畳半シリーズ及び『夜は短し』にも参加していることもあって大いに期待してしまうのでした。 ネタバレしますのでご注意を。 さて第一話を鑑賞しました。 キャラは相変わらずのメンバーですが湯浅監督ものよりこころなしか…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その17『如懿伝』との比較

    台風のおかげもあって『瓔珞』最後にきて怒涛の鑑賞ができました。 となれば恒例『如懿伝』との比較をせずにはおられません。 ネタバレしますのでご注意を。 さてまずざっくり比較感想を書きます。 『瓔珞』途中までは『如懿伝』を越える勢いで面白かったのですが後半は失速してしまいましたね。やはりどれほど前半が面白くてもラストが盛り上がらないといまいち感想が低下してしまいます。 逆に『如懿伝』はラストが涙だったので途中のダレ場を忘れさせて「良いドラマだった」と思わせる力がありました。 とはいえ偶然ですが『如懿伝』を観てから『瓔珞』を観た、という順番はとても良かったと思っています。勿論逆に観ていたらどんな感想…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その16

    どうなるの?どうなるの?どうなるの? とはらはらです。 ネタバレしますのでご注意を。 しかしいくら何でも明玉をこんな形で死なせてしまうとは冷酷極まりないドラマですな。 思えば瓔珞はこれまでずっと自分のためではなく明玉を救いたい一心で後宮に入り自由な生活ができたのに再び後宮世界に戻る決意をしてきました。 瓔珞は明玉を幸福な結婚へ送り出したかった、かつて富察皇后が瓔珞に幸福を与えてあげたいと思ったように。 しかし敬愛した富察皇后は自害へ追い込まれ今度は親友であり唯一心の拠り所だった明玉が自害に追い込まれた。 本質的に善良で他人思いの瓔珞が怒りで行動するために起爆剤が必要なのはわかりますがこの導火線…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その15

    おもしろくなってきました。 やはり順調に言っている時より困難の時ほど瓔珞の知性が光りますね。 ネタバレしますのでご注意を。 いきなり葉侍医の女装が出てきて腹痛い。共演者はよく笑わずに演技しました。 飛ぶ鳥を落とす勢いだった瓔珞ですが本来の願望だった富察皇后の仇を討ったことを機にして皇帝の怒りと嫌悪を買ってしまう。 皇帝の寵愛を失った瓔珞は生活も激変し皆から侮られる。 さすがの瓔珞も諦めきったかと思われたが傷つけられた明玉を守るために再び戦い始める。 ここから皇太后・(現)皇后・瓔珞のバトルが繰り広げられていく。三人が三人とも魑魅魍魎の如くで面白い。 ここでまたもや『如懿伝』との重ね合わせですが…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その14

    第54話まで鑑賞。 前回はダレ場と書きましたが物語が大きく動き出しました。 ネタバレしますのでご注意を。 袁春望が再登場して嬉しくなりました。 私はどうやら彼が大好きです。 恒例の『如懿伝』比較で言えばあの作品には彼がいない気がします。 謀の中の謀の中の謀。 瓔珞の謀自体が謀を利用していくのですが輝發那拉皇后はさらに瓔珞を利用したのでした。 喜塔臘・爾晴の鬼の形相は最後まで凄まじく恐ろしいものでした。なぜここまで彼女が鬼になってしまったのかも物語になりそうです。 そしてここにも二つの大きな比較があります。 同じ女官として存在した瓔珞と爾晴の生き方です。 喜塔臘・爾晴は幸福になる道もあり得たはず…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その13

    様々な出来事が次々と起こってはいきますがいわばダレ場になるのかもしれません。 それでも目を離せませんが。 ネタバレますのでご注意を。 皇帝の心を再び射止め紫禁城へと戻った瓔珞は目まぐるしいほどに様々な攻略で皇帝の寵愛を引き寄せ他の妃嬪の追随を許さない。 特にそれまで寵妃と自認していた嘉妃と純妃は瓔珞を貶めようと画策するが瓔珞はその上を行く。 嘉妃は瓔珞と傅恒の過去をほじくり皇帝の嫉妬を利用しようとしたが瓔珞はあえて皇帝と立ち向かうことで自らの潔白を証明してみせ寵愛は却って深くなってしまう。 純妃もあれこれと瓔珞の失墜のきっかけを作ろうとするのだが逆に自分が危うくなってしまうのでした。 このパー…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その12

