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2018/12/13

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  • 睡眠薬強盗は毎週現れる

    パスポートの紛失証明書をもらうために、私はフィリップに、そこで待っていてくれるようにお願いし、駅の警察署に向かいます。そこはデスクの並んだ、会社のオフィスのよ…

  • 警察署に行く

    パスポートを盗まれたことで、不法滞在者だとみなされ、逮捕されかけた私も、どうにか無事ザンビア入国を果たします。そして、水を飲み、一息をついた辺りで。私はようや…

  • 罰金の値段交渉をする

    パスポートを含めた全てを盗まれた私を。逮捕しようとする審査官に対して、フィリップは捲し立てました。この日本人は盗難の被害者であるのに、それを逮捕するのは、絶対…

  • 逮捕を通告される

    国際列車内で、全てを盗まれ。到着した終着駅、カピリムポシで、パスポートを持たぬ私に、入国審査官がかけた言葉、不法滞在者なので、逮捕する、という言葉に。私は、驚…

  • パスポートを持たず入国審査を受ける

    タンザニアとザンビアを結ぶ鉄道の、終着駅。カピリムポシで、私は列車を降ります。手ぶらで。この先どうなるのか、まるで分からぬまま。不安を抱えたまま。駅のホームを…

  • 毛沢東に再会する

    私は、列車の通路を歩きます。足早に歩きながら。どこかに、私の荷物がないか。どこかに、何か手掛かりが落ちていないか。懸命に左右を見まわします。座席に周囲は無論の…

  • 恐怖に囚われる

    アフリカ、ザンビアという、アフリカに来るまで、聞いたこともなかったような国で。国際列車の、コンパートメントの中。パスポートも、お金もない。着替えすらもない。そ…

  • 全ての所持品を奪われる

    荷物がない。そう気付くまで。目覚めてから、暫くかかりました。上体を起こしたものの。頭がぼんやりして、まるで思考もまとまらず。ただ、喉が渇いた、と。そして、何か…

  • 睡眠薬で眠らされる

    あの時。あれを食べなければ。いや、せめて。あれを食べた後も、暫くは意識がしっかりしていたのだから、その間に、きちんと内鍵をかけておけば。或いは、違った未来があ…

  • ザンビアに入る

    国際列車に乗って。タンザニアを出て、ザンビアへと入りました。いよいよ、ゴールの喜望峰がある南アフリカまで、残り三ヶ国です。もちろん、回り道も考えはしたのですが…

  • 民主主義が悪い

    朝、船でザンジバルを出た私は。その三時間ほどの船上で、一人の日本人男性と出会います。静岡在住の投資家であるという彼は、ナイロビやダルエスサラームだけでなく、ヨ…

  • 神に感謝する

    ザンジバルは平和な場所でした。少なくとも私にとっては、そう思えました。イスラムの街でした。アザーンが早朝から鳴り響き、人々は神に祈りを捧げる。非常に落ち着いた…

  • 海に行きたい

    Mと私を取り巻く悪意は。共にモシを離れ、ダルエスサラームに着いても、同様で。無論、夜間外出など極力控えるだけでなく、昼間も一人外出は絶対にしないようにしていた…

  • 悪意が勝っている

    Mの話は。血塗れの姿で語るだけに、ひどく生々しいものでしたが。血は乾いており、怪我は大したことはなく、貴重品も取られずに済んでいて、M自身も、話の途中からは、…

  • 警察も動かない

    痛みはそれほど感じなかったものの。刺されたショックで、Mはマネーベルトから手を離します。強盗達は、この機を逃さず。マネーベルトのベルト部分を切ろうとしてか、或…

  • 誰も助けてくれない

    突然現れた、血塗れのMに。私は、驚愕し。思わず後退りしましたが。静かに部屋に入って来たMを、改めて眺めると。血塗れなのは、上着と帽子だけ。しかも、それらは十分…

  • 来る筈のない人が来る

    アルーシャからバスでわずか三時間程度の街、モシ、という街に私はいました。そこは、小さな街でしたが、宿から一望出来る場所に、アフリカ一の高峰、キリマンジャロがあ…

  • 一人になりたい

    アルーシャの、朝。50時間ものバス移動をようやく終えて、疲れ切った体で、揺れていない大地に降り立った私は。その日の夕方には、早くその街を出よう、と思っていまし…

  • サファリ詐欺に遭う

    日が落ちたころ。Mと私の乗った船は、ムワンザという街に着きました。首都ダルエスサラームに次ぐ、タンザニアでは二番目大きな街です。流石に大きな街で、宿やレストラ…

  • タイタニックごっこをする

    乗り込んだのは、大きなバスでした。ルワンダではずっと窮屈なワゴンバスだったため、大きいそのバスでは、手足を伸ばして座れることが嬉しかったのですが。それも最初の…

