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2018/12/25

  • 歌わない踊らない2時間無いインド映画「インド・オブ・ザ・デッド」

    前からずーと気になっていたゾンビ映画、ようやく見ました。 インド・オブ・ザ・デッド [DVD] サイフ・アリー・カーン Amazon インド映画のネックは恐ろしく長い上映時間という点だが、これは2時間無いということで、昼飯食いながら見たんだけど、昼飯食いながら見るものではなかった。 ゾンビ映画のグロ度は幅広く、顔のメイクと変な歩き方だけというのから、内臓リアル系までいろいろあるが、こちらなかなかのものだった。でも回数は多くない。 基本コメディなので、ゾンビそのものよりもコメディ映画として笑える。しかも、インド映画にしてもめずらしく、ほぼ歌って踊る場面が無い!ゾンビが歌って踊るとマイケルジャクソ…

  • 冒険ものみたいな題名の山田流で描かれた地味な時代の個性派キャラ「室町少年倶楽部」

    京都で言う〝戦前〟と〝戦後〟は太平洋戦争以外にもあり、それは「応仁の乱」というのはどっかで聞いた話だが、それほど京都という場所をめちゃくちゃにした京都最大の戦乱の1つ。 とはいえ歴史好きでも、どんな戦いだったかというと意外と説明しにくい複雑で首尾一貫してない戦いのような気がするが、まさかそんな発端を教えてくれる内容だとは、初めてこの本と出合った時には思いもしなかった。 室町少年倶楽部 (文春文庫) 作者:山田 風太郎 文藝春秋 Amazon 山田風太郎の伝奇ものが好きなので、これもそんな感じなんだと軽い気持ちで読んだ。なんせ表紙に鎧を着たインコみたいなやつが描かれているんだから、そう思うでしょ…

  • 「ラリー スマホの中に棲むモノ」はいろいろと辛辣な子育てホラー

    Netflixで配信されていたので、さっそく見ました。どっちかっていうと、「スケアリーストーリーズ」の中の1つに入っていそうな物語。 ラリー スマホの中に棲むモノ (字幕版) ギリアン・ジェイコブス Amazon スマホの中に棲んでいる友達がほしい孤独な化物。そいつに目をつけられたのが自閉症の少年。この子がまた美形ったら!少年をいじめる悪ガキ。この子がまた、こ憎たらしい面構えったら! 少年オリヴァーをスマホの中に連れて行こうと画策する化け物だが、それを邪魔するパパママにまで魔の手が伸びて―― わかりやすく目新しい設定は何もない。激しい驚かしやグロさのホラーを期待して見る人は肩透かしをくらうだろ…

  • 一番近未来なSFかも「ミッション8ミニッツ」

    始め「ハッピーデスデイ」と「トレインミッション」を合体させたようなSFかなと思って見ていたが、話しはなかなか複雑だった。 ミッション:8ミニッツ [DVD] ジェイク・ギレンホール Amazon いきなり電車の中で目覚めた、というより我に返った男に、目の前に座っていた女性は「助言をありがとう」とほほ笑む。 何のことやらさっぱりわからない男。しかも自分がもっていた身分証はまったく知らない人物だった。 混乱を極めて電車の中を歩き回るが、そのうち電車は爆音と共に炎に包まれる。目覚めると、今度は狭い操縦席のような場所で座っている。目の前のモニターには軍関係者らしい女性が写っており、彼女に記憶を徐々に呼…

  • つい聞き入ってしまい結果見入ってしまった映画「12人の優しい日本人」

    正直、三谷幸喜の映画はほとんど見たことがなかった。ドラマはほぼ全部楽しませてもらっているが。きっとそういう人少なくないだろう。 12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD] 塩見三省 Amazon 家族がこの映画をDVDで見始めたその同じ部屋で、自分はパソコンに向かって違うことをしていた。映画をBGMにしてしまうという申し訳ないクセは、幼少期、テレビ垂れ流し祖父母の家に出入りしていた時から身に付いたものの1つだ。 見る気のない映画に限るけど。この映画も、三谷さんには申し訳ないけど見る気なかった。というのも、この映画は1950年代のハリウッド映画「12人の怒れる男」のパロディ・オマージュ…

  • 新しいタイプの読者への挑戦「ポピーのためにできること」

    分厚い文庫を手に取って「ヒマかかりそうだな」と思ったけど、杞憂に終わる。あっという間に読めた。 ポピーのためにできること (集英社文庫) 作者:ジャニス・ハレット 集英社 Amazon もちろん面白いというのが第一なのだが、この小説はすべてがメールのテキストや新聞記事、関係者の供述などの資料から成り立っているので、行間が多い!というのも大きい。 まずはさまざまな登場人物たちが、それぞれいろいろな相手にメールを送っているので、いきなり混乱する。最初から登場人物表で確認しても、まだよくわからない。 でもあまり大したことは言っていないので、なんとなく流しておくと、言葉の使い方や内容などから、それぞれ…