    あー言えばこう言う。 瓔珞ならばひろゆき氏とも渡り合えるであろう。 ネタバレしますのでご注意を。 恩師であり姉とも慕った皇后の死後、瓔珞は義兄妹となった袁春望と共に円明園の雑役女官となります。 しかし太皇后の誕生日祝いが行われたのを機に運命が大きく変わります。 ここでまたもや『如懿伝』と重ねますがあの間抜けな(失礼)衛嬿婉(瓔珞にあたる人物)がなぜあのように出世したのかいまいち納得できませんでしたが本作を観ればなるほどと理解できます。 欲のない瓔珞がどういう理屈で皇帝の妃になるのか?と思っていましたがそう来ましたか。 やはり自己のためではなく他のためだったのでした。 気になるのは義兄・袁春望の…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その11

    ついつい見惚れて文章を書くのを忘れてしまいます。 瓔珞を好きになってしまうのは当然ですね。 ネタバレしますのでご注意を。 辛者庫の苦役からやっと逃れた瓔珞は皇后の元へと戻ります。 高貴妃に突き落とされ流産の上昏睡状態だった皇后がついに目覚めますが長く病床にいたために足が動かなくなっていました。 瓔珞はすっかり仲良くなっていた明玉とともに皇后のリハビリに勤しみます。 この時期が一番幸福な時なのではとさえ思えます。 しかしその幸福と引き換えになったのは富察傅恒の愛情でした。 富察傅恒と結婚した爾晴は皇后付きの女官で落ち着いた優しさがある女性だったのが傅恒との結婚が決まって以来人が変わって残虐となり…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その10

    もうすっかり『瓔珞』迷になってしまいました私です。 それぞれの良さがあるので選択する必要はないのですが比較していくと『如懿伝』よりも確かな深みがあるのですね。 ネタバレしますのでご注意を。 そうでした。 『如懿伝』で炩妃の美しさを認めて「私の妻になれ」と呼びかけ彼女がこれを断ると「ではお前が上り詰めていく手伝いをしよう」といういわばメフィストフェレスの誘いをしたのが宦官の進忠でした。そしてそれがかなわない時はあきらめて私の妻になれというわけです。宦官でありながら色欲を持ち且つ強い権力志向を持っている怪しげな雰囲気の人物だったのでした。 それが本作ではなんと自分は皇族なのにもかかわらず運命の悪戯…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その9

    第32話まで鑑賞。 これは確かに賞賛を浴びるはずですわ。 ずっと『如懿伝』との比較をしてきたのですが両作品はどちらも2018年に放送されていると記されています。なのでどちらかが影響を受けて作ったわけではないはずですが同題材でここまで真逆の内容になるのも不思議なほどです。 ネタバレしますのでご注意を。 同じく乾隆帝の後宮を描いたものですが視点はまったく違います。 『如懿伝』は皇帝と如懿の双主役となっていてふたりとも生まれついての貴族で裕福な人生を送ります。如懿が冷宮に入ることはあっても苦役を強いられることはなかったわけです。そしてその中で瓔珞にあたる令妃は生まれが卑しくそのために無学で教養がなく…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その8

    急転直下。 これも必ずある設定ですね。 ネタバレしますのでご注意を。 才気煥発。学問はなくても持ち前の知恵で陰謀渦巻く後宮を生きぬき皇后のお気に入りとなった瓔珞。 ついに姉の仇を討ちました。しかも自ら手を下すことなく天命を求め落雷によって仇敵を絶命させたのです。 しかし事の次第を聞いた皇后は怒り瓔珞を長春宮から追い出し辛者庫へ送ったのです。 そこでは人が嫌がる辛い仕事が課せられます。 瓔珞がまず与えられたのは便器の清掃でした。 『如懿伝』で如懿が冷宮に入れられ悲惨な生活を送らせられるように本作でもヒロインに過酷な運命が待ち構えるのです。 おもしろいのはどちらでもイケメンが登場してヒロインに希望…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その7