  • 日本と中国は同じ国ではない

    その小さな街で。ある日、私は一人の若い女性に声をかけられます。学校の制服を着た二人の子供を連れていて。自分は、学校の教師だと言いました。そして、子供達を私の方…

  • タンザニアに入る

    タンザニアの。小さな街にいました。そこは交通の要衝であり、舗装道路はあっても、まだまだ未開発の土地で。電気が使えるのが、午後六時からの二時間だけ。銀行などは、…

  • 死臭を漂わす

    全ての教室を見終えて。案内人と私は、建設途中の建物へ戻りました。臭いが。体中に満ちている。衣服にも、皮膚にも、鼻腔にも染み込んでいて。私は、死臭に包まれて歩い…

  • 白骨は臭わない

    その虐殺記念館にあったのは。白骨死体ではなく、無数の白いミイラであり。私はそれにひどく驚き、怯えますが。暫くして私は、死蝋ではないか、と気付きます死蝋とは、ミ…

  • 白いミイラに震える

    南京錠のかかった扉を、案内人が開けると。私がその部屋に入る前に、想像以上の臭いが、襲いかかり。鼻に突き刺さります。覚えのある臭い。チベットの鳥葬場で裂かれた人…

  • 想像が出来ない

    世に言う、ルワンダ大虐殺。同一国民でありながら、対立状態にあったツチ族とフツ族。その対立が、あるきっかけで爆発、ルワンダ中で。フツ族がツチ族を殺戮し始める。そ…

  • 頭蓋の陥没した案内人に会う

    入り口のゲートをくぐると、土の広場の向こう、建設途中らしい、足場の組まれた、しかし作業する人の誰もいない、コンクリートの建物が見えます。私が校庭を歩いていると…

  • ルワンダ人女性に萌える

    キガリにようやく晴れ間の覗いた朝、私は意を決して、バスターミナルへと向かいます。しかし。いきなりそこで挫折です。そのターミナルから、目的地の近くの街、ブタレま…

  • 死臭を嗅ぎに行く

    虐殺記念館、などの、いわゆる「負の遺産」を記念して作られたものを、幾つかの国で、幾つか、訪れたことがあります。カンボジアや、ベトナムや、南京や。さほど有名では…

  • 行きたくない場所に行く

    ルワンダの首都、キガリには。毎日のように、霧雨のような雨が降りました。坂道ばかりの小さな街でした。高層ビルなど見当たりませんし、道もほとんどが赤土、舗装道路も…

  • 孤児院に迷い込む

    タクシーの運転手に、ホテルに連れて行ってくれと頼んだのに、連れてこられたのは、何故か孤児院でした。ホテルと、孤児院。最初の文字を「オ」と発音する以外に、何の共…

  • ルワンダに入る

    ウガンダの首都カンパラを出て、バスで南下。ルワンダに入りました。ここは、ケニア、ウガンダと違い、イギリスに支配された歴史はない。つまり、英語は余り通じない。そ…

  • 進藤晶子を忘れない

    ゴリラツアーを断念した私は。それから数日、そのウガンダの首都、カンパラで過ごします。退屈ではありますが、ファーストフードがあり、インターネットカフェがあり、自…

  • ゴリラを諦める

    ウガンダで私は、ツアー参加を検討します。ジャングルに野生のゴリラを見に行く、ゴリラツアーです。しかし、これは、ケニアのサファリツアーのような、確実に楽しめるも…

  • 華僑と印僑の悪口を聞く

    カンパラでの日々は、穏やかで、快適なものでした。ナイロビとはまるで違い、街は非常に平穏です。恐怖を感じたといえば、せいぜい、一メートル以上ある巨大な鳥、ハゲコ…

  • 日本人はどこにでもいる

    全ての荷物を持って移動するのは、かなり危険に感じられたものの。Mと二人になると、非常に心強く。バスの出発時間まで、近くのローカル食堂で寛ぐなど、それまで一人で…

  • ナイロビを去る

    三日間のサファリツアーを終え、ナイロビに戻ってきた私は。早速ナイロビを出ようと思います。もうナイロビに見たいものもないし、そもそも、危険すぎて自由に外出も出来…

  • マサイ族に違和感を覚える

    サファリツアー三日目に入ります。この日も、ライオンやキリン、象などを見て回り。先日見られなかった、セクレタリーバードやハゲワシなどを見た後、草原での食事に挑戦…

  • レストランで差別される

    スラム街を出た後、ドライバーとジェニーと私だけの車は、西へと向かいます。延々と崖が続く大地溝帯が一望出来る場所を通り。ようよう、ナクル湖という国立公園に到着し…

  • スラム街を訪ねる

    朝早く、黒人の陽気なドライバーと、ジェニーと私が乗り込み。いよいよ、念願のサファリツアーへと出発……の筈でしたが。ジェニーの希望で、いきなり途中下車です。ナイ…

  • サファツアーを探す

    ナイロビの街は、まるで好きになれませんでした。白昼のノックアウト強盗などの話もあり、道を歩くだけでも怖い上に、歩けば歩いたで、通りがかりの連中にただ侮辱される…

