「別れ」と聞けば人により、 それぞれ、思い浮かべる情景、体験があると思う。 私も、 卒業による別れ、退職による別れ、付き合っていた人との別れ、 テニス仲間との死別、両親との死別、 など数々の別れを経験してきた。 別れは、大きく分けて二つある。 「死別」と「そうでないもの」だ...
私は人に誇れるものは、ほとんどないけれど、 一つだけ、多分、世界で一番だと思えることがある。 それは、妻のことをどれだけ知っているかということだ。 (厳密に言えば、妻が一番で、私が二番なのではあるが・・・) 妻の母親と二人の姉はどうだろう。 毎年、大晦日に、妻の実家を二人で...
妻とは、1年付き合って、24年半一緒に生活した。 その24年半を分割すると、 妻が健康だった時の24年余りと、 4か月半の闘病期間に分けられる。 妻も私も、この4か月半の間、二人の生活の最終段階を意識し、 お互いに相手を一生懸命見つめ、凝縮された生活であった。 余命1年の告...
思い出には、いい思い出と、良くない思い出がある。 妻に対しても、いい思い出と、良くない思い出がある。 例えば、 妻の屈託のない笑い顔、 妻の面白い行動、 妻との日々のふれあいなど “いい思い出” が頭の中で再生された時、 一瞬、心地良くなる。 しかし、 すぐに、心は一転して...
命がなくなる時=死 命がある時=生 妻がいる時は、 私は“生”を続けることが、義務だと思っていた。 それは、 妻を私が看取ることが、私の責務と思っていたので・・・。 妻も、自分が看取られる方を望んでいた。 妻が先に亡くなり、二人が望む結果となった。 妻が50代で亡くなること...
暑い日が続く。 暑さに弱い私が設定している「耐える3ヶ月」の2ヶ月が終わった。 あと1ヶ月耐えれば、期間終了となる。 今後、更に温暖化が進むようだと、 私の“エアコンなし生活”に限界が訪れるかもしれない。 10日ほど前からマウスの反応が悪くなり、 そして、15日(木曜)夜に...
私は、妻を「点」として見ていた。 一点集中という言い方があるが、 私は妻に一点集中していた。 私から見て、 妻は、「面」」の中に存在している人ではなかった。 妻は、唯一無二の「点」という存在だった。 1点だけ見ていると、比較するものがなくなり、 妻に集中することが出来た。 ...
パリオリンピックが閉幕した。 水泳が低調で、レスリングのメダルラッシュ(特に金メダル) が目立つ大会だった。 今回のレスリング出場者には共通の点があって、 試合中は積極的な動きで勝利を掴み取り、 試合後は、観客席の人たちとふれあって、喜びを分かちあい、 インタビューでは、揃...
5年満期の生命保険満期返戻金が振り込まれた。 ドル建ての保険で、契約時はドル円が107円だったのが、 精算の基準日である8月5日の145円で計算されたため、 払い込み額を大きく上回った。 振り込まれた金額の一部で新規の保険に入る前提で、 保険会社の担当のSさんと、昨日の夕方...
私は、大きな金額ではないが、株式投資をしている。 8月2日の金曜日、 2000円を超える史上2番目の下げがあった。 その日の午後、反発を予想して1銘柄購入したが、 8月5日の月曜日、 ブラックマンデー超えの、4,000円を超える史上最大の下げ幅となった。 8月6日の火曜日は...
妻と出会ったことは奇蹟と言えるかもしれない。 私が32歳の時、 大阪から東京への転勤がなかったら、 妻と出会うことはなかった。 結婚式を挙げた時、妻は33歳、私は38歳、 当時だと、お互いに結構な晩婚に当たる。 妻は、 高校の同級生と大学(別々の大学)に入ってから付き合い始...
新聞を読んでいて、 記事の下に掲載されているビジネス総合誌の広告の内容に 目が留まった。 「70代の悩み」と書かれており、 私は、あと2ヶ月半で70歳になることから、 少し気になり、広告に書かれている内容だけは、 目を通した。 老後が長すぎる ボケる・ガンになる ...
「ブログリーダー」を活用して、noraさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。
「別れ」と聞けば人により、 それぞれ、思い浮かべる情景、体験があると思う。 私も、 卒業による別れ、退職による別れ、付き合っていた人との別れ、 テニス仲間との死別、両親との死別、 など数々の別れを経験してきた。 別れは、大きく分けて二つある。 「死別」と「そうでないもの」だ...