    うっかりしました。 本作『瓔珞』と『如懿伝』の比較を続けて共通点と差異を挙げてきました。 その中で「本作の高貴妃は『如懿伝』には不在」と書いていたのですがよくよく考えてみたら「高貴妃」は『如懿伝』での「高晞月」ですね。あちらではほとんど「慧貴妃」と呼ばれていたので思いつきませんでした。 しかし有力者の娘ということでも寵愛され自由奔放な性格で艶やかで芸能に秀でている、とそっくりそのままなのですから思いつくべきでしたね。なのに高晞月は琵琶の名手で高貴妃は京劇という違いですっかり惑わされてしまいました(言い訳です) ネタバレしますのでご注意を。 最後の最後まで引っ張るのかと思いきや早い段階で姉を冒と…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その6

    (優美な皇后様。大好きにならずにおれません。ちょっと松坂慶子さんを思わせます) 確かに面白いです。 よくもこう次から次へと知恵が回るものだと感心します。 私的には清朝のコナンと名付けたいですね。 ネタバレしますのでご注意を。 皇帝・皇后・皇太后に敬意を持ちつつも彼らの権威を利用して敵をやっつける。 日本でもこうしたドラマはありますがここまであからさまに徹底的に成敗してくれる、しかもそれが一介の女官だというのが痛快です。 しかしやはり気になるのは瓔珞が『如懿伝』での最大の稀代の悪女、毒婦である令妃になるということです。 この二作品は同じ皇帝の後宮を舞台にしていますから登場人物や物語は重なっていま…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その5

    これを観ていたら誰しも皇后を好きになってしまうでしょう。しかしどうしてもあまりに良い人だと不安になってきます。 18話まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 (というかすでに運命は知っていますが) 『如懿伝』でも出産にまつわる話は数々ありました。 愉貴人が妊娠した時には彼女にしてはあり得ないほど食べ過ぎてお腹に醜い跡が残ってしまう話は本作でも「甘いものを食べ続ける」話と重なりました。史実として愉貴人が妊娠中に食べ過ぎた、のでしょうか。 『如懿伝』で最も恐ろしい話は玫貴人が妊娠中に水銀の入った魚を食べるように仕向けられ水銀中毒となった子供を出産してしまう話です。 本作ではこれが愉貴人の「甘い物…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その4

    向かって右が瓔珞です。この顔を観てもよく描かれる絵画のよう、と思ってしまいます。 ネタバレしますのでご注意を。 母親に酷く罵られる嫻妃。昔の物語は毒親が当然のように出てきます。そのために人格が歪み人生が狂っていくのです。逆に言えば毒親がいるからこそ物語が面白くなっていくともいえるのですが現実にこんな親がいたら子どもはあまりにも悲惨です。 一方親に溺愛されていた弟は長男ということでこれも歪み切った人格だったのでしょう。 ところで『如懿伝』と『瓔珞』は同じ皇帝と後宮を題材にした、ということだけでなくエピソードも基本同じなのが面白い。 本作での最大の悪役・高妃がいない『如懿伝』では嘉妃が犬を飼うこと…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その3

    次々と問題が起きるのを次々と瓔珞が解決していきます。日本でこれができるのはコナン君か安室透くらいでありましょうか。 第10話まで鑑賞しました。 というわけでネタバレしますのでご注意を。 どうしても『如懿伝』と重ねて観ていってしまいます。 今のところ大きな違いは後宮内での皇帝の存在ですね。 『如懿伝』では皇帝と如懿の愛情が主軸になっていたせいもあって皇帝の存在が大きかった。皇帝と如懿の両主役だと書かれてもいます。なので皇帝と妃嬪たちとの交わりが濃密に描かれていて私は『源氏物語』と重ねました。あの物語も政治はほとんど描かれず光源氏と女性たちの愛憎物語の形式になっています。 が本作では今のところ妃嬪…

