新しいをどう提供するか
一昨日(2024.2.27)の『産経新聞』に連載コラム「100円男の哲学矢野博丈」が掲載されていました。以下転載します。21世紀は人間力の時代昭和47年、総合スーパーの雄だったダイエーが売上高で老舗百貨店の三越を抜き、小売業の日本一になった。「スーツと出てパツと消える」なんて揶揄されたスーパーだが、モノの値段が上がり続けたあの時代、大量仕入れとセルフサービスで安値にこだわったことで消費者の支持を集めた。店舗には入り口前の信号が変わるたびにぞろぞろと客が押し寄せ、商品はなんぽでも並べるだけ売れていった。まだスーパー業界に勢いがあった平成初期の頃だろうか、パーティーで奥さまと一緒に食卓を囲んだイオンの岡田卓也名誉会長相談役が、こう指摘した。「スーパーは有肩上がりの経営計画を出しているがあれは間違いだ。いまから...新しいをどう提供するか
2024/02/29 07:45