「別れ」と聞けば人により、 それぞれ、思い浮かべる情景、体験があると思う。 私も、 卒業による別れ、退職による別れ、付き合っていた人との別れ、 テニス仲間との死別、両親との死別、 など数々の別れを経験してきた。 別れは、大きく分けて二つある。 「死別」と「そうでないもの」だ...
体は、 「過去・今 」は経験している。 「未来 」は、経験していない。 一方、 頭の中では、 「過去」に行ったり、「未来」に飛んだり出来、 まさに、 いつでもどこでも移動可能な“タイムトラベル”の様相を示している。 「過去・今」、「今・未来」、「過去・今・未来」、 毎日、 ...
私は、 心の中にある重たいものが、一時的に取り除かれる時がある。 それは、2種類あって、 一つが、運動(テニス)したあと、 もう一つが、涙を流したあと。 この状態の時は、 絶対に勝てないと思っていた“喪失感”に、 間違いなく勝っている。 しかし、この状態は有限であり、 経験...
20日、 ベランダ前から、蝉の鳴き声が聞こえ始めた。 夏を感じるとともに、妻を思い出す。 妻は毎年、蝉の鳴き声を聞くと、 「蝉さん偉いね。毎朝4時○○分に鳴き始めるのよ」 と言って、私に報告していた。 妻の寝室はベランダ側であるが、 私の寝室は内廊下側なので、 早朝の蝉の声...
妻が生きてる時は、 二人のいい老後のためには、 時間とお金は大事で、 この二つについては、先を見据えて生活していた。 時間は、 目に見えないが、体感として知ることが出来る。 生きてる間は、誰もが平等に持つことが出来、 長生きした人ほど、生涯に持つ時間は多くなる。 お金は、 ...
暑い日が続く。 暑さに弱い人、寒さに弱い人、 私の周りにそれぞれいるが、 私の場合は、暑さにめっきり弱く、寒さには強い。 会社勤めの頃、同じフロアに社員が40人ほどいたが、 おそらく私が寒さに一番強かったのではないか。 暑さに対しては、一転して弱くなり、 動きが緩慢になって...
関西に住んでいて、東京に出張した時、 年に2回ほど連絡してくる学生時代の友人から電話が入った。 11時50分の電話で、 12時半に、新橋で会うことになった。 昨年12月19日にも電話があったのだが、 私がスマホを消音にしていて電話に気付かず、 会えなかったという経緯がある。...
私の生活で核となっている終活作業の状況を 時々記録させていただいているが、 今日も書かせていただきます。 (ブログを、記録帳代わりで使っているみたいで、すみません) 今回は、 やるべきことの整理のため、 それを書き出してみました。 生前作業 ■部屋内の整理(生前整理) ■パ...
妻に先立たれ、私の生き方は変わった。 人に迷惑をかけない 目立とうとしない 凡庸に生きる そして、妻を想う このような生き方をしていると、 自分の心に正直になってる感じがする 仮想の妻を横に置き、 妻が私に何を求めているかを常に考えながら生活し行動している。 以前は、 社会...
私は、“妻の記憶”と共に、毎日を生きている。 妻の肉体は消えてしまったが、 “妻の記憶”は、私が亡くなるまで生きているはずだ。 年をとると、確実に記憶力は落ちる。 私も、 思い出せないことや、忘れることが増えているように感じている。 でも、“妻の記憶”は、特別であり、 私の...
肌と肌の触れあいは、夫婦間以外では、あまりないのではないか。 親しい友人、趣味(テニス)の仲間、パソコン教室の先生 外食先の店員、生命保険の担当者、 親しい相手であっても、体に触れることはないことがわかる。 触れる場面があるとしたら、 テニスの時、ダブルスのパートナーとの間...
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「別れ」と聞けば人により、 それぞれ、思い浮かべる情景、体験があると思う。 私も、 卒業による別れ、退職による別れ、付き合っていた人との別れ、 テニス仲間との死別、両親との死別、 など数々の別れを経験してきた。 別れは、大きく分けて二つある。 「死別」と「そうでないもの」だ...
妻に会えて本当によかった。 私にとって唯一無二の人と出会うことが出来た。 いい人生をいただけた。 その人はこの世からいなくなった。 私は、 その唯一無二の人の“余韻”とともに、毎日を生きている。 余韻しかないけれど、ぜいたくは言えない。 妻と出会っていなかったら、この余韻さ...