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その2

    瓔珞の途方もない行動力に呆れながらも観ています。 ネタバレしますのでご注意を。 この感じ新しい、というより昔観た気がします。 昔の日本の少年マンガ?的な気もします。豪放磊落な主人公が口八丁手八丁で運命を乗り越えていく。たぶん日本的なものというよりもまさに中国の物語からアイディアを得たものでしょうけど。 瓔珞の豪胆さには感心します。 勧善懲悪の極みともいえる展開になっていますがさてどうなっていくのでしょうか。

  • 『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その1

    『如懿伝』を観てそれ以前の話『宮廷の諍い女』を観ているうちに本作『瓔珞』が『如懿伝』のもう一つの視点の話だと知って観たくなりました。 とはいえそうたやすく観ることができず悶々としていたのですがついに欲望に勝てずUNEXTでまたもや鑑賞することにしました。 以前にも一話だけ無料で観ていたのですが本当に登場人物が同じなのに(若干違いが)演じている人物が違う、じゃなくて違った人物になっているのがおかしくも面白いです。 ネタバレしますのでご注意を。 『如懿伝』の皇帝はまさに美丈夫といった風格でしたが本作の皇帝はなんというのか不思議な面白みがあります。(少し爆笑太田に似てるし) 『如懿伝』で特別な美貌を…

  • 『PERFECT BLUE』今敏

    日本以上に海外で高評価されている、というのを読み概略を見るとB級アイドルと変態ファンを描く作品と知って躊躇してしまいました。 今敏監督作品は『パプリカ』はまだしも(それでも大絶賛という気にはなれず)『東京ゴッドファーザーズ』を観た時はかなり時期が経っていたせいもあっていわゆる「おかまキャラ」に違和感を感じてしまいました。 ご本人は意識されていたのかわかりませんがそうした時代性の「アイドル」や「おかまキャラ」をメインに使用することそしてその描写のいかにもありふれた演出にまず疑問を感じられてしまう恐れはなかったのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 とりあえず今回は嫌な気持ちになろうとも見通…

  • 『静かな生活』伊丹十三

    ちょっと興奮しています。日本にこんな素晴らしい良い映画があったとはそしてその作り手がずっと好きだった伊丹十三監督だったとは、二重の意味でショックです。 この数日伊丹監督作品を観続けていてほとんどが以前観ていたか少なくとも話題になったのを史っていたものでしたが本作品は存在すらまったく知りませんでした。今は悔しい。この映画の存在を知っていたかったしできるなら早く観たかった。残念です。 とはいえ当時観ていて自分が理解できたのかは解らないし今観ることが絶好のタイミングなのかもしれません。 とにかく今観て素晴らしいと思いました。 少しでも多くの人に観て欲しい映画です。 しかし本作品『静かな生活』は人気の…

  • 『あげまん』伊丹十三

    実はこの映画怖くて観る勇気が出なかった。多分未鑑賞だと思います。今回鑑賞しても他作品のように記憶が蘇ることもありませんでしたから。 結果から言うと思い切って観てよかった。そして伊丹十三監督に謝りたい。伊丹監督は私が疑いを持つような人ではなかったのでした。 ネタバレしますのでご注意を。 何を疑い何を謝りたいのか。 それはたぶん多くの人がこの映画タイトルの意味を知って感じることに起因します。そして案外レビューを見るとそのまま受け取って納得している人も多いしそのために「伊丹映画にしては面白くない」と不満を持つ人もかなりいるようです。 もしかしたら不満を持つのは男性が男性に多く、逆に女性は疑いを裏切ら…

  • 『名探偵コナン』安室回鑑賞中。

    安室の女粛々と続行中です。 観ていると確かにこれは面白いわ、と感心しきり。 劇場版2作を観て今はテレビシリーズを制覇するため以下の指示通り観ています。 sbsc-recommendation.com マンガも安室透セレクション&『ミステリートレイン』購入、と着々と沼ダイブしてます。 至福の時間ですね。こういう感覚はここ最近なかったので戸惑ってもいますが良いものです。 魅力の半分はアニメでの古谷徹さんのほんのりアムロを意識した(絶妙です)イケメンヴォイスだとは思うのです。 どうこう、と細かいことを書くのではなくただもう至極のエンタメに浸っていられる幸福ですね。 ところで私は根本的に仲間でわちゃわ…

