ヒロが再び達する前に、試合の後半が始まりました。 「るか、もういいから。ここに座って応援しなさい」 「はーい!」 私は中断して、裸のままヒロの隣に座りました。 試合は接戦でしたが、最後は日本が勝ちました。 「やったー!日本勝ったよ!本当に強いね~」 「だから言っただろ?今回...
まだテレビも付いていない、静かなホテルの一室。 聞こえるのは自分の喘ぎ声と、ヒロの荒い息づかい。 「るか…ここは俺のものだって言ってるのに…悪い͡コだな…」 「んん…ヒロ…」 久しぶりでしたが、あっという間にその快感を身体は思い出していました。 「そんなエロい顔…俺以外に見...
途中コンビニに寄り、お酒やジュース、食べ物を買いました。 「ねえ、るかはどれだけ飲むつもりなの?」 「うーん、これでもビール足りなかったかな」 重い買い物袋の中を覗き込みながら、私はふざけて言いました。 「…マジで言ってるの?」 お酒を飲まないヒロは、目を丸くしていました。...
月が替わり、ナオは仕事で昇進しました。 激務に拍車がかかり、LINEが全くない日も増えました。 “るか、ごめん…。近いうちに会う時間作るから…” “おつかれさま。身体、大事にしてね。また会おうね” お互いの日々の出来事をやり取りする余裕もなくなり…。 いつのまにか、ナオの体...
海は、月明かりに照らされていてとても綺麗でした。 それを眺めながら、ナオの言葉の意味を考えていました。 「気持ちが張りつめているっていうのは、仕事のことで?」 「それもあるけど…」 「その…お家でも、リラックスできないの?」 「うん…そうだね」 お互いの家庭の話はしないと決...
ナオが食べ終わる頃には、私もグラスワインを飲み干しました。 「るか、もう一杯飲む?」 「ううん。ワインはもういいよ。コーヒー飲もうか?」 「うん…でも二人きりになりたい。コーヒーは外でいい?」 「うん、そうしようか」 このカフェはナオがご馳走してくれました。 2人で車に乗り...
それから一週間後。週末の夜。 仕事を終えたナオと、待ち合わせしました。 「るか、おまたせ。今日もちょっと遅刻しちゃった」 「ナオ、おつかれさま…」 久しぶりの再会に、私は少しギクシャクしてしまいました。 「今日もだいぶ飲んでる?」 「ううん…ジントニックを一杯だけだよ」 「...
それから一週間が過ぎました。 ナオとのやり取りがない生活にも、少しづつ慣れていきました。 ふと、久しぶりにナオとのLINEを開いてみると… “るか、ごめんね。俺、るかをがっかりさせちゃったよね” “家族の話しないでって言われて、気をつけてたつもりだったのに…” “俺は馬鹿だ...
“ナオ…家族の話はやめようってお願いしたんだけど…” しばらく我慢していましたが、とうとう私はLINEで切り出しました。 夜になって仕事が終わったナオから返信がありました。 “仕事やっと終わったよ。俺、家族の話してた?” “聞いてると、ご家族に申し訳ないってたまらなくなるの...
結局、その日はそこでタイムアップ。 「るかの身体、ぜんぶ上書きしたかったな~」 ヒロは冗談ぽく言っていましたが、最後までするつもりはないようでした。 「ヒロ、今日はいろいろ話を聞いてくれてありがとう」 「今度は話だけじゃない時に会いたいな(笑)いつでもメールして」 そう言っ...
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