  • ティーチャーと呼ばれる

    ナイロビは、涼しい場所でした。アフリカ、赤道附近、ということで身構えていたのですが、標高1600mにあることで、10月のそこは、冷涼と言っても良いぐらいで。拍…

  • 「どこか」を見つける

    どこかに行きたい。そう強く思いながらも、私はまだしばらく、イスタンブールでダラダラしていました。理由は簡単なもので。行きたい場所が、見つからなかったからです。…

  • どこかに行きたい

    シリアを出国し、トルコに入ります。シリアにも増して道が良く、バスの便も整備されており、本当に移動がしやすい。カッパドキア、アンカラといった観光名所も多く、宿も…

  • ハシシはアサシンの語源ではない

    ダマスカスを出た私は、いくつかの遺跡を見ながら、北に進みます。レバノンのバールベック遺跡や、十字軍の頃に作られた、クラック・デ・シュヴァリエという名城や。石で…

  • 日本を嗤うな

    シリアのダマスカスにて、行き会った若い日本人集団と、食事に出かけた私ですが。しばらく話す内に、私は、気づいてしまいました。彼らは、そういう集団である、と。左翼…

  • カップラーメンで復活する

    幸いなことに。苦しみ始めてから二日目、症状は治り始めます。ふらつきはするものの、歩くことは出来る。ヨーグルトぐらいなら摂取出来る。動けない、意識がはっきりしな…

  • ダマスカスで怯える

    シリアのダマスカスで倒れた私は。ドミトリーのベッドで、痛みに苦しみ高熱に魘され、現実か夢か判然とせぬ光景を見続け。気付けば、朝になっている。レバノンツアーの出…

  • ダマスカスで倒れる

    私は一人旅が大好きですし、そもそも旅は一人でなければいけないと、強く思っていました。誰かがいると、それがどれだけ気心が知れた相手でも、どうしても意見の相違が起…

  • イスラエルを駆け抜ける

    二日間、みっちりペトラ遺跡を堪能した私は、西に向かいます。非常な塩分濃度のために、体が浮くことで有名な、死海へ。普通ならば、体を浮かせて遊ぶところなのでしょう…

  • ペトラで無駄遣いする

    カイロを出た私は。東に向かいます。目指すのは、いわゆる中東。シリアやヨルダンなどの国々です。どうせアフリカを南下し辛いなら。パキスタンから一旦タイに戻り、そこ…

  • カイロで目を覚ます

    日本からの友人は、エジプトに来る前に、ネット環境のない場所に行っている。そもそもカイロとてネット環境は悪く。いつカイロに着くのか分からず、私は、友人がくる筈の…

  • カイロでげんなりする

    私は、カイロにいました。エジプトです。ただ、友人の女性に誘われたから。そんな程度の理由で、はるばるやって来た、その土地です。そんなことで再開された、その旅です…

  • バンコクで翻意する

    ペシャワールを離れ、イスラマバードに入った私は。略称PIA。“Perhaps I arrive”の略称だと噂される、パキスタン航空に乗り。約七ヶ月ぶりに、バン…

  • トライバルエリアで決意する

    トライバルエリア、という場所に私はいました。それは、アフガニスタン国境近くにある地域で。現地部族に自治が許されており、パキスタンの警察権力が及ばない場所。その…

  • 旅は馬鹿馬鹿しい

    アフガニスタン行きに。あれだけ執着していたのに。これだけあっさりと潰えてしまった。気が抜けた、というのは否めず。そこそこ高級ホテルの、ツインルームで。Tが抜け…

  • 挫折する

    アフガニスタン行きを決意し。私は、インターネットカフェに向かいます。おそらく、アフガニスタンにはインターネットカフェはない。あったとしても、使うチャンスがある…

  • アフガニスタン行きに執着する

    ペシャワールの役所で、パキスタン出国後の再入国許可申請を、ビザの期限切れを理由に却下された私は。「期限切れ」の認識が違うのではないか、そちらが間違っているので…

  • ビザの期限切れを指摘される

    Tと私は。アフガニスタン入国にための、アフガニスタンビザを取得しました。続いて、アフガニスタン観光後、パキスタンに戻ってくるための、再入国許可の申請に、入国管…

  • アフガンツアーを組む

    ペシャワールにて、アフガニスタンに行くことを決めた私は、まずは手配をしれくれる代理店を探します。個人で行くことは危険過ぎるし、そもそも不可能でしょうから。そし…

  • アフガニスタンは危険ではない

    アフガニスタンに行こうと決めた理由は、幾つもあります。その一つは、やはり観光で。タリバーンが破壊したことでも有名な、バーミヤンの仏像跡や。非常に美しいことで知…

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