  • 『タンポポ』伊丹十三

    これも再鑑賞でした。 とはいえ私は九州人なので昔観た時は醬油ラーメンが美味しそうに思えなかった、というところで引っかかってしまったという記憶があります。 その後も食べたラーメンはほとんど豚骨ばかりですが今回観ていて醤油ラーメンが美味そうで美味そうで。 そもそも我々は(日本人は?)ラーメンを食べているシーンに物凄く弱い。ラーメンを啜っている場面を見せられると異常なほど食べたくなってしまう、という反射神経を持っています。この映画を観ていて(昔の私のように好みで作用されるかもしれませんが)生唾ごくりにならない人はそういない気がします。 悲しいのは若い頃には許されたスープ飲み干しが今はせいぜい二口くら…

  • 『マルタイの女』伊丹十三

    伊丹十三監督の遺作となった映画でした。 先日『マルサの女2』を観たのはカルト教団がらみというのを聞いたからですが(実際は過去鑑賞していた)本作もオウム真理教をモデルとしたカルト教団がらみの作品でした。 「マルタイ」というのは警察用語で護衛の対象となる人間を表すのですがそれにカルト教団が加わりどうしても先日の安倍元首相とその護衛そして山上氏の一連の事件を思い起こさせます。 ネタバレしますのでご注意を。 レビューにかなり「他作品と違ってだらけている」「つまらない」「駄作」とまで書かれていたのでそうなのか?と思いつつ観たのですがとんでもなく面白かったです。 三谷幸喜氏が脚本を書いていて結局伊丹氏が書…

  • 『名探偵コナン 純黒の悪夢』静野孔文

    順番は逆ですが先日に引き続き劇場版鑑賞。 安室透と赤井秀一が共演ということで鑑賞しました。 ネタバレしますのでご注意を。 ファーストガンダム世代としてはむず痒くなるキャラ設定。マジで観ててムズムズしてしまいますwなぜこんなに恥ずかしくなってしまうのか? 特にふたりが水族館観覧車の危険な高所で戦う場面はそのまんまガンダムラスト生身で戦うアムロとシャアを彷彿としてまたむず痒い。 古谷さんはかなり自然体で演じていると感じますが池田秀一さんはシャア全開で赤井をやっているのでたまらなく恥ずかしい。 何故アニメを観ながら痒みと戦わなければならないのだ。 とはいえ本作の主人公はやはりキュラソーでありますね。…

  • 『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』ついに観る!

    なぜか突然噂の「安室透」が気になって今までほとんど観てこなかった『名探偵コナン』を観る羽目になりました。 アニメが始まった当初(いつのことだ。1996年からか。26年前か。もっと前の気がする)しばらくは観ていましたがいつの間にか観なくなってしまいました。マンガは申し訳ない。今に至るまでまったく読んでいません。 このまま一生観ることはないと思っていたのですが「安室透」の噂を聞いてから気になり始めそれでも今まで頑張って(?)きたのですがついに我慢の限界がきました。 考えれば考えるほど気になる・・・。無論私が『ガンダム』アムロ好きだからですw まずはアマゾンプライムで安室透登場回を観て登場2作目を少…

  • 『マルサの女2』伊丹十三

    カルト集団が描かれているという話題を聞いて観たくなったのだが本作『マルサの女2』はかなり観るのが困難のようです。廃版扱いになっているところも多くやっとDISCASでレンタルされているのを見つけて借りました。 そして観てみたところ、これは以前観ていましたw 考えてみれば伊丹十三作品なので観ていないわけもなかったのですがすっかり忘れていました。というよりたぶん観た当時は内容がさっぱりわからなかったに違いありません。なので記憶に残らなかったのです。 私も長い年月の間に少しは知識やら経験やらが増えたので少しは理解できるようになりました。この作品を忘れてしまえるとは今となっては不思議ですが絶対当時の私ち…