  • 見たいのはここ!「美女と野獣」と「シンデレラ」

    お話も知ってるし、アニメ版も見たし、ディズニーアニメの実写版で求めるものは驚きとスッキリ感。そしてみたい場面は決まっている! 美女と野獣 MovieNEX(実写版) [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray] エマ・ワトソン Amazon 美女と野獣の場合は、まずやはりディナーの場面。魔法に掛けられて日用品にされてしまった家臣たちが歌って踊るあの楽しさ満載のシーンは、アニメそのままにディズニーならではのテンポと華やかさ。 もう一つは、いうまでもなくベルと野獣のダンスシーン。豪華絢爛なシーンではあるがアニメだからこそあの描写に驚いたという…

  • すさまじい勢いで読んだ面白さ「裏切り」

    凝りすぎる題名は嫌だけど、こちらはもう少し凝った方が良いんじゃないかと言いたくなる愛想のない題名。 裏切り 上 (創元推理文庫) 作者:シャルロッテ・リンク 東京創元社 Amazon そう思ってしまうほど、題名の愛想の無さとは裏腹に面白かったのだ。怒涛のように読み進め、下巻なんかすさまじい勢いで読んだ。久々にこんな本に出合えてうれしい。 スコットランドヤードに勤務する女性刑事ケイトが、故郷のヨークシャーに帰郷したのは、一人暮らしの父親が惨殺されたためだった。元は優秀な警部だった父は、現役時代の恨みをかったのだというのが警察の見解だった。 それに対してどうにもしっくりこないケイトに、知らない人物…

  • サービスエリアから忽然と消えた彼女「ザ・バニシング 消失」

    めずらしいオランダ映画のサイコサスペンス。 【メーカー特典あり】ザ・バニシング - 消失-(メーカー特典:メモ帳付き) [DVD] ベルナール・ピエール・ドナデュー Amazon キューブリック監督が最も恐ろしいと絶賛した映画。サービスエリアで飲み物を買いにいった恋人が、いつまで待っても戻らず、そのまま忽然と姿を消してしまうという考えただけでも恐ろしい内容。 待って待って待ち続ける彼がとにかく哀れで気の毒。彼女にいったい何が起こったのか―― いろんなことを考える。人であふれているサービスエリアで誘拐?自ら失踪?とてもそんな雰囲気ではなかったし、それにサービスエリアからどうやって?彼女はただ飲み…

  • ようやく見れた渋時代劇「闇の歯車」

    ずっと見たくて探していた「闇の歯車」ようやく見つけた。 闇の歯車 [DVD] 瑛太(永山瑛太) Amazon 原作は読んでいないのだけど、サスペンス時代劇ということで面白そうだと思っていた。時代物って面白いものはほんとに面白いので。 橋爪功演じる伊兵衛が、飲み屋「おかめ」で狙う人物を物色する。闇の世界で生きる無気力そうな佐之助、病気の妻を抱えている浪人、女との別れ話がこじれている若旦那、孫の世話ばかりでいつも愚痴ばかりこぼしている老人。 彼らはみんなわけありだが、共通しているのは喉から手が出るほど金がほしいこと。店の常連というだけで、何の共通点もない、お互い話をしたこともない彼らに、伊兵衛が声…

  • かつての名作をもう一回読みたくなる「硝子の塔の殺人」

    ミステリー好きのための、新本格好きのための――という触れ込みで評価も高い。これは面白そうだってことで読んでみた。 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon ミステリ好きの大富豪が建てた硝子の塔。そこにさまざまな職業のクセの強いメンバーたちが呼び集められる。まずは定番の設定が用意され、そしてお約束のように起こる連続殺人事件。 富豪が集めた数々のコレクションとミステリーの蘊蓄。島田荘司の占星術殺人事件から、ドラマのシャーロックまで事件の合間合間で語られる蘊蓄はなかなか激しいが、特徴的なのはこの作品そのものが蘊蓄になっていること。 面白いのは、この塔で起こるストーリーを追ってい…