私は、妻を喪ってから、 「いのち」について考えることが増えた。 私の解釈では、 「命」は、 言い換えれば“生命”であり、肉体が持ってるものというイメージがあり、動物や植物にも当てはめることが出来る。 一方、 「いのち」は、 「命」に「その人の人生」を加えて出来上がったものと...
ここ3日連続で、夕食時に1センチくらいの小さな蛾が、 目の前を数分間舞う日が続いている。 まるで、 「私を見て」とでも言うかのような舞い方に感じた。 こういうことがあると、 私は待ってましたと言わんばかりに、 これは妻の仕業だと思ってしまう。 今回出現した蛾は、 妻の魂が、...
私は最近、夜中の2時頃、電気、テレビをつけたまま寝てしまっていて、 4時頃に起きて、テレビやネットをだらだらと見た後、 6時頃に再び寝て、10時頃起きるというパターンが続いている。 30日も、また同じように寝てしまい、4時頃に起きた後、眠ることが出来ず そのまま起きていた。...
週一回パソコン教室へ行っているが、 今そこでやっているのは、昔の写真をデータ化する作業だ。 一度この作業は終わったと思っていたのだが、 ある日、押入れを覗いていると、奥の方に箱があり、 箱を開けると大量の写真が新たに見つかり、 作業はいまだに続いている。 パソコン教室がある...
妻と結婚して生活しているうちに、 “私の心”の半分が、“妻の心”の中に入っていった。 “妻の心”からは、“私の心”の中に半分が入ってきた。 これで、お互いに2分の1ずつを持った同一の心となった。 これで、一体感のある夫婦という感覚が確立した。 そして、妻は亡くなり、 体の消...
私はどこにでもいる平凡な人間だ。 でも、妻の前では平凡でない人間でありたかった。 妻の人生を作ったのは私だ。 私の人生を作ってくれたのは妻だ。 私は、 妻と出会って、いい人生を送らせてもらった。 一方、 果たして、妻は、 私と出会ったことがいい人生につながったのだろうかと ...
時々私の携帯には営業の電話が掛かってくる。 不動産業者が、「マンション、売る予定はありませんか」 携帯会社が、「お得なサービスがあります」 買取専門業者から、「不用品は何でも買取に行きます」 (最終的に貴金属が目的か) など。 昨日は、 以前買い物をしたことがあるショップチ...
妻は、終末期医療を、 医療ありきの病院ではなく、 生活の中の医療である在宅医療を選んだ。 その選択は、 がんの告知を受けた後、すぐに決めた。 妻は何事もゆっくりで遅い人だったが、この判断は早かった。 告知の翌日から、銀行、スカパーの契約解除、自分のお墓の話をし、そして、ゴミ...
幸福感について考えてみた。 “地位財”と“非地位財”というものがある。 地位財とは、 他人との比較によって幸福感を得るために消費される財貨やサービスのこと。 非地位財とは、他人との比較とは関係なく、それ自体で幸福感を得られるもの と説明されている。 地位財には、 例えば...
妻は、2017年5月23日に余命1年のがん告知を受けた。 その時記録していた23日とその翌24日の妻の言葉を、 私は、前回のブログで書いた。 前回に続いて、 今回は、25日、26日に妻が言った言葉を書く。 25日(木) 私はアルバイトに出かけた。 仕事中、胸が苦しい。 早く...
終活作業は、ゆっくりと少しずつ行っている。 先日、一か所に束ねて置いてある妻の関係書類を整理した。 その中に、 A4の紙があり、よく見ると私が書いたものであった。 妻のがん告知日である2017年5月23日から26日までの4日間で、 私の行動や妻の言ったことなどが書かれていた...
「ハチ」と言えば、 飼い主が職場で急死したことを知らず、渋谷駅に毎日朝夕通って、 死ぬまで10年間も待ち続けた秋田犬の名前が浮かぶ。 心から可愛がってくれた飼い主の愛情が忘れられなかったのだろう。 犬は、信頼した相手に対し強い忠誠心や愛情を持つという。 それとともに、そのよ...
「幸せ」とは、 その人のためならがんばれる という相手がいることだと思う。 その相手がこの世にいなくなった場合はどうだろう。 がんばる意味がなくなってしまう。 私の場合、 いくら自分のためにがんばっても、 幸せを感じることは出来ない。 妻は、私に人生を本気で生きようと思わ...