  • 『流星課長』庵野秀明

    観た、という備忘録。 しりあがり寿氏の原作があまりに好きなのでつい観てしまいました。 私はほとんど庵野秀明という作家に共感ができないのですが同世代オタクなのでどうしても興味の対象が重なってしまう。原作をほぼ忠実に映画化しているとは思いますがなんというか人選とか感覚が微妙に違う気がする。 演出はいわゆる庵野節なのでしょう。庵野演出が好きな人は見る価値はあるのでは。 予算の都合での人選だとは思いますが私にとっては課長はこの人ではないという反感しかない。そういうキャラクター感が庵野氏とは全く違うと再確認しました。 たぶんお金がないから仲間内でやったというのではあるのでしょうが。それでもやだです。 ア…

  • 『宮廷の諍い女』その12 完結

    ついに『宮廷の諍い女』76話まで鑑賞完了しました。 ラストまで素晴らしかったです。 ネタバレしますのでご注意を。 そしてこれも悲しい物語でした。 『如懿伝』を先に観ているので物語が次第に繋がっていくのが解って楽しかったです。 可憐な甄嬛が後のあのニオフル氏になるわけですが本作の最期では本当に甄嬛がニオフル氏になってしまう物凄い演技を見せてもらいました。 スン・リーの演技力は『月に咲く花の如く』ですでに知っていましたが(とはいえ製作は本作のほうが先。どうも時間が逆さまばかりです)本作で改めて(だから逆ですが)堪能しました。 その時間の流れで言えば後のさくひんである『月に咲く花の如く』のスン・リー…

  • 『宮廷の諍い女』その11

    安陵容さんです。 68話まで鑑賞。 本作と『如懿伝』は続編ということもあるでしょう、非常に似通っています。 ヒロインが万全とはいえないもののそもそも家柄が良くゆえに教養高く優美に描かれ、一方家柄が悪く貧しい育ちの女性がとんでもない悪女となっていく、というのが作り手の思想のようです。これは悲しい事実でもあるしそこに悲劇があるのですね。 ネタバレしますのでご注意を。 ある意味甄嬛にとって根深い敵であった安陵容が惨たらしい最期を迎えます。 なにもない少女がのし上がっていく物語をシンデレラストーリーと言いますがそもそも彼女の家柄はダンスパーティに招待されるほどの地位だったのですからただ単に美貌で気に入…

  • 『宮廷の諍い女』その10

    65話まで鑑賞。 もうなにがなんだかよくわからない状態=混沌になってきました。 すべてが過激でありすぎます。 ネタバレしますのでご注意を。 ちょっと先走ります。 温医師、いきなり自ら宦官になる処置をしてしまうとは・・・いくらなんでも軽率すぎます。 確かにこれで後宮で仕事をしやすくはなるのでしょうが。 にしても切り落とした後で薬をのんだとしても仕事ができるとは中国医術の凄さでしょうか。 そして沈眉荘さんは最後まで自分を貫き通しました。 幸福とはとても言えませんがそれでも自分で幸福を願いつかみ取った人でした。彼女の死の場面は思わず泣けてしまいました。 それにしても安陵容は奇妙な悪役です。良いのか悪…

  • 『宮廷の諍い女』その9

    60話まで鑑賞。 腹を決めた甄嬛がかっこいいです。 ネタバレしますのでご注意を。 侍女の忠誠を示す、というのも必須要素なのですね。 とはいえ今のところ本作では槿汐は苦役ですが『如懿伝』の侍女は可哀そうでした。あれはやりすぎです。あれであの皇帝が完全に嫌いになりました。あまりに馬鹿で。 こちらでは果群王が気の毒です。 それにしても後宮で妊娠した二人が二人とも別の男との子どもだというのはなんとも虚しい皇帝です。 しかもその二人が最も美しく人格も優れているというのもなんと言っていいやらです。 もう一つの驚きは清朝では双子は吉兆だということです。 しかも男女の双子は最高だと称えられるのか。 わりと双子…