  • だるまさんが転んだ的怖さ「ライト/オフ」

    随分前に見たんだけど、冒頭部分しか覚えていないので再見。それほど冒頭のインパクトが強かったということだ。 ライト/オフ(字幕版) テリーサ・パーマー Amazon ライトを消すと暗がりに何かいる。あれっと思ってライトをつけると何もいない。もう一度消すと、やっぱり何かいる。しかもさっきより近い。慌ててスイッチを入れる。何もいない。 そこでやめときゃいいのに、再び確認してしまうのが悲しい性。あんのじょう、めっちゃ近くに―― 冒頭部分、いきなりそんなところから始まるので、強烈に印象に残る。この映画の化け物は、この登場の仕方を繰り返す。まさにだるまさんが転んだ的怖さ。だるまさんが転んだといい終えて振り…

  • カメラの向こうの気持ち悪さ「クリープ」

    日本での劇場公開はなく、ネットフリックスで配信されている映画。 映像作家のアーロンは、報酬のいいビデオ撮影の依頼を引き受け、山の中の別荘へと向かう。そこにはジョセフと名乗る男が一人で待っていた。 口が動く リアル 狼 アニマルマスク 口と連動 毛並質感 電池不要 視界付き 300g フリーサイズ 【 なりきり アニマル ムービングマスク wolf ウルフ 】動物 オオカミ リアルマスク おもしろマスク 着ぐるみ 被り物 お面 仮装 仮面 覆面 変装 コスプレ eモンズ Amazon ジョセフの依頼は自分の日常を撮ること。その理由は、自分は不治の病でもう長くはなく、生まれてくる子のために父親であ…

  • そんなにアホだと知らなかった「ダチョウはアホだが役に立つ」

    面白いのであっという間に読んでしまいました。 ダチョウはアホだが役に立つ (幻冬舎単行本) 作者:塚本康浩 幻冬舎 Amazon この先生テレビに何度も出ていらっしゃるそうなんだけど、知りませんでした。テレビあんまり見ないので。 本屋さんで題名の面白さが目に入り、こういう生き物関係にのめりこむ先生方の本が好きなので、迷わず購入した。 いきなり関係ない話なんだけど、こういう先生方の本を読むと、本当に研究費に苦労されているのが共通していて、その苦労に頭が下がる。廃材やら100均グッズやらを工夫して何やかんやと手作りしてしまうみなさんに脱帽。自分の税金がこんな研究に使ってもらえたらどんなにいいだろう…

  • サスペンスかホラーかラストが楽しみな「ゲスト」

    韓国の古典怪談「箪笥」のハリウッドリメイク。オリジナルを見ていないので、比べることはできないが、あまり期待していなかった分面白かった。 ゲスト (字幕版) エミリー・ブラウニング Amazon 主人公のアナが精神病院から退院するところから始まる。彼女はかつて病気の母が火事で亡くなる場に遭遇し、病んでしまって入院していた。 迎えに来た父と共にご機嫌で帰宅したアナだったが、家には母の看護師だったレイチェルが父の恋人として暮らしていた。姉のアレックスはレイチェルを嫌いヤサグレ気味。 それでも新しい暮らしに馴染もうとするアナだったが、気味の悪い亡霊を見るようになる。もしや母?母は何かを伝えたがっている…

  • 役者さんたちの迫力とリアルな不気味さに今みるとけっこう怖い「八つ墓村」

    何度か見たことがあって、すごい人たちが出演しているのは覚えてたけど、今回十数年ぶりに見て、双子の老婆の片方が市原悦子さんだと気づいて驚いた。なんか聞いたことあるぞこの婆さんの声と思ったら、そうだった。やっぱり違うわ、うまいわ。 八つ墓村 萩原健一 Amazon どうしても金田一シリーズの映画となると、市川監督作品のインパクトが強いので、やはり金田一探偵は石坂さん!と脳が認めたがらないが、今回改めて見ると渥美清の違和感のなさに驚く。逆にあの世界観の中に石坂金田一は合わない。 八つ墓村のストーリーは、ちょっと異質でタツヤという青年を中心に展開していく。身寄りがないと思っていたタツヤの元に、突然祖父…

  • ヨシタケさんの空想・妄想が楽しい「あるかしら書店」

    ヨシタケシンスケさんの本を初めて見たのは何かの展覧会だった。もちろん絵本がらみの展覧会だったと思うけど、なんてかわいらしい人物たち…と動揺してしまった。 なんで動揺したのかというと、この先この作者の本を買いあさりそうな自分が見えたから…。絵本好きだけど、この時期ちょっと絵本から離れていたので、知らないあいだにこんな方が登場していたなんて、と悔やんだ。 このあと どうしちゃおう 作者:シンスケ, ヨシタケ ブロンズ新社 Amazon この時売店でみたのは「このあとどうしちゃおう」男の子が亡くなったおじいちゃんの部屋で、一冊のノートを見つける。それはおじいちゃんが、自分が天国にいったあとの予定やら…