妻に会えて本当によかった。 私にとって唯一無二の人と出会うことが出来た。 いい人生をいただけた。 その人はこの世からいなくなった。 私は、 その唯一無二の人の“余韻”とともに、毎日を生きている。 余韻しかないけれど、ぜいたくは言えない。 妻と出会っていなかったら、この余韻さ...
私は、妻を喪ってから、 「いのち」について考えることが増えた。 私の解釈では、 「命」は、 言い換えれば“生命”であり、肉体が持ってるものというイメージがあり、動物や植物にも当てはめることが出来る。 一方、 「いのち」は、 「命」に「その人の人生」を加えて出来上がったものと...
ここ3日連続で、夕食時に1センチくらいの小さな蛾が、 目の前を数分間舞う日が続いている。 まるで、 「私を見て」とでも言うかのような舞い方に感じた。 こういうことがあると、 私は待ってましたと言わんばかりに、 これは妻の仕業だと思ってしまう。 今回出現した蛾は、 妻の魂が、...
私は最近、夜中の2時頃、電気、テレビをつけたまま寝てしまっていて、 4時頃に起きて、テレビやネットをだらだらと見た後、 6時頃に再び寝て、10時頃起きるというパターンが続いている。 30日も、また同じように寝てしまい、4時頃に起きた後、眠ることが出来ず そのまま起きていた。...
週一回パソコン教室へ行っているが、 今そこでやっているのは、昔の写真をデータ化する作業だ。 一度この作業は終わったと思っていたのだが、 ある日、押入れを覗いていると、奥の方に箱があり、 箱を開けると大量の写真が新たに見つかり、 作業はいまだに続いている。 パソコン教室がある...
妻と結婚して生活しているうちに、 “私の心”の半分が、“妻の心”の中に入っていった。 “妻の心”からは、“私の心”の中に半分が入ってきた。 これで、お互いに2分の1ずつを持った同一の心となった。 これで、一体感のある夫婦という感覚が確立した。 そして、妻は亡くなり、 体の消...
私はどこにでもいる平凡な人間だ。 でも、妻の前では平凡でない人間でありたかった。 妻の人生を作ったのは私だ。 私の人生を作ってくれたのは妻だ。 私は、 妻と出会って、いい人生を送らせてもらった。 一方、 果たして、妻は、 私と出会ったことがいい人生につながったのだろうかと ...
時々私の携帯には営業の電話が掛かってくる。 不動産業者が、「マンション、売る予定はありませんか」 携帯会社が、「お得なサービスがあります」 買取専門業者から、「不用品は何でも買取に行きます」 (最終的に貴金属が目的か) など。 昨日は、 以前買い物をしたことがあるショップチ...
妻は、終末期医療を、 医療ありきの病院ではなく、 生活の中の医療である在宅医療を選んだ。 その選択は、 がんの告知を受けた後、すぐに決めた。 妻は何事もゆっくりで遅い人だったが、この判断は早かった。 告知の翌日から、銀行、スカパーの契約解除、自分のお墓の話をし、そして、ゴミ...
幸福感について考えてみた。 “地位財”と“非地位財”というものがある。 地位財とは、 他人との比較によって幸福感を得るために消費される財貨やサービスのこと。 非地位財とは、他人との比較とは関係なく、それ自体で幸福感を得られるもの と説明されている。 地位財には、 例えば...
妻は、2017年5月23日に余命1年のがん告知を受けた。 その時記録していた23日とその翌24日の妻の言葉を、 私は、前回のブログで書いた。 前回に続いて、 今回は、25日、26日に妻が言った言葉を書く。 25日(木) 私はアルバイトに出かけた。 仕事中、胸が苦しい。 早く...
終活作業は、ゆっくりと少しずつ行っている。 先日、一か所に束ねて置いてある妻の関係書類を整理した。 その中に、 A4の紙があり、よく見ると私が書いたものであった。 妻のがん告知日である2017年5月23日から26日までの4日間で、 私の行動や妻の言ったことなどが書かれていた...
「ハチ」と言えば、 飼い主が職場で急死したことを知らず、渋谷駅に毎日朝夕通って、 死ぬまで10年間も待ち続けた秋田犬の名前が浮かぶ。 心から可愛がってくれた飼い主の愛情が忘れられなかったのだろう。 犬は、信頼した相手に対し強い忠誠心や愛情を持つという。 それとともに、そのよ...
