孤独と居場所の社会学➁
『孤独と居場所の社会学~なんでもない〝わたし″で生きるには』(2022/10/21・阿比留久美著)からの転載です。もともと居場所という言葉は「居るところ」「居どころ」という意味をもつだけで、特にそれ以上の意味合いはありませんでした。ですが、現在では「ありのままの自分でいられる場所」とか「ほっとできる場所」といったイメージを思い浮かべる人が多いでしょう。そのようなイメージをもたれるようになったきっかけとして、1980年代、不登校の子どもが昼間に行くことのできる場所としてフリースクール・フリースペースが登場し、その活動の中で居場所という言葉が使われるようになって広まっていった経緯があります。学校に行っていない不登校の子どもにとって、昼間に安心していることのできる場所はほとんどありませんでした。フリースクール・...孤独と居場所の社会学➁
2024/03/31 08:03