  • お待ちしてましたナイブズアウト続編「グラスオニオン」

    ナイブズアウトの続編を待ち望んでいたので、ワクワク状態の視聴。 「面白い」という感想も聞いていたので、早く見たかったのだが、年末からなかなか余裕の持てる2時間が作れなくて、先日ようやく鑑賞にこぎつけた。 写真ダニエル・クレイグ サイン入り サイン入り 8 x 10 Photo Amazon 個人的には前作よりも好きかも。アガサクリスティを彷彿とさせる設定で、孤島に集められたクセのある人物と呼び寄せた富豪、なぜか偶然的にそこに居合わせた名探偵。ミステリ好きにはもう垂涎ものです。 富豪役にエドワードノートンということで、絶対この人物は一筋なわではいかないな、と察しがつく。犯人であろうとなかろうと、…

  • いろんな意味で引っ越しが慎重になる日常系ミステリー「Iの悲劇」

    題名だけで、怪しい密室殺人の本格推理小説と勝手に思いこんでいた。実は日常系の連作短編小説でした。 Iの悲劇 (文春文庫) 作者:米澤 穂信 文藝春秋 Amazon 「Iの悲劇」の I は、Iターンのことで、6年前に廃村となった集落に、新しい住人を呼び込み村を甦らそうと試みたプロジェクト。 募集により、一人暮らしから家族まで新しい暮らしに希望を抱いた人たちが集まってくる。担当する役所の「甦り課」の万願寺さんという男性を軸に、物語は語られていく。 一見無事にスタートしたプロジェクトだったが、やがてそれぞれの移住者にさまざまな問題が発生する。 近隣トラブルのメジャーなものから始まって、行方不明になる…

  • 探検と怪奇現象を楽しめるタイトルに合わない贅沢B級ホラー「地下に潜む怪人」

    まるで少年探偵団の題名のようなタイトル。このタイトルを真に受けて地下にどんな怪人が潜んでいるんだと期待する人は見ない方がいい。特に怪人なんていないから。 地下に潜む怪人 [DVD] パーディタ・ウィークス Amazon B級ホラーとはいえ、原題が凝っていて意味が伝わらないというのもわかるけど、もうちょっとタイトルは考えた方がいいんじゃないかな。 地下にいるのは怪人というより、得たいの知れない数々の不気味な存在と怪奇現象。まず見た時、インディージョーンズホラー版だと思った。 イランの爆破寸前の遺跡に忍び込み、命がけで暗号を手に入れた考古学者のスカーレット。彼女はかなり強引なのめりこみ突っ走りタイ…

  • これぞアメリカ!の出来すぎストーリーカーアクション「アンビュランス」

    ザ・アメリカ映画!!を存分に楽しませてくれるマイケル・ベイ監督のカーアクション。 アンビュランス(字幕版) ジェイク・ギレンホール Amazon アフガンの帰還兵ウィルは、妻の病の莫大な治療費に奔走するが、どうしても集まらず、血のつながらない兄ダニーに救いを求める。タイミングが良かったのか悪かったのか、ダニーは銀行強盗を計画していた。 仲間に加わるよう要求され、善人ウィルは始めは怒って断るものの、どうしてもほしい大金につられ苦慮した挙句、手を貸してしまう。 誰も傷つけず、段取りよく成功するはずだったが計画が狂い、ウィルとダニーは警察に追われ、通りがかった救急車を乗っ取り逃走することに。しかしそ…

  • 解かれないために作られた難解暗号ミステリー「敗北への凱旋」

    子供の頃、怪人四十面相で黄金髑髏の暗号に出会って以来、暗号ミステリーには目がないが、日本で最も難解な暗号の1つと言われているこちらの名作に挑んでみた。 敗北への凱旋 (創元推理文庫) 作者:連城 三紀彦 東京創元社 Amazon 挑むも何も、いつも暗号ミステリーを読んでもほぼ理解していないし、解いていく過程と、そんな暗号の作り方があったのか、と感心しながら面白がるのが快感なので、当然のことながらこちらの暗号もさっぱりだった。 3つに分散されて存在し、1つ1つを解くことで現れてくる回答を、さらに寄せ集めることで作られた文が、また暗号になっているという凄まじいもので、解けないのが当たり前だろうとい…