「幸せ」とは、 その人のためならがんばれる という相手がいることだと思う。 その相手がこの世にいなくなった場合はどうだろう。 がんばる意味がなくなってしまう。 私の場合、 いくら自分のためにがんばっても、 幸せを感じることは出来ない。 妻は、私に人生を本気で生きようと思わ...
どの人にも、その人だけの歴史がある。 歴史は、偉人や有名人だけに与えられたものではない。 私にも歴史はあるし、当然、妻にも歴史はある。 前回のブログで、 スマホを無くし、そして見つかるまでの流れを書いた。 スマホを無くすことで一番困ったと思ったのが、 「妻の高校時代の写真画...
24日、 午前のテニスを終えて、 家に着き、テニスバッグの中に入れていたスマホがないことに気づいた。 バッグの中のすべてのポケットを調べたが、どこにも見当たらない。 固定電話でスマホの番号に電話すると、音は鳴ってるが、 家の中のどこからも音は聞こえてこない。 ということは、...
音がない世界。 静寂のなかの妻の声。 耳から入ってくるのではなく、脳内で響く声。 妻との会話が、音でなされなくなって7年半。 妻はいなくなったが、 妻の声の特徴、しゃべり方などが、しっかりと脳に記憶されているため、 妻との会話は出来ている。 数日間ほとんど会話をすることがな...
私の体には、 脳、心、腸という3つの小宇宙がある。 この3つが快適ならば、 概ね体調は良くて、気持ちもいい状態だ。 腸は第二の脳とも呼ばれ、 神経系を通じて、脳と繋がっているとのこと。 “脳”と、“腸”が健康なら、“心”も健康になるはずだ。 脳でストレスを感じると、お腹が痛...
妻が亡くなって7年半が過ぎ、 神様は私に、悲しむノルマを与えた。 同時に、妻を想うノルマも与えた。 この二つのノルマをやり切った時、 私がこの世を去る時なのだろう。 私がまだ生きてるということは、 悲しむ量、想う量がまだ足りてないということか。 ノルマの総量は把握してないが...
妻は57歳で亡くなった。 妻が80歳まで生きていたとしたら と仮定して、 比較して考えて見た。 57歳から80歳まで、 あと23年、妻といっしょにいられたことになる。 23年は、それなりの期間であり、 妻と実際に過ごした24年半と同じぐらいの期間になる。 私は、「まさか」の...
妻は、大人の中に子供の“無垢”を持っていた人でした。 不器用なところなど、 私が好きな女性像を、妻はほとんど満たして持ってくれていた。 私にとっては、普遍性をもった女性でもあった。 妻を見てると、私の細胞が活性化してるのがわかった。 そう思うと、妻との一体感に酔うことができ...
私にとって、妻は3人いる。 過去に存在していた妻、 今、頭の中に浮かぶ妻、 過去に抱いていた未来の妻、 「過去」の妻は、 “肉体”と“魂”を備えていた。 「今」と「未来」の妻は、 確実に肉体は消えており、魂は、残っているかどうかはわからない。 今、そして未来において、 過去...
“妻と私の物語”を全部知っているのは、 妻と私の2人しかいない。 主人公は、妻と私のダブル主演。 妻はいなくなったので、 この物語を知っているのは私だけとなった。 この物語の断片を人に話すことはあるが、 他の人からしたら、特に聞きたい話ではないと思うので、 長くは話さないよ...
生活の中では、「自由」な時と、「不自由」な時がある。 妻が居た時は、 考え方のズレで喧嘩になり、自分のやり方を断念することもあった。 見たいTV番組を見ている時、 妻は状態を察することなく、 長い時間ずっと私に話かけてきたりと、 言わば、自由が削られている感があった。 その...
水は高いところから、低いところに流れる。 これは自然な現象だ。 逆に、現在の位置より上げるには、 ポンプ等で人為的に力を加えることが必要になる。 私が妻に惹かれていたのと、 水が低いところに流れるのは、同じ現象と言える。 なんの力を借りることなく、 私は妻への愛情をぶれるこ...
現在、深夜。 ブログを書いている。 シーンと静まりかえっている。 今日も暑い。 エアコンは取り付けていないので扇風機で風を送っている。 部屋の入り口を見る。 そこから、入ってくる妻の残像が浮かぶ。 その残像が、リアルの妻に変わるような感覚が生じる。 ひと呼吸して、「それはな...