どの人にも、その人だけの歴史がある。 歴史は、偉人や有名人だけに与えられたものではない。 私にも歴史はあるし、当然、妻にも歴史はある。 前回のブログで、 スマホを無くし、そして見つかるまでの流れを書いた。 スマホを無くすことで一番困ったと思ったのが、 「妻の高校時代の写真画...
24日、 午前のテニスを終えて、 家に着き、テニスバッグの中に入れていたスマホがないことに気づいた。 バッグの中のすべてのポケットを調べたが、どこにも見当たらない。 固定電話でスマホの番号に電話すると、音は鳴ってるが、 家の中のどこからも音は聞こえてこない。 ということは、...
音がない世界。 静寂のなかの妻の声。 耳から入ってくるのではなく、脳内で響く声。 妻との会話が、音でなされなくなって7年半。 妻はいなくなったが、 妻の声の特徴、しゃべり方などが、しっかりと脳に記憶されているため、 妻との会話は出来ている。 数日間ほとんど会話をすることがな...
私の体には、 脳、心、腸という3つの小宇宙がある。 この3つが快適ならば、 概ね体調は良くて、気持ちもいい状態だ。 腸は第二の脳とも呼ばれ、 神経系を通じて、脳と繋がっているとのこと。 “脳”と、“腸”が健康なら、“心”も健康になるはずだ。 脳でストレスを感じると、お腹が痛...
妻が亡くなって7年半が過ぎ、 神様は私に、悲しむノルマを与えた。 同時に、妻を想うノルマも与えた。 この二つのノルマをやり切った時、 私がこの世を去る時なのだろう。 私がまだ生きてるということは、 悲しむ量、想う量がまだ足りてないということか。 ノルマの総量は把握してないが...
妻は57歳で亡くなった。 妻が80歳まで生きていたとしたら と仮定して、 比較して考えて見た。 57歳から80歳まで、 あと23年、妻といっしょにいられたことになる。 23年は、それなりの期間であり、 妻と実際に過ごした24年半と同じぐらいの期間になる。 私は、「まさか」の...
妻は、大人の中に子供の“無垢”を持っていた人でした。 不器用なところなど、 私が好きな女性像を、妻はほとんど満たして持ってくれていた。 私にとっては、普遍性をもった女性でもあった。 妻を見てると、私の細胞が活性化してるのがわかった。 そう思うと、妻との一体感に酔うことができ...
私にとって、妻は3人いる。 過去に存在していた妻、 今、頭の中に浮かぶ妻、 過去に抱いていた未来の妻、 「過去」の妻は、 “肉体”と“魂”を備えていた。 「今」と「未来」の妻は、 確実に肉体は消えており、魂は、残っているかどうかはわからない。 今、そして未来において、 過去...
“妻と私の物語”を全部知っているのは、 妻と私の2人しかいない。 主人公は、妻と私のダブル主演。 妻はいなくなったので、 この物語を知っているのは私だけとなった。 この物語の断片を人に話すことはあるが、 他の人からしたら、特に聞きたい話ではないと思うので、 長くは話さないよ...
生活の中では、「自由」な時と、「不自由」な時がある。 妻が居た時は、 考え方のズレで喧嘩になり、自分のやり方を断念することもあった。 見たいTV番組を見ている時、 妻は状態を察することなく、 長い時間ずっと私に話かけてきたりと、 言わば、自由が削られている感があった。 その...
水は高いところから、低いところに流れる。 これは自然な現象だ。 逆に、現在の位置より上げるには、 ポンプ等で人為的に力を加えることが必要になる。 私が妻に惹かれていたのと、 水が低いところに流れるのは、同じ現象と言える。 なんの力を借りることなく、 私は妻への愛情をぶれるこ...
現在、深夜。 ブログを書いている。 シーンと静まりかえっている。 今日も暑い。 エアコンは取り付けていないので扇風機で風を送っている。 部屋の入り口を見る。 そこから、入ってくる妻の残像が浮かぶ。 その残像が、リアルの妻に変わるような感覚が生じる。 ひと呼吸して、「それはな...
