THA術後の脱臼リスクを高める姿勢について~骨盤後傾位の姿勢は注意!~
今回は、THA術後の脱臼リスクを高めてしまう姿勢は?ということでまとめていきました。「高齢者は骨盤後傾位を取りやすいため脱臼のリスクは高まることが予想される」このように骨盤後傾の姿勢制御がTHA術後の脱臼に深く関わっています。THA術後のリハビリを担当する場合は、このことを念頭に置いたうえで、介入していくことでリスクを未然に防ぐ事が出来ると思います。また、術後の機能に対するアプローチ内容の幅がグッと広がると思います。
THA術後の脱臼肢位についての理解を深めよう~それぞれのアプローチ法について~
今回は、THA術後のリスクに関連する内容になります。後方進入が主流であった一昔前の臨床が、最近では前方進入で手術を行う施設も増えてきており、脱臼肢位を再度理解する必要があるわけですね。今回はこういったTHA術後の脱臼肢位を理解するために、THAのアプローチ別の脱臼肢位や特徴について考えていきたいと思います。
縫工筋は骨盤の前面に付着しており、大腿の前面を通り、膝の内下方に付着します。この縫工筋ですが、身体で最も長い筋肉と言われています。この縫工筋ですが、トリガーポイントとしては認知度はさほど高いようにないと思います。ですが、膝の痛みや大腿内側部の感覚障害などど関わりがあり、臨床でよく経験する症状と関連している可能性があります。
今回対象となる筋は「梨状筋」になります。梨状筋は、6つの股関節外旋筋の中で最大かつ最重要な筋で、仙骨と大転子の間に位置しています。付着部は「仙骨の外縁前部~大転子の頂部」となります。梨状筋は大坐骨孔にぴったりはまるため、その部位の筋緊張とトリガーポイントは筋を短縮させ、幅を広げることになり、大坐骨孔を通る神経のための間隙を狭めることになります。このように、梨状筋のトリガーポイントは通称”坐骨神経痛”と間違われることもあり、症状も多彩になります。
今回はヘルニアによる症状と誤った診断をされることのある、外側大腿皮神経の絞扼についてまとめていきました。臨床で腰痛および下肢の神経症状のある患者さんのリハビリを行う際、画像診断の結果と訴える症状に乖離があることは多々あります。担当医からは「ヘルニアがあるからそれが原因でしょう」と言われ、患者さんもそう理解し、中々症状が治らないと悩んでいるといった負のループを繰り返していることもしばしば見かけます。今回紹介したような、評価方法は治療の中で確認できるものであり、比較的使用しやすい評価ツールではないかと思います。もし「外側大腿皮神経の絞扼が原因では?」と思うような場面に遭遇した場合は、一度評価をしてみてはと思います。
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