  • 『宮廷の諍い女』その8

    なるほどこういう経緯になっていくのか。 やっとわかりました。 ネタバレしますのでご注意を。 果群王の死を知らされた甄嬛は彼との子どもを宿していた。 温医師は甄嬛を守りたいと申し出るが彼の力では寒地で患っている甄嬛の父親を救い出すことができない。 苦悩する甄嬛を支えたのは忠実な侍女槿汐だった。 甄嬛の父親を救えるのは皇帝しかいない。そのためにはもう一度後宮へ戻り皇帝に頼むしかない。 そしてそのためには一刻も早く皇帝と再会する必要があった。 皇帝に仕える宦官は槿汐に思いを寄せていた。これを利用するために槿汐は自ら関係を作り皇帝の甘露寺訪問を促す。 再会した皇帝は甄嬛の清々しい美しさに心酔し後宮へ戻…

  • 『宮廷の諍い女』その8

    なるほどこういう経緯になっていくのか。 やっとわかりました。 ネタバレしますのでご注意を。 果群王の死を知らされた甄嬛は彼との子どもを宿していた。 温医師は甄嬛を守りたいと申し出るが彼の力では寒地で患っている甄嬛の父親を救い出すことができない。 苦悩する甄嬛を支えたのは忠実な侍女

  • 『宮廷の諍い女』その7

    沈眉荘さんです。 甄嬛の親友。美しく家柄の良い女性であるゆえに気位も高く尊厳を守る強い意志がある人です。 51話まで鑑賞しました。 ネタバレしますのでご注意を。 エピソードはまったく違いますが沈眉荘を観ていると『源氏物語』の葵上を思い出します。 とはいえ甄嬛は『源氏物語』のヒロインたる紫の上ではまったくない。そっくりにあてはまるわけもないけどあえて言うなら玉蔓を思わせます。 家父長制に抗った女性と思えるからです。 さて甄嬛は自ら後宮を出て仏門に入る決心をしました。ここも『源氏物語』世界と似ています。尊き女性は後宮に入る(男の庇護下にいる)か出家する(仏門に入る)かなのです。 甄嬛は皇帝のために…

  • 『宮廷の諍い女』その6

    第46話まで鑑賞。後宮は恐ろしい所です。知ってたけど。 ネタバレしますのでご注意を。 宿敵・年妃をついに死へと導いた甄嬛は彼女の父親と共に皇帝のお気に入りとなるがそれも束の間のことだった。 父は友人と思っていた男からの讒言、そして甄嬛は皇后からの嫉妬で窮地に追い込まれる。 皇后の巧妙な策略だった。死してなお元・皇后を皇帝は忘れられずにいた。その面影を甄嬛に見て寵愛していたのだ。その亡・皇后の衣装を甄嬛が着用してしまうように謀ったのだ。それを見た皇帝は「亡き皇后への不敬だ」として激怒した。 甄嬛が身ごもっていたと知ってからも皇帝の気持ちは揺るがない。 その間に甄嬛の父親は疑惑から身分を剝奪され牢…

  • 『宮廷の諍い女』その5

    34話まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 すべてのハラスメントが充満しているドラマです。言えばハラスメントを味わいたければ後宮ドラマを観れば良いという話です。 甄嬛は皇帝の子を身ごもりますが年妃から受けた虐待(熱い日中に跪かされた)で流産してしまう。愛しい子供を失った悲しみで甄嬛は打ちのめされ立ち直れない。 それは皇帝が加虐者である年妃を一定以上は罰せないためでもあった。年妃の兄は戦争で大きな功績をあげ続けていた。まだその働きを捨てるわけにはいかないのだ。 寵愛されていると言ってもそして我が子を失ってもまだそのしがらみから逃れられない後宮の掟を知った甄嬛は落ち込み呆然とした生活を送るだけ…

  • 『宮廷の諍い女』その4

    27話まで鑑賞。物事がうまくいくかに見えても逆に複雑に混沌とした状態になっていく。 ネタバレしますのでご注意を。 甄嬛は賢く着実に行動していきますが最初固い絆で結ばれたと思えた皇帝との関係も後宮にあっては脆いものだと知らされていく。 却って華妃のように寵愛と権力を目指していれば、とも思うけどそれが結局虚しいものなのはわかっている。 観てて一番つらいのは親友と思えたそして今も甄嬛は信じている安陵容が回を追うごとに陰湿な性格になっていき甄嬛を妬む気持ちが露わになっていくことですね。 何度か「もういいかな」とも思ったのですが、やはり気になってしまうのでした。 これを観ていても子供を産み育てるには母親…