  • 赤黒さの不気味なインパクト「ブラック・フォン」

    不気味な風船、黄色いレインコート、自転車――これは『it』のオマージュかと思っていたら、原作はスティーブン・キングの息子さんジョー・ヒル原作。まあ、映画になると関係ないのだけど、ストーリーや雰囲気やいろんなもの含めて多分にitだなあ。 ブラック・フォン(字幕版) イーサン・ホーク Amazon 少年たちばかりが行方不明になり続ける町。主人公の少年フェニーのまわりでも、知り合いが行方不明になる。 フェニーは華奢で軟弱そうなイメージで、ちょっとイキってるグループに追い掛け回されて、便所に逃げ込んだりしている。 でもフェニーには最強の友達がいた。向かうところ敵なしのロビン。彼のおかげでグループはフェ…

  • 正義やらカッコよさやら全然ないけど笑えるステイサム

    冒頭いきなり瀕死の状態のステイサム。なんと気絶している間に毒を注射され、死ぬ寸前だった。 彼が生き残る方法はただ一つ、アドレナリンを出し続けること!冗談みたいな宣伝文句に引きよせられて、笑わせていただこうと視聴しました。 アドレナリン(字幕版) ジェイソン・ステイサム Amazon アドレナリンを出し続けるには、つまりゆったりした気分になってはいけないということ。興奮状態を維持し続けなければならない。て、ことで生きるために興奮しまくる。 乱闘、ドラッグ、車での暴走などなど――やっちゃいけません!と一般的に言われていることをやりまくる。 いっしょに逃げ出すことになった彼女と、人前でやっちゃいけま…

  • なんでこれ見てなかったんだろ…獣拳がカッコいい「拳精」

    ジャッキーチェンの映画はもうたいがい網羅したかと思っていたが、まだ見てないのがあった。 拳精 デジタル・リマスター版 [DVD] ジャッキー・チェン Amazon 1978年制作の映画で、まだジャッキーが若くてかわいい。酔拳や笑拳の後ということだが、なんで見てないのかわからない。 なんせテレビ放送では酔拳・蛇拳・笑拳ばっかりやっていたので、実際そればっかり見てた。 舞台は少林寺で、冒頭いきなり何かをやらかしたらしく罰を受けているジャッキーから始まる。もうこれですべてこの映画でのジャッキーの立場やら性格やらが理解できる。 ある夜、少林寺に強盗が入る。強い僧たちの抵抗もむなしく、大事な秘伝書を盗ま…

  • 積読の中から一冊!87分署の刑事さんたちと久々に「電話魔」で再会

    ずーと昔、まだ警察小説というものをさほど読んだことがなかった頃、気に入ってしまった87分署シリーズ。 「警官嫌い」にすっかり感動し、以後何作か読んだ。で、読もうと思い買ったまま積読されたまま年月が過ぎた本もいくつか。その中の「電話魔」で、87分署シリーズの刑事さんたちと久々に再会した。 電話魔 87分署シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:エド マクベイン 早川書房 Amazon 婦人服店を経営しているラスキンの元に、電話がかかってくる。「4月30日までに二階から立ち退かないと殺すぞ」それが何度も続く。 相談を受けたマイヤー・マイヤー刑事は聞く。「その二階に何か重大な意味でもあるんですか…

  • 今読むとものすごくリアルだ「戦場のコックたち」は

    今読むとものすごくリアルだ。 戦場のコックたち (創元推理文庫) 作者:深緑 野分 東京創元社 Amazon 歴史ミステリーが好きなので、これもまた太平洋戦争を舞台にした連作ミステリーという形だけど、いくつものレビューにもあったとおりミステリー要素は薄いと思う。 主人公のキッド(あだ名)の従軍した2年間を、連作の形で描いた青春小説だ。翻訳ではなく日本人の作者というのが不思議なくらいのアメリカンな青年たちは、とても個性的で楽しい。兵士であり、コックでもあるキッドの日常がとても目新しく新鮮だった。 とはいえ、やはり戦場。前半のまだまだ意気揚々としていた彼らが、次第に深刻で悲惨な状況に追い込まれてい…

  • 映画より実話の方に興味がいった「ディアトロフ・インシデント」

    実際に起きた謎の事件をベースにしたホラー映画。始めはこの事件そのものをホラー仕立てに描いているのかと思ってたんだけど、違ってた。それはそれで面白かったけど。 ディアトロフ・インシデント [DVD] ホリー・ゴス Amazon 1959年、まだロシアがソビエト連邦だったころ、雪山で起きた奇妙な事件。登山をしていた男女9人が全員遭難死するが、その死にざまが非常に不可解だったことで騒ぎになった。 マイナス30度の極寒の中、薄着と裸足で発見された遺体。残されたテントは内側から破った形跡があった。頭蓋骨などを骨折していた者、目の玉や舌を失っていた者など――そして何より不可解だったのが、何体かの犠牲者から…