中尾彬氏が亡くなった。享年81歳。 何度か夫婦で出演していたのを見ていたが、 いつ見ても、いい関係を持っている夫婦だと思って見ていた。 “おしどり夫婦”なんだろうが、 他の“おしどり夫婦”と呼ばれる芸能人の夫婦と比べて、 べったりではなく、いい距離感を持った夫婦という印象が...
1ヶ月前のブログで、 正味期限が今年の4月までの30個のパックご飯があるのに気付き、 炊飯器でのごはんを一時中断して、 1ヶ月間、“パックご飯”月間とすると書いていたが、 やっと、一昨日最期の1個を食べ終わり、 昨日、1ヶ月ぶりに炊飯器で炊いたごはんを食べた。 当たり前だが...
”妻の記憶”は、 私を悲しくさせたり、心地良い気分にさせたりして、 私の心を揺さぶる。 ”妻の記憶”がなかったら、 私は、心を揺さぶられることなく、 平和な毎日を送っているかもしれない。 でも、それはつまらない平和だ。 “妻との出会い”は、 私の脳の中に、”妻の記憶”を作り...
私には子供がいない。 妻が亡くなり、私は単身高齢者となった。 終活を始めているが、 終活作業は、 生前にやらなければならないことと、 死んだ後にやらなければならないことの 2つに分けられる。 生前にやることは、私が頑張ってやればいいが、 死んだ後にやらなければならないことは...
”妻の記憶”は、 私の残りの人生に、ずっと寄り添ってくれている。 二人の時間が始まった最初の瞬間に還る。 脳の報酬系が作動する。 二人ではなくなったが、一人でもないと、 私に思わせてくれている。 記憶は、 目で見ることは出来ないが、脳で見ることが出来る。 夢も、目ではなく脳...
掃除といえば、部屋の掃除が思い浮かぶが、 心の中の掃除というのがあると思っている。 妻は掃除が苦手な人だった。 片づける気力がなかなか湧かないことが理由だと思っている。 だらしない性格かというと、そうは思っていない。 妻が、発達障害の一種のアスペルガー症候群だったことが そ...
世間では、「人生100年」というワンパターンのフレーズが、 あちこちで飛び交っていて、 長生きするためには、何を食べればいいか、 1日何歩、歩けば けばいいいか、睡眠時間は何時間がいいか、 いつまでも社会とつながっているのが若さの秘訣、 などと、 寿命を延ばす秘訣をテーマに...
妻は、今どこにいるのだろう。 時々、そんなことを考える。 空の彼方か、土に戻ったか、それとも私のすぐ傍か、 もうどこにもいないのか。 「私の心の中にいる」という言い方も時々するが、 これは、概念化された妻であり、 私が本当に求めているのは具体的な妻であり、 何処にいたとして...
春は出会いの季節。 入学式、クラス替え、入社式、新年度での移動、など、 新しい出会いが増える環境がある。 男女の出会いについては、 恋愛以外では、 昔は見合い、最近はマッチングアプリでの出会いが増えているみたいだ。 「出会い」があると必ず「別れ」がある。 恋愛中の別れは多い...
思い出は、なぜきれいに見えるのだろう。 思い出は、なぜセピア色なのだろう。 思い出は、なぜ私の胸を締め付けるのだろう。 思い出は、なぜ手を伸ばしても届かないのだろ。 私の頭の中には、なぜ妻の思い出しかないのだろう。 頭の中を隅々見渡すと、 端っこに、ほんの少しだけ妻以外の思...
スーパーで、 何を買おうか ということだけに向いていた意識が、 流れていたBGMが耳に入った途端、 そちらの方に、意識が移った。 その曲は、 曲名を知ることなく、テレビなどで、時々耳にする曲であり、 パリの町並みを歩いている気にさせられるメロディーだ。 これまでは、何気なく...
死別経験者が今の心情を、 「身体の半分を失っている状態」と表現することがよくある。 私も、正にそのような心の状態であり、 毎日、何か足りないと感じながら生きている。 2分の1あった妻が、 私の身体から離れて行ったことが原因なのは明らかだ。 当たり前だが、 体重が半分になった...
現在、パックご飯が食器棚に30個(5袋×6)ほどある。 それはそれで、何ら問題ではないのだが、 正味期限が、全て今年の4月と表示されている点が問題なのだ。 消費期限ではないので、食べても問題はないのだろうが、 今、4月なので、今食べないと、味がどんどん落ちていく。 なぜここ...