  • 『宮廷の諍い女』その3

    実は途中で別の映画を観ようと思ったのですが観始めたら気持ちが乗らず結局本作に戻ってしまいました。私には中華時代劇が一番の異世界もののようです。逃げ道ということですね。おもしろいものに限りますがw ネタバレしますのでご注意を。 意地悪な寵姫、親身になれる仲間の妃嬪、そして身内の関係者の裏切り、こうしたエピソードはたぶんどのドラマにも配されていてその妙が違いとなるのでしょう。 『如懿伝』と本作『宮廷の諍い女』今の段階での違いはヒロインと皇帝が『如懿伝』では年齢が近く幼馴染で添い遂げようと最初強い愛情を持ちながら進むほど失望していくのに対し本作はヒロインに対しては皇帝がかなり年が離れています。 そも…

  • 『宮廷の諍い女』その2

    やっぱり面白くてやめることができない。 ネタバレしますのでご注意を。 『如懿伝』の皇帝は超イケメン青年なので皇帝でなくてもモテそうですが本作の皇帝はかなりくたびれた感じのおっさんなので最初「若いヒロインが結ばれる相手として良いのか?」と心配だったのですがその二人が共に詩歌に長じ音楽を愛し風雅な心を持つという共通点で結ばれていく過程に納得してしまいました。年若い十七弟が登場したので「まさかこちらと結ばれるとか?」とも案じたのですが当初皇帝との結婚におびえていた甄嬛が身分を偽った皇帝と仲を深めていくうちに本当に好きになっていくというのは彼女が身分を狙って好きになったのではない、という証明をしたかっ…

  • 『宮廷の諍い女』その1

    中華時代劇ドラマは超絶長いので手を出してはいけない、と誓っていたのに『如懿伝』で破戒してしまってやはり戻れなくなってしまった。 もともと本作は主演スン・リーの『月に咲く花の如く』が凄く面白かったために引き続き観たのですがその時は気持ちが動かなかったのでした。 『如懿伝』を観終えて再鑑賞してみると嘘のように面白い。どうやら『如懿伝』で後宮ドラマの観方が解ったようです。 作品の制作時はこちらが先ですが、というより『如懿伝』は『宮廷の諍い女』の続編なのですね。偶然気に入ったものがつながっていたとは何気なく嬉しいです。 『宮廷の諍い女』製作費の違いもあるのでしょうが『如懿伝』に比べるとぐっと庶民的です…

  • 『TOVE/トーベ』ザイダ・バリルート

    昨日のトルーマン・カポーティに続きトーベ・ヤンソン。 同性愛者であったというのが(トーベはバイも少しあるけれど)共通点かもしれませんがその人生は大きく違います。なんならまったく共通しないほど。 それはやはり家族愛の違いに尽きるのでしょう。 親から愛されなかったこどもはやはり弱い。そこから自分だけで強くなるのはあまりにも困難なのです。 トーベのプロフィールを見ると映画化されたこの時期は彼女にとって最も頼りない混沌の時期と思えます。だからこそ映画化されたのだとも言えますが。 ところで他の方のレビューを見るとあまり良いとは言い難い評価が多いようです。 やはり「ムーミン」の生みの親らしいファンタジック…

  • 『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』イーブス・バーノー

    トルーマン・カポーティ、日本ではどれほど知られているのだろう。 と言ってもあの村上春樹氏が特別にお気に入りで新翻訳本まで出しているほどだからハルキストなら知っているはずではある。読んでいるかはわからないが。 (春樹氏は同時にフィッツジェラルドも好んでいるがこれも何かしらの奇妙な反感を覚えてしまう) などと書くと私自身はカポーティを熟読しているかのようですが実はあまりというかほとんど読んでいません。いくつか読んで非常に上手いと思ったにもかかわらず夢中になれなかったのは村上春樹しかりフィッツジェラルドしかりまたカポーティも私が住みたいもしくは覗きたい世界ではなかったに違いありません。 そう書きなが…

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