  • 「鑑定士と顔のない依頼人」でミステリーを楽しみながらいろんなことを考えた

    ミステリー・どんでん返しとして評価の高いこの作品。見たとたん、「誰だっけえー?絶対知ってる」と主人公のおじさんを確認したところ、「あー、バルボッサあ!」そうでした。ジャック・スパロウの宿敵バルボッサ船長。ちなみにパイレーツオブカリビアンは、やっぱり第一弾が一番好きです。 鑑定士と顔のない依頼人 [DVD] ジェフリー・ラッシュ Amazon 変人感たっぷりの天才鑑定士バージルがバルボッサの役どころ。彼のひそかな楽しみは、自ら集めたあるコレクションを眺めること。この時点で、あーこの人はちょっと変わっているのだなあと感じる。 そんな彼が、ある大仕事の依頼を受ける。資産家の両親が残したお屋敷の中にあ…

  • カテゴリーはホラーになっているけれど「ずっとお城で暮らしてる」

    まさにに題名どおり、ずっとお城のような邸宅で暮らしている少女のお話。彼女メリキャットの視点から物語は語られていく。 ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) 作者:シャーリイ・ジャクスン 東京創元社 Amazon 冒頭買い出しに町に出かけたメリキャットは、心ない言動を浴びせかけられながら怒りと軽蔑をみなぎらせ、必死の思いで帰ってくる。彼女はなぜかとても嫌われているのだ。 そこから彼女は一歩もお城の敷地から出ない。まさに題名どおりずーとお城で暮らしている。いっしょに暮らしているのは、姉のコニーと叔父。コニーは上品なお嬢様で、叔父は車椅子生活。 メリキャットは淡々と家での生活を語る。読者は何がなに…

  • すごい出演者の顔ぶれで驚いた「ヴィレッジ」

    ここんとこナイトシャマランづいていて、こちらも見たことなかったホラーサスペンス。 ヴィレッジ [DVD] ホアキン・フェニックス Amazon 年とると、2000年以後の映画は新しい映画と脳が勝手にインプットしているが、2004年制作とはいえ、18年も前の映画だ。 なので、内容もよかったのだけど、出演者たちに驚いてるしまった。一目でわかったのは、シガニー・ウィーバーと戦場のピアニストのエイドリアン・ブロディの顔の濃い二人。 エイドリアン・ブロディはあんなに個性的な顔なのに、見る映画どんな役でもはまっているのはいちいち驚く。 見たことあるなあと思いつつ、なかなか気づかなかったのが若き日のホワキン…

  • 籠城ミステリーがすごく斬新「黒牢城」

    この小説の中で、討ち取った首を綺麗にしてあげるという女たちの役目が出てくるのだけど、ふと、谷崎潤一郎の「武州公秘話」を思い出した。 黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 首に化粧をほどこすというのを初めて知ったのが、その小説でかなり衝撃を覚えた。話は黒牢城とはまったく違う、変態武将のグロテスクなお話なのだけど、谷崎潤一郎作品の中ではお気に入りの1つ。 黒牢城は、織田信長に反旗を翻した武将荒木村重が、その城に立てこもった間に起きた奇妙な事件をミステリーとして描いた作品で、ミステリーとして楽しむか、歴史小説として楽しむかは人によって違うだろうけど、自分として…

  • 軽いイラつきを覚えながら旅に出たくなる「ホテル・ピーベリー」

    最近読んだ本が立て続けに自分にとってハズレばっかりだったので、本屋さんで見かけた間違いない作者の本を手にとった。 ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫) 作者:近藤史恵 双葉社 Amazon 近藤史恵さんの作品は、やはりビストロシリーズが一番好きで、いつもお腹が空いて楽しくなる。今回はホテルが舞台ということで、おしゃれなホテルライフを本の中で満喫できるのかと思ったら、意外とホテルはこじんまりとしたとこだった。 でもハワイに行きたくなった。というか、旅に出たくなった。 教師を辞めて神経病んでいた主人公が、バックパッカーらしき友人にハワイ島のあるホテルでの滞在をすすめられる。同時到着した一人旅…

  • 襲われる怖さより逃れられない怖さの民俗学的台湾ホラー「呪詛」

    アジアのこういう部分好きやなあ 台湾古代色釉薬師仏像タントリック色釉薬師広如来薬剤師仏家祀られた装飾品 SUPERHUA Amazon ネットフリックス配信の話題の台湾ホラー映画、ようやく見た。最強ホラーという前評判がすごかったが、先に見た娘が「怖いけど、欧米人が喜びそうな怖さ」と言っていたので、だいたいわかった。 やはり予想どおり、アジアならではの怖さ、というより面白さだった。 主人公のルオナンは、6年前ある村の宗教施設を恋人と友人の3人で訪れる。怪奇スポットをめぐるYouTuberの彼らは、そこで入ってはいけない洞窟に侵入してしまう。 そこで恐ろしいめにあうのだが、映画はそれから6年後の現…