中尾彬氏が亡くなった。享年81歳。 何度か夫婦で出演していたのを見ていたが、 いつ見ても、いい関係を持っている夫婦だと思って見ていた。 “おしどり夫婦”なんだろうが、 他の“おしどり夫婦”と呼ばれる芸能人の夫婦と比べて、 べったりではなく、いい距離感を持った夫婦という印象が...
1ヶ月前のブログで、 正味期限が今年の4月までの30個のパックご飯があるのに気付き、 炊飯器でのごはんを一時中断して、 1ヶ月間、“パックご飯”月間とすると書いていたが、 やっと、一昨日最期の1個を食べ終わり、 昨日、1ヶ月ぶりに炊飯器で炊いたごはんを食べた。 当たり前だが...
”妻の記憶”は、 私を悲しくさせたり、心地良い気分にさせたりして、 私の心を揺さぶる。 ”妻の記憶”がなかったら、 私は、心を揺さぶられることなく、 平和な毎日を送っているかもしれない。 でも、それはつまらない平和だ。 “妻との出会い”は、 私の脳の中に、”妻の記憶”を作り...
私には子供がいない。 妻が亡くなり、私は単身高齢者となった。 終活を始めているが、 終活作業は、 生前にやらなければならないことと、 死んだ後にやらなければならないことの 2つに分けられる。 生前にやることは、私が頑張ってやればいいが、 死んだ後にやらなければならないことは...
”妻の記憶”は、 私の残りの人生に、ずっと寄り添ってくれている。 二人の時間が始まった最初の瞬間に還る。 脳の報酬系が作動する。 二人ではなくなったが、一人でもないと、 私に思わせてくれている。 記憶は、 目で見ることは出来ないが、脳で見ることが出来る。 夢も、目ではなく脳...
掃除といえば、部屋の掃除が思い浮かぶが、 心の中の掃除というのがあると思っている。 妻は掃除が苦手な人だった。 片づける気力がなかなか湧かないことが理由だと思っている。 だらしない性格かというと、そうは思っていない。 妻が、発達障害の一種のアスペルガー症候群だったことが そ...
世間では、「人生100年」というワンパターンのフレーズが、 あちこちで飛び交っていて、 長生きするためには、何を食べればいいか、 1日何歩、歩けば けばいいいか、睡眠時間は何時間がいいか、 いつまでも社会とつながっているのが若さの秘訣、 などと、 寿命を延ばす秘訣をテーマに...
妻は、今どこにいるのだろう。 時々、そんなことを考える。 空の彼方か、土に戻ったか、それとも私のすぐ傍か、 もうどこにもいないのか。 「私の心の中にいる」という言い方も時々するが、 これは、概念化された妻であり、 私が本当に求めているのは具体的な妻であり、 何処にいたとして...
春は出会いの季節。 入学式、クラス替え、入社式、新年度での移動、など、 新しい出会いが増える環境がある。 男女の出会いについては、 恋愛以外では、 昔は見合い、最近はマッチングアプリでの出会いが増えているみたいだ。 「出会い」があると必ず「別れ」がある。 恋愛中の別れは多い...
思い出は、なぜきれいに見えるのだろう。 思い出は、なぜセピア色なのだろう。 思い出は、なぜ私の胸を締め付けるのだろう。 思い出は、なぜ手を伸ばしても届かないのだろ。 私の頭の中には、なぜ妻の思い出しかないのだろう。 頭の中を隅々見渡すと、 端っこに、ほんの少しだけ妻以外の思...
スーパーで、 何を買おうか ということだけに向いていた意識が、 流れていたBGMが耳に入った途端、 そちらの方に、意識が移った。 その曲は、 曲名を知ることなく、テレビなどで、時々耳にする曲であり、 パリの町並みを歩いている気にさせられるメロディーだ。 これまでは、何気なく...
死別経験者が今の心情を、 「身体の半分を失っている状態」と表現することがよくある。 私も、正にそのような心の状態であり、 毎日、何か足りないと感じながら生きている。 2分の1あった妻が、 私の身体から離れて行ったことが原因なのは明らかだ。 当たり前だが、 体重が半分になった...
現在、パックご飯が食器棚に30個(5袋×6)ほどある。 それはそれで、何ら問題ではないのだが、 正味期限が、全て今年の4月と表示されている点が問題なのだ。 消費期限ではないので、食べても問題はないのだろうが、 今、4月なので、今食べないと、味がどんどん落ちていく。 なぜここ...