世のなか安穏なれ
本願寺出版刊月刊誌『DAIJO』に2022.4月号から執筆者無記名のコラムに執筆しています。2023.6月号掲載文です。世のなか安穏なれ「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」(浄土真宗聖典『註釈版』784項)、親鸞聖人のご消息にある言葉だ。手前味噌に聞こえるかも知れないが、安穏な世とは、だれもが安心してお念仏を称えられる世の中になることだ。ではなぜ、それほどに念仏に称えるに意味があるのかと言えば、仏法、すなわち浄土真宗のみ教えに出遇うことができるからだ。み教えに出遇うことが、なぜそれほど重要なのか。それは私の人生のすべてを肯定していけるはたらきや、考え方に恵まれるからだ。確かに苦難な状況にあってもお念仏を相続してきた歴史がある。しかしそれ以上に苦難ゆえに念仏を相続できなかった人も幾倍もいたに違いない。昭和の時...世のなか安穏なれ
2023/08/31 07:27