  • 謎と不気味さ漂う美しさ「ピクニックatハンギングロック」

    50年以上前に制作された美しい映画。1900年のオーストラリアで、実際に起こった謎の怪事件をテーマにした物語。 ピクニック at ハンギングロック(字幕版) レイチェル・ロバーツ Amazon 著名人に聞く好きな映画という企画などで、けっこう出てくる率の多い映画であり、数年に一度は目に入る。見たいなあと思いつつ数十年。理由の一つに、面白くない人にとってはまったく面白くないという声も多いこともあった。 わくわくドキドキの展開があるわけではない、きっとこれもまた雰囲気を楽しむ、ある意味辛気臭い映画なんだろうなと予想していた。で、2000年超えたこの時代、おうち時間にやっと見た。 お嬢様たちが通う全…

  • 絶妙にダサくておしゃれなママ友サスペンス「シンプル・フェイバー」

    10足セットの安売り動物柄靴下をはいて、セこく生活しているステファニーは旦那と死別し保険金で暮らしているシングルマザー。 華やかなファッション業界で働き、作家の夫と仲良く暮らすセレブな女性エミリー。普通なら関わることもない二人が、ママ友として親友になる。 思えば確かにそういうとこあるんよなあ。ママ友の交友関係って、子供の交友関係で作られたり左右されるんよなあ。 シンプル・フェイバー(吹替版) Amazon この二人も子供の「遊びたい!」という一言ではじまり、結局意気投合することになる。しかし、この映画の題名である「ちょっとしたお願い」が事件のきっかけになった。 仕事で学校に子供を迎えにいけなく…

  • 「オールド」は切ない系の恐ろしいホラー

    なんとも切なく恐ろしいホラーです。 オールド [DVD] ガエル・ガルシア・ベルナル Amazon 美しいビーチで楽しい時間を過ごすはずだったカップルやファミリーたち。しかし偶然流れついた一体の死体から、恐怖の時間が流れ出す。 浜辺には死体の女性の恋人と思われる男性がいて、事情を聞かれる。ダラダラと鼻血を流しながら納得できない状況を話す彼に、みんなの不信感はつのり、殺人容疑すらかけ始める。 が、ふと気づくと死体だった女性が白骨化していた。何かがおかしいと感じ始めた彼等の1人が警察に通報すべく戻ろうとするが、頭に異常な圧迫を感じ気絶する。 彼等はビーチから出られない状況に気づく。そして、主人公の…

  • 主人公のまっすぐぶりが可愛い「自由研究には向かない殺人」

    ミステリー小説も行きつくとこまでいった感じがする、もうどんな事件もネットが解決しそうだ、みたいなことを以前誰かと話したことがあるんだけど、まさにそれをイギリスの女子高生ピップがやってのけてしまった。 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) 作者:ホリー・ジャクソン 東京創元社 Amazon 素人探偵が主役の時に、どうやって捜査に関わるかというのは1つのネックという気がする。警察官に知り合いがいたり、事件に偶然巻き込まれたり、いろんな手段で警察からの情報を得る。この小説の場合、ピップは事件の当事者でもなければ、警察に関わりもない。なんせ、目的が“警察を動かす”というところにあるのだ。しかも、…

  • 凄惨なストーリーなのに毒々しいおしゃれさとカラフルさ「プロミシング・ヤング・ウーマン」

    もうちょっと美形な女優さんだったらよかったのになあ~といきなり思った。そうしたらもっと主人公のキャシーに狂った感がプラスされてたのに。 見ている間にすぐにその考えは変わった。というのも、このストーリーは狂気なお話ではなく、ものすごく真面目なストーリーだというのがわかったから。 プロミシング・ヤング・ウーマン [DVD] キャリー・マリガン Amazon 夜ごと酔ったふりをして、お持ち帰り女を演じ、スケベな男に制裁をくらわす女キャシー。狂った行動のわけが何なのか、見ているとわかってくる。 医大生だった頃、親友を亡くし、医者になる夢を捨てなければならなかった彼女は、コーヒーショップで働く親不孝なイ…

  • お父ちゃんたちが強すぎる壮絶アクション映画4本

    “お父さん” じゃなくて、お父ちゃん”” と、あえて呼びたい。その方が普通のおっちゃんぽい。でも実は全然普通のおっちゃんじゃなかったお父ちゃんたちの活躍する映画を拾ってみた。 「96時間」 96時間 (字幕版) Liam Neeson Amazon 前回記事でも書いた映画。元特殊工作員のお父ちゃんが家族のために引退して、ボディガードのお仕事に専念していた。とはいえ、離婚している。 でも娘のことは大好きで、娘もお父ちゃんへの甘え方を知ってる子で、そこそこうまくいってるみたいだったのだか、ある日娘がお父ちゃんの反対を押し切って、フランス旅行に行くことに。 娘はしっかりと人身売買の組織に誘拐されてし…

  • 「真実の行方」は真相がわかってくればくるほど惹きこまれる

    人の顔を覚えるのがすごく苦手な方なので、役者さんの顔もなかなか覚えない。すっごく個性的な顔してるのに、どうしても覚えられない人もいて、その中の1人がエドワード・ノートンだ。 「真実の行方」は、文学のような題名と2時間超える上映時間で、面白いと聞きつつも二の足を踏んでいた映画。 真実の行方 [DVD] リチャード・ギア Amazon 大司教が自宅でめった刺しにされて殺されていた。事件発覚の直後に、容疑者として血まみれで逃走していた青年アーロンが捕まる。この青年がエドワード・ノートンだ。 彼の弁護を引き受けたのがリチャードギア演じる売れっ子弁護士マーティン。無実を主張するアーロンの弁護に、その腕前…

  • パラグアイの大ヒットホラー「モルグ/死霊病棟」

    パラグアイのホラーを見た。 モルグ 死霊病棟 [DVD] ウィリ・ヴィジャルバ Amazon 深夜の病院、モルグで体験する恐怖の出来事。定番ともいえる設定は、ホラーとしては安定した怖さが期待でき、おやつ食べながらのんびり見れそうだと思って見ることにした。 チャラくていい加減な性格出しまくりの主人公の青年ディエゴは、ひき逃げをしてしまう。自宅で不安にかられていたその夜、病院の夜警の仕事が入る。 交代勤務の警備員に案内されたモルグには、シーツをかぶせられた死体が1人いた。聞くと、彼はさっき警察が見つけたひき逃げの被害者だという。 まあまあ絶対そうだろ。こいつがいろいろとやってくれるんだな、と期待が…

  • 滑稽すぎるくらいまっしぐらなアクション「96時間」

    たとえばアクション映画などを、旦那や子供と見ていると、主人公の嫁や子供が人質にとられて、一挙に劣勢にたたされる場合がある。 そんなとき、彼等は「これやから女子供は~」「足手まといやっちゅうねん」「おもんないねん」「もうほっとけやあ」と無差別発言を繰り返す。子供なんざ、自分も子供だという己の立場を忘れてほざいている。 確かに、登場したとたん「あ、こいつさらわれるな」というのがわかるものは多い。でもそれはそれで1つのお約束場面なのだから、しょーがないではないか。 しかし、旦那がうっとおしがるお約束場面をそこだけ取り出してメインにした映画がある。 96時間 (字幕版) Liam Neeson Ama…

  • 重すぎるスラッシャーホラー「キャンディマン」

    鏡に向かって5回その名を唱えると、キャンディマンが現れ殺される――という都市伝説にそって展開されるホラー映画。 キャンディマン(2021) ブルーレイ+DVD [Blu-ray] ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 Amazon 何も考えずに見れるホラー映画だと思っていたら、めちゃくちゃ考えさせられる映画だった。とにかく重い。ヘレディタリーのように胸糞悪いわけではなく、とにかく重い。 ストーリーは単純で、アーティストのアンソニーは作品制作のためにキャンディマンの都市伝説を調べていた。その取材である公団住宅を訪ねたおり、都市伝説の事情を知る一人の老人と出会う。 老人から聞いた話は、悲惨で辛いもの…

  • 「ナイブズ・アウト」の探偵さんをまた観たいので続編期待

    高評価で、アガサクリスティーに捧げる本格ミステリーという情報だけで、キャストも確認せずに見た。 ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(字幕版) ダニエル・クレイグ Amazon 先月ようやく念願の「ハロウィンKILLS」を見たばかりだったので、「うわぁ❤おかーちゃん」とジェイミー・りー・カーティスを見て喜んだ。 ローリーとサラ・コナーは自分にとって最強おかあちゃんであり、憧れのバーさんでもあるので、女優としての2人を違う映画で見るのも嬉しい嬉しい。 髪の毛振り乱してブギーマンをぶった切るローリーが、すっきりショートカットの粋な婆あになっているのが、また素敵。 ストーリーは、まさにミステリーの…

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